【ハルゼミ・ホトトギス大合唱♪…地蔵岳から長七郎山】 山バス情報83
【山行日】 2008年6月14日(土)
【使用公共交通機関の詳細】
「鉄道」
新宿 05:46 - 05:56 池袋 (山手線)
池袋 06:01 - 06:10 赤羽 (赤羽線)
赤羽 06:13 - 07:48 高崎 (高崎線)
高崎 07:50 - 08:04 前橋 (両毛線)
「バス」
前橋駅 08:45 - 09:49 新坂平 (関越交通バス 1350円)
「歩行」
新坂平 09:55 - 10:40 地蔵岳
地蔵岳 10:55 - 11:55 長七郎山
長七郎山 12:30 - 13:25 赤城山ビジターセンター
「バス」
ビジターセンター 13:45 - 14:53 前橋駅 (関越交通バス 1450円)
「鉄道」
前橋 14:56 - 15:14 高崎 (両毛線)
高崎 15:17 - 16:59 新宿 (湘南新宿ライン 特別快速)
長袖でも肌寒いぐらいの新坂平でバスを降りた瞬間、あぁ、今日も早起きしてきてよかった、と思いました。目の前はレンゲツツジのお花畑で、いままさに満開を迎えており、交通量の多い通りだというのに、車の騒音をものともせず、エゾハルゼミの大合唱が聞こえているのです。
前回の丹沢檜洞丸でもその声を聞いてはいたのですが、まだ鳴き始めという感じで、リードボーカルから合唱へとつながらず、ソロで細々と鳴いているだけでした。 やはり6月半ばのこの時期が盛りなのでしょうか、この日のハルゼミの鳴き声はもう「うるさい」ぐらいでして、この声が好きでない人は、「うるさいな、もぅ」とストックで追い払っているほどでした(笑)。
去年も書いたのですが、赤城山ビジターセンタ行きのバスというのは、6月解禁でして、梅雨入り直前まで、このバスが利用できないのです。梅雨入り前に利用しないと、今回のような梅雨の中休みで使うしかありません。幸いまだ群馬のバスカードが残っていましたので、これを使って軽いハイキングと決定です。
去年と同じように、タイトなJR乗り継ぎで、前橋駅にはバス発車の40分前に到着。バス停でゆっくり朝御飯です。バスはほぼ席が埋まって、この日の乗客は28人でした。
バスを降りて、レンゲツツジの写真を撮りながら展望台下までのんびり歩きます。地蔵が岳への取り付きは新坂平から行くと少しわかりにくいかも知れませんが、道標がありますので注意していればわかると思います。
自然林百パーセントの尾根道を上がっていくと、エゾハルゼミの大合唱にまじって、ホトトギスの高らかになく声が…。この声も丹沢で耳にしていましたが、そのときは遠くで啼いているだけでした。今回はわりと近くで鳴いていたので、音質は悪いですが、手持ちのデジカメで録音してみます。ホトトギスの「特許許可局」の声は新緑の中で聞いてこそとは思いますが、どんな鳴き声かご存知ない方の為に…
レンゲツツジ、ヤマツツジが混じる新緑の中を登っていき、エゾハルゼミの声が足の下から聞こえるようになり、あたりが静かになってくると、地蔵岳の山頂に飛び出します。歩き始めが1400m以上でしたので、1673.9mの山頂まで一時間かかりません。
地蔵岳山頂は各テレビ局の中継アンテナが林立していて、やや興醒めではありますが、展望はこの上なくよく、対岸の新緑に包まれた黒檜とその下の大沼(おの)の青い湖水が素晴らしいコントラストで絵になります。遠望はあまりききませんでしたが、それでもまだ残雪のある上州武尊山や遠く浅間山の姿も認めることが出来ます。
地蔵岳から八丁峠へ下っていくと、ふたたびエゾハルゼミの声。ツツジはレンゲツツジ、ヤマツツジがたくさん咲いています。眼下にこれから向かう長七郎山と小沼(この)が見えて、これまた美しい。…うーむ、赤城はやっぱり素晴らしい場所です。
