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2010.05.12

【アカヤシオ見物…大持山~小持山】 山バス情報110 

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(小持山の少し先で)

【山行日】 2010年05月09日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿  05:34 - 05:43 池袋  (山手線)
池袋  06:00 - 06:55 飯能  (西武池袋線)

「バス」
飯能  07:10 - 08:10 名郷  (国際興業バス 790円)

「歩行」
名郷   08:15 - 09:15 廃屋
廃屋   09:25 - 10:05 鳥首峠
鳥首峠  10:10 - 11:45 大持山
大持山  12:10 - (小持山往復) - 13:20 小ピーク
小ピーク 13:30 - 14:30 妻坂峠
妻坂峠  14:40 - 15:40 名郷

「バス」
名郷   15:50 - 16:50 飯能 (国際興業バス 790円)

「鉄道」
飯能   16:59 - 17:54 池袋 (西武池袋線)
池袋   18:01 - 18:10 新宿 (山手線)

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(今回いちばん花づきがよかった木)

今年はアカヤシオ見物は諦めようか、とも考えていたのですが、リンク先サイトの情報など参照してみると、やはり今年の春は寒かったせいもあって、アカヤシオの開花も遅れ気味の模様。 天気も好いようだし、もしかしたらまだ間に合うかも…と近くで手軽に行ける大持山・小持山に出掛けてみることにしました。

朝七時前の飯能駅。湯ノ沢行きの国際興業バスを待っているハイカーの数は少なく、余裕で座ることが出来ました。車窓からは藤の花が綺麗なのが目立ち、最近始めたツイッターでも、つぶやきましたが、例年、里で藤の花が綺麗に見えるときは、標高千メートル以上の稜線上のアカヤシオも見頃ということが多いので、少々期待してしまいます。

名郷で下車して、身体をほぐしてからスタート。林道歩きの途中、白い藤(?)を見かけましたが、こちらも見頃。

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(白い藤の花?)

石灰石採掘会社の脇から登山道になりますが、ここを上がった先にある「こちらはハイキング道ではありません」の表示は、単に「←鳥首峠」とした方が無用な混乱をしなくてすむと思うのですが…ようするに「この右に続く細い道に入り込んだりしないでちょうだいね」という意味で、そのまま道なりに踏み跡を上がっていって正解です。

まもなく名郷から小一時間というところに、廃屋が数軒あり、陽当たりもよいのでいったん休憩をとります。いちばん登山道の近くにある廃屋はその昔お土産物やさんだったようです。

廃屋から鳥首峠までは、ほとんど植林。これは今回のコース全体に言えることですが、植林が雪や風で倒木となっているところが結構多く、中には登山道をほとんどふさいでしまっている箇所もありますので注意してください。

久しぶりの鳥首峠。カタクリはさすがに終わっていて、二枚葉を見付けても、花弁は落ちたものばかりです。休憩後、祠に道中の無事を願ってから、急坂を登り切ると、ブナをはじめとした新緑の美しい自然林になります。よく注意してみればわかることですが、鳥首峠から大持山までの間もかなりの数のカタクリの葉が見付かります。しかしたまに見かける二枚葉はやはり花を落としたものばかり。
ところが、そりゃさすがにもう無いよな、と諦めかけていた最後の最後、大持山への登りが始まろうかというあたりで、萎れているとはいえ、花弁つきのものが二株だけ見付かりました。

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(カタクリ…もう萎れていたケド会えて嬉しかった)

ミツバツツジでしょうか、紫色のツツジを見るとまもなく視界が開けて、妻坂峠と鳥首峠の分岐。分岐から一息で大持山山頂です。三角点にタッチして先客のいる山頂は素通り。少し先の小持山へ向かったところにある小ピークが日蔭になっていたので、大休止としました。

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(大持山手前にて…ミツバツツジ?)

昼食後、小持山へ向かって歩き始めると、さっそく落花したアカヤシオを発見。上を見るとアカヤシオの花が一輪、二輪…。落花した花の色や花殻の数からして、落ちたのはそれほど前のことではないはず…にもかかわらず、あの花づきということは…。大凶作か?ひょっとして…と悪い予感を抱きつつ歩を進めると、結構アカヤシオの木は見付かるのだけれど、花の付き方が極端に悪い感じです。

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(こんな感じの花づきの木が多かった…)

たまにですが、たくさん花を付けた木があっても、花があるのはずっと上の方だったり、逆光だったり、花が向こう側を向いていたりで、撮影に適したものがほとんど無い状態。う~ん、残念。でもまぁ、こうやって愛しのアカヤシオ姫の姿を目にできただけでも、よしとしなければ…。例年ならもう終わってしまっている時期なんだし…と自分を慰めつつ、小持山へ登って行くと…

