【羅漢寺山 ひとかけらの雪もなく…】 山バス情報75
【山行日】2007年12月24日(月)
【使用公共交通機関の詳細】
「鉄道」
新宿 05:50 - 06:28 立川 (中央線各駅停車)
立川 06:43 - 08:46 甲府 (中央線各駅停車)
「バス」
甲府 09:00 - 09:59 夫婦木神社 (山梨交通 870円)
「歩行」
夫婦木神社 10:10 - 10:50 八雲神社
八雲神社 11:00 - 11:15 弥三郎岳
弥三郎岳 11:20 - 12:00 白砂山
白砂山 12:10 - 12:25 白山展望台
白山展望台 12:50 - 13:50 吉沢(きっさわ)農協バス停
「バス」
吉沢農協 13:55 - 14:28 甲府駅南口 (山梨交通 490円)
「鉄道」
甲府 14:33 - 14:54 塩山 (中央線各駅停車)
塩山 15:09 - 16:32 高尾 (中央線各駅停車)
高尾 16:33 - 17:32 新宿 (中央線快速電車)
土日の降水が山ではどれほどの積雪になっているのか…今回ばかりはまったく見当がつかなかったので、18きっぷのうまみを味わえ、いざとなればロープウェイで下山も可能な羅漢寺山(弥三郎岳)に行くことにしました。
清川経由の昇仙峡行きは、以前に太刀岡山に行ったときにも使いましたが、やはり、9時発の10時着は、もう一時間前のバスが欲しいなぁ~と乗るたびに感じます。一時間前のバスがあれば、曲岳や黒富士も何とかなりそうなのですが…
立川発の甲府行きが大月を過ぎると、周囲の山や駅のホームには雪が目立つようになり、二週連続でスノーハイク!と思っていたのですが、笹子のトンネルを抜けると状況は一変。まったく雪が見えなくなりました。
甲府の駅でバスに乗り込む頃には、これはひょっとするとアイゼンどころかスパッツも不要か!?という予感は的中(笑)。車窓から見える茅ヶ岳や曲岳にもまったく雪がついていません。
曲岳の姿を見て、清川で時間調整中に降りちゃおうかと少し思ったのですが、やはりどう考えても時間的に無理そう。予定通り夫婦木神社バス停で下車して、奥御岳林道をちょっとだけ偵察。ここをずぅ~っと5時間ぐらい歩けば(笑)チョキや袴腰の取り付きか~と、チョット見なんでもない車道を少々感慨深げに見てしまいました。
夫婦木神社バス停からバス通りを進行方向に行くとすぐに羅漢寺山登山口の標識があり、立派な車道を上がっていきます。やがて未舗装の車道になりますが、結局、八雲神社の直前まで車道歩きでした。神社のほんの少し前で右手から登山道が上がってきており、指導標を見ると下福沢と記されていました。左手にロープウェイ仙娥滝駅への下山口もあります。どちらもエアリアには記載されていませんが、見た感じではそれほど難しい径でもなさそうです。
「うぐいす谷」という眺めの良い場所で、富士山や南アルプスの展望を楽しんだ後、神社にお参りしてから弥三郎岳に向かいます。かなり高度感がありますが、高いところが苦手な私でも、それほど怖がらずに一番奥の三角点まで行くことが出来ました。あいにく金峰山はまたしても雲の中でしたが、南アルプスや富士山だけでなく、茅ヶ岳や曲岳・黒富士、そして帯那山から水ヶ森のあたりが実に立派な山脈として聳えているのがよく見えます。
さて、弥三郎岳をあとにしてパノラマ台に戻ってから白砂山方面への径へ入ると、それまでの観光客の多い場所とは全くの別世界になります。
なかなか好ましい落ち葉径で静か。ここからようやく山らしくなってきます。後で考えてみて気がついたのですけれど、この径に入ってから下山先のバス停まで結局誰にも会いませんでした。
白砂山はどこが頂上なのかハッキリしませんでしたが、とにかくいけるところまで奥に行ってみました。途中から結構長い距離、白い砂と岩の径になります。
最後は崖になっていてこれ以上は無理というところまで行って、ちょうどお昼だったので御飯にしようかとも考えたのですが、何故かこの日は羅漢寺山の上空だけが呪われたみたいに(笑)雲に覆われていて、風も吹いて寒そう。とりあえず、もう少し歩いて白山展望台でお昼にしようと決めました。
なかなか好ましい雑木林をずっと歩いていくと、やがてありました、白山展望台。縦走路からちょっと入ったところにある、こちらも白砂の美しい展望台です。うまいぐあいに陽差しも出てきて、ようやくのランチタイム。目の前に南アルプスの山並み、少し右に視線をずらせば茅ヶ岳や太刀岡山。おにぎりをむしゃむしゃやりながら南アの美しい姿を堪能しました。
陽が差している間は好いのですが、陽が翳り風が吹くと、さすがにこの季節、じっとしていられなくなります。下山先は比較的バスの多い長潭橋(ながとろばし)=昇仙峡口バス停の予定だったのですが、獅子平分岐の次の分岐で右「吉沢・敷島」と取ったあと、簡易舗装道路の南下を続けていくと昇仙峡口バス停から二つ甲府寄りのバス停「吉沢農協」に出てしまいました。どうやら地形図「甲府北部」の吉沢と書かれている沢沿いの破線路を吉沢の集落まで歩いてしまったようです。
まぁ、バス代も少し安くなったし、尾根を乗越さない分、ラクだったので結果オーライです。
バスはほとんど待ち時間なしで昇仙峡折り返しが来てくれたのですが、山中ではあれほど恵まれなかった陽差しが、バスの中では灼けそうなほど強くて、ウソのように晴れ渡った青空を恨めしそうに見上げながら、まぁ、こういう日もあるかと、苦笑しながら帰途につきました。
※ところで、羅漢寺山の山梨百名山標柱が見あたらなかったのですが、私の見落としでしょうか。どなたかありかをご存知の方、いらっしゃいましたらご教示くださいませ~。
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