【五葉躑躅尾根 日光薬師岳・地蔵岳】 山バス情報100
【山行日】 2009年5月26日(火)
【使用公共交通機関の詳細】
「鉄道」
小田急線某駅 - 04:58 代々木上原 (小田急線)
代々木上原 05:00 - 05:34 北千住 (東京メトロ千代田線)
北千住 05:46 - 07:11 新栃木 (東武伊勢崎線)
新栃木 07:18 - 08:11 東武日光 (東武日光線)
「バス」
東武日光 08:16 - 08:45 明智平 (東武バス日光 1050円)
「歩行」
明智平 09:00 - 10:10 茶ノ木平・明智平分岐
分岐 10:15 - 11:05 細尾峠
細尾峠 11:15 - 11:55 薬師岳
薬師岳 12:25 - 13:30 三ツ目
三ツ目 13:40 - 14:05 ハガダテ平
ハガダテ平 14:10 - 15:45 古峰原神社(こぶはらじんじゃ)
「バス」
古峰原神社 15:50 - 16:40 新鹿沼駅前 (鹿沼市リーバス 400円)
「鉄道」
新鹿沼 16:48 - 18:02 北千住 (スペーシアきぬ128号 +1000円)
北千住 18:10 - 18:45 代々木上原 (東京メトロ千代田線)
代々木上原 18:47 - 小田急線某駅 (小田急線)
土曜日に行こうかな、と思っていたこのコース、週末はどうも身体がだるくて家で静養、しかし、やっぱり行きたくなって、火曜日にまたもお休みをもらって、平日のお山に行って参りました。
今回のコースは、一般登山道で、踏み跡も明瞭、危険なところもありません。ただ、結構ロングコースで、朝のバスが渋滞にハマッて遅れたり、のんびり歩いたりしていると、古峰原神社発15:50のバスには間に合わない恐れがあります。もっとも17:15が最終で、バス停まで一時間半ほどの林道歩きですから、帰宅時間が遅くなることを厭わなければ最終バスでも全く問題ないでしょう(最終バスを逃すとタクシー代がべらぼうな額になると思いますので大変ですが…)。
このコース、ガイドブックによっては茶ノ木平までロープウェーでと紹介されているかも知れませんが、茶ノ木平のロープウェーは廃止されてしまいましたので、中禅寺湖から登るか、あるいは、私の様に明智平から登ることになります。
明智平の登山道入口は日光交通の名前で通行禁止となっていますが、あんな日本一短いロープウェーを使ったところで時間の短縮にも体力温存にもならないだろうと、自己責任で歩いて上がります。
のっけからシロヤシオの花殻が地面に落ちているのが見つかり、標高1300m近辺では早くも終局を迎えていてちょっとショック。花が付いているのを見付けても、大概がその五枚の葉っぱが赤い縁取りを帯びているところからも花期は終盤ということのようです。
北関東なら未だ…という期待は甘かったようで、こうまで暑くなってしまうと北と南でそれほど差もなく落花してしまうのですね。
1300m近いところからのスタートで、笹原にシロヤシオの林で直射日光でもないのですが、やはり気温は高いのでしょう、エゾハルゼミが鳴き喚く中、高度を上げて行くも汗がボタボタ落ちますし、何故か息が上がってしまい、思う様に足が前に進みません。
30分ほどで送電鉄塔に達し、周囲が開けたところで、日焼け止めを塗り水分補給がてら早くも第一回目の休憩。するとひとつあとのバスで来られたらしい男性に抜かされます。こんなことじゃ、17:15の最終バスにも間に合わないのではないかと気ばかり焦ります。
再びシロヤシオの林に入り、写真を撮りながら登っていきますが、先を歩いている男性は気持ちよさそうに泳ぐ様に登っていってしまい、私はといえば、シロヤシオを撮りながら呼吸を整える有様です。ようやく分岐近いところで花付も好く咲いている木を一本だけ発見。パシャパシャと写真を撮って、茶ノ木平と明智平の分岐へと向かいます。分岐ではもう男性の背中は見えなくなってしまいました。
分岐からは「細尾峠→」と記された、やや笹が深い感じの踏み跡を南下していきます。2分ほどでこの日の最高地点である1617.8の三角点。そこから先は高度を落として行くにつれシロヤシオの花づきは悪くなってしまい、ここしかタイムを縮めるところはないとばかりに、かなり飛ばして送電線を二本越えて細尾峠へ降ります。細尾峠は舗装された車道が上がってきていて、登山者のものと思われる車が二台停めてありました。
細尾峠は標高1200m以下。明智平よりも低いところにあります。汗水垂らして折角稼いだ300m以上の高度を帳消しにして余りあるのですから何とも複雑な気分ですが、これが山です。仕方ありません。休憩後、気を取り直して薬師岳へ向かいます。