ああ、なんて素敵なことでしょう。最後の最後、小持山山頂の少し先で、花を沢山付けたアカヤシオの木が見付かりました。ここならなんとか写真に撮れそう…ということで、パシャパシャと何枚か撮ったのですが、出来上がった写真を見るとどれも、焦点をはずしたり、ピントのぼけたものばかり(笑)。。。そんなわけでトップの写真も、なんとなく間の抜けたモノになってしまいましたが、まぁ今年もこの艶やかなピンク色を目に出来たということで。。。


小持山に12時前に着ければ、高ワラビ尾根を下って、休校日も14:00や16:00の便が復活した浦山大日堂からのバスぬくもり号で帰ろうかと考えていたのですが、私の鈍足ではやはり無理で、もう12時半をまわっていましたので、もと来た道を大持山へと戻り、妻坂峠から名郷へ戻ることにしました。

小持山へ向かうときに、大持山・小持山の中間あたりにある見晴らしの好い場所に目を付けていたので、そこで休憩をとりました。休憩後、大持山はまた素通りして妻坂峠へ…。

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(バイケイソウ群落…毒だから食べないでね:笑)

大持山から妻坂峠の径もまたなかなか綺麗な自然林で新緑を楽しむことが出来ました。途中一箇所バイケイソウの群落↑があります。尾根筋につけられたかなり急傾斜を下っていくと妻坂峠。石仏にここまでの無事を感謝して一休み。秩父(横瀬駅方面)に降りる方が雑木の新緑が綺麗な気もしましたが、コースタイム通りに降りられれば、ドンピシャでバスが来る計算なのでやはり名郷へ戻ることに。

妻坂峠から名郷への径は植林帯であまり面白味のない径で、おまけに上述通り倒木がかなりあります。無事舗装道に降り立ち、林道をてくてく歩いて朝来た道に合わさってまもなく名郷バス停。バスを待つハイカーは私をいれて四人だけ。ハイシーズンとは思えない空いたバスで飯能駅へ向かいました。

  

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2010.05.05

【3カ月ぶりの山歩き…サルギ尾根から大岳山】 山バス情報109


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(サルギ尾根にて)

【山行日】 2010年05月03日(祝)


【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿  05:38 - 06:16 立川        (中央線)
立川  06:30 - 06:59 武蔵五日市     (青梅線・五日市線)

「バス」
武蔵五日市 07:06 - 07:32 大岳鍾乳洞入口 (西東京バス 470円)

「歩行」
バス停   07:35 - 08:20 大名子ノ頭 
大名子ノ頭 08:25 - 09:25 高岩山
高岩山   09:35 - 10:05 上高岩山(展望台)
展望台   10:15 - 11:10 大岳山
大岳山   11:55 - 12:30 ベンチ
ベンチ   12:35 - 13:00 富士見台
富士見台  13:05 - 14:00 綾滝(泡滝)
綾滝    14:10 - 15:25 佛沢の滝バス停

「バス」
佛沢の滝  15:50 -大渋滞- 16:40 武蔵五日市駅 (西東京バス 460円)

「鉄道」
武蔵五日市 17:22 - 18:00 立川 (五日市線・青梅線)
立川    18:19 - 18:55 登戸 (南武線)
登戸    19:05 - 小田急線某駅 (小田急線)

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(同じくサルギ尾根にて)


このGWは、芝居の予定もなく、天気も良好、ということで、久しぶりに山に行くことに。。。折角安定した天気が続く連休も、普段から山を歩いていれば縦走の絶好の機会なのでしょうが、三ヶ月も山歩きをサボっていた身体に、いきなりの縦走はやはり無理な話です。

また例年なら、この時期はアカヤシオ見物とだいたい相場が決まっているのですが、アカヤシオの咲くような山を歩く体力的脚力的な自信もなく、さりとて、足慣らしと言ってGWの高尾山は、さすがに敬遠したいところ。。。というわけで、バスもあまり混まないところで、どこか…と考えたのが、前回笹尾根から見えていて久しぶりに登ってみたいな~と考えていた大岳山。バリハイルートであるサルギ尾根から登れば、少なくとも行きのバスの混雑や登りの混雑もかなり免れられそうです。

朝七時の武蔵五日市駅。バス乗り場には大勢のハイカー姿。え?みんな上養沢行きの人なのまさか…と思ったら、そのほとんどは、40分後に出る数馬行きを待つ人びと。上養沢行きのバスは以前乗ったときとは打って変わって小型のかわいらしいバスでしたが、問題なく座れて、終点手前の大岳鍾乳洞入口で下車。

降りた目の前が養澤神社。立派な鳥居がある神社でお手洗いもあります。安全祈願の参拝後、松浦本『バリエーションルートを楽しむ』記載通り、神社裏手のお墓の右脇にある踏み跡を急登します。登り始めに実は美味しそうなタケノコを発見したのですが、さすがに掘って持ち帰るのは無礼と写真だけ撮って、久しぶりの急坂登り。いきなり息が切れて、長いブランクを実感します。

