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2008.01.22

【手強かった芦川北側稜線…滝戸山から日蔭山 その2】 山バス情報77

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千畳敷からは地形図通りほぼ直角に北西に進路を変えます。落ち葉径をぐんぐん下っていき、『静かなる尾根歩き』記載の「980で北ではなく西北西に進むのがポイント」という箇所は、木の枝で通せんぼがあって、無事クリアしたつもりだったのですが、その後がまずかった(笑)。黄ヒモがないし、ずいぶん藪っぽいなぁ…と思いながらも細尾根を通過したので、これ以外ありえないと先に進んだのですが、その後目指した高みは、日蔭山のひとつ北にあるピークだったのです。

幸いにも明るい落ち葉径で、左手(南)にひときわ高いピークがあったので、地形図を見るまでもなく(いちおう確認しました:笑)、そちらが三角点のある日蔭山で自分はひとつ北のピークに上がってしまったと判りましたが、ガスの濃いときや荒天だったら判ったかどうか…今思い返してみても軽率すぎたと反省しています。

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(図らずも登ってしまった日蔭山北峰への径もなかなか素敵…)

実は日蔭山北峰ともいえるこのピークに上がる前、またしても巻き径のような踏み跡があって、どうやらこれが北に下ってしまいそうな径だと気づき、「今度はだまされないぞ」とその踏み跡を外れてこちらに上がってきたのですが、結果はこのザマです。自分の地形判断力のなさを再認識。

ただ、この北峰から日蔭山は明るい雑木の落ち葉径だけあって難なく登れます。とんだRF失敗でしたが、地形図を見てどう間違えたのか判ったあとは、結果的にこのあたりの複雑な地形を楽しく歩けました。

千畳敷から日蔭山は結局RFミスや途中で落とした手袋を探しに引き返したこともあって、1時間近くかかる始末…。

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日蔭山でこの近辺によくある特色ある青色の山名表示と三角点を確認してから、右左口峠へ向かったのですが、右左口峠直前の鞍部でまたしても木の枝による通せんぼ??。左手(南東)を見るとピンクのマーキング。ヘンだなぁと思いつつも、悪場でもなさそうなので、降りてしまいました。ここはホントは右折(西進)して914のピークを巻くべきなのに…。なんという凡ミス。「ありえへん!」といわれそうな間抜けなミスに気づいたのはだいぶ降りて林道が遙か下に見えた頃でした。仕方なく林道を大きく回って右左口峠へあがり、本来の降り口と右左口峠以西の登り口を確認。

今回は、自らの能力不足・注意不足を思い知らされた山行きでした。安易に踏み跡に入り込んだり、最後はマーキングがあるからと涸れ沢を下ってしまったり…。やっぱり自分には松浦本の三ツ☆コースは、まだまだ無理みたいだなぁ。。。☆二つのコースでしばらくは修行しなければ…、そう反省しつつ、とにかく無事に無傷で降りられて好かったとホッとしながら右左口峠をあとに林道を梯(かけはし)の集落までチンタラ降りました。

梯の集落は鴬宿と同じような兜造りの民家があっていかにも芦川流域らしい雰囲気の、なかなか好い集落でした。もう少し周辺をのんびり散策してみたかったのですが梯のバス停に着いたのは甲府病院行き最終バス発車の10分前。芦川駅行きの旧三珠町営バスのバス停もあるにはあったのですが、これがボロボロに錆びた状態で、走っているのかどうかちょっと確信が持てませんでした。

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(さすがにこっちのバスは待つ気になれない:笑)

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(行きと同じ甲府市営バスで帰りました…)

甲府病院行きのライトバンバスは行きの運転手さんと同じ方。定刻通り病院に着き、甲府方面行きのバスの時刻を見ると、17:11までありません。これって、歩けば南甲府駅に着く時間じゃん、ということで、朝同様帰りも南甲府駅まで歩きです(笑)。

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(市立甲府病院から甲府方面行きのバスダイヤ)

途中セブンイレブンでお酒や肉まんを買ったりして、のんびり歩いたため、40分近くかかってしまい、あやうく17:07発の甲府行き普通電車に乗り遅れるところでしたが、なんとか間に合って、今日はなんだかんだでツイていたなぁ、と思いつつ、各駅停車に揺られて帰途につきました。




☆☆☆ その1に戻る ☆☆☆

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2008.01.21

【手強かった芦川北側稜線…滝戸山から日蔭山 その1】 山バス情報77

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【山行日】 2008年1月19日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿  05:18 - 06:13 高尾  (中央線各駅停車)
高尾  06:14 - 07:43 甲府  (中央線各駅停車)
甲府  07:46 - 07:53 南甲府 (身延線)

