【落ち葉を荒らしに笹尾根へ…田和峠から日原峠】 山バス情報108
【山行日】 2010年1月24日(日)
【使用公共交通機関の詳細】
「鉄道」
京王線某駅 - 07:54 高尾 (京王線)
高尾 08:01 - 08:25 上野原 (中央線)
「バス」
上野原駅 08:28 - 09:10 田和 (富士急山梨バス 790円)
「歩行」
田和 09:20 - 09:55 扁盃分岐
扁盃分岐 10:00 - 10:35 田和峠
田和峠 10:45 - 11:30 笛吹峠手前の平地
笛吹峠前 11:55 - 13:05 日原峠
日原峠 13:15 - 14:45 上川乗バス停
「バス」
上川乗 14:48 - 15:25 武蔵五日市 (西東京バス 680円)
「鉄道」
武蔵五日市 15:39 - 15:56 拝島 (五日市線)
拝島 16:01 - 中央線某駅 (青梅線直通中央線)
すみません。m(__)m また悪い癖で、沈黙したまま二ヶ月…。新年の挨拶もせず、正月も更新無しでは遭難説・死亡説が囁かれても仕方ありません(笑)が、2ヶ月間、身体の調子も良好でピンピンしてました。で、何をやっていたのか?と言うと、半年ほど前からハマリかけている別の趣味にうつつを抜かしており、そちらにお金と時間を割いていたため、山の方に身体が回らなかったというわけです。
土曜日もまたこの趣味に当ててしまい、日曜は目が覚めれば…という感じで前日床についたのですが、すっきりと目覚ましが鳴る前に目が覚めて、やっと70日ぶりに山へ向かうことになりました。
行き先は前から行きたいなと思っていた田和から笹尾根に上がるコース。
山に行くのも久々ですが、上野原発の飯尾行きバスも久しぶり。この寒いなか席は全て埋まり立ち客も出るほどの盛況でした。当然田和で降りた阿呆は私一人だけ。停留所のすぐ前に中群山を示す道標があり、向かいには「西原峠(田和峠の間違い)」を示す道標があります。この時点でもう標高610mもありますが、南面で陽当たりが好いせいか、さほど寒さは感じません。
道標に従い、車道をガードレール沿いにどんどん上がっていくと、墓地の裏手のようなところに出て、舗装道路が切れて小尾根に乗ってしまいます。確か松浦本『静かなる尾根歩き―奥多摩から八ケ岳まで100コース (新ハイキング選書)』では、登山道の入口にも「西原峠」の道標があると記載されていたような気がしたのですが、道標は見当たりません。しかしまぁ方向もめざす尾根もこちらで間違いないようなので、やや薄い尾根上の踏み跡をたどってしまいました。
やがて踏み跡が尾根を左にはずれてしまったので、「あれやっぱり違うか」、と思ったのですが、貯水タンクの手前で右上に上がる踏み跡が見付かったので、これを上がっていくと、急傾斜の斜面にクサリも現れて、やっぱりこっちでいいのかと、急登をこなすと、右手からいかにも昔ながらの峠道とわかる深く抉れた明瞭な登山道が合わさって、しっかり取り付きを間違えていたことが判りました(笑)。
明瞭な登山道となってからは、それまでの暗い植林とうってかわって、雑木の明るい美林です。歩き始めてから30分ほどで扁盃(へはい)との分岐。ここは植林の中で、どういうわけだか、コインロッカーが一棹だけあります。久しぶりの山なので、この分岐点で早めの休憩をとりました。
分岐から十分ほどでまた雑木の美林が始まり、やや踏み跡が判りにくくなるほどの落ち葉ザクザクの楽しい明るい径になります。雲ひとつ無い青空の下、かさかさの落ち葉を蹴散らし荒らし回りながら歩くのはやっぱり楽しいものです。そんな落ち葉径を背後の富士山を振り返り振り返りしながら上がっていくと周囲が明るくなって田和峠に着きます。ここまで一時間十分ほど。今まで何度か笹尾根に南面から上がりましたが、たぶん尾根に上がるまで最も短時間で楽なのはこの田和コースなのではないかと思います。私は途中休憩を入れましたので、特別健脚でなくても、休憩無しならここは一時間ほどで上がれるのではないでしょうか。
陽当たりもよく峠からは富士山が綺麗に見え、ここでもまた水分補給をかねて休憩を入れます。