最初は尾根上の径ですが、やがて尾根を右に巻く様になります。松浦本にあるように、直登する径もありますが、へばっていた為(笑)、巻き径から行く方が楽なんだろうと、踏み跡の濃い径を上がっていくものの、やはりお腹も減ってきて、汗もぽたぽた落ちて、ハルゼミが八釜しいぐらい泣き喚いて、そんななか、上がらない足をモタモタと運んで、ようやく薬師の肩に出ます。
肩から、このあいだ登ったばかりの半月山を左手に眺めながらふらふら歩いていくと、またひとり男性登山者とすれ違って、先ほどの男性は三ノ宿からやしおの湯方面へ行かれるらしいとのお話。この方は細尾峠に停めてあった車へこれから戻らなきゃならないとのことでした。
薬師岳はちょうどお昼前に着いたので、ここで男体山を眺めながらお昼御飯にします。頂上には既に誰もいなくて、送電鉄塔で私を追い抜いた例の男性は既に三ノ宿へと向かわれたようです。三ノ宿への径は、すれ違った方も言っていたとおり、かなりはっきりしている様で、いちおう地形図とコンパスの用意はしてきたので少し惹かれましたが、今日の所は偵察だけにして、昼食後は薬師肩へと戻ります。
肩から地蔵岳(古峰原)と記された方へ進みます。笹原に続く雑木林の中に茶色い踏み跡がくっきりと記されて絵の様な登山道を進んでゆきます。シロヤシオはやはりほとんど終わりかけていますが、ヤマツツジのはっとするような朱色が緑の林にときどき映えて、これが美しい。。。それにしてもシロヤシオの木の多いこと。これが表年に満開になったらきっと夢心地の五葉躑躅山道になることでしょう。
今度はご夫婦に逢い、挨拶。シロヤシオのシーズンということで結構平日でも歩く人が多いのですね。そして次には10人ほどの団体さん。細尾峠に駐まっていたもう一台の車はこの方たちのものだったようです。
三ツ目への登りで岩場で見晴らしの良いところがあり、ここからは辿ってきた新緑の美しい尾根とその向こうに男体山が望めました。男体山は雲がかかりはじめていましたが、天気の心配をするほどではなさそうです。
三ツ目には思ったより早く着くことが出来ましたが、ここで夕日岳をカットすれば、15:50のバスに間に合いそうだとわかり、かなり迷いましたが、足もだいぶ疲れてきた感じで、今から目の前にあるあのピークまで登って降りてくるのはいかにも大儀でした。
夕日岳はいずれその新道からでも登ることにして、今回は古峰原峠と記されたハガタテ平方面へ向かうことにしました。地蔵岳はこれといって特徴のないピークでほとんど素通りして、ハガタテ平方面へ高度を落としていきます。
意外に早くハガダテ平とおぼしき平坦地を前方に見ましたが、そこには四つ足動物のうごめく姿が(笑)。幸いカモシカでしたが、下手に刺激して突進されてもと思い、鈴を取り出し、遠くからシャンシャン鳴らしてみます。ハルゼミの鳴き声がうるさくて、なかなか鈴の音に気付いてくれないらしく、カモシカ君、指導標の辺りで憩っていて(笑)困りましたが、しつこく鈴を鳴らすとやっと聞こえたらしく、ノロノロと峠の反対方向へと巧いこと立ち去ってくれました。
水を飲んで一休みしてから、植林の峠道を下っていきます。今までの雑木の林に目が慣れていただけに、ちょっと違和感がありましたが、バイケイソウや綺麗な白い花↑(お花に詳しい人、教えてください)も咲いていて、殺風景ではありません。疲れた足でややガレた径を歩いていくと未舗装の林道となって、膝も少し痛くなってきました。今日は夕日岳を見送って正解だったよ、と足を引きずりながら、舗装道路に出て、少し歩くと古峰原神社。
時間があまりないのに、おみやげ屋さんでビールを仕入れたりして、バスには発車五分前に乗り込みました。乗客は私の他にもう一人だけ。平日だからこんなものなのでしょうか、大型バスなだけに勿体ないような気もしました。バスは鹿沼市のリーバスということで、民間バスだったら恐らく千円はくだらないところを400円で新鹿沼の駅まで運んでくれます。この辺りは松浦本に紹介されているコースも数多くありますので、皆さん、この安いバスのご利用を是非ご検討くださいませ。
バスが安かったので、新鹿沼からは特急を奮発。ゆったりリクライニングシートで速い速い! 定額給付金を受け取ったせいか、つい気が大きくなって車内販売でビールを追加したりして、豪勢な帰宅便となりました。
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