「歩行」
南甲府駅 07:53 - 08:20 市立甲府病院

「バス」
甲府市民病院 08:30 - 08:59 甲陽学園入口 (甲府市営バス 300円)

「歩行」
甲陽学園入口 09:15 - 11:30 滝戸山
滝戸山    12:00 - 12:38 千畳敷
千畳敷    12:45 - 13:38 日蔭山
日蔭山    13:45 - 14:20 右左口(うばぐち)峠
右左口峠   14:30 - 15:45 梯(かけはし)バス停

「バス」
梯 15:56 - 16:28 甲府市民病院 (甲府市営バス 500円)

「歩行」
市立甲府病院 16:30 - 17:06 南甲府駅

「鉄道」
南甲府 17:07 - 17:15 甲府 (身延線)
甲府  17:30 - 19:07 高尾 (中央線各駅停車)
高尾  19:11 - 20:01 新宿 (中央線快速電車)

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前回滝戸山に行ったときから気になっていた、甲陽学園からのルートと滝戸山以西の芦川北稜…、18きっぷ最終回とkomadoさんのところで仕入れた甲府市営バスの情報をモトに歩いてきました。

南甲府駅からは、やや早足で、Yahoo!で最寄り駅からのルートを探索し作成した地図をモトに、市立甲府病院まで約2.5km歩きます。一人で黙々と歩けば、まぁ私のような短足でもじゅうぶん間に合います。私が甲府市民病院に着いた08:20にはまだ市営バスは到着していませんでした。

当初は右左口交差点バス停から歩くつもりだったのですが、運転手さんにおそるおそる聞いてみると、バス停以外でも降ろしてくれるとのこと。甲陽学園といってもよくわからなかったようなので、右左口トンネルに入る前にヘアピンカーブする地点があると思うので、そこで降ろしてくれるように頼みました。

これはうまいこと成功して、「甲府市 右左口の里」の表示がある甲陽学園のすぐ下から歩き始めることが出来ました。バス代も右左口交差点までの300円しか受け取らず、恐縮しまくってお礼を言って降りました。

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(ここで降ろしてもらった…)

バスを降りたところから「滝戸山登山道」の表示があり、安心して林道を上っていきます。背後に冠雪した八ヶ岳や南アルプスが美しく、今日は好い日和になりそうです。

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(この季節に、こんなに緑色!)

登山道に入っても、「滝戸山登山道」の表示は頻繁に現れ、登り始めはシラカシでしょうか、この季節でも緑色の美しい葉をつけた自然林が目を楽しませてくれます。ときどき植林が混ざったりヤブっぽい径にもなりますが、その後も概ね自然林。踏み跡もしっかりした径で、迷うことなく頂上に立てます。「山梨の森林100選」に三つも選ばれた山だけあって、道中は落ち葉がどっさり。エアリアに載っていない山ですが、いい山だなと思います。

山頂(というより稜線全体)は展望がありませんが、登り初めて1時間ぐらいで沢を離れ、そこから30分ぐらい登って支沢を渡ると、南アが甲斐駒から赤石・悪沢まで一望できる地点に出ます(トップ写真)。その後、支尾根に上がってから40分ほどで山頂着。
道中日当たりの良いところで2度ほど休憩をとっても、下から2時間半かからずに滝戸山山頂に着きました。

時刻は11時半。。。少し早めのお昼をとります。陽差しがあるので凍えるほどではありませんが、やはり上空を寒気が覆っていると、この季節、じっとしている食事中が一番つらい…(笑)。

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(滝戸山をあとに、芦川北稜を西へ向かう…)

昼食後、ここからが問題の芦川北稜。指導標もなく踏み跡も頼りないのは、前回来たときに偵察済みで、手強そうだな…とは思っていたのですが、地形図「市川大門」「河口湖西」&『静かなる尾根歩き』のコピーも用意して、かじかんだ手でコンパスを握りしめ、稜線歩きに挑戦です。

最初は甲陽学園への径に引き込まれないように注意が必要ですが、これは朝登ってきた道ですから間違えようが無く、踏み跡の薄い稜線を歩きます。ときどき現れる踏み跡が歩きやすいので、ついついそれを追っていると、やがて到着するはずの千畳敷を巻いてしまいます。かなり巻いてしまったところで気づいたので、巻ききったところで尾根を戻りました。それにしてもこのあたりの自然林百パーセントの落ち葉径は素晴らしい。歩いていて、あぁ、今日も早起きして来てよかったと本当に嬉しい気分になります。

