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2009.01.12

【身延線に乗って…白鳥山】

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(内房橋より白鳥山)

【山行日】 2009年1月11日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿  05:35 - 05:53 品川 (山手線)
品川  06:16 - 07:59 熱海 (東海道線)
熱海  08:05 - 08:45 富士 (東海道線)
富士  08:52 - 09:23 芝川 (身延線)

「歩行」
芝川駅  09:25 - 10:20 七面宮跡
七面宮跡 10:25 - 11:05 白鳥山(しらとりやま)
白鳥山  11:40 - 12:15 塩出 
塩出   12:15 - 13:05 芝川駅

「鉄道」
芝川  13:26 - 13:59 富士 (身延線)
富士  14:02 - 14:43 熱海 (東海道線)
熱海  14:50 - 16:27 品川 (東海道線)
品川  16:30 - 16:47 新宿 (山手線)

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(白鳥山山頂より富士山:大沢崩が判る)


18きっぷ、最終回。すでに最初の3回でモトは取っているのですが、やっぱり、せっかくですから最後ぐらいは思いっきり遠いところに行きたい…ということで、身延線沿線の山が候補にあがりました。

ただ、この日は国立駅周辺の改良工事のため早朝の中央線の便が使えない状態。それでは、と東海道線周りで久しぶりに宝永火口を眺めながらのアプローチです。三島駅あたりから見え始める富士山の姿は普段見慣れないせいもあって、やっぱり素晴らしいもの。。。富士山までの距離も近いので迫力があります。

東海道線で冷え切った身体も(笑)、身延線ではポカポカになり、富士山の姿も大沢崩れが見えだし…というあたりで芝川駅。下車して左手にしばらく歩き線路を越えると、「あ、あの山だな」と一目でわかるほど目立つのが白鳥山。いちおう山梨百名山ですが、今日の予定ルートは静岡側からのアプローチ。
山梨側(十島駅方面)に抜けることも出来るのですが、それはゴルフ場の中の舗装道路を行く味気ない道らしいので、今回も山村正光著『山梨県の山(旧版)』に従い、周回コースとします。

駅から20分ほどで富士川を渡る内房橋。このあたりに来ると白鳥山の全貌がすっかり姿を現します。山梨百名山の中では最も標高が低い山(567.7m)ですが、けっこう登りがいがありそうに見えます。

駅から30分弱で本城寺。白鳥山登山道の案内と標識があり、ここで身支度を調えていると地元の方々からいろいろと声をかけていただき、東京から来たというと皆びっくりしていました。

しっかりと整備された登山道。指導標もしつこいぐらいに頻繁にあり、植林の道をずっと登っていきます。やがて右手に七面宮跡へ上がる階段が現れ、これを見送って登山道を進んでいきますが、登山道が付け替えられている為、結局先ほど見た石段の上に出て、七面宮跡からは富士山が展望できるようになっています。その50m先に展望地とされる箇所がありますが、そちらは木が茂ってしまい現在では愛鷹の一部が見える程度です。

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(七面宮跡からの展望)

七面宮跡から40分ほどで山頂。さすがに2日前に降った雪がまだ残っていました。山頂からは富士山はもちろん、目の前に篠井山、その奥に安倍奥の山々更に右手には南アルプスも見えますが、残念ながらこの日の南アは頭部が雲に隠れているものが多く、頭部に関しては北岳がホンの一瞬姿を見せただけでした。

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(山頂からの展望:中央に篠井山、奥は安倍奥の山々)

植林だらけの山なので、やはり山頂は寒くて長居できず、早めのお昼御飯を済ませたら、下山にかかります。

コンパスを南方に向けると立派な木の段の道がありますが、これをずっとたどっていくのではなく、あくまで南尾根につけられた踏み跡を辿ります。ここらへんが理解っていないと、この南尾根から塩出に至る径は指導標やマーキングのたぐいは一切ありませんから、林道に引きこまれて全然違う場所へ出てしまいます。

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(南尾根に切り開かれた径:最初はこんな感じで踏み跡もしっかりしているが…)

