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2009.05.29

【五葉躑躅尾根 日光薬師岳・地蔵岳】 山バス情報100

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(明智平分岐付近にて)

【山行日】 2009年5月26日(火)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
小田急線某駅   - 04:58 代々木上原 (小田急線)
代々木上原 05:00 - 05:34 北千住   (東京メトロ千代田線)
北千住   05:46 - 07:11 新栃木   (東武伊勢崎線)
新栃木   07:18 - 08:11 東武日光  (東武日光線)

「バス」
東武日光  08:16 - 08:45 明智平 (東武バス日光 1050円)

「歩行」
明智平   09:00 - 10:10 茶ノ木平・明智平分岐
分岐    10:15 - 11:05 細尾峠
細尾峠   11:15 - 11:55 薬師岳
薬師岳   12:25 - 13:30 三ツ目
三ツ目   13:40 - 14:05 ハガダテ平
ハガダテ平 14:10 - 15:45 古峰原神社(こぶはらじんじゃ) 


「バス」
古峰原神社 15:50 - 16:40 新鹿沼駅前 (鹿沼市リーバス 400円)

「鉄道」
新鹿沼   16:48 - 18:02 北千住  (スペーシアきぬ128号 +1000円)
北千住   18:10 - 18:45 代々木上原 (東京メトロ千代田線)
代々木上原 18:47 - 小田急線某駅   (小田急線)

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(薬師岳への登りで…ヤマツツジは見頃)

土曜日に行こうかな、と思っていたこのコース、週末はどうも身体がだるくて家で静養、しかし、やっぱり行きたくなって、火曜日にまたもお休みをもらって、平日のお山に行って参りました。

今回のコースは、一般登山道で、踏み跡も明瞭、危険なところもありません。ただ、結構ロングコースで、朝のバスが渋滞にハマッて遅れたり、のんびり歩いたりしていると、古峰原神社発15:50のバスには間に合わない恐れがあります。もっとも17:15が最終で、バス停まで一時間半ほどの林道歩きですから、帰宅時間が遅くなることを厭わなければ最終バスでも全く問題ないでしょう(最終バスを逃すとタクシー代がべらぼうな額になると思いますので大変ですが…)。

このコース、ガイドブックによっては茶ノ木平までロープウェーでと紹介されているかも知れませんが、茶ノ木平のロープウェーは廃止されてしまいましたので、中禅寺湖から登るか、あるいは、私の様に明智平から登ることになります。

明智平の登山道入口は日光交通の名前で通行禁止となっていますが、あんな日本一短いロープウェーを使ったところで時間の短縮にも体力温存にもならないだろうと、自己責任で歩いて上がります。

のっけからシロヤシオの花殻が地面に落ちているのが見つかり、標高1300m近辺では早くも終局を迎えていてちょっとショック。花が付いているのを見付けても、大概がその五枚の葉っぱが赤い縁取りを帯びているところからも花期は終盤ということのようです。
北関東なら未だ…という期待は甘かったようで、こうまで暑くなってしまうと北と南でそれほど差もなく落花してしまうのですね。

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(こんな感じの径を登っていきます)

1300m近いところからのスタートで、笹原にシロヤシオの林で直射日光でもないのですが、やはり気温は高いのでしょう、エゾハルゼミが鳴き喚く中、高度を上げて行くも汗がボタボタ落ちますし、何故か息が上がってしまい、思う様に足が前に進みません。

30分ほどで送電鉄塔に達し、周囲が開けたところで、日焼け止めを塗り水分補給がてら早くも第一回目の休憩。するとひとつあとのバスで来られたらしい男性に抜かされます。こんなことじゃ、17:15の最終バスにも間に合わないのではないかと気ばかり焦ります。

再びシロヤシオの林に入り、写真を撮りながら登っていきますが、先を歩いている男性は気持ちよさそうに泳ぐ様に登っていってしまい、私はといえば、シロヤシオを撮りながら呼吸を整える有様です。ようやく分岐近いところで花付も好く咲いている木を一本だけ発見。パシャパシャと写真を撮って、茶ノ木平と明智平の分岐へと向かいます。分岐ではもう男性の背中は見えなくなってしまいました。

分岐からは「細尾峠→」と記された、やや笹が深い感じの踏み跡を南下していきます。2分ほどでこの日の最高地点である1617.8の三角点。そこから先は高度を落として行くにつれシロヤシオの花づきは悪くなってしまい、ここしかタイムを縮めるところはないとばかりに、かなり飛ばして送電線を二本越えて細尾峠へ降ります。細尾峠は舗装された車道が上がってきていて、登山者のものと思われる車が二台停めてありました。


細尾峠は標高1200m以下。明智平よりも低いところにあります。汗水垂らして折角稼いだ300m以上の高度を帳消しにして余りあるのですから何とも複雑な気分ですが、これが山です。仕方ありません。休憩後、気を取り直して薬師岳へ向かいます。

