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2007.03.24

【陽春の大展望 岩櫃山】 山バス情報58

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(岩櫃山東峰から谷川岳方面)


【山行日】2007年3月21日(祝)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿  07:28 - 07:41 赤羽 (埼京線)
赤羽  07:48 - 09:21 高崎 (高崎線)
高崎  09:24 - 10:27 郷原 (吾妻線)

「歩行」
郷原駅  10:35 - 11:50 岩櫃山 (密岩コース)
岩櫃山  11:50 - 12:00 岩櫃山隣の小ピーク
小ピーク 12:35 - 14:00 くつろぎの館 

「温泉」
岩櫃城温泉「くつろぎの館」(入浴料=400円)

「歩行」 
くつろぎの館 15:10 - 15:30 群馬原町駅

「鉄道」
群馬原町 15:38 - 16:39 高崎 (吾妻線)
高崎   16:54 - 18:31 赤羽 (高崎線)
赤羽   18:36 - 18:50 新宿 (埼京線)

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(東峰より上州武尊山)


また群馬~?と言われそうな気もしますが…、でも、前日に見た天気予報で、またもや南関東は曇りがちだけれど北関東は晴れということだし、前回の榛名山は上空はきれいな青空でも、上越国境の山は雲に隠れがちで、展望という点で言うと、やや消化不良気味でした。

今回はいつもよりずっと遅い出発。でも吾妻線は私のところからだと、これが朝一番早い電車なんです。そんな遅い出発にもかかわらず、高崎を出た吾妻線の列車が渋川に向かうと、いつもは薄ぼんやり見える上州武尊が、この日はくっきりはっきり。そしていつもは見えない谷川方面も榛名山の向こうに見え隠れしています。


出発が遅いだけに、この展望が山頂までもってくれるかどうか心配でしたが、幸運にも山頂に着いたお昼頃は、浅間はもちろん、上越・上信国境の白銀の連峰が、それは見事に見えていてくれました。中でも圧巻だったのは、やはり谷川岳。オキノ耳・トマノ耳が視認できるほどきれいに見えていて、その白さも他の峰峰とは別格です。

谷川岳の白さは完全無欠な白という感じで、冬の谷川岳に尊い命を散らしてしまう人の気持ちも、こうして見るとわかる気がします。彼らは危険なことをしたいから冬季登頂するのではなく、雪山の美しさに魅了されてあの場所へ赴くのだと、そのことがよくわかる美しさなのです。


岩櫃山は、エアリアにも掲載されていませんので、地形図「群馬原町」やガイドブック、それにリブルさんのレポなどを参照して行くしかないと思っていたのですが、前日に東吾妻町のHPが検索でヒットして、ここからも情報を得てから行きました。 

高いところが苦手な私は「天狗の架け橋」のある密岩コースはやめて赤岩通りにしようかと思ったのですが、リブルさんのレポやガイドブックで天狗の架け橋には右手に巻き道があるということがわかったので、密岩通りを行きました。もちろん、巻き道を選びましたが、それでも高度感のある場所を通過するときはやっぱりコワイ(笑)。

岩櫃山の山頂など、登るときはそれほどでもないけれど、やはり降りるときは嫌でした。鎖が二本もあるのですが、それでもやはり気味の良いものではないです。隣に展望の良いピークがあるので、混雑して渋滞していたりしたら敢えて登る必要もないかも。何の虫だかわからないですが、とにかく羽虫がうるさすぎて、とても長居したいとは思いませんでした。

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(岩櫃山より浅間山。薄くかかっている雲のように見えるのは、おそらく噴煙)


山頂隣のピークで大展望を堪能しながら昼食。昼食後は尾根コース経由で岩櫃城址へ。この尾根道が意外と言っては失礼ですが美林で、おそらく新緑・紅葉時などかなりきれいだと思います。

城址も展望の好いところです。城址から群馬原町駅への道は少々わかりにくいかも知れません。道なりに行っても行けるのですが、途中で「平沢」と書かれた方へ少し登り返す必要があります。

