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2007.06.24

【八ヶ岳行き夜行バス、今年も…】 山バス情報64

実は私はアルバイトでまっとうな勤め人ではないので、住民税は給与から天引きされるのではなく、住所に直接請求書が送られてくるのですが、

先日送られてきた「特別区民税・都民税通知書」なるものを開封して、思わず




なんじゃこりゃあ~


と、松田優作になってしまったのは私だけではないでしょう。

このページ、山とバスの話以外はなるべく自分を出さないように心掛けて記事を作成してきたのですが、今回の新税制は、あまりにひどい。私らのような低所得者層の税率を一気に倍にして、年収一千万の高額所得者と同じパーセンテージにしちゃうなんて…。

というわけで、自民公明両党のカンチガイ大先生の皆様! あなた方の素晴らしい税制改革とやらで、この週末は私のささやかなる楽しみである山歩きをすることができませんでした。そして、この分では今年の夏のスペシャルも残念ながら中止にせざるを得ないと思います。アーメン。

すみません、そのようなわけで、この週末はせっかく天気が良くなってくれたのに給料日直前という事情もあって自宅待機。で、しょうがないので少しこの夏の山バス情報をネットで漁ってみました。

昨年もお伝えした八ヶ岳行きの夜行バス「毎日アルペン号」ですが、今年も走るようです。
今年は去年と違って、美濃戸口を経て麦草峠まで行ってくれるようで、もちろん観音平でも下車可能。

そのほか、美濃戸口直行のバス(5000円)もあって、こちらは2時半頃到着したあと八ヶ岳山荘で仮眠も可能とのこと。

この毎日アルペン号、八ヶ岳以外では白馬駅・有峰口・弥陀ヶ原経由の室堂行き、常念口、穂高温泉経由の中房温泉行き、それに分離された(?)南アルプス芦安駐車場行きなどもあり、夜行バスが苦手でなければ、どれもなかなかコストパフォーマンスの高い山バスとなりそうです。

それから、個人的に最近興味の出てきた尾瀬。これも山小屋予約をしなくても夜行バス夜行列車で日帰りが可能なのですね。山小屋完全予約制と大混雑とのウワサに今まで敬遠していたのですが、よく見れば尾瀬ってテント泊も可能だし、夜行を利用すれば都心から日帰りも可能なのですね。

それと南アルプス市営バス(広河原~北沢峠)、もうすでに平日も含め動いているようですね。このあいだ御坂から遠望したとき、まだ結構雪がついていたようですが、まぁ、こちらの方はこれから徐々に融けていってくれることでしょう。

最後に… 気づいている人は少ないかも知れませんが、6月10日よりHPの方を少し模様替えしてみました。今までの「ことわりがきがうだうだ」なトップページからの変身を試みてみたのですが、うまくいっているのかどうか(笑)… 長文レポの方はずっとさぼりっぱなしで申し訳ないのですが、Yahoo!の方のページもどうぞよろしくお願いいたしますです。
m(__)m

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2007.06.17

【ハルゼミ大合唱…節刀ヶ岳】 山バス情報63

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(大石峠にて)

【山行日】 2007年6月16日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿  06:22 - 07:05 高尾   (中央特快)
高尾  07:11 - 07:48 大月   (中央線各駅停車)
大月  08:19 - 09:02 富士吉田 (富士急行)

「バス」
富士吉田駅 09:10 - 09:41 大石プチペンション前 (富士急バス 670円)

「歩行」
大石峠入口 09:50 - 11:30 大石峠
大石峠   11:45 - 12:45 節刀ヶ岳
節刀ヶ岳  13:15 - 13:50 鬼ヶ岳
鬼ヶ岳   13:55 - 14:30 鍵掛峠
鍵掛峠   14:35 - 15:25 林道
林道    15:30 - 16:35 鴬宿バス停 
「バス」
鶯宿 16:55 - 17:56 石和温泉駅 (富士急平和観光 1020円)

「鉄道」
石和温泉 18:15 - 19:40 高尾 (中央線各駅停車)
高尾   19:46 - 20:30 新宿 (中央特快)

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(大石峠)


