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2007.02.25

【黍殻山から袖平山北尾根】 山バス情報55

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(黍殻山手前より南アルプスを望む)

【山行日】2007年2月24日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
小田急線某駅      - 05:40 新百合ヶ丘     (小田急線)
新百合ヶ丘    05:45 - 05:57 小田急多摩センター (小田急線)
京王多摩センター 06:01 - 06:10 橋本        (京王線)

「バス」
橋本  06:20 - 06:50 三ヶ木 (神奈中バス 420円)
三ヶ木 06:55 - 07:20 西野々 (神奈中バス 320円)

「歩行」
西野々  07:30 - 08:25 焼山登山口分岐手前の小平地
小平地  08:30 - 09:20 焼山
焼山   09:30 - 10:25 黍殻山下のベンチ(水場分岐)
水場分岐 10:35 - 11:35 姫次
姫次   12:05 - 12:20 袖平山
袖平山  12:25 - 13:15 944付近
944  13:25 - 14:15 登山道(林道)との合流点
合流点  14:25 - 14:50 東野バス停  

「バス」
東野 15:15 - 15:33 やまなみ温泉 (藤野町営バス 200円)

「温泉」
やまなみ温泉 15:40 - 16:25(入浴料 600円)

「バス」
やまなみ温泉 16:35 - 16:50 藤野駅 (神奈中バス 220円)

「鉄道」
藤野 17:13 - 17:32 高尾 (中央線)
高尾 17:43 - 京王線某駅  (京王線)


※上記バス時刻は実際の運行時間でダイヤとは若干異なります。



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今回は、まず、山バス情報から先に…。

上記写真の藤野町営バスですが、運転手さんのお話によれば、3月11日に相模原市と合併することにより、東野→やまなみ温泉の土日ダイヤが少し増便される見込みだとのことです。現在奥相模湖発17時台のバスが東野まで延伸されることになり、今までより登山者にとっては利用しやすいダイヤとなりそうです。

具体的なことは藤野町のHP相模原市のHP?)にて、近くアナウンスされることと思いますので、そちらの方でご確認いただきたいのですが、もし実現すれば、合併により登山者にとってはよい状況がもたらされることになります。

で、上記写真のライトバンバス本体ですが、合併を機に廃車となる見込みだそうで、この写真もそう言った意味で貴重なものとなりそう(笑)です。

この藤野町営バス、神奈中が藤野~月夜野路線から撤退した後、朝の便も含め登山者にとってはその格安な運賃とあいまって大変貴重な存在だったわけですが、なかなか利用者がいないようで、この日も私一人の貸切でした。相模原市になっても存続は確実なようですので、皆さんも是非ご利用ください♪

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登山道の状況は、この日歩いたのはいずれも北斜面だったわけですが、積雪はほとんどゼロでした。但し、蛭ヶ岳~檜洞丸のいわゆる丹沢主稜は遠目に見てはっきりと積雪があることがわかりました。

袖平山北尾根はエアリアには赤の破線もありませんが、尾根通しであり、ある程度山慣れた人で地形図とコンパスが使える方ならそれほど難しくありません。
ただ、944から主尾根を右にはずれて小尾根を降りる際は気をつけてください。丹沢によくある「急傾斜な小尾根に芸もなく真っ直ぐつけられた踏み跡」を降りるわけで、雨後や積雪のあるときなどはかなり厄介だろうなと思いました。


黍殻山避難小屋ですが、トイレもあり、天気のよい日であれば日当たりもよく、とても気分の好い場所です。ここ泊まりでの計画も練ってみようと思いました。

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藤野やまなみ温泉ですが、600円払う他は、ロッカーも靴箱もタダで、お湯もわりと好く、お奨めです。主食以外の菓子果物などの持ち込みもOK。この日は花粉落とし(笑)の為に連絡の好いバスを一本見送って入ったのですが、寄ってみてよかったです。

なお、藤野駅でみかけた東尾垂の湯のパンフレットによれば、こちらの温泉施設は無料送迎バスが藤野駅まで走っています。朝の便は山には使えそうもありませんが、夕方の便は(あまり便利ではないけれど:笑)使えなくありませんね。ただし、こちらは入場料850円(タオル・バスタオルセット付)。場所は奥牧野の近くの小津久バス停前です。

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(クリック拡大可能)

最後に…、この日登りは東海自然歩道をずっと辿ったわけですが、焼山を過ぎ右手にちらちらと南アが見えてみるものの、とうとう姫次まで、マトモな展望地点がありませんでした。で、姫次ではご覧の通り↓の「ガックリな」光景(笑)。黍殻山手前で不本意ながらもトップの写真をカメラに収めておいて好かったです…。

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(画面ほぼ中央に雲に隠された富士。 南アも消えていました 一時間前なら…)

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2007.02.04

【4年ぶりに箱根へ…】 山バス情報54

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(海ノ平より)


【山行日】2007年2月3日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
小田急線某駅 - 06:41 小田原 (小田急線 各駅停車)

「バス」
小田原駅東口 06:45 - 07:32 箱根町 (伊豆箱根鉄道 1150円)

