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2007.07.29

【また夏の低山へ…甲東不老山から権現山】 山バス情報66

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【山行日】 2007年7月28日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
京王線某駅   - 08:09 高尾  (京王線)
高尾  08:20 - 08:37 上野原 (中央線)

「バス」
上野原駅 08:42 - 09:06 不老下 (富士急山梨バス 480円)

「歩行」
不老下 09:10 - 10:35 甲東不老山
不老山 10:45 - 12:20 すみれの丘(雨降山近く)
すみれ 12:50 - 13:35 権現山
権現山 13:45 - 14:50 浅川峠
浅川峠 15:00 - 15:30 浅川バス停

「バス」
浅川 16:00 - 16:35 猿橋駅 (富士急山梨バス 570円)

「鉄道」
猿橋 16:55 - 17:32 高尾 (中央線)
高尾 17:43 - 17:53 北野 (京王線)
北野 17:55 - 京王線某駅  (京王線)

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なかなか、明けない梅雨…。

梅雨明け宣言が出なくても、この土日の天気がなんとかもちそうなら、テント泊で標高の高いところをと、準備はしていたのですが、日曜の天気はどこも雨マークばかり。。。金曜の夜、荷物を日帰りザックに詰め替えて、さてと、どこへ行こうか…と思案。

あまりお金をかけたくないな…高尾山でもいいけど、できればあまり人が多くなさそうなところがいい、と思いついたのが、一年中運行していて、まず混みそうにない、そして林道歩きが少なくてすみそうな不老下行きのバス利用のこのプランでした。

不老下からエアリアではすぐに登山道のように見えたのですが、実際はやはり最初の方は舗装道路を歩きます。ヤマユリ咲くのどかな山村集落を通り、遠くでホトトギスが啼いているのが聞こえ、いいところだな~と思いますが、やはり標高390mからのスタートはこの季節厳しすぎます。

登山道に入って、風もなく、むしむしした空気の中を登っていくと、こんなに出て大丈夫かと心配になるほど汗が噴き出し、水分補給のため何度も小休憩をとります。特に小尾根に上がって金比羅様のお社を拝むまでは、風がほとんどなくて大変でした。

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小尾根に上がると風も出てきて幾分楽になりましたが、やはりこの季節、晴れた日の低山尾根歩きは身体によくない(笑)と改めて思いました。

稜線では、そよ風ですが風があって、だいぶ楽になったなと思うとまもなくで不老山に到着。ベンチもあり南側が開けていて、冬晴れの日なら富士山がきれいに見えそうですが、この日はもちろんカゲもカタチもありません。

高指山は直前に急な坂を登らされ、エアリアだけで2万5千の地形図を見ていなかったため、予想外に絞られました。ここは展望はありませんが不老山と同じようなベンチがあります。

棚頭からの稜線に出てゴウド山に気づかずに通り過ぎると立派な舗装道路に出ます。舗装道路は夏の日射しにむせ返るようで和見入口バス停から歩いたりしなくて好かったと心底思いました。

和見峠(旧登山道分岐)を過ぎて目の前に雨降山~権現山の稜線が高くそびえて見え、あんなところまで登れるかな、と弱気になったりしますが、結局いつもの通り登れてしまいます。お昼ごはんは雨降山では芸がないなと思っていたところに、和見分岐で「すみれの丘」の標識を見つけ、ここでとることに。

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お昼をすませて権現山へ。大ムレ権現にお参りしたあと、巻き道を見つけたのでたどってみましたが、最初の方でははっきりしていた踏み跡が奥に行くにつれて薄くなり出口では注意していないと気づかないほど。あまり歩き易い道ではありません。

権現山で少しのんびりしようかと思ったのですが、頂上は虫がうるさく、空模様もかなり怪しげになってきたので、長居せず下山。権現山から浅川峠への径は8年前に来たとき同様、好ましい自然林の森で、ヒグラシが鳴いてくれて気持ちよく下れました。

