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2008.05.02

【今年は奥多摩でアカヤシオ…離れ岩尾根から都県界尾根】 山バス情報81

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【山行日】 2008年4月29日(祝)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿  05:18 - 05:55 立川  (中央線)
立川  06:04 - 06:34 青梅  (青梅線)
青梅  06:35 - 07:17 奥多摩 (青梅線)

「バス」
奥多摩駅 07:25 - 07:38 川乗橋 (西東京バス 250円)

「歩行」
川乗橋 07:45 - 08:25 細倉橋
細倉橋 08:35 - 09:55 離れ岩尾根取付
取付き 10:00 - 11:05 日向沢の峰
日向沢ノ峰 11:35 - 13:20 長尾丸
長尾丸 13:40 - 14:25 棒ノ折山
棒ノ嶺 14:40 - 16:30 さわらびの湯バス停

「バス」
さわらびの湯 16:31 - 17:20 飯能駅 (国際興業バス 600円)

「鉄道」
飯能  17:29 - 18:25 池袋 (西武池袋線 快速)
池袋  18:34 - 18:43 新宿 (山手線)

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ここ数年は混雑を嫌って、アカヤシオ姫シーズンのこの時期、群馬遠征が恒例となっておりましたが、昨年の三ツ岩岳のバスが直後にダイヤ改悪で、ほぼ使い物にならなくなってしまったこともありまして、今年は近場で…と考えていたのですが、ちょうどぱらぱらとめくっていた松浦隆康さんの『バリエーションルートを楽しむ』にこのルートが載っていたのを目にして、即決でした。

実に久しぶりの朝の青梅線。青梅から先はドアはボタンで開閉なのですね~。
GWですから、好天予報のこの日は、当然朝のバスは満員御礼。川乗橋までずっと立ちっぱなしでしたが、まぁ、このくらいの距離なら、ぎゅうぎゅう詰めということでもないかぎり苦痛ではありません。

川乗橋バス停からは、長い長い林道歩きです。幸い新緑が美しく、気温もちょうどよいくらいなので、それほど苦ではありませんでしたが、これから暑くなってきたら、この林道歩きはさすがにつらそうです。

細倉橋から完全単独行となって、松浦さんのガイド通り、百尋の滝を見下ろしたりしながら尚も林道をえっちら登っていくと、やがて未舗装の道となってしばらくで「林道川乗線」と「林道日向沢線」の分岐。 川乗線の方に左折して更に進めば、やっと離れ岩尾根の取り付きです。ここまで途中休憩を含めて約2時間10分。ふぅ…。

取り付き地点の対岸には岸壁にアカヤシオが咲いているのが遠目にも判りますが、ロッククライミングの技術でもなければとても近づけそうにありません。

植林の尾根を最初はまともに登っていくのですが、ガイド通り、すぐに踏み跡は尾根の西斜面(左側)を巻くようになります。そのまま踏み跡をたどり、ガイドにある1340m地点の分岐には、手製の指導標が備えられていました。「一杯水」と記された方向に進みます。

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踏み跡が都県界尾根に最も近づくところでマーキングのある薄い踏み跡を登っていくと、防火帯の都県界尾根に出てホッと一息。この径はエアリアに破線で載っていて、いざといいうとき良いエスケープになるのではと思っていたのですが、逆コース(都県界尾根から離れ岩尾根への入口)だとかなり判りにくいと思います。

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天気が好いという予報で来たのですが、残念ながらこの日の都県界尾根はガスがでたりして、日向沢の峰からの展望もいまひとつ。少々早めですが日向沢ノ峰でお昼御飯にしました。


昼食後は、再び都県界尾根に入り、棒折山を目指します。指導標もあり、この尾根は踏み跡もしっかりしていて迷うことはありません。また仙岳尾根まで実際にはエスケープがないわけでもなく、藪のうるさいところもありません。

最初はかなり急な下りですが、この急下降の鞍部以降はアカヤシオが楽しめます。右側(南側)は植林が多く、アカヤシオは伐採を免れた北側にあります。もちろん、尾根上にもあるのですが、しばらくは高いところにしか花がなくて、私のちっぽけなデジカメではうまく写真に収まらず、少々消化不良気味だったのですが、送電鉄塔のあたりから間近に(触れられるほどのところに)咲いてくれて、たくさん写真を撮ることが出来、満足でした。

ただ、このアカヤシオ、やはり青空とのコントラストが最高に絵になるのですが、残念ながら、この日は去年のように青空をバックに撮影することは出来ず、写真の出来映えはもうひとつでした。