最初は尾根上の径ですが、やがて尾根を右に巻く様になります。松浦本にあるように、直登する径もありますが、へばっていた為(笑)、巻き径から行く方が楽なんだろうと、踏み跡の濃い径を上がっていくものの、やはりお腹も減ってきて、汗もぽたぽた落ちて、ハルゼミが八釜しいぐらい泣き喚いて、そんななか、上がらない足をモタモタと運んで、ようやく薬師の肩に出ます。

肩から、このあいだ登ったばかりの半月山を左手に眺めながらふらふら歩いていくと、またひとり男性登山者とすれ違って、先ほどの男性は三ノ宿からやしおの湯方面へ行かれるらしいとのお話。この方は細尾峠に停めてあった車へこれから戻らなきゃならないとのことでした。

薬師岳はちょうどお昼前に着いたので、ここで男体山を眺めながらお昼御飯にします。頂上には既に誰もいなくて、送電鉄塔で私を追い抜いた例の男性は既に三ノ宿へと向かわれたようです。三ノ宿への径は、すれ違った方も言っていたとおり、かなりはっきりしている様で、いちおう地形図とコンパスの用意はしてきたので少し惹かれましたが、今日の所は偵察だけにして、昼食後は薬師肩へと戻ります。

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肩から地蔵岳(古峰原)と記された方へ進みます。笹原に続く雑木林の中に茶色い踏み跡がくっきりと記されて絵の様な登山道を進んでゆきます。シロヤシオはやはりほとんど終わりかけていますが、ヤマツツジのはっとするような朱色が緑の林にときどき映えて、これが美しい。。。それにしてもシロヤシオの木の多いこと。これが表年に満開になったらきっと夢心地の五葉躑躅山道になることでしょう。

今度はご夫婦に逢い、挨拶。シロヤシオのシーズンということで結構平日でも歩く人が多いのですね。そして次には10人ほどの団体さん。細尾峠に駐まっていたもう一台の車はこの方たちのものだったようです。

三ツ目への登りで岩場で見晴らしの良いところがあり、ここからは辿ってきた新緑の美しい尾根とその向こうに男体山が望めました。男体山は雲がかかりはじめていましたが、天気の心配をするほどではなさそうです。

三ツ目には思ったより早く着くことが出来ましたが、ここで夕日岳をカットすれば、15:50のバスに間に合いそうだとわかり、かなり迷いましたが、足もだいぶ疲れてきた感じで、今から目の前にあるあのピークまで登って降りてくるのはいかにも大儀でした。

夕日岳はいずれその新道からでも登ることにして、今回は古峰原峠と記されたハガタテ平方面へ向かうことにしました。地蔵岳はこれといって特徴のないピークでほとんど素通りして、ハガタテ平方面へ高度を落としていきます。

意外に早くハガダテ平とおぼしき平坦地を前方に見ましたが、そこには四つ足動物のうごめく姿が(笑)。幸いカモシカでしたが、下手に刺激して突進されてもと思い、鈴を取り出し、遠くからシャンシャン鳴らしてみます。ハルゼミの鳴き声がうるさくて、なかなか鈴の音に気付いてくれないらしく、カモシカ君、指導標の辺りで憩っていて(笑)困りましたが、しつこく鈴を鳴らすとやっと聞こえたらしく、ノロノロと峠の反対方向へと巧いこと立ち去ってくれました。

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(沢沿いに咲いてゐました)

水を飲んで一休みしてから、植林の峠道を下っていきます。今までの雑木の林に目が慣れていただけに、ちょっと違和感がありましたが、バイケイソウや綺麗な白い花↑(お花に詳しい人、教えてください)も咲いていて、殺風景ではありません。疲れた足でややガレた径を歩いていくと未舗装の林道となって、膝も少し痛くなってきました。今日は夕日岳を見送って正解だったよ、と足を引きずりながら、舗装道路に出て、少し歩くと古峰原神社。

時間があまりないのに、おみやげ屋さんでビールを仕入れたりして、バスには発車五分前に乗り込みました。乗客は私の他にもう一人だけ。平日だからこんなものなのでしょうか、大型バスなだけに勿体ないような気もしました。バスは鹿沼市のリーバスということで、民間バスだったら恐らく千円はくだらないところを400円で新鹿沼の駅まで運んでくれます。この辺りは松浦本に紹介されているコースも数多くありますので、皆さん、この安いバスのご利用を是非ご検討くださいませ。

バスが安かったので、新鹿沼からは特急を奮発。ゆったりリクライニングシートで速い速い! 定額給付金を受け取ったせいか、つい気が大きくなって車内販売でビールを追加したりして、豪勢な帰宅便となりました。

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2009.05.18

【躑躅巡礼路 足尾赤倉山から半月山 その2】 山バス情報99

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(半月山より…中禅寺湖の向こうに男体山)