「歩行」
箱根町バス停 07:40 - 08:35 海ノ平
海ノ平    08:45 - 09:35 山伏峠
山伏峠    09:40 - 10:40 三国山
三国山    10:55 - 12:25 富士見ヶ丘公園
富士見ヶ丘  12:55 - 14:05 丸岳
丸岳     14:20 - 15:20 乙女口バス停

「バス」
乙女口 15:35 - 16:01 小涌園    (箱根登山バス 580円) 
小涌園 16:17 - 17:05 小田原駅東口 (箱根登山バス 810円)

「鉄道」
小田原 17:15 - 小田急線某駅 (小田急線 急行)

上記バス時刻は実際のバスの運行時刻でダイヤ通りではありません。


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(丸岳手前より芦ノ湖と歩いてきた稜線を振り返る)


毎年2月は財政難(笑)なので、今週は山はお休みしようかと思っていたのですが、金曜日に天気予報を見ていると、どうやら土日は「家にいたら歯ぎしりしたくなるほど」好い天気になりそうな模様。

そういえば使っていないバス共通カードがあったと思い出し、コレを使ってどこか行こうと思いついたのが、2003年の3月以来行っていなかった箱根。まだ歩いていない乙女峠以南の外輪山を南端から歩いて行けるところまで行ってみようと、朝一番の電車で小田原へ駆けつけました。

で、小田原駅から06:50の箱根町行き(箱根登山バス)に乗車の予定だったのですが、5分ほど早く出る伊豆箱根鉄道のバスがエンジンをかけ始めたのを見て、あわてて飛び乗ってしまいました。 しかしコレが逆目で、ナント伊豆箱根鉄道のバスはバスカードが使えない!のです。乗ってしまって動き始めた以上降りるとも言えず、そのまま箱根町へ(笑)。。。 私と同じようにバスカードでバス代を節約している方は注意してください。

あと、バスの車内アナウンスで何度も流れていたのですが、箱根フリーパスもこの伊豆箱根鉄道バスでは使用不可とのことですので、山だけでなく観光や温泉旅行の方も伊豆箱根鉄道バスには要注意です。

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(海ノ平より南アルプス 赤石悪沢あたりか?)


朝7時半過ぎの箱根町はものすごい寒さ。バスを降りて柔軟をしたら、冬でも一枚か二枚は上着を脱いで出発するのが普通なのですが、この日は脱ぐことなどできず、手袋をはずしただけでも、手が凍りつくように痺れました。

箱根町のバス停から最初の取りつきは何の案内もないので注意が必要です。芦川入口バス停のすぐ先で車道をはずれて右の道にはいるのが第一点。もうひとつはその道がさらに右に大きくカーブする地点で左の石畳の道に入るのが第二点。第二点はよく見れば道標があるのですが見逃しやすいところに立っています。

道の駅から登山道らしくなりますが一つ尾根を乗越すのでちょっと面倒です。海ノ平の稜線に出ればドカーンと富士山の左に南アまで望める素晴らしい展望なのですが、やはり予想通りとはいえ、隣の芦ノ湖スカイラインの騒音が興醒めです。この日一日歩いてみた感想は、長尾峠以南の稜線はブナあり展望ありでとても佳い径なのですが、隣のスカイラインと称する車道がその佳さを残念ながら台無しにしているというものでした。

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展望にしても、ずっと好いわけではなくて、しかも展望のよい場所は決まって車道のすぐ近く。三国山、1018、など車道から離れた場所は樹林や背の高いハコネザサによって富士の秀麗な姿は隠されてしまうのです。1018など登山道の他に南西尾根にも防火帯があったので、もしかすると…と少し辿ってみたのですが、残念ながら富士の展望地点というものはないようでした。

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(富士見ヶ丘公園より)

芦ノ湖展望公園と1044.9の三角点の中間あたりに富士見ヶ丘公園という名前の富士の展望地点があり、ここで昼食。寝っ転がることもできる開けた場所で、すっかり寛いでしまい、金時まで頑張ってみようかという色気はここで半分以下に(笑)。

それでも、金時まで行けばすごい縦走だし、乙女峠に14時前に着ければ行こうか、などと頭の中ではいろいろ考えていたのですが、丸岳到着が14時で、もうそのころには足もかなり疲れてきたよと言い出し、乙女峠に降りると、目の前の長尾山&金時山が立ちはだかるように高く見えて、今日はここまでと乙女口に降りました。

乙女口からは新宿行きの高速バスも出ているのですが、高速バスよりも前にバスカードの使える箱根登山バス(小涌園行き)が来ることが判り、これに乗って小涌園乗り換えで小田原へ出ることにしました。

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(三国山北斜面)

なお、最後に登山道の現在の状況ですが、北側斜面は融けた雪が凍結して滑りやすく、簡単に着脱できる4本爪の軽アイゼンでいいので使うことをお奨めします。とりわけ私のようにこの稜線を北上するプランは北面を下ることになりますので。。。

私がアイゼンを実際に使用したのは山伏峠付近、三国山からの下り、1018からの下り、1044.9の三角点からの下り、丸岳からの下りで、やはり1000mを越える場所から北面を下る場合は決まってアイゼンが必要だと感じました。

箱根の山は観光客が面白半分に登ってきても迷わないようにしっかり整備されていますが、凍結した雪まで除去してくれるわけではありません。あと箱根の山中はどこもひどい泥道なのでスパッツを忘れずに♪

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