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(千畳敷付近の美しすぎる落ち葉径)

千畳敷には山名標だけがありました。ここで少し身体も暖まったので着込んでいたものを脱いでザックに収納。
少しだけ休憩を入れます。


☆☆☆ その2に続く ☆☆☆

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2008.01.14

【粉雪舞う篠井山で凍える…】 タクシー情報13

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(御堂集落から見た篠井山)


【山行日】 2008年1月13日(日)

【使用公共交通機関等の詳細】

「鉄道」
新宿  05:18 - 05:38 品川 (山手線)
品川  05:55 - 08:05 沼津 (東海道線)
沼津  08:09 - 08:28 富士 (東海道線)
富士  08:43 - 09:35 井出 (身延線)

「タクシー」
井出駅 09:35 - 10:05 奥山登山口 (5750円)

「歩行」
大洞観察棟 10:15 - 11:00 渡場の頭
渡場ノ頭  11:10 - 12:00 篠井山
篠井山   12:20 - 13:10 水呑沢
水呑沢   13:20 - 14:10 杉林の中 (2.3kmの表示)
杉林    14:20 - 15:25 坂本バス停
坂本    15:25 - 15:45 ませど温泉
ませど温泉 15:45 - 15:55 坂本バス停
坂本    16:00 - 17:15 井出駅 


「鉄道」
井出 17:22 - 18:10 富士 (身延線)
富士 18:18 - 18:37 沼津 (東海道線)
沼津 18:42 - 19:00 熱海 (東海道線)
熱海 19:10 - 20:51 品川 (東海道線)
品川 20:54 - 21:12 新宿 (山手線)

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(渡り場ノ頭の手前あたり)

前3回の山行で既に18きっぷのモトはとれているのですが、18きっぷがあるとやはり一度は思い切り遠くへ出かけたくなり、開通80周年の身延線に乗りたくなりました。とはいえ、私の家から身延線で行く山となるとどうしてもタクシーを使わないと行けない山ばかり…。

晴れ予報が出ているし、ここはひとつ思い切り奮発して、以前から行きたいと思っていた篠井山に行くことにしました。

しかししかし、予報とはうらはらに、東海道線からの眺めは熱海を過ぎてもどんよりとした曇り空。いつもなら富士山の宝永火口をのんびり眺められる沼津から富士の間も富士山は雲の中で全く見えません。

富士駅で南部交通(0556-66-2125)に電話して井出駅からのタクシーを手配したものの、身延線に乗っていると、なんとガラス窓に水滴がポツポツ…(笑)。降りた井出駅では雨は降っていなかったものの、篠井山も遠く七面山も雲がかかっています。まぁ、最悪の場合奥山温泉もあるしと、予約したタクシーに乗り込みました。

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タクシーは奥山温泉の先、林道が大きくUターンして月夜の段へ向かうところまで入ってくれます。これが大洞観察棟というところでしょう。篠井山の奥山登山口というと、ここを指すようです。東屋のような建物があって、トイレもあります。タクシー料金は最近値上げがあった為、以前は5500円かからなかったそうですが、現在は5500円を超えてしまうそうです。久しぶりの大奮発でしたが、まぁ、たまにはこういう贅沢も好いでしょう。標高も結構稼いでくれますし、何よりすぐに土の登山道を歩けるのが嬉しいです。

この径は、さすがに自治体のオススメコースとなっているだけあって、しっかりした踏み跡で迷いようがありません。しかし、天からは粉雪が…(笑)。途中「渡り場の頭」という場所で休憩をとりましたが、このあたりから尾根に取り付くため風も強くなってきて、手袋をはめて登ります。

山頂直下で北峰と三角点のある南峰の分岐があったので、三角点のある南峰へ直接登りました。時間もちょうどお昼だったので、三角点のある山頂でお昼御飯にしましたが、風がびゅうびゅう吹いて、雪も強くなってきて、寒いの寒くないの…(笑)。じっとしている身体はあっという間に冷え上がって、素手でオニギリを持っているのがつらくて手袋をしながらの食事です(笑)。

お昼前に山頂に上がれたら、910.8の三角点を通って馬込へ降りるルートも考えていたのですが、この荒天では御堂へのルートしかなさそうです。

御堂へのルートは新しい1/25000地形図「篠井山」で破線が消えているように、最近はあまり利用されなくて、踏み跡が薄いとガイドブックにも記されています。(もっとも古い地形図の破線も実際のルートとは違う尾根に破線がつけられているそうです。)

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(御堂への径、下りはじめはこんな感じ)