いや~、やっぱり御坂は裏切ることはありませんね。とっても素敵な山歩きができました。

前回の赤城山行でエゾハルゼミの鳴き声を聞いて思い出したのが、二年前の御坂山行

梅雨の晴れ間に行こうと狙っていたところ、梅雨入り宣言直後に恒例の(?)晴れ予報が出ました。こうなれば行かない手はありません。

大月には一つ前の電車で到着。もう一つあとの電車でも良いのですが、富士急への数分乗り換えは毎度のように混雑して慌ただしい感じがキライ(笑)なのです。

富士吉田で電車を降りると目の前には富士山がくっきり。この季節では珍しいことだな~と思っていたのですが、この大展望はこの日一日、本当に素晴らしいものでした。

大石プチペンション行きのバスは、大型のバスなのですが、この日もやはり登山者は私一人。乗客にしても私の他にはおばさんがひとりだけ。時刻が確かに中途半端ではありますが、山に使えないわけではないので、皆さんもぜひ利用をご検討ください。

運転手さんも慣れたもので、何も言わなくても、大石プチペンションに入る手前の大石峠入口といえるあたりで降ろしてくれます。

しばらくは車道歩きで、峠の真下のトンネル工事なども目に入ってやや気が滅入りますが、峠道に入れば、ハルゼミがこれでもかというぐらい鳴いていて、純緑の自然林の中をえいこらと登っていく間もシアワセいっぱいです。

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上部の水場で美味しい水を補給してヤマツツジを見ながら更に登りをこなすと大石峠。そこはもう楽園といっても大袈裟ではない(?)ぐらい素敵な場所です。アヤメが咲き乱れるお花畑、そして目の前には富士山がどーんとあって、ずっとここにいてもいいかなと思うぐらい。

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稜線の素敵な縦走路を登っていくとやがて節刀ヶ岳。ここも富士山の眺めが素晴らしく、よく見れば南アルプスなども見えています。山頂にいた方とも少しお話ししたのですが、この日の展望は真冬でもそうないだろうというレベルのものでした。

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(節刀ヶ岳より南ア)

遅めのお昼をすませて、鬼ヶ岳へ。鬼ヶ岳…以前に来たときにはわからなかったのですが、こんな展望の素晴らしいところだったんだと認識を新たにしました。
鬼ヶ岳からは南アルプスがほぼ全部見えてしまうのですが、何と驚いたことに南アと八ヶ岳の間により白い山塊が… そうです、北アルプス、おそらくは槍穂高のあたりだと思いますが、見えていました。たぶん御坂から北アルプスが見えるのは真冬でもそうしょっちゅうあることではないと思いますが、何と梅雨入り宣言の二日後に見てしまいました。

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(稜線上も緑がきれい)

鬼ヶ岳から鍵掛峠へ。鍵掛峠に14:30までに着ければ、久々に芦川村に降りてみようと、少し急ぎました。

何とか2時半に峠に着いたので、鴬宿へ降りることに。この径は二度目なのですが、前回降りた二年前からあまり整備された様子もなく、少々荒れた感じもありました。とはいえ、純緑の自然林の中を下っていくのは気持ちがよいものです。とても好い峠道なので、なんとかもう少し整備して芦川村の方へも安心して降りられるようにしてもらいたいな~、と思います。
二度ほど涸れ沢を渡るところで径がやや不明瞭になっていて、ここで沢筋に入り込まないように注意が必要です。ケルンがあるので、まぁ判るようになってはいるのですが、ガスの濃いときなどはちょっと難しいかもしれません。

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降り着いた芦川村の鴬宿は2年前と全く変わっていませんでした。兜造りの民家があって小さな農耕地があって、芦川が流れていて、自動販売機の一つもない…民家の前におばあさんが二人いて静かにおしゃべりしている…そんなところですが、私はこの村が本当に好きで仕方ありません。

鴬宿から石和温泉駅に行くバスはまた私一人の貸し切りかと思っていたのですが、途中、新井原で登山客が二人乗車してきて、あぁ、このバスも少しずつ登山者に利用されるようになってきたのかなぁ、と少し希望が出てきました。