浅川峠付近はさすがにこの季節、下草が生い茂ってヤブっぽい感じですが、踏み跡を失うようなことはありません。

浅川峠から久しぶりに浅川集落へ。途中ヒグラシが大合唱で、至近距離で鳴いている蝉を見つけては何度も立ち止まりながらゆっくり下りました。浅川集落は前世紀に二度訪れていますが、いずれも晩秋で時間帯も朝。夕刻の浅川集落は初めてでした。ヒグラシの鳴き声を聞きながら、風情ある浅川集落の民家を見学。出発の15分ほど前に来たバスに乗って帰途につきました。

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バスに乗っている最中、急に地面がびしょ濡れになったので、びっくりしたのですが、どうやら夕立があったようです。猿橋の駅で電車を待ちながら扇山~百蔵山がガスに煙っているのを見て、夕立というのは本当に局所的に激しく降るものだと改めて思いました。

このコース、今の季節はお奨めしませんが、新緑や紅葉、あるいは冬枯れの季節なら結構好いのではないかと思いました。とりわけバスは不老下行きも浅川発もハイカーにはあまり利用されない穴場バスですから、紅葉のハイシーズンなどでもバスの混雑に悩まされる心配はほとんどないでしょう。もちろん、この日のバスもがらがら。乗客で登山者は行きも帰りも私一人だけでした。

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2007.07.10

【犬目宿からハルゼミ啼く夏の扇山へ】 山バス情報65

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【山行日】 2007年7月8日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
京王線某駅 - 07:48 高尾  (京王線)
高尾 08:01 - 08:29 四方津 (中央線)

「バス」
四方津 08:34 - 08:57 犬目 (富士急山梨バス 400円)

「歩行」
犬目  09:05 - 10:00 犬目丸
犬目丸 10:05 - 11:00 扇山
扇山  11:45 - 13:30 百蔵山
百蔵山 13:40 - 15:15 猿橋駅

「鉄道」
猿橋 15:29 - 16:12 高尾 (中央線)
高尾 16:21 - 京王線某駅  (京王線)

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犬目という集落は、その名前だけでもかなり興味を惹かれるのですが、つげ義春著『貧困旅行記』の「猫町紀行」という作品に、その訪問時の摩訶不思議な体験が語られていて、ずっと訪れたいと思っていたところ、この春から(?)犬目行きの朝のバスが土日も再び運行されるようになったので、暑い時期ですが、行ってみることにしました。

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『貧困旅行記』

予想通り、というか、まぁ、こんな時期で、こんなお天気ですから、四方津から犬目までの最新型のバスの乗客は私だけ。でも、おそらくは、このバスならハイシーズンの好天でもガラガラなんじゃないかと思います。

犬目集落は、つげさんの初訪から、すでに40年近く経過していますので、往時の面影はほとんど無いのですが、犬目に着くまでのバスから見える車窓風景はなかなかのもので、ローカルバスに乗る喜びを久々に感じました。

終点犬目の先にあるバス折り返し所のすぐ先が登山道の入口になっていて、車道歩きをほとんどせずにすぐに山道を歩けるのがとても嬉しい。

そしてその山道はのっけから自然林の中で、風が無く汗ぼたぼたなのに、頬がゆるみます。でも君恋温泉への分岐あたりですぐに植林に変わってしまって、がっくり。

しかし、しばらくでまた自然林の美しい径となってくれて、途中アカマツなど混じるとまもなくで稜線に出てしまいます。

この日は念願の犬目から歩き出したので、敬意を表して犬目丸へ先に寄ります。犬目丸の標識は登山道からちょっと離れた小ピークに読みにくい字で書かれたものが木に貼り付けてあるだけ。注意していないと見逃してしまうでしょう。
稜線から犬目丸(荻ノ丸)方向に歩いていくと見晴らしのよい地点に出ますが、その次の植林の小ピークが犬目丸です。

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(稜線から犬目丸へ向かうあたり)

犬目丸で回れ右をしてもと来た道を戻り、扇山へ向かいます。この日は天気が不確かだったので、雨だったら犬目丸だけにして扇山にも行かずに降りて君恋温泉にでも行こうかと考えていたのですが、意外にも天気が好くなってくれたので、扇山へ向かうことにしました。(それでもこの時点では百蔵まで行くつもりはまるでありませんでした)