岩櫃城温泉は、料金も良心的だし設備もきれいでしっかりしています。ただ、お湯は好みが分かれるところかも…。私は個人的にはあまり好きではありませんでした。強いて言えば内湯より露天の方が少し良かったかな、という程度。それでも汗を流したり、花粉を落としたり(笑)するには好い場所です。寒い時期など、電車の時間までの時間調整というつもりなら良い場所です。


プチ山バス情報

あまり使うこともないと思いますが、付近を走っているバスを見つけたので報告しておきます。

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バスと言うより、いわゆる「乗り合いタクシー」ですね。偶然車体も群馬原町駅で目撃したので写真におさめてきました。

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最後に、北関東もようやく春めいてきたようで、里の方だけですが、少しずつ花が見られるようになってきました。

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2007.03.18

【青空ばんざい! 榛名水沢山】 山バス情報57

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【山行日】 2007年3月17日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿  05:19 - 05:28 池袋 (山手線)
池袋  05:39 - 05:47 赤羽 (埼京線)
赤羽  05:54 - 07:27 高崎 (高崎線)
高崎  07:44 - 08:10 渋川 (上越線)

「バス」
渋川駅  08:15 - 08:40 伊香保温泉 (関越交通 550円)
伊香保温泉 09:20 - 09:39 ヤセオネ峠 (群北交通 640円)

「歩行」
ヤセオネ峠 09:45 - 10:25 避難小屋
避難小屋  10:35 - 10:45 雌岳
雌岳    10:50 - 12:05 水沢山
水沢山   12:50 - 14:00 水沢観音

「バス」
水沢観音  15:09 - 16:20 高崎駅 (群馬バス 970円)

「鉄道」
高崎  16:30 - 18:15 赤羽 (快速アーバン)
(架線にビニール付着して20分ほど遅延)
赤羽  18:18 - 18:32 新宿 (埼京線)

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先週は群馬だったので、今週は別のところを考えていたのですが、土曜日の天気予報を見ていたら、南関東は曇りだけれど北関東は晴れとの予想。そんなわけで、青春18きっぷ利用の山行は2週連続で群馬の山に行って参りました。

榛名水沢山は多くのガイドブックで、水沢観音から登ってヤセオネ峠や伊香保温泉に下山するというコースが紹介されているのですが、現在、水沢を通る朝のバスは日曜祝日だと使いものになりません。

この日は土曜でしたが、伊香保温泉でバスを乗り継いでヤセオネ峠から登るという土曜休日両方利用可能なパターンで、下山を水沢観音にしてみました。

ヤセオネ峠へのアプローチは、もちろん、高崎から榛名湖へバスで行き、榛名湖で群北バスに乗り換えという方法もあるのですが、これより料金も安く30分ほどですが早く歩き始められる伊香保温泉回りで行ってみました。18きっぷだと電車賃を気にしなくて良いので、こういう方法を考えつくと楽しいです。

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(伊香保バス案内所)


伊香保温泉で待ち時間が長いのですが、バス案内所も開いているので、寒い日は暖かい建物の中でゆったり座ってバスを待つこともできます。私は暇だったので伊香保温泉から上ノ山公園へ上がるロープウェイを見物に行ったり、バス案内所で最近できたらしい伊香保タウンバスのことを聞いたりして時間を潰しました。

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(ロープウェイ時刻表)

さっさと歩き出したい場合は、ロープウェイや徒歩で上ノ山公園まで上がってしまう方がいいかも。ロープウェイの始発は08:40なのでうまくいけば、ドンピシャで始発に乗れるかも知れません。(大人片道480円) あと、伊香保温泉に着いたとき、タクシーが停まっていたので、伊香保温泉からヤセオネ峠までとか、あるいは水沢観音までタクシーを飛ばすという手段もあります。


