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2007.01.28

【春のよう… 父不見山】 山バス情報53

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【山行日】 2007年1月27日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿  06:04 - 06:13 池袋  (JR山手線)
池袋  06:21 - 06:30 赤羽  (JR赤羽線)
赤羽  06:38 - 08:00 新町  (JR高崎線)

「バス」
新町  08:15 - 09:43 生利  (日本中央バス 1050円)

「歩行」
生利(しょうり)09:50 - 10:50 登山道入口
登山道入口   10:55 - 11:35 杉の峠 
杉ノ峠     11:45 - 12:15 父不見山
父不見山    12:55 - 13:45 坂丸峠
坂丸峠     13:55 - 14:40 長沢バス停 

「バス」
長沢(ちょうざわ)15:25 - 16:00 小鹿野役場 (西武観光バス 510円)
小鹿野役場 16:05 - 16:38 皆野駅   (西武観光バス 470円)

「鉄道」
皆野   16:42 - 16:54 御花畑 (秩父鉄道)
西武秩父 17:02 - 17:54 飯能  (西武秩父線)
飯能   17:59 - 18:58 池袋  (西武池袋線 準急)
池袋   19:06 - 19:12 新宿  (JR埼京線)

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(杉ノ峠~父不見山稜線より奥秩父・奥多摩方面を望む)


「父不見山 誰にも会わぬ 峠道 車道ばかりなり 生利からの道」

限りなく奥武蔵に近い西上州の山、父不見山(ててめえじ)は、東京からバスで日帰りの記録はあまり見かけず、ガイドブックも武州(埼玉)側からのアプローチばかり紹介されています。

国境越えこそ山の醍醐味との主張に頑迷にこだわるワタクシとしては、やはり多少お金がかかっても、上武国境を越えるプランに拘泥しました。

最初考えたのは、上州の小平から登って、長久保へ降りるというパターンでしたが、小平からだと、日本中央バスがその直前の万場で5分の停車というネックがあり、そのうえ、エアリア西上州には「荒れた車道をからみながら」という記述があります。

生利(しょうり)からの道は以前のエアリア西上州や最近のエアリア奥秩父1では赤線が入っていませんが、最新のエアリア西上州06には赤実線が入っており、現況偵察という意味合いも兼ねて、生利から登り長沢(ちょうざわ)へ降りるという案に決定しました。

で、問題の生利から杉の峠への径ですが、エアリアで「父不見山まで160分」の看板という地点に看板はなく、見えにくい場所に指導標があるだけです。そして、その指導標からは延々と「荒れた車道」(といってもおそらく軽トラックぐらいしか入れない)を600m付近の山腹を巻く立派な車道と交差するまで歩かされ、さらに、交差地点からも荒れた車道を少し歩きます。

ようやく着いた登山道入口には「杉の峠まで80分」と衝撃的な文字が書かれていますが、どんなに歩くのが遅い人でもそんなにかかりません。半分の40分ほどをみておけばいいと思います。父不見山までのタイムにしても余裕があるくらいです。

登山道に入っても相変わらずの植林。これは峠までずっと続きます。登山道はあまり歩かれていないせいか、バラヤブや灌木のヤブが少しありますが、手入れはされているようなので、今の季節や春先なら歩くのに支障はありません。道形は非常にはっきりしていますから、登りにとる分には迷う心配もほとんどないでしょう。

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(杉ノ峠)

杉ノ峠に出るとぱっと明るくなって、奥秩父・奥多摩・奥武蔵方面の展望が見事です。その名の通り古い杉の木があって、いい峠だなと思いました。

稜線は山火事の痕跡はもうあまり見えず、茂ったカヤトがややうるさい感じです。

山頂に着けば誰かしらいるだろうとの予想は外れて、お昼時だというのに、山頂を独り占め。展望はありませんので、展望を楽しみながら食事をしたい場合は、隣の△1065.7(「大塚」の立派な標柱があるが、通称は「長久保ノ頭」)で昼食をとる方が佳いでしょう。