昼食後、笹の中を北へ伸びる尾根へ。松浦さんたちは左前方の小高いピークをトラバースされたとのことですが、私はピークに上がり直角に曲がって尾根通しで歩いてみました。このあたりは笹原がずっと続いて気持ちのよい場所ですが、踏み跡は薄く、錯綜していますから、踏み跡に引き摺られることなく、しっかり地形図と照合して進む必要があります。

稜線上には、ときどき思い出した様に赤テープが散見されたりしますが、この赤テープ、悲しくなるほど意味のない場所にあって(笑)、肝心の場所にはほとんど付いていない困った代物です。この日は晴れていましたので、気持ちのいい草原歩きでしたが、ガスが多いときなど、このあたりの平坦地は逆にかなり難しいと思います。

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山頂から15分ほどのところに、またシロヤシオが咲いていました。笹原の径はなおも続いて、見晴らしよく、右手にはこの先の1511ピーク直下まで伸びている林道も見えています。途中バンビの亡骸が尾根上にあってちょっと吃驚。しかし、気持ちの好い笹原の稜線歩きは続いて、赤倉山に上がるまでの急登を思えば、ここはまるで天国の様です。

1445への登りもそのあとの1514への登りも、周囲の伸びやかな雰囲気に助けられて、1514では少し休んでこれから向かうガレ場の見える1511ピークを確認、北東へ向かいます。

1511ピーク直下は地形図の破線路を潰して出来た林道が走っていて、1511へ向かう取り付きらしいものもなさそうなので、適当に斜面を這い上がって尾根に乗りました。
1511あたりは笹原に立木が枯れているせいで、展望がよく、ここから見る皇海山はじつに立派な姿で、袈裟丸がその稜線の端にその存在を隠してしまうほどです。皇海山は深田百名山で、これまであまり登りたいとも思っていなかったのですが、これを見るとやはりいつの日か登りたい、という気持ちになってしまいました。

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1511からほとんど踏み跡もない笹原を降りていくと、林道にバイクで来ている人がいてこちらを怪訝そうな目で見ています(笑)。さらに下から登ってくる人がいて、これには驚きました。平日でこんなコースでしたから、半月峠までは誰にも逢わないだろうと思っていたのですが、お話ししてみると、半月山の駐車場から眺めていたら気持ちよさそうな稜線だったので、ちょっと足を伸ばしてみたとのこと。何処から来たのかと聞かれ、間藤(まとう)の駅からずっと歩いて来たと言っても、「マト?」と不思議そうな顔をしていたのは、まぁ無理もないことでしょう。

尾根通しに下っていくと、すぐに巻き径と合流し、ここからはしっかりした踏み跡になります。1504は破線路よりずっと右下を捲き、ほぼ平坦でのんびり歩けます。トウゴクミツバツツジでしょうか、濃い紫色のツツジの蕾とヤマツツジの蕾を見掛けました。

峠の向こうに白根山でしょう、頂稜に雪を纏った山塊が見え、やがて右上に駐車場の柵が見えてきます。と、ここでアカヤシオの咲き残りを発見。カメラに収めようとしますが急斜面に咲いている為、巧くいきません。ああ、シロヤシオには早すぎ、アカヤシオには遅すぎでちょっと中途半端な時期に来てしまったナァと心内でぼやいていると、半月山の頂上付近にお姫様の可憐なピンク色が見えるではありませんか。

今日は半月峠までの予定で来ましたし、今から頂上に登るのは時間的にどうかとも思いましたが、ちょうど、駐車場に上がるらしき踏み跡が分岐しているのが見つかったので、これは日の長いこの時期だし、行くしかないと、とりあえず駐車場に上がると、咲いています、上の方に明らかにアカヤシオです。もう登ることに決めて、つらい急登をこなしました。ときどき背後の自分の辿ってきた尾根を振り返り見ながら、よくもまあ、あんな尾根を歩いてきたものだと感心。

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(辿ってきた尾根を振り返る)

駐車場がどんどん小さくなって、アカヤシオのピンクがはっきりしてきて、本当に今日は仕事を休んで来て好かった、そんなことを思いながら、腹がぐうぐう鳴ってるのも構わず上へ上へと進みます。頂上付近、1750mの高所だけあって、アカヤシオは蕾も少しある状態でちょうど見頃。最後のフィナーレ近くで、お姫様の素敵な姿に会えて感無量でした。

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(お姫様・・・)


山頂に着いたのは15時半近く。こんなことは秋冬では絶対にできないこと。三角点に軽くタッチ、水分補給をして一息ついたところで、下山です。途中展望台があって、ここからの景色は泣けるほどよかったのですが、あまり長居も出来ず、半月峠へ急斜面を下ります。途中もアカヤシオが咲いていて、にこにこ顔で半月峠。

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(半月峠へ下る…)