八丁峠から小沼(この)の周囲を回るようにして長七郎山へ向かうのですが、このあたりには長七郎山を示す指導標もなく、その入口は地図とにらめっこして探し出さなければいけません。この日のように上天気なら「ここしかない」とわりと簡単にわかるのですが、ガスっていたりしたら、ちょっと難しいかも知れません。
小沼に沿って歩いていくと、またまたレンゲツツジやヤマツツジ、それになんとシロヤシオまで咲いていました。北関東で標高が高いところだからでしょうが、6月半ばでまだ咲いていてくれるとは…もう盛りは過ぎてはいたものの、じゅうぶん楽しめました。長七郎山への登りでもトウゴクミツバツツジ、シロヤシオが見られて、この日は一日で4色(橙、朱色、白、紫)ものツツジを楽しむことが出来たのでした。
長七郎山で時間もちょうどよかったので、お昼御飯にしました。ここは広い山頂で、眺めもよく、私は上州武尊山を見ながらの昼食としました。
昼食後、小地蔵岳・鳥居峠の方へ向かいます。小地蔵岳にも笹の中の薄い踏み跡をたどって寄ってみました。展望もない笹に覆われた山頂ですが、ここもレンゲツツジが咲いていてとてもきれいでした。
薄い踏み跡を戻って、鳥居峠へ向かいます。新緑のトンネルの中、ハルゼミがうるさいほど鳴いていて、こんなに早く山を降りるのはもったいないな~、とは思いつつも、13:45の次はバスも混みそうだし、道路も渋滞しそうだしということで、鳥居峠に降りて目の前にビールの看板を見つけるや、さっさとこの日の山行に終止符を打つべく、ビールを買い求めてごくごくと喉を鳴らし、バスの発着所である赤城山ビジターセンターへ向かいました。
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コメント
ゴン太さん、こんばんはー。
と、ここは赤城山の近くですか?とてもキレイなところですね!
いつも行こう行こう、と思いながら行けないエリアです。
そうそう、たしかバスが10月初旬ぐらいまでしか走ってないんですよね?今年は行けるかなー。
その時はゴン太さんの緻密な乗り換え術を真似させていただきます♪
しかし・・・栗駒地震にはショックですー。
あの地滑りの後を見たらビビリました・・なんだかあちこち行きたかった気分が萎えてしまった私です。
ダンナの実家もあんな感じの山の中ですから、なんだか人事にも思えなくて・・・
日本にいればどこにいても一緒なんでしょうけどね・・
ありゃ関係ないこと愚痴ってスイマセン^_^;
投稿: cyu2 | 2008.06.17 20:48
cyu2さん、こんばんは~
いつもコメントどうもありがとうございます。
今回私が登った地蔵岳と長七郎山はともに赤城山です。赤城には赤城山という名前の山はないのですよ。ちょうど八ヶ岳に八ヶ岳という名前の山がないのと同じ感じです。ちなみに百名山ハンターの人は一番高い黒檜山に登ることで赤城山に登ったことにするみたいですね。
このJR鈍行乗り継ぎはどれもタイトなのですが、最後の高崎駅での乗り換えが一番余裕がない感じで、ダルマ弁当を買う暇はありません(笑)のでご注意くださいまし。
赤城は交通費が高くつきますが、ぜひ一度行ってみることをオススメします。今回のコースは標高1400mからのスタートですし、真夏でもそれほど苦しまないで済むと思います。むしろ歩き足りなくて不完全燃焼かもしれません。去年歩いた荒山&鍋割山ぐらいがちょうどよいかも。
地震の方は、またか…という感じですね。このところ大きな地震が頻発して、そのたびに災難に遭われた地域の映像を目にして、何とも形容しがたい気分になってしまいますが、日本に住んでいる以上本当に他人事ではありませんよね。
確か、栗駒山は去年リブルさんが行かれて、あぁ私も行きたいなんて思っていたのですが、今年はちょっとしばらくは行けそうもないですね。
投稿: ゴン太 | 2008.06.17 21:41