ヤセオネ峠は標高が1170mほど。ここから歩き始めた今回の山行は山登りと言うより「ヒルウォーク」という感じでした。

登山道は雪道あり、冬枯れの落ち葉道ありで、とにかく植林がほとんど皆無のこのコースは歩いていて本当に気分が良かったです。ツツジ系の木もたくさん見られたので、葉っぱのある時期、それもできれば花の時期に再度訪れたいと思いました。先週は曇り空の中でしたが、美林の山は葉がなくてもとびきりの青空の中歩くと気分は最高です。

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ただ、展望は水沢山とても良いのですが、このコースですと榛名の東端ということもあって、浅間のビューポイントがないのが少し残念でした。雌岳の投降で枝越しに見えるには見えるのですが、水沢山では相馬岳が浅間隠しとなっていて、その雄姿を堪能することはできませんでした。

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(水沢山より…左が相馬岳、右が二ツ岳:アンテナのある方が雄岳)

雄岳と雌岳の鞍部にある避難小屋ですが、避難小屋という名前でも実際は「あずまや」でした。床も壁もなくこれでは雨天の際に横になったら全身ずぶ濡れでしょう。宿泊にはまったく不向きであり、避難小屋という名称はできれば使って欲しくない建物でした。

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(七合目避難小屋)

あと、伊香保温泉~水沢~高崎駅の群馬バスですが、こちらは、榛名湖線とは違って、途中休憩なしで走ってくれるので便利です。ただ、15時のバスを逃すと「後がない」のが玉に瑕。もちろん、「水沢入口」まで3kmほど歩けば、渋川行きのバスにありつけますが、かなり交通量が多いので、歩くのはちょっとやだなー、という感じです。

最後に…水沢観音は想像してた以上に立派なところでした。水沢山から下るのにコースタイムは1時間半となっていますが、かなりのんびり歩いて、途中で少し休憩もしたのですが、1時間チョットで着いてしまい、寒風吹く中時間が余りすぎてどうしようかと悩みました。幸い釈迦堂が無料公開中だったので、ゆっくりと見学させていただき、時間つぶしにそれほど苦労せずに済みました。近くにはうどん屋さんなどもあるので、お財布に余裕があれば、もちろんそちらで時間つぶしも可能です。

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2007.03.11

【赤城山で薄雪スノーハイク】 山バス情報56

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(鈴ヶ岳山頂より大沼・黒檜山方面を望む)


【山行日】 2007年3月10日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿  05:19 - 05:28 池袋  (山手線)
池袋  05:30 - 05:40 赤羽  (埼京線)
赤羽  05:54 - 07:27 高崎  (高崎線)
高崎  07:44 - 08:16 敷島  (上越線)

「バス」
敷島駅前 08:34 - 08:49 深山 (関越交通バス 400円)
 
「歩行」
深山バス停 09:00 - 10:20 赤城キャンプ場
キャンプ場 10:30 - 11:25 石碑のある水場
水場    11:30 - 12:25 鈴ヶ岳
鈴ヶ岳   12:50 - 14:15 キャンプ場
キャンプ場 14:25 - 15:20 深山バス停

「バス」
深山  15:48 - 16:05 ユートピア赤城 (関越交通バス 400円)

「温泉」
ユートピア赤城 16:05 - 16:50 (入浴料金=500円)

「歩行」
ユートピア赤城 16:50 - 17:10 敷島駅

「鉄道」
敷島  17:19 - 17:50 高崎 (上越線)
高崎  17:58 - 19:32 赤羽 (高崎線)
赤羽  19:38 - 19:53 新宿 (埼京線)

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今冬は暖冬で、北関東といえども、赤城あたりならばと、雪は全く期待していなかったのですが、思いがけず前日の降水が赤城では、なんと雪でした。このため、まったく予想外のスノーハイクを楽しむことができ、天気は曇りベースでイマイチだったものの、新雪を踏みしめるという僥倖に恵まれ、ラッキーでした。

赤城という山域は、公共交通機関利用だと、この時期、前橋駅~赤城山ビジターセンター間のバスが、事実上、登山には利用できない状態で、冬春の18きっぷシーズン中、電車賃を節約できてもなかなか訪れることができず、悔しい思いをしておりました。

