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2008.08.04

【奥秩父で避暑…瑞牆山と小川山 その1】 山バス情報85

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(県境尾根2270m岩峰から朝の瑞牆山)


【山行日】 2008年8月2日(土)
      2008年8月3日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
小田急線某駅 - 05:30 登戸  (小田急線)
登戸  05:35 - 06:00 立川  (南武線)
立川  06:04 - 06:15 八王子 (中央線)
八王子 06:35 - 08:29 韮崎  (中央線)

「バス」
韮崎駅  08:50 - 10:02 みずがき山荘 (山梨峡北交通 2000円)

「歩行」

☆一日目☆
瑞牆山荘 10:15 - 11:00 富士見平
富士見平 11:20 - 12:40 瑞牆山
瑞牆山  13:25 - 14:35 富士見平 (テント泊 500円)

☆二日目☆
富士見平 05:20 - 06:30 八丁平
八丁平  06:40 - 07:05 岩峰
岩峰   07:15 - 07:55 シオサブ
シオサブ 08:20 - 08:45 小川山
小川山  08:55 - 10:30 唐沢の滝との分岐
分岐   10:40 - 11:20 金峰山荘
金峰山荘 11:40 - 12:40 川端下バス停

「バス」
川端下  12:50 - 13:30 信濃川上駅 (川上村営バス 580円)

「鉄道」
信濃川上 13:38 - 14:21 小淵沢 (小海線)
小淵沢  14:30 - 17:02 高尾  (中央線)
高尾   17:08 - 18:02 新宿  (中央線)

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(大ヤスリ岩の基部より見上げる)

「親鸞」も「醤油」も漢字で書けるけれど、「薔薇」と「瑞牆」は書けない。山屋のくせにそんなことでいいのか! 
とはいえ、実際の話、深田百名山マニアの皆さんでもこの字を書ける人はあまりいないのでは。。。

瑞牆山(みずがきやま)は一度は登ってみたい山でした。見る角度にもよりますが、その姿は岩山嫌いの私でも惚れ惚れしてしまいます。しかし、バス利用で日帰りとなると、私のところからはみずがき山荘行きの朝一番のバスが掴まえられないこと。そして土日休日だと黒森上発のバスに間に合いそうもないので、ピストンになってしまいます。

まぁ、どうしても登りたければピストンでもいいのですが、どうせピストンするのなら、テント泊でのんびりして翌日にこれまた登ってみたかった小川山に行ってみるというのは、我ながらなかなかの妙案ではないかと思いまして、天気も安定しそうな土日に出掛けてきました。

いささか長めのブランクがあったので、いきなりテント泊はキツイかな~とも思ったのですが、どうせ家で寝ても暑くて寝苦しいだけだろう(笑)と軽量化を出来るかぎりして決行です。


八王子06:35発の松本行き普通列車というやつは、シーズン中の土休日は非常に混雑するため、今回は目先を変えて南武線回りで、一本早めの中央線に乗り込んで八王子駅で列の前の方に並びます。

中央線を韮崎で降りて、トイレに行ってみて気づいたのですが、みずがき山荘前行きのバスは韮崎駅のバスターミナルではなく、なんとトイレの前あたりの小さなスペースから発車するのです。

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このバスはおそらくスーパーあずさ1号の到着時刻にあわせて発車時刻を08:50としているのだと思いますが、スーパーあずさ1号で来た場合、あまり時間に余裕がないので、バスターミナルでこのバスを探し回っているうちに発車してしまいかねません。スーパーあずさ1号でこのバスをご利用予定の方はじゅうぶん気をつけてください。

みずがき山荘行きのバスは直通バスではありますが、運転手が北杜市の観光案内をしながら運転しますので、バスで一眠りしたいという方はちょっとつらいかも知れません。また途中「ハイジの村」や温泉施設などの観光所に寄るため、時間も一時間以上かかってしまいます。瑞牆山荘まで一人2000円ですから、人数が揃えば、時間を有効に使う意味でもタクシー利用の方が好いかも知れません。でもまぁ、私のような単独行ばかりの人間にとってはありがたいバスです。

瑞牆山荘ではトイレに100円かかりますが、富士見小屋のトイレでも50円取られる上にはっきり言ってかなり汚いので、富士見小屋に泊まる予定のない人は瑞牆山荘で用を足しておいた方がいいでしょう。

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(ご利用百円也のおトイレ)

標高1550mからのスタートで富士見平小屋まで50分の道のりなので、まぁ、今日はたいしたことないだろうと高を括っていたのですが、これがどうして、かなりきつい。久しぶりの山行でテント装備ということもありますが、とにかく暑い。汗びっしょりになって、途中のベンチで水分補給がてら休憩してしまいました。それでもミズナラの美しい自然林のこの径はなかなか素敵です。紅葉の頃もきれいなのではないでしょうか。