長久保ノ頭から坂丸峠は、途中、少々わかりにくいところもありますので、マーキングや指導標をよく見ていきます。

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(坂丸峠から小平への径)

坂丸峠で小平方面へ自然林の「イイ感じ」の径が下っているのを見て、かなり後ろ髪引かれましたが、、、当初の計画通り国境越えにこだわって、薄暗い植林の道を長沢(ちょうざわ)へ。 結局この日、山中ではとうとう誰にも会いませんでした。

長沢は奥武蔵ののどかな山村集落そのもの。とても気に入りました。長沢バス停前には酒屋があってビールを買いに入ると、ひとしきり父不見山のことや二子山のお話を聞かせて頂き、店を出てバスの待合所に向かうと酒屋の奥さんが追いかけてきて、「残りモンだけどよかったら食べてみて」と笑いながらお餅を手渡してくださいました。

こういうのっていいよなー、坂丸峠でかなり迷ったけれど、当初の計画通り武州へ降りてきてよかった… そう感じながら暖かい座布団がある長沢のバスの待合所で小鹿野役場行きのバスを待ちました。

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2007.01.14

【上州子持山でスノーシュー遊び♪】 山バス情報52

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【山行日】 2007年1月13日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿  05:19 - 05:28 池袋  (山手線)
池袋  05:30 - 05:40 赤羽  (埼京線)
赤羽  05:54 - 07:27 高崎  (高崎線)
高崎  07:44 - 08:31 沼田  (上越線)

「バス」
沼田   08:50 - 09:06 子持山入口 (関越交通バス 430円)
 
「歩行」
子持山入口 09:15 - 09:45 旭集落
旭集落   09:55 - 10:20 小峠
小峠    10:30 - 12:25 子持山
子持山   13:05 - 14:15 6号橋7号橋分岐
分岐    14:20 - 15:30 子持神社
子持神社  15:40 - 16:55 敷島駅

「鉄道」
敷島  17:19 - 17:50 高崎 (上越線)
高崎  17:58 - 19:32 赤羽 (高崎線)
赤羽  19:38 - 19:53 新宿 (埼京線)

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新幹線を除けば、上越線は、たぶん生まれて初めての乗車。この時期、ドアの開閉は渋川を過ぎると車内保温のため手動のみになるのが新鮮で好かったです。

沼田駅に降りると、駅から目指す子持山が見えます。中山本宿行きのバスを待つ間、晴れていて陽が差しているにもかかわらず、ちらちらと白いものが舞ってきました。上空を見ると上越国境の山々でブロックしきれなかった雪雲の「おこぼれ」のように白い雲が北から流れてくるのがわかりました。水上駅まで駅3つしか離れていないことを実感です。

今回もガイドブックの逆コースにして「タクシーを使わない&18きっぷ」で格安狙い。しかし、やはり『雪国』のモデルになった清水トンネルはすぐそこ。スノーシューを担いでの、やや重装備です。

少し工夫(&実験)して、寺尾ではなく子持山入口バス停で下車。地形図「沼田」で見ればお分かりの通り、寺尾と子持山入口バス停は高度差180mほどあり、150円余計に払っても損はありません。横子集落を通る太い車道を道なりに南下すれば、寺尾からの道に合流。2kmほどでほとんど平坦な道ですからバス停から歩いて約30分で旭の集落です。

旭から先は称号が登山道になりますが、無雪期なら車で小峠の先まで入れます。現況は旭集落から先は車はチョット厳しいでしょう。轍がありましたが、凍結していました。

小峠の先からやっと本物の登山道になりますが、やはり北斜面ですぐそこは雪国。トレースはありましたが積雪たっぷりなので、用意したスノーシューを装着して、うひょうひょ言いながら登っていきます。

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少し曇りがちだった天気も回復して、冬の柔らかい陽差しが雪を照らして、本当にきれい。雪目防止にサングラスをしていたのですが、ときどきサングラスをはずしてみると、ため息が出るほどの美しさ。やっぱり晴天のスノウハイクは最高っす♪

