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2008.10.15

【稜線はすっかり秋色…日光丸山から大山 その2】 山バス情報89

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(大山登山道から赤薙山~丸山を振り返る)

合柄橋から笹のかぶった径を緩く上っていくと、やがて周囲が開けてきれいな緑の草原が見えてきます。登山地図にも書いてあるようにここから牧柵を通って牧場内を歩くのです。

牧柵は結構狭くて、あんまり太った人だと通れないんじゃないかな、と思うほどです。この幅では確かに牛は通れないでしょうね。

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(牧柵:ウシとお●ブは通行禁止(笑))


背後の赤薙山~丸山の山塊を時折振り返りながら登っていくと左手に男体山も姿を見せ、このコースはあまり期待していなかったのですが、眺めも好くなかなか楽しい道のりです。ただし、牧場内だけあって牛糞がそこらじゅうにあり、なかには生々しい香りを放っているものも(笑)あるので、踏んづけないように注意が必要です。今頃の時期ならそれほどでもないのですが、夏場なんかだと結構臭いが厳しいかも知れません。なお放牧は10月中旬までですので、冬場は問題ないでしょう。遠目には寝っ転がったら気分がよさそうなんて思っていたのですが、とても寝っ転がる勇気はありませんでした。(笑)

草原を登り切ると、大山山頂のあずまやとベンチがあるので、ここで遅めの昼食としました。


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(草原を登って大山へ)


昼食後、「つつじヶ丘」と記された方向に下ります。すぐに左手にまた同じ格好の牧柵があり、その先に笹のかぶった道が続いています。しかしすぐに舗装道路に出てしまい、しばらく歩くとまた「牛と●ブ通行禁止(笑)」の牧柵があってこれを通り抜けると左手に猫ノ平への径が続きます。防火帯のようなやはり牛糞たっぷりの草原の径を緩くアップダウンすると猫ノ平。ここもベンチと東屋があり、少し休憩を入れます。

猫ノ平からエアリアにある霧降の滝への径は注意していないと間違いやすいでしょう。マックラ滝と玉簾滝を経由する方の径は表示もあって径もはっきりしているのですが、エアリア実線の方の径は笹藪に隠れていて表示もありません。階段状のハイカー用牧柵があるだけです。まぁどちらにしても途中で径が合わさって最終的には霧降滝へ行けるのであまり神経質になる必要もありませんが…。

笹のかぶる径からやがて軽自動車が通れそうな植林の径に変わると、丸太の橋があらわれ、橋を渡ると結構厳しい最後の登りが待っていてうんざりしながらこれを上っていくとやがて近くの自動車道路の騒音が聞こえてきてしばらくで大勢の観光客がいる霧降滝の茶屋に出ます。観光客に混じって霧降滝を見物に行ってみます。滝はよく見えましたが、滝の回りの紅葉はまだこれからという感じ。10日から2週間後ぐらいが見頃でしょうか。

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さて戻って茶屋で日光ビールなど大奮発してから霧降の滝入口バス停に行くとバスは出たばかりで、30分ほど待たねばなりません。なんとなくイヤな予感もしたので、前もって調べておいた丸美バス停近くの「ほの香」という温泉施設まで歩いて行くことにしました。

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歩き始めて15分ほどでイヤな予感は的中(笑)。夕方ということでなんとこの道路も渋滞しだしていたのです。渋滞で動かない車を何台も歩きで抜かして「ほの香」へ到着。料金は400円と非常に良心的ですが、いかんせんここは狭い!今まで入った温泉施設の中では最も狭いところでした。温泉や洗い場も狭いのですが、脱衣場なども本当に狭く、10人もいれば満員御礼です。

歩き疲れた足を癒し、今日の汗をきれいに流し終えて、休憩所で一息入れてから、表に出ると、やはり相変わらずの渋滞で、バスを待つより歩いた方が明らかに早く駅に着けそう、ということで、東武日光駅まで歩き通してしまいました。

東武日光駅では最後の区間快速が行ってしまったばかりだったので、これは席さえあれば高速バスで帰った方が(渋滞しても)早いかなとも思ったのですが、17:46に臨時の北千住行き快速電車が出る、しかも今入線したばかりということで、これに乗って帰京することにしました。

帰りの電車もやはり大混雑。私の前にずっと立っていた外国人女性には申し訳ないな、と思いつつ、帰りの電車はずっと居眠りしたまま終点まで乗り倒してしまいました。


追記(10/16)
ああっ!すみません! なんと日光~東京の高速バスは架空のものでした。
あると思ってプランした方、ごめんなさいっ! m(__)m
それにしても、日光駅までバスを探しに行かなくて好かった(笑)。行っていたら、帰りの電車も座れなかったかもしれません。





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2008.10.14

【稜線はすっかり秋色…日光丸山から大山 その1】 山バス情報89

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(キスゲ平より赤薙山を望む)


【山行日】 2008年10月12日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
小田急線某駅 - 05:37 代々木上原 (小田急線)
代々木上原 05:40 - 06:14 北千住 (東京メトロ千代田線)
北千住   06:31 - 08:24 東武日光 (東武日光線快速)

