【百円バスで百名山 大菩薩嶺】 山バス情報68
【山行日】 2007年9月1日(土)
【使用公共交通機関等の詳細】
「鉄道」
新宿 05:18 - 06:13 高尾 (中央線)
高尾 06:14 - 07:23 塩山 (中央線)
「バス」
塩山駅 07:28 - 07:55 大菩薩峠登山口 (山梨貸切自動車 100円)
「歩行」
大菩薩峠登山口 08:00 - 09:45 上日川峠
上日川峠 09:55 - 10:20 福ちゃん荘
福ちゃん荘 10:30 - 11:30 大菩薩嶺
大菩薩嶺 12:05 - 13:15 丸川峠
丸川峠 13:25 - 14:52 大菩薩峠登山口
「バス」
大菩薩峠登山口 14:52 - 15:19 塩山駅 (山梨貸切自動車 100円)
「鉄道」
塩山 15:33 - 16:09 大月 (中央線各駅停車)
大月 16:20 - 17:02 高尾 (中央線各駅停車)
高尾 17:15 - 京王線某駅 (京王線)
土曜出勤などもあって、2週連続で山に行けずにいたのですが、土曜日は予報が転々と変わったものの、どうやら雨には降られずにすみそう。それになにより気温が下がってくれたので、夏バテでへばり気味の身体でも山に行けそうです。
これまで、塩山~大菩薩峠登山口間の百円バスは何度か乗っていたのですが、人出の多さを嫌って深田百名山指定の大菩薩嶺に実はまだ登っていませんでした。で、その山へ行こうかなと…。
私のところから朝一番に出て塩山に着けるのは07:23。この時刻にあわせて運行してくれている百円バスは私にとって神様仏様女神様のような(笑)存在です。時間にして約30分、距離にして約7.5kmほどでしょうか。高度もかなり稼いでくれて、登山口の標高は900m近くあります。雲取山より標高が高い大菩薩嶺を日帰りできるのはこの運行時間と標高のおかげだと思いますが、安くて(たいてい)空いているこのバスを是非皆さんに利用していただきたいものです。
バスの乗客は10人ほど。登山客がほとんどですが、地元の方も利用されているバスです。この日もお二人ほどが途中下車されていきました。
バスを下車して軽く屈伸運動後、トイレによってから出発。残念ながらガスだらけの車道を上がっていきます。電車に乗っているとき、笹子では雨だったけれど、例によって笹子トンネルを抜けた途端天気が回復していたのですが、考えてみればその天気を分けている脊梁にこれから登るわけですから、お天気が好いはずもないのですね…。
それでも千石茶屋を過ぎれば自然林100%の登山道となって、ときどきガスも消えてくれたりして、ブナやミズナラを愛でながらのんびり歩いていけば、鹿がきゅーんと鳴いたりして、やがて上日川峠に着きます。
上日川峠まではタクシーで上がれますが、バスで来てここまで歩きでも、大菩薩嶺の周回であれば、のんびり歩いて十分帰りのバスに間に合います。
上日川峠で水分補給&休憩後、福ちゃん荘へ。お腹が空いてしまったので(笑)私は福ちゃん荘でも休憩をとりました。寒暖計があったので見てみると16℃。結構暖かいですね。涼しくなったとはいえ、これでは汗が出るわけです。
福ちゃん荘ではいかにも観光客風の人たちが大菩薩峠方向に行ったので、ここはまだ歩いたことのない唐松尾根を登ることに…。唐松尾根を登るうち日が差してきて青空も見えてきたので、ありゃりゃ、もしかして晴れちゃうの?と期待したのですが、10分後にはガスってしまい、雷岩を目前にして何故か急にバテてしまったりして、へろへろになりながらガスで真っ白の雷岩を素通りして大菩薩嶺へ。
大菩薩嶺はお昼も間近というのに誰もいないので、ここでお昼ごはんにしました。食事中も上がってきたのは1グループだけ。静かな百名山山頂をほぼ独占してしまいました。
大菩薩嶺から丸川峠へ向かうとすぐに、道なりに北尾根の踏み跡があるので、ちょっと注意が必要かも知れません。いちおう通せんぼの木が横たわっていますが、ここには道標はなく、利用者が多くなっているのか踏み跡が濃くなっていて、気をつけないと左手に降りていく丸川峠の径に気づかず尾根を直進してしまいそうです。
で、この日イチバン好かったのは、この大菩薩嶺から丸川峠までの径でした。誰にも会わなかったせいもあるのですが、しっとりと濡れた苔むした山径を静かに歩いていると無上の喜びを感じます。ブナだけでなくコメツガなども混じり、さすがに標高2000mもあるせいか、亜高山の雰囲気も感じられました。
