【桃の花見♪ 茶臼山から京戸山・達沢山 その2】 山バス情報80
ナットウ箱山という変わった名前の山頂で昼食をとり、少し横になっていましたが、温泉と帰りのバスのことを考えて、腰を上げます。ちょうど10人ほどの団体さんも出発の時を同じくして、なにやらこれから温泉にいくなどと話しており、失礼ながらこのメンバーで西尾根はちょっと難しいんじゃないのかなぁ…などと余計な心配をしていたのですが、達沢山との鞍部で下に降りていってしまいました。
そうです。立沢に降りて、おそらく「車に乗って」温泉に向かうのですね。達沢山の西尾根を温泉まで「歩いて」行くなんていまどき流行らないことをやるのは私ぐらいのものかもしれません(笑)。
達沢山の山頂は予想通り人が結構いて、山梨百名山の標柱をカメラに収めるだけで、ほとんど素通り。そのまま北西に延びる尾根を降ります。北西尾根との分岐ですっきりとした西尾根に入ります。去年と同じじゃ芸がないかな~、などとも思ったのですが、昨年登りにとったあの北西尾根を下る気にはならないし、なにより温泉に入ってビールをぐぐぐぃっとやりたかったのです(笑)。
西尾根は上部はすっきりとした尾根で落ち葉も積もって歩いていて楽しいのですが、下に行くに従って藪っぽい径となり、状況は昨年以上にバラ藪がはびこり、下部に行くほどRFが難しくなります。1145m峰で、ナットウ箱山からちょうど一時間ほどだったので、しばし休憩。このあたりまでは藪もほとんど無く道形もしっかりしていて歩きやすいのですが、問題はこのあとです。
尾根が北西と南に分岐するあたりから灌木の藪が目立ち始め、枝打ちをしたあとがあっても枝が径の上に放置されていたりします。1015から西進すると旭山(843m峰)手前のピークが見えてきます。このあたりまではまぁ道形もしっかりしているのですが、旭山手前のピークから旭山に向かう時、去年歩いた道だからと気を抜いてしまったらしく、ふらふらと北へ延びる尾根に入り込んでしまいました。
幸い足の裏の感触が妙に柔らかすぎるし、去年歩いた記憶もあったので、すぐに「あ、間違えた」と気づきましたが、こちらの尾根にもけっこう踏み跡がついていましたので、注意が必要です。
842mの旭山には去年まであった、あの青い文字の山名標識は見あたりませんでした。三角点のある809.5m峰に堂々とした旭山の誤標識が建ってしまって、正しい方の標識が消えたのは何とも寂しい限りです。
昨年よりもいっそう藪がひどくなったなぁ、と思いながら、やや歩きにくい径を下っていくとやがて蚕影山。ここも昨年同様、草木が生い茂ってしまい、美しいピンクの絨毯は見えるものの、その美しい絨毯をうまく写真に収めるのは難しくなっています。
蚕影山以上に草が生い茂り、シカ柵の開け閉めも厄介になった登山口は、本当に見る影もなし、といった印象で、整備さえすればももの里温泉にダイレクトで降りられる好い登山道だけに、もったいないなぁ、と残念に思いながら、満開の桃の花をパシャパシャと撮り、携帯電話で帰りの高速バスを予約してから、温泉に浸かりました。
ももの里温泉は、内湯は少々カルキ臭がしますが、露天はぬるつきもあって、個人的にはわりと気に入っています。お風呂から上がって、自販機のビールはアサヒのみだったので、食堂兼休憩所の生ビールを注文。しかし、あっという間に飲み干してしまいました。長時間の山行後、温泉からあがって飲むビールは、本当にウマイ♪です。桃の花もほぼ満開で、酔っ払ってとろんとした目で眺めていると実に幸せな気分になります。
帰りの足は、高速バス。以前にも利用したことのある「中央道甲斐一宮」のバス停までは、ゆっくり歩いて30分ほどです。温泉を出て高速バス停に向かう途中、京戸山登山口で出会った女性4人組に再会。彼女たちはこれから温泉を楽しまれるようです。市之蔵交差点を右折してずっと北上すれば高速道路に突き当たり、高速道路との交差地点で左下に高速バス停がすぐ見えます。
但し、この中央道の高速バス停を通過する便は少ないので、注意が必要です。多くの便はこの高速道路の更に北にあるバイパスを通るのです。
とはいえ、高速バスは乗ってしまえば、目的地まで爆睡できますし、席も確保されているので安心です。お値段もなんと勝沼ぶどう郷の駅から乗ったタクシー代と同額! 乗り換えもなく特急列車の通過待ちなんていうものもありません。ただし、この日も若干の渋滞に掴まりまして、土日休日は予定通りの時刻には着かないものと思っていた方が精神衛生上よろしいようです(笑)。
また、朝の便で中央道釈迦堂に行くのは一番早いもので10:06着。新宿を06:20に出る便は、釈迦堂には行かずバイパスの勝沼を回りますから注意してください。
それでも勝沼ぶどう郷駅から歩くよりは釈迦堂までずっと近いですし、時間に余裕のある山行や、桃の花見だけであれば、この新宿~甲府の高速バス、結構使えそうですね~。
完
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