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富士見平小屋に着いてテントの申し込みをすると、11時過ぎですが、もうテントを張っても良いということで、先にテントを張って、それからサブザックに貴重品と必要最低限のものだけ詰め込んで瑞牆山へ向け出発。

すると、今までの重さとは天と地の違い。足に羽でも付いたかのようにぐんぐんスイスイ登れます。昔少年野球をやっていた頃、バットに重りをつけて振った後、はずして振るとバットがとんでもなく軽く感じたのを思い出しました。

途中、喉の渇きを癒すために少し休憩しただけで、特に急いで登ったわけでもないのですが富士見平から山頂まで1時間20分ほどで登れました。が、しかし山頂は既にガスの中。間近に見下ろせるはずの大ヤスリ岩もガスでご覧の通り↓の有様。折角展望の好いことで評判の山なのに、残念でした。

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(瑞牆山山頂から恐る恐る見下ろした大ヤスリ岩。晴れてなくて好かった???(笑))

山頂で少し遅めのランチをとったあと、しばらくぼんやり過ごしていましたが、さすがに2200mの高さで陽差しがないと少々肌寒くなってきたところで下山開始。重荷だとこの登り降りは大変だろうなと思いながらも、調子こいて怪我したりしないようにとのんびりゆっくり下っていきます。どうせ今日は泊まりだし、何も焦る必要はないのです。

明日行く予定の八丁平への径も少しだけ偵察して、もうすぐ富士見平小屋というところで、大学生ぐらいの若者たちがこれから登るというのでびっくり。メンバの中には完全に空身の人もいて、ホンマにダイジョブかいなと思いましたが、これが秋だったらとめますけど、ただの往復なら何とかなる時間かと、帰りは暗くなるかも知れないから気をつけてとだけ言って見送りました。

小屋でビールを買って、テントへ戻ると、隣のテントのご夫婦がやってきて、どうやらこれから撤収して帰宅されるようです。「いいなぁ、俺もビールのみてぇ!」と言われ少々申し訳なく思ったのですが、話してみるといい人で、おまけに奥さんがスゴい美人♪ 思わず「いいなぁ、俺も美人の奥さんと山行きたいなぁ!」とまぜっかえしたくなりました(笑)。
話によると、この日の瑞牆山はちょうどお昼頃からガスって来てしまったとのことでした。やはりこの時期の展望は午前中の早い時間ですね~。

ビールを飲むと簡単に酔っ払ってしまい、横になって一眠り。隣のご夫婦が出発されたあとに目が覚めたらしく、お隣は空き地に。。。
水を汲みに水場に行くと、すごい量の水が音を立てていて水量は十分すぎるほどです。キリキリに冷たくて本当においしい水。ここでビールやスイカを冷やしたらどんなにおいしいだろうと思ったのですが、そんなことをすれば、こんな世の中ですからやはり盗まれてしまうのでしょうかね。

夕ご飯を食べて歯を磨くと、することもなくてまた横になってしまいます。離れたところに団体サマのテントがあって、大宴会。大声でしゃべるので、ウトウトしては起こされを繰り返していましたが、9時頃におとなしくなってくれたらしく、それからはグッスリ眠ることが出来ました。



☆☆☆ 二日目に続く ☆☆☆

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コメント

ゴン太さんこんばんわ。ご無沙汰しております。
ようやく更新されましたね。ボク自身もいろいろあって休んでいましたが少し心配していたのでホットしました(^^)。

今の時期の瑞牆山は人出としてはどうなんでしょう?少ないのでしょうか?でも標高はそこそこ高いから結構涼しいような気もするのですが。。。

続編楽しみにしています。ブルガリ案ヴォイスがなつかしー。

投稿: komado | 2008.08.04 23:15

komadoさん、おはようございます。

すみません、ご心配おかけしちゃって…。身体の方はそれほど調子悪かったわけでもなく、土曜出勤とか天候などもあったのですが、実際のところは、なんというか、「山へ行きたいよ」ボルテージがあまり上がらなかったのですよ。

それでも7月の三連休はプランをいくつか用意してやる気になっていたのですが、直前に高熱を出してしまって(笑)。

で、瑞牆の人出ですが、さすがにこの時期はみなさん、アルプスや遠くの山に目がいくらしく、深田百名山にしては少なめかな、という印象でした。
少なくともkomadoさんが昨秋カンマンボロンから登られた時のように、頂上でまったりするのが顰蹙という雰囲気はなかったですね。
それでも、団体様がこれが半端な人数ではないのですよ。翌朝富士見平に05:20に登ってきた団体さんは30人はいたと思います(笑)。

ブルガリアン・ヴォイスご存知でしたか!実際は田舎のなんでもないおばちゃんたちの歌声なんですが、なぜかおおきく心を揺さぶるのが不思議でした。でも、ああやっぱりケイトブッシュが興味を持ったか~と妙に納得してしまいました。
考えてみれば音楽って原初はみなこういうかたちだったのですよね。

投稿: ゴン太 | 2008.08.05 08:11

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