下ってみた感想は、確かにある程度山を歩きなれていないと、不安になるルートだろうな、というものです。特に下りに使うと、踏み跡が頼りないうえ、落ち葉が積もったズルズルの痩せ尾根の下降になるので、溶けた雪が凍結していたりすると、かなり危険です。

しかしながらピンクのテープやところどころにあるkmの表示、境界標などがあるので、地形判断が出来ない人でもそれほど難しいわけではありません。また落ち葉でズルズルというだけあって、上部の林相はなかなかのものです。指導標もあるにはあるのですが、ここに欲しいなという場所にはなくて、ここは無くてもいいだろうという場所に立っているのがチョット問題かも知れません。

植林帯にさしかかるあたりで、甲府盆地の向こうに茅ヶ岳と特徴ある曲岳、さらには八ヶ岳が見えていて、ちょうどそのあたりで上空の黒い雲が途切れていました。あちら方面だったら凍えることもなかったなぁ、ともうこの頃にはこちらも雪もやんで穏やかな気象だったのですが、そんなことを考えながら植林帯を下っていきました。

ガイドブックには杉林の道になれば踏み跡もしっかりして…とあるのですが、私はその記述を読んでいて気が緩んだのか、植林帯ををほとんど下りきって林道に出る直前、伐採してススキが伸び放題になっているあたりで、道を間違えました。

幸い、昔の仕事道らしい径が見つかったので、それを伝ってバラヤブをかき分ける程度で無事林道に出られましたが、降り立ったのは実際の御堂登山口より5分ほど林道を北に歩いたあたりでした。(降りた林道を下っていくと本物の御堂登山口があったという次第です。)

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御堂の集落は山間の集落らしい、美しい場所でした。坂本バス停まで歩いていく間、右手にずっと篠井山の立派な姿が見えていて…、集落はひっそりと静かで、誰にも会いませんでしたが、ゆったりとした時間が流れている感じが何とも好かったです。

坂本バス停で「ませど温泉」の表示があったので、バス停前の酒屋のおじさんに聞いてみると徒歩10分ほどで行けるだろうということで、偵察してきました。実際は往復で約30分かかってしまいましたが、民宿で日帰り入浴はやっていないそうです。

坂本バス停からは日曜なのでバス(南部町営バス)はなく、行きで贅沢をしたので歩くことにしました。(もっとも、土曜や平日であっても富小前で1時間以上の待ち合わせで十島駅行きと連絡ですから、このバスは正直あまり使い物になりません)

坂本バス停からは、山中以上に(笑)、地形図「篠井山」とにらめっこしながら井出駅を目指します。私は東海自然歩道の一部を利用して、うまいこと平の集落への峠越えに成功し、坂下から富栄橋を渡って井出駅へ最短距離で行けましたが、これは東海自然歩道の標識に従って歩いたのではありません

東海自然歩道の標識に従って(おそらく390m峰方面へ登る)も井出駅には行けますが、それは時間的にも距離的にも長いので、冬のこの時期は早い時間に日が暮れてしまいますから要注意です。井出駅まで歩く方は、車道を歩いて行くにしても、地形図「篠井山」が絶対に必要です。 もちろん、歩かずに坂本や坂本手前の御堂からタクシーで井出駅や十島駅へ出ることは可能で、この場合は地形図などいりません(笑)。

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2008.01.08

【初春の大展望…相馬山】 山バス情報76

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(三ツ峰山からの浅間山)

【山行日】 2008年1月6日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿  06:02 - 06:11 池袋 (山手線)
池袋  06:21 - 06:30 赤羽 (埼京線)
赤羽  06:38 - 08:14 高崎 (高崎線)

「バス」
高崎  08:30 - 09:50 天神峠 (群馬バス 1270円)

「歩行」
天神峠バス停 09:55 - 10:55 七曲峠
七曲峠 11:05 - 12:00 三ツ峰山
三峰山 12:25 - 13:25 磨墨峠
磨墨峠 13:35 - 14:20 相馬山
相馬山 14:30 - 15:20 ヤセオネ峠バス停

「バス」
ヤセオネ峠 15:39 - 15:45 榛名湖 (群北第一交通 280円)
榛名湖   16:35 - 18:05 高崎駅 (群馬バス 1270円)

「鉄道」
高崎駅 18:15 - 20:03 新宿 (湘南新宿ライン)

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(相馬山からの谷川連峰)

いつもの年であれば、初歩きは、元旦か遅くとも3日までに行っているのですが、昨年末にチョイと強烈な風邪をひいてしまいまして、今年はスタートからやや出遅れ気味…ですが、今年も幸先良く好天に恵まれ、北関東ならではの大展望を満喫できました。