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2007.06.03

【赤城山バス解禁! 荒山・鍋割山】 山バス情報62

Akagi_nabewari193

【山行日】 2007年6月2日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿 05:46 - 05:56 池袋  (山手線)
池袋 06:01 - 06:09 赤羽  (赤羽線)
赤羽 06:14 - 07:48 高崎  (高崎線)
高崎 07:51 - 08:05 前橋  (両毛線)

「バス」
前橋駅 08:45 - 09:30 箕輪  (関越交通 1050円)

「歩行」
箕輪 09:40 - 10:15 荒山高原(1258m鞍部)
荒山高原 10:25 - (棚上十字路:芝の広場経由)11:25 荒山
荒山 11:30 - 12:10 荒山高原
荒山高原 12:55 - 13:40 鍋割山
鍋割山  13:45 - 15:20 大河原バス停

「バス」
大河原 15:45 - 15:58 富士見温泉 (関越交通 370円)

「温泉」
富士見温泉 16:00 - 16:45 (3時間以内 500円)

「バス」
富士見温泉 16:52 - 17:25 前橋駅 (関越交通 580円)

「鉄道」
前橋 17:40 - 19:32 赤羽 (直通普通列車)
赤羽 19:38 - 19:53 新宿 (埼京線)

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6月になってやっと待望の朝8時台の赤城山行きバスが走るようになり、早速このバスを活用してハイキングを楽しんできました。

ちなみにこの日の朝のバスはほぼ座席が埋まるほどの盛況。予想されていたことなので、前橋駅には早めに行ってバス停で待機です(実際には新宿を06:11に出れば間に合います)。

このバス、もう少し早くから、せめてGWあたりから運行してくれるとありがたいのですが。。。
ヤシオはアカシロとも終わってしまっていて、この花の時期は赤城青年の家へのバスでアプローチするしかない、というのはちょっとなぁ…と。

しかし、そんな嘆きが聞こえたのか(?)荒山の山頂付近ではシロだけでなくアカヤシオ姫の咲き残りにも出会えました。シロはともかくアカヤシオはあり得ないと思っていたのですが、標高が1600m近くあるのと北関東ということもあるのでしょうか。

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この日はヤマツツジ(レンゲツツジも???見分けつかない:笑)が見頃で、とてもきれいでした。

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そしてもうひとつはエゾハルゼミ。。。鳴き声をお聞かせできないのが残念なぐらい…
 人が比較的少なかった鍋割山への径では、人通りが途絶えると、それはそれは美しい声で鳴いてくれて、この声を聞くと山歩きを趣味としていて良かったと心から思うのです。

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(こんなすてきなところでハルゼミに鳴かれた日にゃ…)

登山道は、ファミリーハイクにも使えそうで、箕輪から稜線にあがるまでなど過剰整備気味でかえって歩きにくいぐらいでしたが、ただ、鍋割山から赤城青年の家方面へ下る径は地形図「赤城山」で見てもわかるとおりの急坂を下りますので、慣れていないとちょっと時間がかかるかも知れません。

時間的に十分バスに間に合いそうだと判断して、私はこの日、赤城青年の家へ行かず、大河原へ出ましたが、山頂から大河原まで2時間ほど見ておけばよいと思います。ただ、車道歩きの間も、どこで曲がるか、エアリアなり地形図なりを見て注意していなければなりません。

車道歩きの間も遠くでホトトギスが鳴いていたりして、いや~赤城はやっぱり佳いところです。このあたりは植林がほとんど無く、山中も車道歩きの間も緑がとてもきれいでした。近くにこんな素敵な森がある群馬県民がうらやましいです。

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それから、帰りに寄った富士見温泉ですが、うーん、500円と金額は安いのですが、お湯自体はあまり好きなタイプではありませんでした。まぁ、これらの時期、汗を流してビールでほっと一息つくのには好いところではありますが、温泉の質はあまり期待しないで行った方がよいかも知れません。

先週末は、天気がよいのに、なぜかどこへも出かける気がせず、もしかして自分は山歩きなんか好きじゃないのかも…なんて考えたりもしたのですが、そんなことあるわけない(笑)と確認できました。今日も眠い目をこすりながら出かけてきて良かった…、そう思いながら帰途につきました。

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