林道を右手に分けて、ガイドブック通り南尾根に切り開かれた踏み跡に入ります。踏み跡自体は、全体にわりとしっかりした感じなのですが、ある程度藪山歩きに慣れていないと、「???」な箇所もあるでしょう。南から南東に方角を変え、しばらく行ったところ=踏み跡が怪しくなって傾斜が増すあたりでは、この日実際に引き返そうかどうしようか相談されているご夫婦にお会いしました。

この傾斜が急になって踏み跡が少々怪しげになるあたりには、テレビのブースタアンテナがあるので、あとはガイドブック通りこの電柱とつかず離れずに踏み跡を追って下ればじきに墓地の裏手に出ます。

墓地の裏手から表に出ると、地元の方が珍しそうに私たち(わたしと先のご夫婦)を眺めていましたから、この径を辿る人は今はあまりいないようです。取り付きにあたる部分にも現在では全く標識もマーキングもありませんので、逆コースで登りにとる方がむしろ難しいかも知れません。

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(無事、塩出の集落へ降り立った)

あとは県道を左手にずっと歩くとトンネルになり、このトンネルを抜けてすぐに信号があって、ここで朝来た道と合わさります。

身延線の鰍沢口~富士宮は非常に本数が少ないので、この日もあらかじめ上下線の時刻を調べておきましたが、13:26発の電車に余裕で間に合うとわかり、ゆっくりと朝来た道を歩いて、途中のコンビニで酒類など仕入れたりしながらのんびり芝川駅へ戻りました。

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コメント

ゴン太さん、こんばんはー!
18きっぷ使い切れましたね♪
でもすごーい!片道4時間はやっぱり結構根気と体力要りますよね!オシリもちょっぴり痛いし・・・
でもそれに見合ったステキな山歩きだったようでよかったですね。

この電車も乗ったことがないです~。
私もいつか行ってみたいエリアなんですけど、ついラクしてしまい・・・
冬場のマッタリ電車旅はいいですよね・・・また参考にさせていただきます。

投稿: cyu2 | 2009.01.13 21:05

cyu2さん、こんばんは~。
いつもコメントをどうもありがとうございます。

cyu2さんも山梨百名山だったのですね(笑)。
この季節は18きっぷだと、山旅と言うよりは鉄道の旅に近いようなことばかりしています。
私、小さい頃から電車乗るの好きだったんですよ。いい年してまだ子どもの頃のようなコトしたいのですね。18きっぷのシーズン中、山は鉄道に乗るための口実みたいなものかも知れません(笑)。
なので、もう慣れたもので、お尻が痛くなることもないのですよ。かえって特急や新幹線の方がダメかも(笑)です。

お陰様で3連休の中では一番天気がよい日に行けたみたいで、その点はラッキーでした。

身延線は、記事にも書きましたけど、富士宮~鰍沢口は下手をすると2~3時間待ちもアリなので、ご利用は気をつけてくださいネ。あと身延駅での停車も唖然とするほど停車時間長いです(笑)。

投稿: ゴン太 | 2009.01.13 21:51

ゴン太さん、こんにちは。
やはり、というか気になる白鳥山でしたか。
自分も思親山へ行かなければ、白鳥山に行ってましたよ。
やはり富士山がきれいですね。
自分は後1回残っていて、どこへ行こうか思案中です...。

投稿: リブル | 2009.01.13 21:59

リブルさん、こんばんは~。

白鳥山は、芝川駅のあたりから見たら、リブルさんもきっと登ってみたくなりますよ(笑)。
ただ、全山植林だらけで、林相という点からはまったく面白みはないのですが、やはり思親山同様、大沢崩れの富士が間近に見られること、篠井山のギザギザが顕著に見えることなど、冬晴れの展望の山としては結構オススメかもしれません。

それにしても小さな山なので、ここだけ登るとしたら、18きっぷのとき以外はチョットね、やはりお金がもったいなさ過ぎます。

あと一回残っている18きっぷ、お気をつけて行ってらしてください。私の方は何とか使い切ってしまい、今週末は土曜出勤らしいので、たぶん山はお休みになると思います。

投稿: ゴン太 | 2009.01.14 19:37

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