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スノーシューがあるとはいえ、積雪は30cm以上(深いところで50cm近く)。小峠までが予想より早めだったため、余裕こいてスノーシューで遊びすぎたせいもありますが、小峠から山頂まではコースタイムを大幅に上回り、2時間近くかかってしまいました。

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(子持山山頂から上州武尊方面を望む)

山頂からは、予想通り北方面の展望は雪雲の中でしたが、榛名、赤城、そして上州武尊方面がよく見えてごきげんです。だるま弁当を食べながら30分ほどの滞在でしたが、山頂は私一人だけ。結局山中でこの日会ったのは登りで出会った男性お一人だけでした。

山頂直下は、エアリアにも急坂&岩場と書かれているので、もちろんスノーシューは仕舞って4本爪の軽アイゼンで下ったのですが、これが、この日一番おっかなかった箇所でした。たぶん、雪が付いてなくてもイヤラシイ下りだと思うのですが、凍結しているところがあったかと思うと、アイゼンが邪魔でしょうがない雪のない岩場の急下降があったりで、途中写真を撮るのに何度も立ち止まったこともありましょうが、コースタイムの40分を大幅に超過して、大黒岩の先の6号橋と7号橋分岐まで70分もかかってしまいました。

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(柳木ヶ峰~獅子岩の稜線)


大黒岩(獅子岩)は、時間と見た目から登るのは「やめ」にして、屏風岩ももちろん素通り、子持神社奥の院に道中の無事を感謝して、車道に降りたのですが、これがまたひどい状況で、一部は分岐で脱いだアイゼンを履き直さなければ通過困難な(笑)箇所も。

結局下の子持神社までは凍結した轍を避けて歩く羽目に。。。 たぶんですが、状況がこのままだと、タクシーはいくらお金を積まれても奥の院(7号橋)まで入ってこられないと思われます。冬期(特に降雪直後)にタクシー利用予定の方は、タクシー会社に確認をとってから、利用されることをお奨めします。

で、子持神社で遅すぎる初詣をした後は、勿論(笑)、地形図「鯉沢」を見ながら敷島駅まで歩きました。登りはお奨めしませんけど、下りならそう退屈しません。大鳥居を出た後に広がる眺めの佳い車道は交通量もそれほど多くなく、夕暮れ前のひとときにはむしろマッチした感じさえしました。


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(敷島橋からみた夕景 あの山並みは何処?)

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2007.01.08

【帯那山でお気軽スノーハイクのはずが…】 山バス情報51

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(帯那山山頂の様子:「カラー写真」笑)

【山行日】2007年1月7日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿  05:18 - 06:13 高尾 (中央線各駅停車)
高尾  06:14 - 07:44 甲府 (中央線各駅停車)

「バス」
甲府駅北口 07:50 - 08:06 積翠寺 (山梨交通 300円)

「歩行」
積翠寺 08:17 - 09:25 馬込
馬込  09:30 - 10:35 石仏2体
石仏  10:40 - 11:20 帯那山
帯那山 11:35 - 12:50 切差

「バス」
切差 13:14 - 14:00 山梨市駅 (山梨市営バス 100円)

「鉄道」
山梨市 14:39 - 15:18 大月 (中央線各駅停車3両編成)
大月  15:36 - 17:05 新宿 (中央線快速)

※ 帰途の中央線は強風のためダイヤ通りではありません(遅延)。

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(まるで雪国のような戸市集落)

郡界の小高い山に上がると雪国であった。昼のおにぎりが白く光った(笑)。。。

前日の降水量から積雪がかなりあることは考慮に入れていました。しかし、当日の降雪はまったくの想定外。雪が深く、たぶん風が強いだろうから山頂にはそう長い時間いられないだろう…、そう思って、当初考えていた群馬のK山や静岡のA山から予定変更転進。すぐに林道にエスケープできて、かつ18きっぷじゃないとなかなか足が向かない帯那山に決めたのは前日のことでした。