しかし、鈴ヶ岳なら、深山行きのバスを利用すれば日帰りできそう、ということで、第一回のお得な18きっぷ利用山行は、赤城の鈴ヶ岳にしてみました。

深山行きのバスは渋川駅から発車しているのですが、敷島駅前から乗った方が運賃が安く済むので、敷島駅で上越線を下車。しかし、敷島駅を降りてすぐ目に入るバス停に行くと…

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がーん!なんと深山行きのバスは、09:59まで無い???、そんなバカな、関越交通バスのHPで調べたばかりなのに…。
しかし、敷島駅から少し渋川寄りに戻ったところ(群馬銀行の前)に同じような格好のバス停があるので、見に行ってみると…

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調べておいた08:34発の深山行きがあります。バス停の名前はともに「敷島駅前」。要するに前者は敷島温泉経由の専用バス停なのでしょうが、ヒジョーに紛らわしいので、関越交通さま、ご一考をお願いいたします。私は危うくタクシーを呼んでしまうところでしたよ(笑)。

無事、深山へ着くと、そこは真っ白な雪景色。地元の方のお話だと、「昨日久しぶりに雪が降ってなぁ」ということでした。地元の方に教わって、バス停すぐの「前八沢」という名の橋を渡って林道(県道157号)に入ります。

長い林道歩きですが、車は一台も通らず、当初全然期待していなかった雪を踏みしめルンルン気分だったのですが、この林道歩き、赤城キャンプ場までエアリアコースタイムの1時間では無理だと思います。最新のものは更新されているかも知れませんが、おそらくこのコースタイムは林道の直線距離を測って出したもので、歩いて出したものではないと想像します。ゆっくり歩くのであればだいたい一時間半ほど見ておいた方が良いかと思います。

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(赤城キャンプ場:朝)

赤城キャンプ場は7・8月と9月の週末のみの営業で、この時期はトイレも閉鎖、水も出ませんのでご注意を。

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(赤城キャンプ場:午後)


登山道は整備され、迷うこともないでしょう。途中の石碑のある水場はこの日もしっかり水が出ていました。積雪は上に行くほど少なくなり、「変なの…」と思っていたのですが、昨日降ったばかりの雪なので、時間の経過とともに気温(地熱)が上昇して融けていたのでした。帰りも同じ道をとったのですが、行きには結構あった雪はほとんど融けて消えておりました。但し、現在鈴ヶ岳と鍬柄山の鞍部から鈴ヶ岳へ登る急な尾根道は一部残雪が凍結してアイスバーン状態の部分がありますので、軽アイゼンでいいので携行してください。

予定では、帰りは北回りで戻って来る予定だったのですが、林道歩きの所要時間からいって、北回りだと15:48発のバスに間に合うかどうか微妙だったのと、北側はやはり凍結部分があるのではという懸念から、もと来た道を戻るピストンにしました。

17時のバスでも好かったのですが、17時のバスは温泉経由ではないので、花粉を洗い流したいということもあり、15時台のバスに間に合わせることに…。

で、敷島温泉ですが、以前の子持山の記事でいい加減なことを書いてしまい、申し訳ありませんです。m(_ _)m

敷島温泉には複数の温泉施設があり、確かに「ヘルシーパル赤城」は日帰り入浴が15:00までなのですが、すぐ近くの「ユートピア赤城」は21:00まで営業しており、日帰り入浴3時間以内ならお値段も500円とお手軽です(靴箱・ロッカーは100円コイン式ですがお金は戻ってきます)。 お湯は少し塩素臭がしますが、まあ衛生上仕方ないのでしょう。従業員の態度が非常に親切丁寧で、上越線の時刻も聞けば教えてもらえます。

最後にちょこっと御礼… 12月1月にヤフーの方のページでアフィリエイトご利用いただいた方、どなたかわかりませんが、どうもありがとうございました。<(_ _)> あれ、少しだけなんですが、私のお小遣いになるんです。ほとんど期待していなかったので、とてもうれしうございました♪

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