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2007.11.27

【大築山から柚の里、戸神へ】 山バス情報72

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(大平尾根手前から檥峠あたり?を望む)

【山行日】 2007年11月25日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿 06:50 - 06:59 池袋 (山手線)
池袋 07:05 - 07:50 坂戸 (東武東上線)
坂戸 07:55 - 08:14 越生 (東武越生線)

「バス」
越生駅 08:33 - 09:06 椚平入口 (ときがわ町代替バス 380円)

「歩行」
椚平入口 09:10 - 10:00 大築山
大築山  10:10 - 10:20 猿岩峠
猿岩峠  10:25 - 11:45 野末張(のすばり)見晴台
見晴台  12:05 - 13:18 麦原入口バス停

「バス」
麦原入口 13:19 - 13:44 越生駅 (川越観光自動車)

「鉄道」
越生 13:51 - 14:08 坂戸 (東武越生線)
坂戸 14:11 - 14:55 池袋 (東武東上線)
池袋 15:00 - 15:08 新宿 (山手線)

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三日とも晴れ予報の3連休だからとモタモタしていたら、日曜日にやっと山へ。翌日からはまたお仕事だし、ということで、軽く登ってサクッと帰ってこられるところ&混雑しない静かな場所…と探していたら、ずいぶん前に行こうと思ってほったらかしにしていた奥武蔵の大築山が急浮上。

約六年ぶりに旧都幾川村(現ときがわ町)を訪れることにしました。

越生駅からのときがわ町代替バスは、この10月からダイヤ変更となっておりまして、ヤマケイの『登山・ハイキングバス時刻表』掲載の時刻表とはかなり違っています。

また、私が利用したこの日のバスは休日ダイヤ。土曜は平日ダイヤ扱いで、上記掲載の時間は走っていませんので十分注意してください(越生駅07:48発か09:57発で第二庁舎乗り換え)。

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バスは結局、第二庁舎前から先は私一人の貸切。途中、桃木バス停近くには、日帰り温泉施設都幾の湯(都幾川四季彩館)などもありますので、おそらくは年中空いているであろうこのバスのご利用を皆様ぜひ一度ご検討くださいませ。

6年前、ブナ峠から下りてきて近所のおばあさんとおしゃべりしながら越生行きのバスを待った椚平(くぬぎだいら)入口バス停で降車。このあたりは当時と全然変わっていませんでした。このバス停を降りてすぐ「椚平郷土絵地図」というのがあるのですが、その絵地図によれば、大築山は「大津久山」と記されています。

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ガイドブック通り大沢沿いに集落の道を通っていき、製材所を過ぎて、しばらくで、左手に指導標が現れ、古い小さな木橋を渡って取り付きます。

径はしっかりしており、猿岩峠まではもちろん、その先の大築山(城山)までの径も、今は全く藪もなく、しっかりした踏み跡と指導標で、迷うことなくバス停から小一時間で大築山の山頂に到達してしまいます。

ガイドブックに紹介されて訪れる人が多くなったためでしょうか、大築山の先も420mピーク(小築山)を越えて尾根伝いにほぼ末端まで径がつけられているようです。

さて、ガイドブック(アルペンガイド8『奥多摩・奥武蔵』)通りに、このまま大築山から麦原に降りると、ランチタイム前に下山(笑)となってしまいそうです。これではいくらサクッと軽いハイキングといっても軽すぎる気がして、猿岩峠まで戻ってそのまま尾根伝いにエアリア赤破線をとりあえず大平尾根まで辿ってみることにしました。

径は地形図「正丸峠」通り尾根の左側(南側)を上手に巻いてくれて、547のピークなどまともに踏んでいては余計な体力を消耗するだけなので、これはとても助かります。道形もエアリア赤破線とは思えないほどしっかりしていて幅も人が並んで歩けるぐらい。