半月峠からはよく整備された登山道を狸窪(むじなくぼ)へ。中禅寺湖からのバスは20時過ぎまでありますし、狸窪から先は舗装道なので、あわてずゆっくり下ります。下っていく最中にも北面の恩恵でしょうか、アカヤシオの咲き残りに出会えてゴキゲンで無事に狸窪へ到着。

狸窪からは湖岸道路をのんびり歩きます。中禅寺湖の向こうに男体山が大きく、釣り人が腰まで浸かって釣り糸を垂らし、なんとものどかな雰囲気。頬に当たる風は冷たくまるで秋風のようで、週末と違い人の少ない夕刻の中禅寺湖はちょっと物寂しい感じでした。

イタリア大使館別荘記念公園を抜け、各国大使館の避暑地が続くこのあたり、標高1300m近くあり、今日も夕方は少し肌寒いぐらいで、たまに会う人はみな秋の様な装いです。私も上着を着ることにしてバス通りを目指しました。

中善寺温泉のひとつ湯元寄りにある立木観音入口バス停では17時14分のバスが行ったばかり。次の40分まで時間があるので、すぐそばにある閉店間際のお土産物やさんに駆け込んでビールを購入。中善寺温泉バス停まで僅かな登りなのに、酔ってだるさの残る足では、もうまるで歩く気力も失くして、硫黄の匂い漂うバス停に座り込んで日光駅行きのバスを待ちました。

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2009.05.17

【躑躅巡礼路 足尾赤倉山から半月山 その1】 山バス情報99

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(1514m峰の手前あたり)

【山行日】 2009年5月15日(金)

【使用公共交通機関等の詳細】

「鉄道」
小田急線某駅 - 05:10 代々木上原 (小田急線)
代々木上原 05:13 - 05:47 北千住 (東京メトロ千代田線)
北千住   06:04 - 07:39 太田  (東武伊勢崎線 区間急行)
太田    07:43 - 08:06 相老  (東武桐生線)
相老    08:14 - 09:32 間藤  (わたらせ渓谷鐵道)

「歩行」
間藤駅   09:45 - 10:15 林道終点
林道終点  10:25 - 11:20 1090m付近
1090m 11:30 - 12:15 赤倉山
赤倉山   12:45 - 13:30 1514mピーク
1514  13:40 - 15:20 半月山
半月山   15:30 - 17:20 立木観音入口バス停

「バス」
立木観音入口 17:40 - 18:20 東武日光駅 (東武バス日光 1100円)

「鉄道」
東武日光  18:55 - 21:12 北千住   (東武日光線 区間快速)
北千住   21:19 - 21:53 代々木上原 (東京メトロ千代田線)
代々木上原 21:54 - 小田急線某駅    (小田急線)

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前回の家ノ串の記事でコメントをいただいた もりのふうさん が最近訪問されたという足尾赤倉山から半月峠、先週は好天にもかかわらず、土曜出勤で行けませんでしたが、今週は高気圧にすっぽりおおわれる金曜日にお休みをもらって行ってみることにしました。

相老(あいおい)でわたらせ渓谷鐵道に乗り換えるところまでは、前回山行と同じですが、相老駅でわたらせ渓谷鐵道に乗ろうとしたら、2両編成の客車は学生で超満員。ビックリしながらもなんとか乗り込ませてもらいましたが、次の駅でほとんどが降りてしまい、その次の大間々駅では、切り離して1両になりました(それでも座席はゆったりです)。

前回降りた小中駅を過ぎ、長いトンネルをくぐって沢入(そおり)の駅を過ぎると、車窓から渓谷沿いに新緑と藤の花が美しく咲き乱れているのが見え、とても印象的でした。

終点の間藤駅は想像していたよりも明るく駅舎も立派なもの。駅前には日光駅に通じる市営バスのバス停があり、東武日光駅に07:35までに到着できれば、ここ間藤駅からの歩き始めの時間が一時間以上繰り上げられるのですが、私の自宅からは残念ながら無理です。

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『バリエーションルートを楽しむ』で、松浦さんは、東武日光駅よりタクシーを利用して林道終点まで入ってもらっていますが、お金があり、人数さえ揃えばこの方法が一番好いでしょう。

私は間藤駅からまともに歩いたので、松浦さんより1時間半遅れの10時半に林道終点をスタートすることになりましたが、これですと秋冬は、よほど足の速い人でRFも優れている方でない限りタイムアウト(時間切れ)で日没にあってしまう可能性があります。 日の長い期間限定のコースとお考えください。

尚、今回のコースは登りにとったとしても特に取り付きを探すのが難しく、尾根に乗った後も指導標のたぐいは全くない、しっかりした地形判断能力が必須のコースですので、その点ご留意ください。