田和峠から東南東へ笹尾根道を行きます。十五分もしないうちに数馬峠。ここは田和峠よりも展望がひらけて、富士山が美しく見える場所です。時間によってはここでお昼御飯も楽しそうですが、犬がいてうるさいのと、時間がまだ十一時前であるのとで、先をめざすことにしました。
大羽根山との分岐には今は立派な指導標があるのですね。昔は確か踏み跡も頼りなげで手製の小さな指導標があっただけだったと記憶しています。このあたりからその名の通り尾根上に笹が目立ちはじめます。そして黙々と東進を続けると懐かしい藤尾の分岐。十数年前、山を始めて間もない頃に、ここを直進して藤尾に降りそうになって、必死で引き返した思い出の場所です。
分岐から笛吹峠(うずしきとうげ)方面に向かい、笛吹峠の少し手前の雰囲気の好い平地でお腹も空いてきたので少し早めのお昼御飯にすることにしました。ここは富士の展望はないけれど、笛吹峠よりは落ち着けるし陽当たりもこちらの方が好いからです。
昼食後、更に東進。丸山はあっさり巻いてしまい、25分ほどで約一年前に歩いた小棡峠。バスの時間までまだかなりあるのでほとんど素通りします。
土俵岳で昼休みから1時間ほど経過したので、少し休もうかとも思ったのですが、先客がいたのでそのまま進んで、あの陽当たりの良い日原峠へ降りて行きます。
日原峠は何度来ても嬉しくなるところ。お地蔵様にご挨拶して、日溜まりの中でしばし憩います。今日は久しぶりの山歩きなのでここで打ち止め。14:48上川乗通過のバスに間に合うよう、日原峠から下山することにしました。
日原峠からの径は、しっかりした道形で、植林帯の中にある水場もじゃんじゃん水が出ていました。水場を過ぎてまもなく笛吹と和田の分岐に出ます。地形図を見ると和田の方が早く降りられそうなので、和田の方を選びました。北側の植林ばかりの径なので、あまり楽しい径ではありませんでしたが、予想通り、のんびり歩いてもバス通りに出るまで一時間ほど。小さな橋を渡ってバス通りに出たところには何の標識もなく、後から考えるとそこから少し戻れば、下和田のバス停もそう遠くはなかったのでしょうが、上川乗方面に歩いてしまい、結局2km:30分ほど車道歩きで、上川乗のバス停ではほぼ待ち時間無しとなってしまいました。
(橋を渡ってバス通りに出たところ=日原峠への登山道取り付き)
※お知らせ:スパムがあまりにしつこいので、コメントを承認制にさせていただきました。
お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
m(__)m
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コメント
ゴン太さん、お久しぶりです。
もう一つの趣味の方が気になりますが、久しぶりの山ですね。
田和からの道はとてもいい道ですね。
本降りの雪に降られたのがいい思い出です。
大羽根山経由の道は道標もしっかりして、完全に一般登山道になっています。昔じゃ考えられなかったですよね。
スパムはIPを検索すると、やはり海外からのアクセスみたいです。自分もアクセスを日本だけに限りたいのですが、単純には行かないのが悔しいです。
投稿: リブル | 2010.01.27 22:45
リブルさん、こんばんは。すっかりご無沙汰しちゃって、ゴメンナサイ。
もうひとつの趣味の方は、山とはあまりにも関係がないのと、一時的なものかも?というのもあって、今のところナイショにしてます(笑)。そのうち山でお会いする機会でもあれば、お話ししますネ。
大羽根山の径はまだ歩いたことがないのですが、あの立派な道標を見て、次はここも候補にいれようと考えが変わりました。仰るとおり、昔のことを知っていると、あの指導標にはびっくりしますよね。
スパムのIPは調べても恐らく無駄なんです。海外からというか、海外の串(プロキシサーバ)を隠れ蓑にしているだけのことで、スパマーが日本人ではないというのとは違うのですから。。。むしろ英語のスパムなら放置してもいいのですが、日本語のあの下品なのは、意味がすぐ分かるだけに汚らわしくて、もうこうするしかないという…
ただ、その代わりといっては何ですが、投稿の厳しい規制は少し緩めましたので、また機会あれば書き込んでやってくださいませ。
投稿: ゴン太 | 2010.01.27 23:05
ゴン太さんはこっちからのコースだったのですね!