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奥武蔵なので、ほとんど植林ばかりだったのですが、巻いていた径が尾根に上がる頃になると、やっと少し自然林が現れてくれて、ささやかな紅葉狩り。しかし、大平尾根に合わさるとまた植林になってしまい、大平尾根を東進(飯盛峠と反対方向)すると、とうとう奥武蔵名物「尾根上の舗装道路」に出てしまいました。

舗装道路を歩いていると、やがて野末張展望台(のすばりてんぼうだい)という眺めの良い場所に出ます。時間もちょうどお昼近かったし、この先の羽賀山というところはおそらく三角点だけの何の展望もない場所と推察して、目の前を舗装道路が走るこの展望台でお昼ごはんにしました。

空気が澄んでいれば、この展望台から谷川岳や日光連山が大展望出来るようですが、残念ながら、この日はぼんやりかすんで白銀に光る連峰はうっすらとその輪郭を確認するのみでした。

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おにぎりを食べて一息ついたところで、下山にかかります。羽賀山はその三角点を巻いてしまったらしく、微妙なバスの時間を気にしつつ、またまた植林の径をさっさと下っていきます。道形はしっかりしていて迷うこともないでしょう。ただ、戸神の集落へ降りる地点は逆コース(登りにとった)の場合は、その登り口が非常にわかりにくいと思いました。

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戸神の集落は奥武蔵らしい、明るいのどかな山村です。里は柚や蜜柑がちょうど実りの季節を迎えたところらしく、初冬の柔らかい陽ざしにその黄色い色が輝いていて、ああ、やっぱり奥武蔵は山を降りた後がイイんだよナ~と再確認しました。

微妙だった黒山発のバスは、ほとんどドンピシャで間に合って、越生駅でビールを買って、いい気分になって東武線にゆられて帰宅しました。

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2007.11.17

【たまには平日ハイキング…お坊山】 山バス情報71

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(南尾根1100m付近)

【山行日】2007年11月14日(水)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿  05:18 - 06:13 高尾 (中央線各駅停車)
高尾  06:14 - 07:06 笹子 (中央線各駅停車)

「歩行」
笹子駅   07:10 - 07:50 △819.9
819.9 08:15 - 09:05 1170付近
1170  09:30 - 10:00 お坊山東峰
東峰    10:05 - 10:15 お坊山
お坊山   10:20 - 10:30 東峰
東峰    10:50 - 11:30 棚洞山の先のベンチ
ベンチ   12:00 - 12:20 入道山手前のベンチ
ベンチ   12:25 - 12:45 891
891   12:50 - 13:35 稲村神社
稲村神社  13:40 - 13:55 笹一酒造
笹一酒造  14:05 - 14:10 笹子駅

「鉄道」
笹子  14:18 - 15:12 高尾 (中央線各駅停車)
高尾  15:33 - 京王線某駅  (京王線)

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先週末は悪天、今週末は土曜出勤、ということは…「えぇー!、今年はササイチ行けないじゃん!」。

「胃ぃ悪りぃくせに今年も笹一行くのかよっ!」とツッコまれそうですが、まぁ、今は飲めなくても、笹一のお酒はお正月用ですから(笑)、ということで、天気も最高に良さそうな水曜日にお休みをいただいて、笹子周辺の山と言うことで、昨年同様、お坊山へ行ってきました。

コースは、『バリエーションルートを楽しむ』にも載っている、お坊山東峰南尾根からお坊山南東尾根。コースタイムは短めですが、病み上がりの山行としては、この程度で十分だろうと判断しました。

途中信じられないほど頻繁にのんびり長休憩をとっていますので、普通に歩けば、7時発だとゆっくり歩いても1時、早い人なら午前中に笹子駅に戻って来られると思います。

但し、このコース、登りでさえ最初の取り付きは結構わかりにくく、とりわけ「祠を見て小沢を渡る」ところや「堰堤の10メートル手前」にある「巡視路用の階段」は、マーキングなど無いので細心の注意をもっていないと、見逃してしまう可能性大です。実際、松浦さんの本がなければ、この尾根に取り付くのは私の力では無理だったと思います。

