【今秋も笹一へ…小路沢左岸尾根から笹子雁ヶ腹摺山】 山バス情報107
【山行日】 2009年11月15日(日)
【使用公共交通機関の詳細】
「鉄道」
新宿 06:00 - 06:38 立川 (中央線各駅停車)
立川 06:43 - 08:02 甲斐大和 (中央線各駅停車)
「バス」
甲斐大和 08:05 - 08:10 日影上 (甲州市民バス 300円)
「歩行」
日影上 08:20 - 09:15 985手前
985 09:25 - 11:00 笹子雁が腹摺山
雁ヶ腹摺 11:35 - 13:00 新中橋バス停
「バス」
新中橋 13:07 - 13:10 笹子駅前 (富士急山梨バス 210円)
「歩行」
笹子駅前 13:10 - 13:15 笹一
笹一 13:25 - 13:30 笹子駅
「鉄道」
笹子 13:39 - 14:45 高尾 (中央線各駅停車)
高尾 14:55 - 京王線某駅 (京王線)
このブログを始めてから、毎年この時期に行っている笹一酒造の新酒祭り、今年は見送っておこうかなと思ったのですが、やはり年に一度、この時期限定でしか飲めない「生搾り原酒」、あのおいしさは一度味わったら、なかなか断念するのは難しく、日曜日が晴れるという予報に、ついふらふらと(笑)笹子雁が腹摺山へ行くことに…。
翌日は仕事ですし、サクッと登って早めに降りてくる算段で計画を立て、久々にバリハイルートで登る代わりに、稜線はあまり欲張らず、さっさと降りて笹一で目的のお酒を買って帰るプランにしました。
朝早く出れば、特に利用する必要もないのですが、甲斐大和駅から塩山に行く甲州市民バスが8時台にあるので、これを使って登山口までの車道歩き20分を省略。バスは例の上日川峠行きとほぼ同時刻に出るのですが、この日も二台用意されていたバスは両方とも立ち客で溢れていました。ちなみに私の乗った市民バスの方は、もちろん私一人の貸切です。
笹子峠へ行くものと思い込んでいる運転手さんは、私が日影までといったにもかかわらず、親切で日影上まで乗せてくれて(笑)、結局少し戻ってお寺(養真寺)の脇を上がっていきます。
松浦本『バリエーションルートを楽しむ―花・巨樹・滝・眺望 魅力の100コース (新ハイキング選書)』では下りにとって紹介されているこの送電線巡視路の尾根道、取り付きは慣れていないと少々難しいかも知れませんが、目の前の尾根に建っている鉄塔が75号だと分かれば、その手前(右手:南側)に上がるのだから、これしかないという里道を上がっていきます。
土の道になると最初は藪が覆い被さっていますが、しっかりした踏み跡を拾っていけば、じきにジグザグに尾根に上がることが出来ます。倒木がわざと倒して通せんぼしているようにも見受けられましたが、自己責任ということで、尾根に上がり75号鉄塔を確認後、コンパスで念のため方向を確認してから尾根を忠実に登っていきます。
松浦本では74号鉄塔は北側を巻くように書いてありますが、この巻き道も現在ではだいぶ荒れていてかえって分かりにくい感じでしたので、素直に74号鉄塔に上がって尾根伝いに行った方が歩きやすいようです。
尾根上は想像していたよりは素敵な落ち葉径で、紅葉もそこそこ楽しめました。985ピークの手前、尾根が左にカーヴする地点で、下から小一時間程度だったこともあり小休止。
休憩後、更に登っていくと、左手に降りる径が分岐しており、→No.70の標識がありますが、これはありえない話で、この標識は単に来た方角←No.71を指し示しているだけに過ぎません。このあたり、地形が全く読めずに標識に盲従してしまう人は要注意です。どう考えても70号鉄塔はこの方角にはないので、尾根を上がる踏み跡に入ります。
当然のように70号鉄塔を確認後、尾根筋に付いたしっかりした踏み跡をたどって、69号、68号と、号数を減らしていくと、段々展望が良くなってきて、ちょうど岩崎山のあたりに甲斐駒が顔を見せ始めます。67号は展望が良さそうなので寄ってみましたが、やはりまだこのあたりでは高さが足りなくて、南アルプスが岩崎山から日蔭雁が腹摺の稜線に隠れ気味でした。66号でも今ひとつじれったい感じの展望。それでもやはりこの日のように雲ひとつ無い快晴だと気分は爽快です。
65号鉄塔に着けば、一般登山道に合流。だいぶ疲れてしまったのとやや睡眠不足気味だったので、稜線を行かずに巻き径で楽をすることにしました。
稜線近くはほぼ完全に落葉してしまっていましたが、どういうわけだか、鮮やかな赤が一箇所だけ特異点のようにあって、不思議な気持ちでカメラに収めました。
巻き径も巨大な送電鉄塔が近づくと稜線からの径と合わさり、鞍部に降りたところで、気合いを入れ直す意味で水分補給の小休止。されど、やはりここからの登りは鉄砲登りもいいところかなりのきつさです。ゆっくりゆっくりと言い聞かせ休み休み登って行くも息切れ。簡単には頂上を明け渡してくれません。そんな急登もいつかは終わりが来るもので、頂上に着けば、そこは期待通りの素晴らしい展望です。目の前に富士山が堂々とあり、右手に目を移せば南アルプス、さらには八ヶ岳や奥秩父の山脈も…。
予定より早く11時に着いてしまいましたが、お腹も空いてきたことだしと、お昼の大休止としました。
本当に11月だろうかというほど風は暖かなのですが、かなり強い風が吹いてきたので、時間も早いけれど下山にかかりました。ここはずっと昔、登りにとったことがある一般登山道ですが、やはり何年も経つとほとんど記憶は残っていませんね。こんな径だったっけ?という感じでたんたんと下っていきます。かなりの急坂だったので、転ばないようにゆっくり下っていきます。
途中ほのかな紅葉も見られましたが、それほどハッとするほどでもなく、いつしか植林だらけになって、最後に左手奥に綺麗な紅葉が見られたのですが、さすがに写真にはうまく撮れず、まぁ、写真に残せなくても心に残せればいいさと下っていくとポンと登山口に到着。
直ぐ傍にバス停があり、時刻を見ると数分で来ることが分かり、歩いていってもたいした時間ではないけれど、バスカードもあるし、と新中橋バス停でバスを待つことに。。。しかし、乗ってみて思い出したのですが、富士急のバスカードって、今年の九月いっぱいで使えなくなっていたのですね。それでも少額の運賃で済み、笹子駅を尻目に笹一酒造へ。
2時前だというのに笹一は凄い賑わい。座る場所もなく、知った人の顔も見えなかったので、私にしては珍しく試飲たったの二杯で、掲示してある笹子駅の時刻表を確認後、そそくさと生搾り原酒を二本買い求めて、笹子駅へ逆戻り。来るときより重いザックを背負いながら、上り電車を待ちました。
☆11/20追記☆
訂正…タイトル「腹摺」が「原摺」になっていました。
(何かヘンだなぁとは思っていたのですが…)
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