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2008.12.03

【岩崎山・雲母山から京戸山・カヤノキビラノ頭 その2】

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(カヤノキビラノ頭より望む富士山)

三角点のある雲母山には岩崎山で見たのと同じ様な山名標があって、少し薄暗い雰囲気ですが、今日の難所(?)をこなして一区切りつけるには好い場所なので、ここで休憩をとります。
時刻は11時を少し回ったところ。予定より少し早く着くことが出来ましたが、ここから尾根伝いに京戸山の稜線に上がるには、この空腹ではちょっときつそうなので、パンを少しと水分を補給しておきます。途中からは4月に歩いたコースと合流するので、勝手はわかっています。

再び肩に戻って南に延びる明瞭な踏み跡を降りていくとちょうど鞍部で林道と交差し、林道の対面に尾根の入口が見つかり、たどっていくとまもなくで左手に大きく展望がひらけ、しばらくで大きな林道と交差。4月に見た「京戸山系達沢山ナットウ箱山登山道」と表示のある登山口があります。

ここからは一般登山道らしく、尾根の痩せたところにはロープが丁寧に張られていたり、急坂は直登せずに切り返して登ったりと至れり尽くせりです。それでも毎度のことながら、稜線直下は少し絞られて、稜線に出たときには「ああ早くメシにしよう」とナットウ箱山の表示のある三角点には見向きもせず、1439のピークに直行して、シートを広げてしまいました。

1439のピークはさして展望も好くなく、今日はぱっとしないピークでばかり休憩とってるな~なんて独り言を謂いながらおにぎりを頬ばります。やはり天気の好い日にお山で食べると何でも美味しく感じてしまい、ああ今日も出掛けてきてよかったなぁ、と思います。

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昼食後、カヤノキビラノ頭へと向かいます。京戸山からカヤノキビラは初めてなのですが、これがこの日最高に好い尾根歩きでした。ブナ・ミズナラの美しい自然林で落ち葉もザクザク。あまりアップダウンもないので本当にリラックスしてのんびり歩けます。もう落葉していましたが、次回は葉のある時期に歩きたいな~とそんなことを思いながらニコニコして歩いていきました。

1487に行く前に尾根が分岐するところで南に入り込まないように注意しなきゃなぁ、と思っていたのですが、分岐点にはマーキングがしっかりあって、難なく東進できます(…でも逆に少し気になってしまいました。あの尾根を南に辿って1248.2の三角点へ行くコースって結構面白そうです。)

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美林がずっと続き、尾根が痩せて少し歩きにくいところを過ぎると、やがてカヤノキビラの頭。ここは2006年の正月に来たことがあり、立派な指導標もあります。カヤノキビラから笹子峠はそのとき歩いていますのでもうあまり心配はありません。

カヤノキビラノ頭からは逆光ですが富士山がきれいに見えていました。ベンチもあり紅茶を飲みながらのんびり休憩。

カヤノキビラの少し先で左手に今日辿ってきた尾根がずっと見えて、結構歩いたなぁと感慨を抱きつつ尾根を辿ります。一度歩いたことがある尾根でもやはり記憶があやふやなところもありますが、中尾根の頭(1278のピークに「中尾根ノ頭」という立派な標識が設置されていますが、あれはたぶん間違い:その手前の1280m圏峰が中尾根と登山地図にも記されている尾根のピークなので、こちらが中尾根の頭ではないかと思います)にある中尾根への踏み跡を分けて北進、1278のピークで北東に向かって笹子峠へと降りてゆきます。

日が傾き、北面となった斜面を降りていくと峠を吹き抜ける風がいっそう冷たく感じて、手が少しかじかみます。笹子峠で少し足を休めて、笹子隧道へ降りると車で上がってきた観光客らしき人と会い、ああ、そういえば、今日は山中では誰とも会わなかったナと気づきました(笑)。

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(笹子隧道)

笹子駅まで2時間近い車道歩きは面倒だなぁ、笹子隧道でタクシーを待たせておけるような身分になってみたいものだ、それにしても笹子隧道から笹子駅ってタクシー代いくらぐらいかかるんだろう。。。などとつまらないことを考えながら車道をとぼとぼ歩いていくと車に何台か抜かれて、とほほと思っていたところ、矢立の杉への遊歩道がみつかったので、これをたどってみることに。。。これが、結構しっかり整備されて思いのほか歩きやすく、矢立の杉の先でも遊歩道が見つかって、峠から新田下のバス停まで一時間かかりませんでした。

残念ながら新田下のバスは20分ほど前に行ったばかりでしたが、追分のコンビニでお酒を仕入れたかったし、笹子駅まではのんびり歩くことにしました。追分のコンビニでは笹一のお酒も見つかったし、暖かいカレー饅も手にしてとっぷり日の暮れた笹子駅で美酒に酔いながら上り電車を待ちました。




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コメント

ゴン太さん、こんばんわ。

しかし同じ電車だったとはビックリです。そちらの方はずいぶんとご無沙汰していたのですが、大洞山から大沢山を初夏に久し振りに歩いたらの思いの外楽しく、そろそろそちらの方へも再訪したいなと思っていたところだったのです。雲母山もまだ寄ったことがないですし(汗)。

今は摺針峠から笹子への下山路ができた(大洞山東尾根を歩いたのでこちらは未踏)のでカヤノキビラまできたら摺針峠の方がいいのかなと思っていたんですけど、笹子峠から新田も一時間なんですね。これなら個人的には無問題。今まで笹子峠は避けていたんですけど、少しは寄る気が起きそうです。m(__)m

またどこかのお山や電車でお会いしたときはよろしくおねがいしますネ。(^^)

投稿: komado | 2008.12.08 20:47

komadoさん、こんばんは~。
コメントどうもありがとうございます。

カヤノキビラとか大洞山あたりは静かで美林が多く、本当に好いところですよね。今度は葉のある時期に歩くべきだと思っていて、そのときは中尾根を登ってみようか、それとも~なんて考えています。

笹子峠、前回は甲斐大和の方へ降りて、その長い長い車道歩きにメゲた(笑)のですが、笹子方面は車道歩きは最低限:整備された遊歩道を歩けるし、時間も遊歩道を歩けばかなり短縮できることが判って、今回はこれが収穫でした。
遊歩道には明治天皇がお寄りになられた場所に立派な記念碑などもあって、結構楽しみながら下れましたよ。

あ、そうそう雲母山ですけど、近くまで来たついでに寄ってみようか…ぐらいなら好いのですが、目指していくほどの山ではないかも…。形は結構素敵なんですけど、山頂はムムムかな(笑)。

こちらこそ、どこかでお会いしましたら、またヨロシクです~♪

投稿: ゴン太 | 2008.12.09 19:25

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