また南東尾根にしても、下りにとるとエアリア破線にしてはやや難しい径で、昨年の私のような凡ミスをせずに尾根を辿れたとしても、尾根の末端に近づくにつれ、簡単とは言えないRF(地形判断)が必要な箇所がありますので、道標完備の登山道しか歩いたことのない方、コンパスの扱いがまだ不十分な方は、このコースに入るのは見合わせた方がいいと思いました。

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(南尾根900m付近)


松浦さんの的確な案内文のおかげで、取り付きに成功し、植林の落ち葉に隠れた巡視路用の階段を拾っていくと、三角点のある鉄塔10号へ到達。ゆっくりとお茶を煎れて休憩し、この先の地形を地形図で頭にたたき込んでから、雑木混じりの明瞭な尾根を登っていきます。傾斜が急なところもありますが、尾根さえ辿れれば、三角点から南尾根に合わさるまでは、登りにとる限りそれほど難しくありません。

南西からの尾根を合わせた後、しばらく緩やかな尾根ですが、1109から上は露岩などもある傾斜のきつい尾根になります。紅葉もきれいだったので、また長時間休憩。日射しは十分で、空気も11月とは思えないほどポカポカ。平日でこのコースでは誰にも会わず、のんびり寝そべったりして、ここから急登とわかっているだけになかなか腰が上がりません(笑)。

重い腰を上げて、急傾斜の尾根をチンタラ登っていくと、思ったほど時間もかからずに見覚えのある東峰に到着。喉が渇いたのでベンチで水をごくごく飲みました。

せっかくの好天ですから、お坊山へ行って、雪化粧をした南ア、八ツ、富士山の展望を楽しみます。さすがに北アルプスは見えませんでしたが、南ア、八ヶ岳ともにきれいに見えていましたし、富士山も逆光でしたがなかなか良いお顔をされていました。

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(お坊山から南アルプスを望む)

東峰に戻って南東尾根を下ります。前回と違って今回は気合いを入れてコンパスと地形図を手に、ジグザグを切る道は極力避け、なるべく尾根を忠実にたどることにしてみました。

尾根上は若干灌木の藪があるものの、薄いながら踏み跡もあり、それほど歩きにくくはありません。棚洞山の先にあるベンチでお腹も空いたので早めのランチ。おにぎりを食べた後、誰も来ないだろうとベンチに寝そべってまたまたノンビリ。

棚洞山からも忠実に尾根をたどったため、前回降りてしまった箇所は、正確にはわかりませんでしたが、入道山は巻き道もないですし、目指す尾根の方向をしっかり見極めていれば、私が去年やったようなボーンヘッドはしないと思います。ただ、冒頭でも述べましたが、891から先は下りだと要RF(ルートファインディング)で、易しくはない径です。
とりわけ最後の中央自動車道のフェンス沿いに降り立つところが難しく、錯綜する踏み跡に入り込まないように気をつけなければなりません。まず、登りにとってポイントを押さえてから下りに利用することをお奨めします。

結局この日は山中では誰にも会わずじまい。無事中央自動車道のガードをくぐって、稲村神社へ歩いていくと、下校中の小学生たちに元気に挨拶されて、晴天のもと上機嫌で笹一酒造へ…。

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笹一は平日とあって、週末の賑わいもなく、店内で本当に味見するだけ。週末のように駆けつけ三杯ということもできませんでしたが(笑)、胃を悪くしたばかりの今年の私には、この程度の方が良かったかも知れません。酔っ払うこともなく、例年通り「生しぼり原酒」を買い求めると、そそくさと笹子駅へ向かいました。