また、生意気なことを言うようですが、このコースは、一般登山道しか歩いたことのない方には、まず無理です。松浦本には、記事のコピー片手にコンパスなしで歩けてしまうコースもなかにはあるのですが、このコースはそういったものとは別物である点、じゅうぶんにご承知おきくださいませ。

リンク先のたぬきせんべいさんが、以前に、このコースを下りにとられていますが、こういった芸当が出来るのは限られた経験者のみですし、たぬきせんべいさんも記事の中でおっしゃっている様に、1511以南は踏み跡不明瞭で、赤倉山から南では、どの尾根を辿るにせよ最後はひどい急傾斜を下ることになり、南南西(1325方面)の主尾根は、地形図「足尾」を見れば判りますように、末端までまっすぐ下ると、断崖絶壁に行き当たって大変なことになってしまいます。

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さて話を元に戻して、私が登りにとった林道終点から赤倉山の南の支尾根に取り付く箇所、これがこのコース最大の難関でしょう。松浦本にある「木橋を渡ったところで左の作業道に入り、すぐ右斜面に取り付く」というところですが、現状では「すぐ右斜面に取り付く」にも、作業道から斜面へはマーキングどころか それらしき踏み跡もない状態のようです。結局、目指す尾根になんとか歩きやすい箇所を探しながら這い上がりました。

北へ向かうこの尾根に上がってからも急登は続き、ヤマツツジの藪で尾根上といえども、急斜面と相俟って簡単に進ませてもらえません。急登は一向に手をゆるめることなく、ヤマツツジが綺麗でなければ、この急坂はシンドイだけだったろうと思います。

ところどころヤマツツジの藪と倒木で通りにくいところもあり、迂回しながらも尾根を詰めていきます。1050あたりで傾斜が弛みますが、1090付近で再び急傾斜が続くのが判っていたので、手前の緩斜面で水分補給をかねて休憩。

休憩後、急斜面を登っていくと、今まで咲き乱れていたヤマツツジが蕾状となり、石柱を素通りして更に登っていけば、ヤマツツジも少なくなり今度はミツバツツジが咲いていました。

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1200m、1300mと長い急斜面を高度を上げていくと笹が地面を覆う様になって、傾斜も弛んで、フラフラ歩いていくと、ああ、なんと今度はシロヤシオが少しですが咲き始めています。大半が蕾ですが、まだ蕾もつけていない木もたくさんありましたので、満開の頃はさぞかし…と思います。

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朱、紫、白、一日で3種類のツツジ。。。シロヤシオにはまだ早過ぎると思っていたので、この邂逅に頬をゆるめながら笹径を登っていくと、ぽっかりと赤倉山の表示がある頂上に着きました。お昼を少々まわってしまいましたが、三角点にタッチして、ここで大休止。

誰もいない、周囲がひらけた静かな笹原。風もなく穏やかに晴れ、こんな場所で食べるおにぎりは格別です。


 その2に続く 

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2009.05.05

【ガックリ…家ノ串】 山バス情報98

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(小中駅)


【山行日】 2009年5月2日(土)


【使用公共交通機関等の詳細】

「鉄道」
小田急線某駅 - 05:10 代々木上原 (小田急線)
代々木上原 05:13 - 05:47 北千住 (東京メトロ千代田線)
北千住 06:04 - 07:39 太田    (東武伊勢崎線 区間急行)
太田 07:43 - 08:06 相老     (東武桐生線)
相老 08:14 - 08:53 小中     (わたらせ渓谷鐵道)

「歩行」
小中駅   09:00 - 10:00 追付橋
追付橋   10:10 - 11:30 送電線巡視路入口
巡視路入口 11:40 - 12:35 1215.6三角点
三角点   12:55 - (南西尾根往復) - 13:25 三角点
三角点   13:40 - 14:35 田沢奥山
田沢奥山  14:45 - 15:20 林道終点付近

「親切な方のお車」
林道終点付近 15:25 - 15:55 小中駅

「鉄道」
小中    16:12 - 16:52 相老    (わたらせ渓谷鐵道)
相老    17:03 - 18:48 北千住   (りょうもう36号 +1000円)
北千住   18:57 - 19:33 代々木上原 (東京メトロ千代田線)
代々木上原 19:40 - 小田急線某駅   (小田急線)

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(1215.6m三角点峰にて)



29日の熊倉山でアカヤシオは花付はややよくないものの、1300m近辺は見頃、ということは北関東はまだちょっと早すぎるかな~、と思いつつも、折角の好天。GW第2弾のアカヤシオのお花見は、念願の家ノ串にしてみました。

家ノ串っていわれても、それ何処? という人の為に簡単に説明しておきますと、エアリア『赤城・皇海・筑波』の袈裟丸山。この袈裟丸山の南西尾根をずっと南下していったところに1215.6三角点峰が見つかると思います。この三角点の北部が通常家の串と呼ばれているらしく、ここはアカヤシオの名所としてアカヤシオ好きの多くは行ったことがなくとも名前だけは知っています。