樹林の美しさを堪能後、丸川峠で紅茶を煎れていたら、霧雨のような雨が降ってきて、ああ、帰りは降られちゃうのかな、などと思いながら、腰を上げて下山を開始。でも丸川峠からの急坂を下っている最中に今度は晴れて日が差してきたりと、標高の差で雲(ガス)の位置が違うこともあるのでしょうが、めまぐるしい天気の変わりようでした。
シラカバの混じる美しい自然林の中を下っていき、沢音が聞こえるとまもなくで平坦な道に変わり朝来た車道に出ます。
車道を歩いていくとバスがどんぴしゃりでやってきたので、温泉には寄らずに塩山から各駅で帰ったのですが、この14:52のバスであわてて帰ってもあまり意味がないかも知れません。連絡する電車は「かいじ」に乗るのでない限り、15:33発の大月行きなのですが、この電車は大月では上りの連絡がなく、次の15:52の立川行きで帰っても同じなのです。
もちろん、次のバス(16:47、17:10)では15:52発立川行きには乗れないのですが、東京方面へ帰る場合、あまり連絡がよろしくないので、翌日お休みの場合などは無理にこのバスを捕まえずに温泉でも入ってゆっくりしてから次のバスで帰った方がいいな、と思いました。
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コメント
はじめまして。バス情報参考にさせていただいてます。
特に富士急山梨バス情報など。
丸川峠回りは何度か歩いていますが、森がよいですね。
車で登る騒々しい観光客が来なくて静かというのもあります。
大菩薩から牛の寝~小菅や、丹波に降りてもよいですね。
裂石~大菩薩峠~小金沢~湯ノ沢峠~温泉と降りて100円バスで帰ったこともあります。
完全バスコースです。
権現岳は少し前に甲斐大泉から日帰りで登ってみました。
やはりさすがに日帰りはきついです。
投稿: nenemuu | 2007.09.05 01:09
ゴン太さん、こんにちは。
大菩薩へ行って、そんなに早い時間に帰って来れるなんてさすがですねー。距離が長いイメージが強いですから。
緑の大菩薩もいいですね!初めて行った時は雪だったな~。
せっかくゴン太さん5:18を参考にさせて頂いたのに、
新宿駅発車番線間違えてバスに間に合わなくて乗れなかったし(爆)
寒くて持っていたおにぎりが凍ってたのを思い出しました。
その後(たぶんおにぎりで)黄色ブドウ球菌にやられて辛かったことも(苦笑)
ワタシは成長しているのだろうか・・・(自問)
投稿: cyu2 | 2007.09.05 17:08
nenemuuさん、はじめまして。
こんなページでも参考にしてくださっている、なんて言われると、照れくさい、とも思うのですが、内心とても嬉しく思ってしまいます。
nenemuuさんのおっしゃるとおり、大菩薩嶺~丸川峠は静かで林相も素敵で、すっかり気に入ってしまいました。
牛の寝の方は昨秋行ったのですが、あそこも好いですね。広葉樹の紅葉がとてもきれいでした。
あとは丹波の方が残っているのですが、私の鈍足で、これからの季節、日が暮れる前に下山できるか、ちょっと不安を感じています(いずれ行く日が来ると思いますが)。
裂石から湯ノ沢越えて大和天目温泉まで縦走はすごい!。私は湯ノ沢までタクシー相乗りしたときに逆走しましたが、結構長い道のりですよね。
それにしても、権現岳も日帰りとは…、nenemuuさん、相当な健脚のようですね~。
また山のお話聞かせていただけたら嬉しいです。気が向いたときで結構ですので、お気軽に書き込んでいってください。
投稿: ゴン太 | 2007.09.05 19:38
cyu2さん、こんばんは~。
へへ、実は今回の山行は、cyu2さんの大菩薩嶺記事を見て思いついたというのもあるんですよ。
高尾行きの電車に、前の日電話確認しておいたのに乗り遅れてしまった話、覚えています。でも、お二人だと、タクシーという選択肢が選べて、そこらへん、ホントうらやましいですよ。
今回、14:52のバスにどんぴしゃで間に合ってしまったのは、以前(2年前)、丸川峠から裂石に降りたときの記憶がまだ残っていた(=どのくらいのペースで降りれば良くて、どこが注意ポイントかなど)というのもあったからだと思います。
山歩きは、「成長したな」と自分で感じられるようになるまでには、回数も年月も ずいぶん かかると思いますよ。
でも、自分で「成長した」なんて感じた矢先が実はいちばん危なかったりします(笑)。そんなことを意識した途端に、つまらないミスや道間違いなどをやってしまうことってすごく多いのです。
どんなに上達したとしても、やはり、初心に帰ることが大切、なのかもしれません。
投稿: ゴン太 | 2007.09.05 19:56