地図を広げて見てしまいました、皆さんの行かれるコースは地図がないと解らないです~(笑)
でも、自分の歩いた場所だと、あ、あの日数馬峠から見えていたあの集落の辺りから登ったんだな~、
とか解るようになるので楽しいものですね♪
以前より少しずつ皆さんのお話を読んでいて、頭に浮かぶようになって嬉しいです。
あ、そういえば私の時、帰りのバスの中で年配の15名ほどのグループの方が、やはり上野原方面から上がって、「今日は一般道じゃないからうんぬん・・・」
という話をしていました。
一般道ですらほとんど人にあわなかったので、こんなにたくさんの人どこから来たのだろう?
と思ってました(笑)
投稿: cyu2 | 2010.01.28 20:29
cyu2さん、こんばんは。
どういうわけだか、コメント通知のメールが届かず、投稿に気付くのが遅れ、承認まで時間がかかってしまいました。すみません。
あれこれスパム対策をしていると、折角コメントくださる方に迷惑ばかりかけてしまって、申し訳ないです。
さて、笹尾根ですが、私も最初はガイドブックに載っている一般道から始めました。でも、あそこは峠がいくつもあって、指導標もあちこちの集落を指し示しているので、峠フェチの私としては、次はこの峠道をあるきたいなぁ、という思いを残しながら降りてくるわけです。そして、最近いろいろ情報が整ってきたのを利用して、少しマイナーな峠道を歩いています。
前にも話しましたが、笹尾根は少し遅めのスタートでOKですし、帰りのバスの時刻を調べておけば、峠から麓までどれも一時間前後で下りられますから、バスの時刻に合わせて適当なところで降りることが出来、便利なものです。バスの時刻を調べていなくても、それこそcyu2さんのように温泉に下山とすれば、時刻もあまりこだわらなくてすみますよね。
笹尾根はしばらくご無沙汰していても、必ずまた歩きたくなる不思議な尾根です。これといってめぼしいピークもないのですが、それがかえって山登りでなく山歩きといった風情で好いのかも知れません。
投稿: ゴン太 | 2010.01.29 21:51
ゴン太さん こんにちは
ご無沙汰しておりますが、こちらへは時々お邪魔していました。
笹尾根は本当に、私も時々歩きたくなる尾根です。
明るいはずの南側に植林が多いのでちょっと暗い雰囲気ですが、石仏が佇む峠が多く、しっとり癒し系の道ですよね。
私はくっきり晴天の日は展望のいい山へ行きたい気分で、イマイチすっきりではなさそうな予報の日に笹尾根の緑の道へ行きたくなることが多いので、笹尾根から富士山を見たのは随分前に1回だけでした。
でも、木々に包まれて緩やかな道をそぞろ歩くのは、本当にいいものですよね。
投稿: sanpo | 2010.02.23 21:12
sanpoさん、こんばんは。
すみません、全然更新してなくって(笑)。
sanpoさんの笹尾根の記事、拝見しました。雪の白さが綺麗に撮れていて、読んでいて楽しかったです。特に郷原の集落を見下ろすあの地点、あそこは普段でも何とも言えない好い風景なのですが、雪化粧すると、あんなにも美しいものかと。。。
sanpoさんが笹尾根を歩かれた日、私は用事で午後から外出したのですが、晴れ渡った空を見ながら、ああ、今日は寒いけれどいい山日和だな、と思っていたのです。でももうその頃は山はガスがでていたのですね。
笹尾根からの富士ですが、昔は確か槙寄山ぐらいしか見ることが出来なかったと記憶しています。今回歩いてみて、ずいぶんと沢山、展望スポットが出来たものだと、嬉しいようなちょっと悲しいような複雑な気分でした。
笹尾根はおっしゃるとおり、展望よりも、そぞろ歩きにうってつけの径だと思います。一人で、普段はちょっと考えないようなことに思いを巡らせながら、気の向くまま、足の向くまま、のんびり歩くのが好いですよね。
投稿: ゴン太 | 2010.02.24 19:54
ゴン太さん、お元気ですか~?
もうひとつの趣味にはまっていらっしゃるのかしら?
