【手強かった芦川北側稜線…滝戸山から日蔭山 その2】 山バス情報77
千畳敷からは地形図通りほぼ直角に北西に進路を変えます。落ち葉径をぐんぐん下っていき、『静かなる尾根歩き』記載の「980で北ではなく西北西に進むのがポイント」という箇所は、木の枝で通せんぼがあって、無事クリアしたつもりだったのですが、その後がまずかった(笑)。黄ヒモがないし、ずいぶん藪っぽいなぁ…と思いながらも細尾根を通過したので、これ以外ありえないと先に進んだのですが、その後目指した高みは、日蔭山のひとつ北にあるピークだったのです。
幸いにも明るい落ち葉径で、左手(南)にひときわ高いピークがあったので、地形図を見るまでもなく(いちおう確認しました:笑)、そちらが三角点のある日蔭山で自分はひとつ北のピークに上がってしまったと判りましたが、ガスの濃いときや荒天だったら判ったかどうか…今思い返してみても軽率すぎたと反省しています。
実は日蔭山北峰ともいえるこのピークに上がる前、またしても巻き径のような踏み跡があって、どうやらこれが北に下ってしまいそうな径だと気づき、「今度はだまされないぞ」とその踏み跡を外れてこちらに上がってきたのですが、結果はこのザマです。自分の地形判断力のなさを再認識。
ただ、この北峰から日蔭山は明るい雑木の落ち葉径だけあって難なく登れます。とんだRF失敗でしたが、地形図を見てどう間違えたのか判ったあとは、結果的にこのあたりの複雑な地形を楽しく歩けました。
千畳敷から日蔭山は結局RFミスや途中で落とした手袋を探しに引き返したこともあって、1時間近くかかる始末…。
日蔭山でこの近辺によくある特色ある青色の山名表示と三角点を確認してから、右左口峠へ向かったのですが、右左口峠直前の鞍部でまたしても木の枝による通せんぼ??。左手(南東)を見るとピンクのマーキング。ヘンだなぁと思いつつも、悪場でもなさそうなので、降りてしまいました。ここはホントは右折(西進)して914のピークを巻くべきなのに…。なんという凡ミス。「ありえへん!」といわれそうな間抜けなミスに気づいたのはだいぶ降りて林道が遙か下に見えた頃でした。仕方なく林道を大きく回って右左口峠へあがり、本来の降り口と右左口峠以西の登り口を確認。
今回は、自らの能力不足・注意不足を思い知らされた山行きでした。安易に踏み跡に入り込んだり、最後はマーキングがあるからと涸れ沢を下ってしまったり…。やっぱり自分には松浦本の三ツ☆コースは、まだまだ無理みたいだなぁ。。。☆二つのコースでしばらくは修行しなければ…、そう反省しつつ、とにかく無事に無傷で降りられて好かったとホッとしながら右左口峠をあとに林道を梯(かけはし)の集落までチンタラ降りました。
梯の集落は鴬宿と同じような兜造りの民家があっていかにも芦川流域らしい雰囲気の、なかなか好い集落でした。もう少し周辺をのんびり散策してみたかったのですが梯のバス停に着いたのは甲府病院行き最終バス発車の10分前。芦川駅行きの旧三珠町営バスのバス停もあるにはあったのですが、これがボロボロに錆びた状態で、走っているのかどうかちょっと確信が持てませんでした。
甲府病院行きのライトバンバスは行きの運転手さんと同じ方。定刻通り病院に着き、甲府方面行きのバスの時刻を見ると、17:11までありません。これって、歩けば南甲府駅に着く時間じゃん、ということで、朝同様帰りも南甲府駅まで歩きです(笑)。
途中セブンイレブンでお酒や肉まんを買ったりして、のんびり歩いたため、40分近くかかってしまい、あやうく17:07発の甲府行き普通電車に乗り遅れるところでしたが、なんとか間に合って、今日はなんだかんだでツイていたなぁ、と思いつつ、各駅停車に揺られて帰途につきました。
完
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