送電鉄塔を過ぎても、アカヤシオは断続的に姿を見せ、ときおり、イワウチワも咲いていたり、長尾丸の手前では、咲き残りのカタクリもお目にかかれて、この都県界尾根は、期待以上に素晴らしい尾根でした。

アカヤシオ姫が姿を現すたびにシャッターを切っていましたから、日向沢の峰から長尾丸まで2時間近くかかっていますが、普通に歩けば1時間半ぐらいで歩けるのではないかと思います。

長尾丸山から棒ノ折までは北側の展望や新緑を楽しみながらゆったりと歩きましたが、さすがにこれだけ歩くと足も疲れてきます。尚、仙岳尾根の入口はエアリア(05年版)とは違い、槙ノ尾山の山頂から分岐していました。

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(長尾丸から槙ノ尾山へ向かうあたり 北側展望)

山桜咲く棒ノ折山で、小腹が空いたのでメロンパンを食べながら帰途を検討。
清東橋16:50は時間が余りすぎてしまいそう…。温泉にはいるかどうかはともかく、ここは折角都県界尾根を歩いたのだしと、東京から埼玉へ山越えとしました。

白谷沢沿いの道は、山を始めて間もない夏の頃に一度降りたことがあるのですが、今回も同じ径を降りることに…。

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(白谷沢沿いの径…新緑が美しかった)

そのときの印象では、夏ならともかく冬はおっかないだろうな、というものでしたが、こんな季節でも結構ゴルジュ帯では滑りますね。私は最後の最後で気が抜けたのでしょう、足を滑らせて手に少々怪我を負ってしまいました。

それでも無事、名栗湖に16時過ぎに降り立ち、のんびり歩いてさわらびの湯のバス停に着くと、ちょうど飯能行きのバスがやってきて、座れないな、とは思いつつも乗り込んで、温泉には寄らずに飯能駅へと向かいました。

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コメント

ゴン太さん、こんにちは。
あの日は奥多摩に行かれたのですか。いい天気かと思いましたが、思ったよりは比較的雲が多かったですね。

都県界尾根はとっても静かだったでしょう。アカヤシオもそうですけど、満開のツツジの咲く様子はいいものですね。

怪我の方、大丈夫でしょうか。
沢沿いの下りは自分もかなり注意して下りますが、やっぱり滑っちゃいます。
コケの付いた石なんかあると、ほんと滑るんですよね。

投稿: リブル | 2008.05.03 10:47

リブルさん、こんにちは。

都県界尾根は、リブルさんのレポも読ませていただきましたが、もう実質、エアリア破線ではなく実線といった感じになっていました。
訪れる人が多くなって8年間の間に踏み跡も濃くなったのでしょうね。藪みちという感じはぜんぜんしませんでした。

アカヤシオの時期&GWなので、もっと人が多いかと思ったのですが、おっしゃるとおりであまり人は多くありませんでした。

手の怪我の方は、こうして記事をアップしてレスもつけられるぐらいなので(笑)、たいしたことはないです。ただ、ほんと滑るのですよね、あの径は…。滑るから気をつけて下っていたのですが、それでもやっぱりコケてしまいました。

投稿: ゴン太 | 2008.05.03 12:36

こんにちは。

>エアリア破線ではなく実線といった感じになっていました。

「山と高原地図」の「奥武蔵・秩父2008年版」では実線になっていますし、コースタイムも記載されていますので、多くの方が歩かれているのでしょう。

都県境尾根は自分もいつかと思いながら、計画倒れになっています。コース順として、日向沢の峰から棒の折に向かうのが良いのか、逆が良いのか、悩んでいます。

お怪我をされたとの由、お大事に。

oota (^^ゞ

投稿: oota@tokyo | 2008.05.06 20:54

ootaさん、こんばんは。
コメントどうもありがとうございます。

やっぱりエアリア実線になっていましたか。歩いていて、これはもう破線ではないな、と感じたのですが、そうですか、コースタイムも記載されているのですね(私はコースタイム通り歩けていないかも知れませんけど…:笑)。

歩くのならやはり日向沢の峰から棒ノ折の方が、下りで楽に歩けますし、棒ノ折れからは45分ほどで清東橋に降りられますから、時間が多少遅くなっても慌てずに済むかもしれませんね。

怪我の方、ご心配いただき恐縮です。上にも書いたようにたいした怪我ではなく、もうすっかり好いのです。
このブログでは怪我をしたときはなるべく隠さずに書くことにしているのです。そうすることで、読んでいる人にも注意を喚起できますし、私自身の安全意識も強化されるという目論見なのです。

投稿: ゴン太 | 2008.05.06 22:25

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