わたらせ渓谷鐵道は、初めての乗車。以前のダイヤでは松浦本『静かなる尾根歩き』に記載のように10時半のスタートだったのですが、最近のダイヤ改正で小中駅には9時前に到着可能となったことも、今回の挑戦を後押ししてくれました。もうひとつ贅沢を言わせてもらえれば、小中橋から追付橋(おうつけばし)へ行く町営バス、これも土日祭日の朝の便をあと30分だけ遅らせてくれると本当にありがたいのですが、まぁ、このバスは登山者の為に走っているわけではないから仕方ないですね。

北千住から乗った東武線を太田で赤城行きに乗り換え、相老(あいおい)で下車。わたらせ渓谷鐵道の駅には臨時切符売場の表示がありましたが、駅員さんはおらず、高架を渡って改札をいったん出てから、わたらせ渓谷鐵道の切符を買います。

やってきたのは一両のかわいらしい茶色の気動車。さすがにGWだけあって、席はほぼ満席でした。小中駅で降りるとき、運転手さんに「お気をつけて。このあたりイノシシが多いですから」と暖かいお言葉をいただきスタート。バスの運転手さんに「お気をつけて」と挨拶いただいたことはこれまで何度もありましたが、鉄道では初めてのこと。地方の第三セクターらしい、こぢんまりとした駅で快晴のもと山旅がスタートです。

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(追付橋への道で…舗装道歩きも新緑やツツジが美しかった)


小中駅から追付橋は、エアリアで登り一時間半とコースタイムが書いてありますが、のんびり歩いても1時間10分ほどで着けると思います。ただ、この日は暑くてアスファルトの照り返しが結構きつかった。追付橋には自動販売機があったので、思わず清涼飲料水を買って飲み干してしまいました。

追付橋からすぐで左手に分岐する舗装道を上がります。ここは気をつけていないと、道なりにみんなの向かう大滝・袈裟丸山登山口方面へとまっすぐ進んでしまいかねませんので気をつけてください。

傾斜のきつい林道をえっちらおっちら登っていると、結構近くで猟銃の音が聞こえビビリます。30分ほどで、こんな山奥に?という感じで集落があり、居合わせた方と少し雑談。さらに、少し進んだところで、これから同じ家ノ串に向かわれるパーティーの方々に乗っていかないかとお誘いを受けたのですが、林道もあと少しだろうと思っていたため、先に行ってもらうことに。

しかし、ここからが結構長く感じて、途中何度も銃声を聞いたりして、ああ、やっぱり乗せてもらった方がよかったか、と後悔。橋倉橋・野川橋と渡るも沢面にアカヤシオの花びらなどひとつも見当たらず、ああ、まだちょっと早かったかな、などと、このときは暢気なことを思っていたのでした。

長い長い林道歩きが終わって、その少し先に送電線の巡視路入口が見えてきました。さきほど親切なお言葉をくださった方の車もここに停めてあります。巡視路入口で水分補給してから出発。11時半を回っていたので、1215.6三角点峰には12時半頃着くかな、と考えながらヒノキの匂いがする歩きやすい巡視路を上がっていきます。

登っていくとやがて三角点峰と思われる頂が左手に見え、ピンク色も見え期待がふくらみます。疲れと期待がふくらむ中、笹原にカラマツとなった道を進むと送電鉄塔に着き、鉄塔から進路を変えて稜線の踏み跡を1215.6三角点峰へと向かいます。ここでも期待がふくらむピンクが山肌に見えて、ああもうすぐアカヤシオの海を泳げると、気持ちが盛り上がります。

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(もうすぐアカヤシオの海と期待が高まる…)

1215.6三角点峰のひとつ手前のコブにあがり、さあ、ここからが…と思ったのですが、あれれ、咲いているには咲いているものの、ポツンポツンという感じです。おかしいな、もしかしたらまだもっと手前のこぶだったのかな…、と地形図を広げてみますが、やっぱりどうもこの先のピークが他ならぬ1215.6三角点峰のようです。ピークに近づいてみると、さきほどのパーティーの方々がお昼の談笑中。ピークはそれなりに咲いているけれど、とてもアカヤシオの海とか、爆咲きとかとは程遠い状況。

南西尾根に入れば、と南西に少し降りたところで食事にしてみましたが、こちらもポツンポツンという感じです。

昼食後、諦めきれずに南西尾根をかなり辿ってはみたのですが、アカヤシオの木はあるものの、花をつけているのはごく僅か。確かにこの木が全部花をつけたらすさまじいかも知れないけれど…というわけで、せっかくアカヤシオの海で泳げる様にピンクの海水パンツまで用意してきたのに、アカヤシオの海というより、水たまりがあるといった程度。ガックリ重い足取りで三角点へと戻りました。

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(南西尾根 たしかにこれが全部花をつけるとすごいだろうが…)

