【赤城山バスで鈴ヶ岳散策】 山バス情報101
【山行日】 2009年6月27日(土)
【使用公共交通機関の詳細】
「鉄道」
新宿 05:56 - 06:04 池袋 (山手線)
池袋 06:11 - 06:20 赤羽 (埼京線)
赤羽 06:26 - 08:02 高崎 (高崎線)
高崎 08:05 - 08:19 前橋 (両毛線)
「バス」
前橋駅 08:45 - 09:45 新坂平 (関越交通 1350円)
「歩行」
新坂平 09:50 - 10:35 鍬柄山
鍬柄山 10:45 - 11:25 鈴ヶ岳
鈴ヶ岳 12:10 - 13:05 湖尻・深山分岐
分岐 13:15 - 14:15 赤城キャンプ場
キャンプ場 14:25 - 15:40 深山バス停
「バス」
深山 15:57 - 16:10 ユートピア赤城 (関越交通 400円)
「温泉」
ユートピア赤城 16:10 - 17:30 (500円/3時間)
「歩行」
ユートピア赤城 17:30 - 17:55 敷島駅
「鉄道」
敷島 18:01 - 18:31 高崎 (上越線)
高崎 18:37 - 20:03 赤羽 (高崎線 快速アーバン)
赤羽 20:11 - 20:25 新宿 (埼京線)
前回の更新からまた一ヶ月ほどになってしまいました。
久々の山行き&猛暑の予想、ということで、標高の高いところから歩き始められるところというのもあったのですが、5月末に運行を開始した赤城山ビジターセンター行きのバスが来週から海の日の3連休まで再び運休ということ、その他個人的な興味なんぞもあって、行き先は鈴ヶ岳になりました。
鈴ヶ岳は一昨年の春にも18切符を使って訪れていますが、このときは深山からの往復(ピストン)でした。今回は新坂平から鈴ヶ岳に登って深山に降りようという寸法です。
赤城山ビジターセンター行きの直通バスは、いつも通り八分ほど席が埋まりましたが、新坂平で降りたのは私の他には一人だけです。もうレンゲツツジもほとんど終わってしまっていて、人影もまばら。静かな山行を期待して鈴ヶ岳の登山口へ。
赤城らしい自然林百パーセントの樹林帯にはいると、健脚向けと普通向けの二通りのコースがあるように見えますが、実際はすぐ先の尾根に乗るまでジグザグを切るか直登するかの違いです。ジグザグの歩きやすい傾斜を選んで、尾根へ乗ると径は一本道になります。
姥子峠、鍬柄峠、ともに西側に峠道らしい踏み跡が見つかり、いつの日か地形図の破線路を辿ってみたいなと思いますが、今日は稜線の一般登山道をたどって高度を上げていくと、コマドリやウグイスの渡りが聞こえて、ああ夏なんだと感じます。
姥子峠と鍬柄峠の間に一箇所右手の大沼(おの)方面を展望できるところがありました。わりと最近伐採されたようです。
鍬柄山が近づくと展望がひらけて、鍋割山~荒山、地蔵岳や黒檜の前に大沼などよく見渡せます。水分補給がてら休憩。鍬柄山から鞍部へ大きく下り、見覚えのある鞍部から鈴ヶ岳へ登ってゆきます。シロヤシオの木がたくさんみつかりますが、もちろん花殻さえももう見られません。五枚葉を見てそれと確認、汗を滴らせながら岩場の急登をこなし、三角点にタッチ。さすがに好天の週末だけあって山頂には先客が数人。あとからも数名が登ってきました。
思ったよりも早く着いてしまい、帰りのバスの時刻を考えると、頂上ではのんびりした方がよさそうということで、日蔭を探して腰を下ろし、ゆっくりとお茶を沸かし、食後ものんびりします。
頂上に誰もいなくなった頃、腰を上げて下山開始。山頂で大沼(おの)と黒檜の写真を撮ってから、登ってきた急坂を下っていきます。鞍部からは前回歩いた南回りのルートではなく北回りのルートを歩いてみました。出張山と深山の分岐まではアカマツに林床はシダが生い茂る路。北斜面独特の薄暗さと人気(ひとけ)のなさで、かなり寂しい感じの路でした。それでも出張山と深山の分岐までは鈴ヶ岳から薬師岳へ歩く人がいる御陰で踏み跡もはっきりしていますし、下草もそれほどうるさくはありません。
湖尻と深山の分岐から先は南側の林道を歩けば全く問題ないのかも知れませんが、私が歩いた北側の「関東ふれあいの道」は、この時期いろいろと厄介でした。
まず、この径を下ってすぐに林道に交差するのですが、林道に交差したあとの次の取り付きは指導標もなく結構分かりにくいものです。一瞬このまま林道を下るのかと勘違いされても仕方ない感じでした。首尾好く次の取り付きを見付けても、そこを下る径は下草に覆われていて蜘蛛の巣もものすごい、歩いていて決して気分のよい径ではありません。
そして、まもなく道なりに沢へ降りてしまいかねない踏み跡があって、ここに入り込んでしまうと、おそらくは沼尾川に入り込んでしまうことになって、かなり危険だと思います。すぐ近くの左手に「関東ふれあいの道」の標識がありますから、そちらの方へ続く踏み跡に入ってください。
さすがに「関東ふれあいの道」だけあって、最低限の道普請はしてあるのですが、それでも途中、橋に倒木が覆い被さって渡りにくかったり、丸太の土止めが腐って崩壊していたり、さらに出口近くでは下草がうるさいところがあって、そこでは歩く度に小さな蛾が無数に飛び回ってきてくれて、「蛾にふれあいの道」でした。出口近くでは左手に林道が見えていて、あっちを歩いていればナァと後悔したぐらいです。
無事(笑)林道に出て、展望の丘にあがってみると、アヤメでしょうか菖蒲でしょうか、紫色のアヤメ科らしい花が綺麗で、それまでのジメジメした径と違って開放的な場所にあったせいか、とても美しく感じました。
再び林道に降りて、ここからは覚悟の上とはいえ、長い長い林道歩きです。赤城キャンプ場で足休めをしたのですが、寒暖計は28℃を指しており、下界の暑さが思いやられます。幸い薄曇りでその先の林道歩きもそれほど暑さは苦になりませんでしたが、やはり長い林道歩きは暑かろうが寒かろうが足腰が痛くなります。
赤城キャンプ場から深山バス停は、やはり今回もコースタイムでは無理で、ゆっくり歩くと1時間15分ほどかかりました。
深山からのバスは渋川市の代行バス。料金は400円とお得ですが、予想通り乗客は私一人で貸切。汗をかいたシャツが自分でもクサイと感じたので(笑)、迷うことなく敷島駅では降りずに前回同様、その先のユートピア赤城で入浴。ここは料金も500円とお手頃ですし、コインロッカーの100円玉も戻ってくるので良心的で気に入っています。お湯もなかなか佳いと思います。
ただ、HPにある、敷島駅から徒歩8分はちょっと無理な話だと思います。この日はゆっくり歩いたせいもありますが、最低でも20分はみておかないと、1時間に一本あるかないかの上越線に間に合わなくてはシャレにもなりません。
久々の山は山歩きというよりは散歩のような行程でしたが、やはり朝早く起きたのと週末までの疲れが溜まっていたのでしょう、帰りの高崎線ではほとんど居眠りしながら帰途につきました。
この日の長文レポは、こちら
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