【稜線はすっかり秋色…日光丸山から大山 その2】 山バス情報89
合柄橋から笹のかぶった径を緩く上っていくと、やがて周囲が開けてきれいな緑の草原が見えてきます。登山地図にも書いてあるようにここから牧柵を通って牧場内を歩くのです。
牧柵は結構狭くて、あんまり太った人だと通れないんじゃないかな、と思うほどです。この幅では確かに牛は通れないでしょうね。
背後の赤薙山~丸山の山塊を時折振り返りながら登っていくと左手に男体山も姿を見せ、このコースはあまり期待していなかったのですが、眺めも好くなかなか楽しい道のりです。ただし、牧場内だけあって牛糞がそこらじゅうにあり、なかには生々しい香りを放っているものも(笑)あるので、踏んづけないように注意が必要です。今頃の時期ならそれほどでもないのですが、夏場なんかだと結構臭いが厳しいかも知れません。なお放牧は10月中旬までですので、冬場は問題ないでしょう。遠目には寝っ転がったら気分がよさそうなんて思っていたのですが、とても寝っ転がる勇気はありませんでした。(笑)
草原を登り切ると、大山山頂のあずまやとベンチがあるので、ここで遅めの昼食としました。
昼食後、「つつじヶ丘」と記された方向に下ります。すぐに左手にまた同じ格好の牧柵があり、その先に笹のかぶった道が続いています。しかしすぐに舗装道路に出てしまい、しばらく歩くとまた「牛と●ブ通行禁止(笑)」の牧柵があってこれを通り抜けると左手に猫ノ平への径が続きます。防火帯のようなやはり牛糞たっぷりの草原の径を緩くアップダウンすると猫ノ平。ここもベンチと東屋があり、少し休憩を入れます。
猫ノ平からエアリアにある霧降の滝への径は注意していないと間違いやすいでしょう。マックラ滝と玉簾滝を経由する方の径は表示もあって径もはっきりしているのですが、エアリア実線の方の径は笹藪に隠れていて表示もありません。階段状のハイカー用牧柵があるだけです。まぁどちらにしても途中で径が合わさって最終的には霧降滝へ行けるのであまり神経質になる必要もありませんが…。
笹のかぶる径からやがて軽自動車が通れそうな植林の径に変わると、丸太の橋があらわれ、橋を渡ると結構厳しい最後の登りが待っていてうんざりしながらこれを上っていくとやがて近くの自動車道路の騒音が聞こえてきてしばらくで大勢の観光客がいる霧降滝の茶屋に出ます。観光客に混じって霧降滝を見物に行ってみます。滝はよく見えましたが、滝の回りの紅葉はまだこれからという感じ。10日から2週間後ぐらいが見頃でしょうか。
さて戻って茶屋で日光ビールなど大奮発してから霧降の滝入口バス停に行くとバスは出たばかりで、30分ほど待たねばなりません。なんとなくイヤな予感もしたので、前もって調べておいた丸美バス停近くの「ほの香」という温泉施設まで歩いて行くことにしました。
歩き始めて15分ほどでイヤな予感は的中(笑)。夕方ということでなんとこの道路も渋滞しだしていたのです。渋滞で動かない車を何台も歩きで抜かして「ほの香」へ到着。料金は400円と非常に良心的ですが、いかんせんここは狭い!今まで入った温泉施設の中では最も狭いところでした。温泉や洗い場も狭いのですが、脱衣場なども本当に狭く、10人もいれば満員御礼です。
歩き疲れた足を癒し、今日の汗をきれいに流し終えて、休憩所で一息入れてから、表に出ると、やはり相変わらずの渋滞で、バスを待つより歩いた方が明らかに早く駅に着けそう、ということで、東武日光駅まで歩き通してしまいました。
東武日光駅では最後の区間快速が行ってしまったばかりだったので、これは席さえあれば高速バスで帰った方が(渋滞しても)早いかなとも思ったのですが、17:46に臨時の北千住行き快速電車が出る、しかも今入線したばかりということで、これに乗って帰京することにしました。
帰りの電車もやはり大混雑。私の前にずっと立っていた外国人女性には申し訳ないな、と思いつつ、帰りの電車はずっと居眠りしたまま終点まで乗り倒してしまいました。
追記(10/16)
ああっ!すみません! なんと日光~東京の高速バスは架空のものでした。
あると思ってプランした方、ごめんなさいっ! m(__)m
それにしても、日光駅までバスを探しに行かなくて好かった(笑)。行っていたら、帰りの電車も座れなかったかもしれません。
完
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