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短い行程なのだからとペースを緩めに取り直し、植林の径をスミレなど撮りつつ、のんびり登って行きます。松浦本では養澤神社から大名子ノ頭まで25分とありますが、私は45分もかかってしまいました。特に山名表示も見当たりませんでしたが、地形図や進路を西に変えることなどから別の場所であった可能性はかなり低いです。

大名子ノ頭から松浦本通り林相も好くなり、殊に時おり新緑の合間に見える山桜が、盛りを過ぎて散り始めていたとはいえ美しい。。。残念ながら写真にはうまく収められなかったのですが、径に所々花びらが散り敷かれていたりして、その上を歩くのもまた楽しいひとときでした。

809m付近では御岳山から日の出山あたりに展望が得られます。花の写真など撮りながら高度を上げていくとやっと高岩山。大名子ノ頭からの所要時間は一時間。やはりまた松浦本(45分)より大幅に遅れており、このぶんでは予定していた11時前に大岳山は無理と悟りましたが、急いでも仕方のない行程ですし、高岩山でゆっくり休憩します。

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(新緑に山桜…うまく撮れなかったけどキレイでした)

高岩山を後にすると結構下ってから登り返し…それでも山桜がここら辺も綺麗で、山桜花を愛でながら緩やかに登り返したあとが大変。地形図で見てもわかるとおりの物凄い急坂が待っていて、これを登り切ったところには下りにとったとき間違えやすい922(南)方向への尾根径が通せんぼされています。そこから僅かな登りで展望台のある上高岩山。疲れたのでここでも休憩をとりました。歩いてきた方向に高岩山が立派な姿で、やはり山桜が多いことが遠目にもわかります。

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(上高岩山展望台より高岩山を振り返る)

※注)ここまで(養沢神社から上高岩山までのサルギ尾根)は一般登山道と違いまして、指導標のたぐいは一切無く、コンパスと1/25000地形図で自分の向かうべき方向を割り出す地形判断力が必要です。芥場峠への分岐点には高岩山を示した東京都の指導標もありますが、とりわけ下山路としては、安易に入り込まない方が賢明かと思います。

さて、展望台から芥場峠に出ると、これまでの一人旅から一転して多数のハイカーに出会います。家族連れが多いのはやはりGWの奥多摩ならではですね。トレランの人に道を譲ったりしながら大岳山荘を通過して大岳山へ。久しぶりの大岳山ですが、やはり何度登っても最後のこの登りは絞られます。息を切らせながらもどうにか頂上に到達して三角点タッチ。ああ、なんと今まで霞で見えなかった富士山も「うっすら」とですが姿を見せています。

十一時ですが、お腹も空いたし、強い陽差しの中、開放的な頂上でお昼御飯にします。

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(大岳山頂上:好天のGWだけに人は多いデス)

お昼を食べ終わってのんびりしたところで、下山にかかります。今日は久しぶりの山なので、さっさと白倉に降りる予定だったのですが、せっかく来たのだしと、少し馬頭刈尾根の稜線を欲張ってみようとつづら岩まで足を伸ばしてみました。

富士見台で休憩後、とてももう馬頭刈尾根を末端まで歩く気力も体力も残っていなかったため、下山開始。涼を求めて天狗の滝への径を下ります。ここはもう三回目だと思いますが、滝へ降りるまでが凄い傾斜で、膝に来ないか心配しながら、ゆっくりゆっくり下りました。

長い急下りの後、綾滝(泡滝)。下り疲れたので、ここでも休憩。水を補給し、顔も洗います。今日は暑いぐらいの陽気で冷たくてとても気持ちいい。休憩後、天狗の滝へ。ここは山を始めたばかりの12年前に来たとき同様、ヒメレンゲが美しい滝壺でお気に入りの場所です。

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(天狗ノ滝にて…ヒメレンゲ)

天狗ノ滝から僅かで舗装された林道に降り立ち、千足のバス停へ。バスまではかなり時間がありましたので、バス停前の商店でビールを買ってごくごく。あっというまに身体にしみ込んでしまい、いい気分で佛沢の滝バス停まで歩くことに。

このビールがいけなかったのかも知れません。このあとの帰りの交通機関が、ある意味、山以上に大変な道のりでした。。。佛沢の滝まで歩けばバスの便も多くなるだろうという魂胆でしたが、バスは五分ほど前に出たばかり。次のバスは小岩からの便ですから、思惑はハズレ、30分待って乗り込んだ夕方4時近いバスは当然席が無く、案の定、大渋滞に巻き込まれてバスの中でややぐったり。

それでもホリデー快速で新宿まで座って帰ろうと、一本あとの17時半近いあきがわ号に席を確保するも、中央線が新宿駅で人身事故の影響で、このホリデー快速も遅延した上に立川止まりというツキのなさ。。。

立川から仕方なく南武線回りで小田急線と進路変更したら、今度は南武線が非常ベル停止でまた遅延と、久しぶりに行った山の帰りは散々で、それこそ縦走でもしたあとのようにぐったり疲れて帰宅しました。


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