帯那山だったら、雪が積もっていてもそう手こずることもないだろうし、万が一雪が無くて天気がよければ、『静かなる尾根歩き』の帯那山東尾根を(全部でないにしろ)たどるという選択肢もある… そしてもし東尾根が無理だとしても、切差(きりさつ)から戸市(といち)に延伸になった山梨市のバス利用狙いという山バスの偵察も、と考えて決定しました。


帯那山は、山梨市駅からタクシーで切差のずっと先(戸市のすぐ先)まで上がって、積翠寺に降りて甲府行きのバスの時間まで温泉につかりなさい、とほとんどのガイドブックに書かれていますが、18きっぷで電車賃が浮いたからといって、私のような貧乏人にはそんなマネはできません(笑)。

幸い、甲府駅北口発積翠寺行きの07:50のバスを掴まえられるので、ガイドブックとは完全に逆コースにして、戸市まで延伸した13:18発の山梨市の市営バス(100円)になんとか間に合わせることに挑戦しました。もしこのバスに乗れなくても水口まで歩けば(笑)、15:06のバスもありますし。

積翠寺からの登山道は下りの人向けの道標になっていて、馬込に上がる直前が少しわかりにくく、私はここで10分程度のロスタイムとなりました。帯那山自体、歩いて登る人が少ないためでしょうか、登山道は一部バラヤブのはびこっている箇所もあります。しかし、踏み跡自体は明瞭なので、道迷いの心配はあまりないと思います。

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(石仏2体をあとにしたあたり)

予想通り、馬込から石仏2体まではコースタイムほどかからず、1時間ほど。ここまでは薄雪を踏む楽しいスノウハイクだったのですが、石仏2体を後にしてからが大変でした。積雪が急激に増え、みるみるうちに暗雲がたれ込めてきて、白いものがチラチラ舞ったかと思っていたら、本格的な雪に。。。

幸い先行者のトレールがあったので、ラッセル泥棒させてもらい、歩きやすく迷うこともなかったのですが、先行者がいなかったらもっと時間がかかったし体力もかなり消耗していたと思います。山頂は積雪30cm以上。広い山頂はモノクロームの世界…雪原となっていて、雪が降っていなければきっとスノーシューが楽しめたことでしょう(笑)。

山頂の荒れた感じの休憩舎がありがたく、降雪を避けて昼食にありつけましたが、風も出てきて、あっという間に手がかじかんできたため、そそくさとおにぎりを食べてすぐに下山開始。

使わないだろうと思ってザックに入れたはずの冬山用のグローブをはめて、トレールのない切差への登山道に踏み込みます。大事をとって林道をたどってもよかったのですが、並んで歩けるほどのしっかりした道だったため、行けるだろうと判断。

ズボズボとふくらはぎまで雪にもぐりますが、下りなので快調に歩けます。最後まで道幅は広く、無事戸市の集落に到着。
バス停もあるのでここで待とうかとも思ったのですが、時間もあるし、なにより降りしきる雪を避ける場所もないので、切差まで歩くことにしました。切差までは15分ほどでしょうか。こんな雪道、バスが上がってこられるのかな、と考えながら下って行ったのですが、この懸念はあながち考えすぎではありませんでした。

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(戸市バス停。ここで待っていたら…)

切差でも雪を避ける場所はなかったのですが、バスを待っていたら、「切差」の方向巻きをつけたバス!がやってきました。「戸市」ではなく「切差」と書いてあります。どうやら、この天候&道路状況から切差折り返しに変更になってしまったようです。

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(周囲には集落以外何もない切差バス停)

あのまま戸市で待っていたら、、、と思うとちょっとぞっとしますが、運賃100円の市営バスでは、こういうこともあるのでしょう。

とにかく無事帰ることができてよかった、そう思いながら山梨市駅までバスに揺られると、薄日が差してきて、山梨市の駅で電車を待っている頃は、ぽかぽかと陽差しが眩しいぐらいになっておりました♪


