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2008.02.12

【雪たっぷり…丹沢表尾根スノウハイク その1】 山バス情報78

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(三ノ塔にて)

【山行日】 2008年2月11日(祝)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
小田急線某駅 - 06:27 秦野

「バス」
秦野駅  06:35 - 06:57 蓑毛 (神奈中バス 260円)

「歩行」
蓑毛   07:10 - 08:10 ヤビツ峠 
ヤビツ峠 08:30 - 09:50 二ノ塔
二ノ塔  10:00 - 10:55 烏尾山
烏尾山 11:05 - 12:20 木ノ又小屋
木ノ又小屋 12:25 - 12:45 塔ノ岳手前の小平地
小平地  13:05 - 13:20 塔ノ岳
塔ノ岳  13:30 - 14:40 堀山の家
堀山ノ家 14:50 - 16:37 大倉バス停

「バス」
大倉 16:38 - 16:53 渋沢駅 (神奈中バス 200円)

「鉄道」
渋沢 17:03 - 小田急線某駅

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(三ノ塔からの富士)

山を始めてもうすぐ10年になるというのに、実はこれまで表尾根を歩いたことがありませんでした。

丹沢は私の住んでいるところからアプローチがよいのですが、よいゆえに何時でも行けるという考えがあり、そしてまた、いわゆる表丹沢は混む、というのが足がなかなか向かない理由でした。

2月に入り降り積もったであろう雪は結構な量だろうと思いましたので、マイナーコースはやめて、この超メジャーコースなら相当な積雪でもトレースがあり、ラッセルに苦しめられることもなかろうと、歩いてみることにしました。

ここ1、2週間の雪で、ヤビツ峠までバスは上がっていないだろうと、蓑毛行きの朝二番のバスに乗り込みます。オフシーズンの早朝のバスだというのに、何と席はほとんど埋まっています。乗客は全員登山者。終点の蓑毛まで途中下車する人は一人もいません。

蓑毛からヤビツ峠は、私が登山靴で登った最初の山、大山に行ったとき以来です。あれからもう十年近くの歳月が流れ、登山道は「こんなだったっけ?」というほど何も覚えていません。きっと初めての登山で緊張していたのでしょうね。

標高にして600mあたりから雪で少し歩きにくくなってきましたが、登りですしアイゼンをつけるほどでもなく、ヤビツ峠もすぐそこに鞍部が見えていたので、そのまま歩きます。

ヤビツ峠は、しかし、もう真っ白な銀世界。雪も結構積もっていて、ここでアイゼンを装着。ヤビツ峠バス停にはやはり積雪で蓑毛止まりのお知らせが張ってありますが、意外なことにタクシーが上がってきました。こんな積雪でも上がってきてくれるのですね~、これにはちょっとびっくり。

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アイゼンをつけたものの、岳ノ台への径はトレースがあまりなく時間がかかりそうだと引き返したり、6本爪は車道を歩くには、ちょっと歩きにくいので、結局4本爪に履き替えたり、と余計な時間を食ってしまい、ヤビツ峠で20分も停滞。

車道を歩き富士見山荘前のトイレに寄ってから、表尾根に入ります。さっそく結構な積雪。トレースがあるので、アイゼンさえあれば問題なく歩けますが、なければスノーシューでもない限り、ラッセルに苦しめられそうです。

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周囲の木がだんだんと展望を遮らなくなってきて、相模湾を見渡せるようになり、背後の大山が目の高さになってくるとやがて二ノ塔。…と突然姿を現す富士山。あぁ、なんて素敵な尾根なのでしょう。今まで一度も歩いていなかったなんて…。でも、ドカンというかゴロゴロというか、へんな音が聞こえるのはちょっとなぁ…

少し休んでから三ノ塔へ。ここも素晴らしい。富士山だけでなく南ア南部も見えています。この尾根は展望の尾根ですね。冬晴れの日にうってつけ。そしてこの日のように雪が深いと丹沢名物の丸太の歩きにくい道も丸太が隠れてくれます。風もなく好い日に来たのかも知れないと思いつつ歩いていくと…。え?あんなにしたまで下るの?というぐらいずいぶん下に烏尾山の小屋が見えます。