4月からのバス路線・桃の花・18きっぷ。
それらのものに出会うと、必ずゴン太さんのことが浮かんできます。
そろそろ花粉も落ちついて、お出かけの季節ですよ~~(*^_^*)
・・・と声を掛けに来ました(笑)
投稿: cyu2 | 2010.04.16 12:48
cyu2さん、こんにちは。
すみませんです。ずぅ~っと更新せず沈黙のままで…。
ご指摘の通り、もうひとつの趣味の深みにはまりこんでしまい、週末はほとんど、そっちのほうへ出掛けている状態です。
花粉の方は、今年は軽かったのですが、なんと、昨日、一昨日あたりから鼻が壊れかけています。もう終わったと油断していたらひどくなってしまったみたいです。珍しくこの週末は久しぶりにお山に出掛けてみようかなんて考えていたのですが…。
山とバスというこのサイト、ほとんど機能していない状態で、アクセスいただいている皆様には本当に申し訳ないのですが、もうひとつの趣味の方が、ちょうど山を始めた頃と同じ状態=こんな楽しい趣味があったなんて…なんでもっと早く始めていなかったんだろう、という状態なのです(笑)。
余計な心配をおかけするのも何ですから、いっそその趣味のことを一度記事にしようかとも考えていますが、山とは、まるで関係ないので、ちょっと躊躇しております次第なのです。
投稿: ゴン太 | 2010.04.17 15:27
ゴン太さん、こんばんは~。
お元気そうでホント何よりです♪ヨカッタヨカッタ!!
えー?いいじゃないですか。どんな話題でも。すごくハマった、ってなんでしょう?将棋とか?(って全然知らないんですけど)
ワクワクしますね!
ブログタイトルとはジャンルが違ったって、別にいいじゃない?
といつも思っている私です。
自分がそうだからかな(笑)
最近時々楽しみに通っていたブログが、何の予告もなしに全てキレイさっぱりなくなってしまい、
なんだか心配なまま、だからと言って探すわけにも行かず・・・?
なんか不思議な感じを受けたばかりなのでした。
せっかく何かの縁でお知り合いになれたブログ仲間なので、
どんな形にせよ、元気な姿を見せてもらえるのは、
見ている側としても元気をもらえるような気がします。
エラソーな事は何もいえない立場で余計なお世話で気にしないで下さいね(汗)
いつか次の更新、楽しみにしています♪
投稿: cyu2 | 2010.04.17 22:39
cyu2さん、こんにちは。
花粉症かと思っていたら、咳も出てきて、どうやらちょっと風邪気味だったようで、今週末もまた山歩きのない週末になってしまいました。cyu2さんはどちらかお出かけなのでしょうね~。
将棋って、うーん、どこから出てきたのでしょうか(笑)。爺クサイ趣味ということから?
そんな疑問にお答えすべく、というわけではないのですが、あまりに更新無しが続くのも無用なご心配をおかけしかねないので、さきほど捏造記事で、更新無しをひとまず回避しておきました。
将棋には関係ありませんが、床几は少し関係ある?というお話にはなるかな(笑)。
この数ヶ月間、沈黙していたのは、本当に申し訳なかったと、反省しております。お読みになっていただければ判るかと思いますが、あまりに山とかけ離れた個人的な話題なので、なんだ人騒がせな、元気だったのか、バカヤロメ、と笑っていただければ嬉しく思いますです。
投稿: ゴン太 | 2010.04.18 13:46
わ~!とっても素晴らしい趣味ではないですか!
将棋とも似てる?(笑)
歌舞伎や能などは学生時代に授業で見ただけで、全然解らないのですが、
日本の古典?という意味では私もとても好きなジャンルです。
と言っても、私が見るのは日本画と仏像と落語くらいですが^_^;スイマセン・・・
とにかくお元気で何よりです♪
投稿: cyu2 | 2010.04.18 21:36
すみません、やっぱりご心配おかけしてたのですね。
私、歌舞伎も能も文楽も学生時代に授業で観た記憶無いのですよ。田舎の学校だったからでしょうかね。そんなんで、とても新鮮に感じたのかも知れません。
能はともかく、歌舞伎や文楽は落語とあまり距離は実はないのでは、と思います。ただ、内容が笑えない話だったり、古めかしいことばを使っていて、現代社会に普通に暮らしている人だと、あらすじ知ってないと楽しめない、というのが違いといえば違いでしょうか。
大人になってから観てみると随分印象も違うと思いますが、歌舞伎も文楽も、合わない人は合わない、というのは言えますね。お付き合いで来ているらしくて、たまらずウトウトしている人(笑)、よく見かけます。合う合わないは、タイミングとかもありますが、結局その人の気質というか好みなんでしょうね。
投稿: ゴン太 | 2010.04.19 19:41