☆山バス情報☆

掲示板の方で、リブルさんからいただいた情報なのですが、甲斐大和駅発着の甲州市の市民バスが塩山駅発になったため、時刻も少し変わっています。ご利用の際はお気をつけくださいませ。
リブルさん、貴重な情報をどうもありがとうございました♪
m(__)m

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2007.11.05

【リハビリ・ピクニック…こんぴら小道から草戸山】 山バス情報70

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【山行日】 2007年11月4日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
京王線某駅 - 08:14 高尾 (京王線)

「歩行」
高尾駅  08:20 - 09:20 300m小ピーク
小ピーク 09:30 - 10:05 ベンチ
ベンチ  10:10 - 11:05 草戸山
草戸山  11:35 - 11:55 榎窪山(420mピーク)
榎窪山  12:05 - 12:25 峰の薬師
峰ノ薬師 12:35 - 13:20 クラブ前バス停

「バス」
クラブ前 13:25 - 14:00 橋本駅北口 (神奈中バス 350円)

「鉄道」
橋本駅 14:15 - 京王線某駅 (京王線)

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例年、文化の日前後は、近郊では1000m以上のあたりの紅葉が見頃なのですが、一ヶ月半もブランクがあいたうえに半病人(笑)という状態ではさすがに標高差1000m前後を上下するのは無理そう…。

長患いのあとなので、ここは慎重に、高尾山より低く&何度か行ったことのある草戸山でリハビリの第一弾としてみました。

いつもは高尾山口駅からエアリア実線のコースで四辻に上がって尾根伝いに草戸山まで歩くのですが、『バリエーションルートを楽しむ』に高尾駅近くの尾根末端の取り付きが載っているので、今回は高尾駅から歩くことに。

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取り付きは容易に見つかり、ストレッチしてから、ゆっくりと登り始めます。この取り付きから登る人は少ないらしく、誰もいないのを好いことに完全のんびりマイペース。でも、やっぱり長期間のブランク直後だけあって、自分の身体じゃないみたいに、ちょっとした急登に息が上がってしまいそうになります。

しかし金比羅様を拝んでからは、ゆったりしたアップダウンに変わって、ようやく調子が出てきます。

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ところどころ秋色も見えますが、やはりこの山域でこの標高とあっては、まだほとんどが緑色です。咲き残った花などを楽しみながら歩いていくと、ちょうど一時間ぐらいが経過したので、右手に高尾山口駅が見える平凡な小ピークで休憩。

見覚えのある四辻からは、ゆったりした稜線をのんびりお散歩。狂い咲きした花(?)をみつけたり、ああ、ここは何度も歩いたけど、季節が違うとやっぱり径の見せる表情も違うな、と感じたり。

ベンチで小休止したあとはやぐらと39号鉄塔を通って、いつもは指導標通り草戸山・峰の薬師を目指すところで、指導標の示していない踏み跡をたどって、342.7mの三角点を確認。戻って草戸峠から草戸山へ行きました。

さすがに好天の日曜日だけあって、最初数組だった山頂ですが、あっというまに大団体で大賑わいに。早めの昼食後に昼寝でもと考えていたのですが甘かった(笑)。

草戸山からの下山は高尾方面だとかなりの混雑が予想され、下手をすると京王線で座れないかも…ということで津久井湖の方へ下ることに。

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しかし、草戸山(365m)から見ると榎窪山(420mピーク)の方が実際は高いので、しばらくは下山という雰囲気ではありません。榎窪山にはベンチもあるので、展望はありませんが、草戸山よりこちらの静かなピークで昼食の方がよかったかもしれないなぁ、と考えながら少し休憩。

三沢峠経由で峰ノ薬師へ。前回ここへ来たときは、中沢の方へ下ってしまったので、今回は三井大橋からクラブ前へ。途中コスモスの群生などあって、期待していなかっただけに、素敵なフィナーレとなりました。

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短い山歩き(というかヒルウォーク)でしたが、ゆっくりのんびり歩いたせいか、期待していたより中身の濃いものに感じました。


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