そして、どうみても塔ノ岳であろう、この尾根の一番の高みは遙か遠くです。塔ノ岳に11:30までに到着したらまだ行ったことのない丹沢山へと考えていたのですが、11:30どころか、お昼前に着くことさえこの積雪と私の足では絶望的。もう今日は塔ノ岳までで十分と、のんびり歩くことにしました。

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(三ノ塔からの表尾根:左下が烏尾山。中央に遠く塔ノ岳を望む)

三ノ塔からの下りは、凍結していたら神経を使うところでしょうが、この日は凍結はしていなかったので、それほど恐怖を感じることもなく下れました。せっかく稼いだ高度を一気に手放すのが少しもったいなくは感じましたが…

ずいぶん下った鞍部からの登り返しはそれほどきつくないのですが、雪の重みで笹が登山道に被さってところどころ歩きにくくなっています。烏尾山荘前のベンチでティータイム。昨晩尊仏山荘に泊まられた方とみやま山荘に宿泊された方のお話を立ち聞き(笑)。新築のみやま山荘は結構暖かかったようです。

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(烏尾山へ…)

行者ヶ岳のクサリ場はさすがにこの雪ではいやらしく、神経を使いました。木ノ又小屋で時間が時間だったので食事にしようかと思ったのですが、展望がイマイチで、チョコで空腹をしのぎ、塔ノ岳まで頑張ろうと出発。

しかし、塔ノ岳への登りが始まる手前に展望もよい小平地があったので、ここを勝手にゴン太の休ン場と命名して、お昼御飯にしました。考えてみれば山頂は人が大勢だし、何よりお腹がぺこぺこでした(笑)。


その2に続く

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コメント

ゴン太さんこんにちは

先程は拙サイトにご訪問有り難うございました。

あらためてこちらを拝見すると。

>塔ノ岳  13:30 と >16:37 大倉バス停

では、ほんの30分のズレでニアミスしているんですね。
いや~残念でした。

>突然姿を現す富士山。あぁ、なんて素敵な尾根なのでしょう。今まで一度も歩いていなかったなんて…。

これを呼んで益々表尾根にチャレンジしてみたくなりました!でも、ヤビツまでバスが通る時期になりそうですが・・・

これからもよろしくお願いします!

投稿: のぞむ | 2008.02.16 17:56

のぞむさん、こんばんは。

こちらこそ、のぞむさんのレポで、泊まってみたいと考えているみやま山荘の様子などよくわかり、たいへんありがたかったのです。

ホントもう少しでお会いできたところだったようで、惜しかったです。

表尾根は初めて歩いたのですが、やはり展望のきく時期が好いと思いますよ。大倉尾根のようにすんなりと塔ノ岳に着きませんが、時間がかかってもこちらの尾根の方が楽しいのではないかと思います。

のぞむさんのお顔はサイトの方やかずさんのところで存じていますので、実際に山の中でお見かけしたら声をかけますね。

こちらこそ、今後ともよろしくお願いしますです。

投稿: ゴン太 | 2008.02.16 21:58

ゴン太さん  こんばんは

連休は表尾根だったんですね。
写真を拝見すると、ほんと、二ノ塔も三ノ塔も凄い雪ですね。
塔ノ岳手前の平坦道の雪も相当で、丹沢がこんなに積もるのは何年振りでしょう。
塔ノ岳・表尾根は丹沢一の人気のルートなので、本当に人が多いんです。
特に5、6月の天気のいい週末は、もう、凄い!です。
冬は比較的空いているんですが、この連休は素晴らしい晴天でしたものね。

投稿: sanpo | 2008.02.17 00:01

sanpoさん、こんばんは。

連休は八ヶ岳だったのですね。しらびそ小屋、私もいつか泊まってみたいと思っているので、興味深く読ませていただいてます。

表尾根、ハイシーズンは、とても混雑すると話に聞いていたので、オフシーズン狙いとしながらもずっと今まで歩いていなかったのですが、今回歩いてみて、人気の所以がわかったような気がしました。

再訪したいと思うぐらい好い尾根ですが、やはりハイシーズンに歩くとしたら、平日にお休みを取って行くしかないだろうな~と思っています。

丹沢は、丹沢山や蛭ヶ岳など、小屋泊まりでないと難しいところは、実はまだなので、sanpoさんのレポなど参考にしたいと思っています。今回の表尾根にしてもsanpoさんの三ノ塔のレポが結構刺激になっていたりしてるのですよ。

投稿: ゴン太 | 2008.02.17 18:52

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