戻ってくる途中、木を見て思ったのですが、どうもこれは早すぎたのではなく遅すぎたようでした。確かシロヤシオは葉っぱが出てから花が咲くけれど、アカヤシオにしろ普通の木の花は、花が散ったあとに葉っぱが出てくると記憶しています。アカヤシオの木はほとんどがもう葉が出ている様で、考えてみたらリンク先のリブルさんや金森さんの北関東のアカヤシオの記事を思い出してみると、ここ家ノ串で終わっていても全然不思議ではない、ということに気付いたのです。

三角点でコーヒーを沸かして気を取り直し、田沢奥山へ向けて出発。途中何度もため息が出てしまいましたが、まぁ、こういうこともあるさ、それにアカヤシオが全く見られなかった訳じゃあないし…ヘンに気落ちして事故など起こさない様にしなくちゃ、と思い直しました。実際気落ちしていたせいか、三角点の次のピークで間違えて直進してしまい北北西の尾根に入り込みそうになってしまいました。来た道を戻るのに間違えるなんて…と思いましたが、ここはやはり間違えやすいらしく、ミストレースらしき足跡が続いていました。

送電鉄塔まで戻り、少し進むと巡視路が尾根から外れるあたりに薄い踏み跡が尾根通しに付いています。ここから田沢奥山まで尾根通しに歩きます。こちらもアカヤシオが所々ありましたが、もう期待もしていなかったぶん、今度は落胆も少なく、疲れた足には結構堪える登りを登り切って、ささやかな山名標識のある田沢奥山に着きます。

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田沢奥山からさらに尾根通しにずっと行けば袈裟丸山なんだなぁ、と思いつつ時間もないので、もちろん来た道を戻ります。途中沢沿いの径というのが、松浦本では赤い標石のあるところと書かれていましたが、どうも私の見たところでは赤い標石のある場所には降りられそうな道は見つからなくて、もう少し小さなピークよりの鞍部にわりとしっかりした、巻き道にも見える道が見つかりました。

結局3時近かったこともあり、今回はガイド通り送電線の巡視路を戻ることに。

巡視路を降りると、もうとっくに家路についていると思っていた例のパーティーの方々がまだいらっしゃって、もしかして憐れを誘う私のことを待っていてくださったのでしょうか…、申し訳ないなとは思いつつ、再度のお誘いをいただき、ありがたく車に乗せていただいて、なんと小中駅には16時前の到着♪ 歩いていたら18時前の便に間に合うかどうか微妙だったのですが、なんと2時間近く前の16時過ぎの便に間に合い、小中駅前の酒屋さんも開店していて、ビールもゲット♪

山中では本当にガックリしてしまったけれど、終わりよければすべてよし。心配していた帰りのわたらせ渓谷鐵道の混雑も3両編成で無事席を確保。相老駅ではその場で特急の座席もとれて、ほんとうにゆったりした気持ちで帰途につけました。


お車に乗せてくださった某山岳会の皆様、あのときは本当にありがとうございました。
この場を借りて厚く御礼申し上げる次第です。
m(__)m


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2009.05.03

【新緑の聖尾根からアカヤシオ咲く熊倉山へ】 山バス情報97

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(城山コースにて)

【山行日】 2009年4月29日(祝)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿  05:19 - 05:28 池袋   (山手線)
池袋  05:38 - 06:07 所沢   (西武池袋線 快速)
所沢  06:11 - 07:07 西武秩父 (レッドアローちちぶ61号)
御花畑 07:22 - 07:43 三峰口  (秩父鉄道)

「歩行」
三峰口駅   08:00 - 08:55  聖岩東鞍部
725東鞍部 09:10 - 10:20 1000m付近
1000m  10:30 - 12:20 三門の広場
三門の広場  12:55 - 13:05 熊倉山
熊倉山    13:10 - 15:10 城山
城山     15:25 - 16:30 白久駅


「鉄道」
白久   17:03 - 17:20 御花畑 (秩父鉄道)
西武秩父 17:33 - 18:26 飯能  (西武秩父線)
飯能   18:28 - 19:24 池袋  (西武池袋線)
池袋   19:35 - 19:40 新宿  (埼京線)

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(聖尾根にて)

熊倉山には、以前にも何度かアカヤシオの花見に訪れていたのですが、いずれも登りは城山コースで下りも一般登山道とバリエーション・ルートの経験はありませんでした。

聖尾根は以前から登ってみたいとは思っていたのですが、松浦さんの『バリエーションルートを楽しむ―花・巨樹・滝・眺望 魅力の100コース (新ハイキング選書)』が出て詳細な案内もあるし、そろそろ挑戦しないと、という感じで今回思い切って敢行に踏み切った次第です。