「バス」
東武日光駅 08:31 - 09:00 霧降高原 (東武日光バス 640円) 

「歩行」
霧降高原 09:10 - 10:05 キスゲ平
キスゲ平 10:15 - 10:35 丸山
丸山   10:55 - 12:15 合柄橋
合柄橋  12:25 - 13:05 大山
大山   13:25 - 14:05 猫ノ平
猫ノ平  14:15 - 15:10 霧降の滝
霧降ノ滝 15:15 - 15:55 きりふり温泉「ほの香」

「温泉」 
きりふり温泉「ほの香」 16:00 - 16:40(入浴料 400円)

「歩行」
ほの香  16:40 - 17:00 東武日光駅

「鉄道」
東武日光 17:46 - 19:33 北千住   (東武日光線 臨時快速)
北千住  19:39 - 20:15 代々木上原 (東京メトロ千代田線)
代々木上原 20:20 - 小田急線某駅   (小田急線)

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(すっかり秋色の丸山 キスゲ平への登りで…)

まだ二ヶ月半ほど残っていますが、今年は「森林限界を越えられなかったこと」が少々心残り。
10月の3連休は高いところや遠くの山へ行く最後のチャンスだったのですが、土曜出勤で個人的には実質連休ではなかったことなどもあり、日曜日、行きたかった日光へ日帰りでいくことにしました。

2004年以来久々に訪れる日光。行き帰りの電車があれほど大混雑になるとは…
まぁ、土曜の天気が好くなかったし、ハイシーズンの日光は混むに決まっているのですが、北千住の駅に滑り込んできた快速電車はすでに空席無し。結局東武日光までの約2時間はずっと立ちっぱなしでした。

この快速電車、前2両が東武日光行きで、他の4両は鬼怒川温泉方面という編成で、下今市で切り離しされると、東武日光行きの2両は朝の通勤電車以上の混雑でした(笑)。

そして、東武日光駅で降りると、中禅寺湖や湯元方面は早くも渋滞しているため、通常の倍以上の所要時間となっているとのアナウンスが流れており、中禅寺湖や湯元方面のバス停には長蛇の列が。。。
幸い私の行く霧降高原方面は渋滞もなくバスもそれほど混雑せずほぼ全員が座れ、所定の時刻に霧降高原バス停に到着できました。

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バスを降り、リフト乗り場へ行く階段の脇にはもう美しく紅葉した木々が見え、さすがに北関東の標高1200mともなると、一足早い感じです。リフトを乗り継げばキスゲ平まで30分で行けるそうですが、リフトを何回も乗り換え、そのたびにお金を払うらしいので、リフトの右脇にある登山道を歩くことにします。まだ「たけなわ」には届きませんが、ほんのり色づいた葉を眺めながらの登りは悪くありません。ときおり、視界が開けると、遠くにこれから登る丸山のきれいに色づいた姿が目に入り、ごきげんです。

八平ヶ原からの径を併せ、右手に丸山の姿が大きくなってくると、やがてキスゲ平に出ます。バス停から一時間弱で着きました。

キスゲ平(トップ写真)は素敵な場所です。周囲は開けていて目の前には赤薙山への闊達な稜線が伸びており、ニッコウキスゲのシーズン以外でもここは来て損のないところですね。あまりに美しい尾根道が赤薙山の方へ延びているので、ついつい登りたくなってしまいますが、ここは女峰山まで泊まりがけで行くいつの日かに譲ることにして、今日のところは予定通り丸山へ向かうことにします。

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(丸山への登り 笹の緑に紅葉が映え、美しかった…)

丸山は遠目に見ても赤く色づいていたのですが、間近で登りながら見ると美しさはひとしおです。背後の赤薙山を眺めながら、ああ、やっぱり往復だけでもしてきた方が好かったかなと少し後ろ髪引かれながら、ゆるゆると登れば丸山の山頂に着きます。丸山からの展望も申し分なく、よく目をこらしてみれば、なんと遠く富士山のシルエットまでも望むことが出来たのでした。

私の足では、大山に着くのはお昼を大幅に回ってしまいそうなので、ここ丸山山頂で赤薙山を眺めながら少し小腹を満たしておくことにしました。紅茶も沸かしてのんびりします。こうやってお湯を沸かしてコーヒーや紅茶を煎れて飲むのも山の楽しみのひとつで、とりわけ秋や春の好日は何ともいえない豊かな気分になります。

今日の最高地点を背に八平ヶ原へ向かいます。すぐに、これから向かう大山の草原とその手前の色づいた森が見えます。八平ヶ原への下りは予想していたよりも紅葉がきれいで、八平ヶ原そのものもこちらは人が少ないせいか落ち着いた好ましい平原でした。

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八平ヶ原からもと来た径と合流して高原ハウスに降り、ここから大山登山道と記された静かな径に入ります。一般観光客はこちらの方には来ないせいか、登山道の整備もあまり熱心になされていないようで、しばらく歩くと笹のかぶる径になりました。

合柄橋で少し疲れたので休憩を入れます。ここから緩やかとはいえ再び登りになりますので、水分も少し摂りました


その2に続く

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