自然林100%の美しい稜線を登っていくと、だんだん周囲のガスが晴れてきて陽が差し始めました。高度を上げていくと歩くのにちょうどよい気温と湿度になってくれて、この時期にしてはかなり快適な尾根歩きです。そして、耳にハルゼミの鳴き声が聞こえてくるようになります。

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(陽が差してきてハルゼミが鳴き始めた…)

ハルゼミの声は高度を上げ扇山の頂上へ近づけば近づくほど声高らかになり、頂上付近ではまさに大合唱でした。扇山の頂上で早すぎるお昼ご飯にしたのは、お腹が空いていたからというより、彼らの声がすばらしく頂上がとても気分のよい場所だったからです。

ゆっくりと昼食をとり、まだ12時前だし、日も照ってきたので、このまま下界に降りても暑くてたまらないだろうと思い、百蔵の方へ足を伸ばすことにしました。以前に一度歩いたことがあり、もったいないほど高度を下げて、最後に急登というのもわかっていましたから、のんびり歩くことに。

エゾハルゼミの鳴き声は、高度を落としていくと聞こえなくなってしまいましたが、この稜線は自然林が美しく、歩いていて飽きが来ません。1時間強歩くと目の前に百蔵山がたちはだかり、ここで水分と休憩をとって、気合いを入れて、急登をこなすとしばらくで百蔵山です。

さすがに富士山は見えませんでしたが、目の下の猿橋の町並みだけでなく、対岸の倉岳山~九鬼山の山々やその奥の道志山塊も見えていて、これは期待していなかったオマケをもらったような気分でした。

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(←「市民グラウンド」 ↑「葛野」)

下りは、おとなしく総合グラウンドの方へ。。。葛野(福泉寺)の径にも惹かれたのですが、この季節だとかなり下草が茂っていてヤブっぽい感じがしたのと、バスが14時台のには間に合いそうもなく、かといって16時台を待つのはかったるいという中途半端な時間になりそうだったので、これはまた次回秋の紅葉か冬枯れの時の宿題としました。バス代を節約したいというセコイ考えもありましたが(笑)。

夏に低山なんて、というかもしれませんが、どうしてコレがなかなか好かったです。身近な山のエアリア実線のみという何の変哲もないコースですが、想像以上に好いルートでした。

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2007.07.02

【新刊 登山・ハイキングバス時刻表 07~08】

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アマゾンの方がずっと「No Image」のままなので、こちらに写真を出してみました。

ヤマケイがインプレスの傘下に入ったので、ひょっとしたら、こんな書籍はもう出さないかな~、と心配していたのですが、とりあえず、今年は出してくれました。

で、肝心の内容の方ですが、巻頭に北海道から九州までの深田百名山に使えるバスのリストがついていて、これが今までの版と決定的に違いますね。

以降、関東部に関しては従来とほぼ同じ編集内容ですが、地図の部分が若干手直しされています。

また、昨年まで掲載されていなかった「富士山周辺」のレトロバスが掲載されていますし、石和温泉駅~鴬宿路線が「奥秩父・甲府周辺」から「富士山周辺」に移されるなど、いままで「うーむ、これはちょとなぁ」と感じていた部分が改善されているように思います。

「日帰り温泉サービス券」も去年並について、値段は200円ほど値上がりしてますが、この情報量はやはりすごい。 とりあえず ”買い” なんじゃないでしょうか。


この週末はまた土曜出勤で、日曜は好きな音楽を聴きながらのんびりと家事。写真は久々に見た目もよくできた日曜日の夕飯。

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「アサリの漁師風」

説明書きでは、ソフリート(ソース)はパンにつけて食べるように奨めていたけれど、「これはご飯を入れちゃって、サフランライスにした方が旨いんじゃ?」と試してみましたが、予想通り美味しかったです。

サフランってあんな花の色が香料になると唐辛子色だっていうだけでちょっとびっくりなんですけど、水に溶けると、どうしてこんな鮮やかな黄色になるのでしょうか。不思議~♪

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