朝一番の電車で池袋05:38発の快速飯能行きに乗り込みます。このまま飯能まで行って各駅停車の西武秩父行きですと、御花畑で数分前に出る秩父鉄道の三峰口行きに間に合いません。そんなわけで今回は所沢でレッドアロー(特急料金510円)に7年ぶりに乗り換え、御花畑07:22発の三峰口行きを捕まえます。三峰口の駅には8時前の到着。

今回レッドアローを奮発して気づいたのですが、三峰口の駅から出る秩父湖行き07:48のバスや小鹿野役場行きの07:50の町営バスにも間に合うことがわかり、そのことも収穫でした。

聖尾根の取付は、前掲書『バリエーションルートを楽しむ』にあるとおりで、特に付け加えることもありませんが、尾根に上がる前、「前方に小滝を見て左岸(向かって右)に渡る」箇所や「涸れ沢を離れ左後方の山道」へ登る箇所などは、踏み跡が薄く錯綜していますから、赤テープのマーキングに留意し、コンパスや地形図を使って的確な地形判断をする必要があります。

570m付近の山の神の祠を見てからは、ずっと尾根通しですから迷うことはないと思いますが、725m峰(聖山)の東鞍部へ上がる直前、左手に地形図の破線路の名残のようなかすかな踏み跡がありました。私は松浦本通りに行き、この踏み跡は辿ってみませんでしたので、地形図通り750m圏峰の東側に出られるかどうかは不明です。

725m峰の東鞍部にはこの先の802m峰にあるのと同じ三峰口を指す赤いプレートがあります。松浦本の写真にある聖宮の祠を見に行ったところ、落石によるものでしょうか、倒潰していたのがショックでした。

祠から戻ってきて、750m峰への登りはかなりの急坂。虎ロープもありますがかなり古いモノで、これに頼らず急斜面を登り切り、802m峰へ。松浦本のとおり直進ではなく右へ南下。そのあと長い急な登りでかなり絞られますが、途中、ヒトリシズカ、それにイワウチワやカタクリに出会えたりで、カタクリはもう終わっているだろうと期待していなかっただけに嬉しい僥倖でした。1000m付近でやっと傾斜が緩み、少し進んだところで小休止。

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1020m付近の岩場は直登もできるようですが、私は右手にある巻き径から支尾根経由で主尾根に戻りました。この支尾根下部にも「三峰口→」の手製の指導標があったりしますが、一度も登りにとったことがない人が聖尾根を下るのは、無謀としか言いようがなく、一度登りにとった人であっても的確な地形判断能力が必須、というのが、初めてこの尾根を登った私の感想です。

1165で県造林のプレートを見てしばらくでやっとアカヤシオがお目見えです。盛りを過ぎた感じですが、やはりこの色は何度見ても好いものです。聖尾根は上部まで植林があり、アカヤシオも植林の合間に咲いている感じで、どうも青空をバックにした好い写真が撮れません。しかし1307m近辺まで上がると花付は今ひとつですが佳い色のアカヤシオに出会うことが出来ました。

最後のアカヤシオ帯から5分ほどで谷津川からの一般道と合流。合流点には聖尾根に入り込まないようロープが張ってあります。朝8時から歩き出したのですが、もうお昼を回ってしまい、腹が減ってフラフラしながら一般登山道を歩いていたところで、komadoさんとバッタリ♪。頂上は本日山開きのイベントでものすごい人との情報をいただき、お昼御飯は頂上直下の三門の広場でゆっくりとりました。

お昼御飯を食べていると、komadoさんのお知り合いの方々から声を掛けていただいたりと今日は本当にいろいろな人に出会います。

ちょっとのんびりしすぎたな、という感じで遅ればせながら1時過ぎに山頂に上がってみると、お一人男性が居るだけで、ここが一時間前まで大賑わいだったのが嘘のようです。ほとんど素通りして、下りは一般登山道である城山コースを下ります。

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城山コースではアカヤシオの他、ちょいと寄り道したところでヒカゲさんにも出会えたりとなかなか好かったです。アカヤシオもこちらの方が好い写真が撮れて、良い気分です。しかししかし、久々の超ロングコース。熊倉山は何処から登っても毎回「絞られたなぁ」との感想を抱きますが、この日はかなりへろへろ。にもかかわらず、大して標高差もないし、林道歩きは味気ない、なんて生意気なことを呟きながら、城山(648m)へ足を踏み入れてしまいました。

たいしたことないだろう、と高を括っていたのですが、これがさにあらず、疲れた足には結構堪えるアップダウンがあって、途中「よしときゃよかった」と何度も後悔。しかし、ここで見た新緑は聖尾根以上に美しいもえぎ色で、これだけは本当に素晴らしいものでした。

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ようやく里に出て、線路沿いを歩いていると、ちょうど池袋行き直通とすれちがったので、白久駅前の酒屋でのんびりビールなど買い込んでいたら、白久駅では10数分後の16:26の上り電車が行ってしまった直後(笑)。白久駅で30分待ちとなってしまいました。


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