高崎を出たバスの窓から見た榛名山は遠目にも雪はついていないようだし、天神峠から登り始めに見た榛名湖も氷は所々に浮いているだけ…、年末に見た南アの雪の少なさといい、かなりの暖冬ぶりです。

しかし、さすがに北関東。のっけから白い雪道。天神峠から急な階段状の道を登って高度を上げるにつれ、真っ白な浅間山や上越国境の白い峰峰が見えてきて、思わず「わっ、すっげー!」と唸ってしまいます。これがあるから上州通いはやめられません。

けれども、浅間も上越国境の山脈も、樹木が邪魔してその美しさがうまく写真に収まらないのです。これは氷室山・天目山の両山頂とも状況は変わりません。とはいえ、周りの樹木は自然林百パーセントですから、この美林を切り倒してまでも展望地点を作るべきだとも思えず、複雑な心境でした。

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静かで誰にも会わない、防火帯のような径をゆっくりと歩くのはなかなか好い気分。このまま誰にも会わないかな、などと考えていると、七曲峠から登り返したところに三峰山を往復してきたお二人が休憩中で、私も三ツ峰山に登ることにしました。

お二人のアドバイス通り、三峰山への径は登りでもアイゼンが必要で、下りはアイゼンがないととても危険な状態です。祠のある三ツ峰山の山頂手前に浅間山が遮るものなく見える展望地点があったので、時間もちょうど良しということで、浅間山を眺めながらの静かで素敵なランチタイムとなりました。。。


三ツ峰山から来た径を戻って磨墨(するす)峠方面へ向かいます。かなり下って、1236m峰へ続く防火帯を見送って関東ふれあいの道の道標に従いまた下ります。車道に出てまた山道にはいるとやっと登りになります。磨墨峠には東屋があり、時間もちょうどお昼休みから一時間ほど経過していたので少し足を休めました。このあたりにくると相馬山が本当に大きく間近に見えます。

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石の階段状の道になり、ここも溶けた雪が凍っていてアイゼン無しでは歩くのはたいへんだと思います。四本爪でも好いので必ず持参してください。

相馬山への登り。現況ではアイゼン無しではたぶん無理だと思います。仮に登れたとしても降りてこられないでしょう。もちろんアイゼンがなくても登れる部分もあるのですが、ここは無いと非常に危険だな、という箇所が何カ所かあります。

相馬山へ高度を上げていくと、見えてきました「上越国境の白い稜線」。とりわけ平標から谷川岳までの谷川連峰、このあたりの雪の白さは他の白銀の山々とは格が違います。冬の柔らかな陽光を浴びて輝くその白さは美しさを通り越して神聖ささえ感じてしまいます。おそらくは関東から見える白銀の山脈の中でもっとも美しいのがこの谷川連峰ではないでしょうか。

こんな時間だから誰もいないだろうと登っていった相馬山の山頂には先客さんが一人。入れ替わりに頂上の神社にお参りして、小休止してから下山です。

凍結部分があるだけに、ハシゴやクサリがあっても神経を使う下りです。目を回すような高度感はないのですが、とにかく凍結していなくても嫌らしい下りなのに、凍結しているぶん余計にヤな感じです。慎重に下ってヤセオネ峠方面へ。

ヤセオネ峠までの道は雪が積もっている分、かえって歩きやすいぐらい。バスまで時間も余裕があったので、バスの通る車道に出るまでゆっくりのんびり歩きます。

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ヤセオネ峠からのバス(群北第一交通)は、12月から3月のこの時期、本数が半分になっていますので、十分注意してください。また、群馬のバス共通カードも使えません。
伊香保方面が先に来れば伊香保で温泉に浸かって帰ろうかと思ったのですが、先に来るのは榛名湖方面。しかしこの榛名湖方面のバスは榛名湖で一時間近い待ち合わせで高崎行きに連絡。

榛名湖の温泉に浸かるほどの時間もないので、仕方なく開いていたお店で早めの夕食。あまり美味しいとも言えない(笑)ワカサギ丼に千円も払って、このバスの連絡の悪さって、ひょっとして榛名湖周辺のお店との結託では(?)なんて妙なことを疑ってしまいました。

※最後に、昨年10月に右のサイドバーの方からお買い物くださった方、どうもありがとうございました。右のサイドバーのアマゾンはいちおうアフィリエイトなのですが、あまりに偏った個人的趣味に基づいているため、ここ経由でお買い物いただけるとは想像だにしてませんでした。よくみると掲載したものでなくともアフィリエイトの対象になるのですね~。どちらにしても本当にありがたいと感じました次第です。
<(__)>

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