最後にもひとつオマケ山バス情報。
山梨市駅で電車待ちの時間があったので、バス停を見学に行ったら、こんなお知らせが…

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(道路凍結で運休も… :クリック拡大可)

山梨市駅から、この時期、西沢渓谷方面にバスで行かれる方はご注意を。

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2007.01.02

【元旦から「あぼーん」 茅ヶ岳・金ヶ岳】 タクシー情報9 山バス情報50

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(あけましておめでとうございます♪)

【山行日】2007年1月1日(元旦)

【使用公共交通機関などの詳細】

「鉄道」
井の頭線某駅 - 04:43 吉祥寺 (井の頭線・大晦日臨時列車)
吉祥寺 04:53 - 05:16 立川  (中央線各駅停車)
立川  05:24 - 06:20 大月  (中央線各駅停車)
大月  06:23 - 07:13 甲府  (中央線各駅停車)
甲府  07:21 - 07:34 韮崎  (中央線各駅停車)

「タクシー」
韮崎駅 07:50 - 08:05 深田記念公園 (2890円)

「歩行」
深田記念公園 08:15 - 09:05 女岩
女岩     09:15 - 10:05 茅ヶ岳
茅ヶ岳    10:35 - 11:15 金ヶ岳
金ヶ岳    11:45 - 12:35 1300m付近白樺の平坦地
白樺の平坦地 12:40 - 13:00 明野登山口
明野登山口  13:10 - 15:40 穴山駅

「鉄道」
穴山 16:02 - 18:21 高尾 (中央線各駅停車)
高尾 18:33 - 19:16 新宿 (中央特快)

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(ニセ八ツから八ツ:笑)


茅ヶ岳は、掲示板の方でも少し話題にしたのですが、当初は往路だけはタクシーを使う予定で計画していました。しかし、年末年始を控えて素晴らしいアイデアが浮かび、茅ヶ岳&金ヶ岳をバスと18きっぷだけで超割安に日帰りするプランを思いついたのです。

立川発05:24というのは、私の自宅から通常乗ることのできない電車なのですが、大晦日の終日運転(正確には元旦の超早朝運転)というのがあるので、コレをうまく使えば乗れるじゃん!ということに気づいたのです。この電車に乗れれば、韮崎駅発穂坂行きのバスを掴まえることができる。あのバスに乗れれば、なんとか帰りの浄居寺(じょうこじ)からのバスにも間に合わせることができそう!です。

おれって天才かも。これって超裏技だよ、などと一人悦に入って、元旦の朝早く家を出ましたが、結果は痛恨の大チョンボ(笑)。今年も新年早々、やっちゃいました(大笑)。


それにしても、立川発05:24大月行きは、10両編成のごく普通のオレンジ色の中央線で、人が全然乗っていないせいか、この時期はものすごく寒いですね。正月早々中央線で凍死かよ(笑)?というのが大袈裟じゃないくらい、本当に寒い寒い修行のような道のりでした。

で、中央線を乗り継いで、無事韮崎駅に7時半過ぎに到着。穂坂行きバス発車時刻07:53の3分前になっても姿を現わさないバスに「いや~な予感」(笑)。バス停に行ってもう一度よく見ると、そこには衝撃的な文字が!

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そうです。「1月1日(元日)は全面運休」なのです。

Y(+o+)Y 「あちゃー! やっちまった」

帰るわけにもいかないので、ここは目の前で「おいでおいで」をしているタクシーへ…


しかし、18きっぷで行きのタクシー代はカバーできるにしても、帰りのバスもないからといって行き帰りでタクシー代約7000円は大きすぎます。タクシーの運ちゃんはとても優しい人で、帰りのタクシーは「小型でお願いします」って言えば少し安くなるよ、とアドバイスしてくれました。

でも実を言うと、タクシーを降りたときから、帰りはタクシーには乗らないと決めていたのです。浄居寺からのバスまで時間がありすぎる場合に備え、東大宇宙研究所から穴山駅まで歩く用意をしておいたので、タクシーを使わず穴山駅まで歩き通そうと、そのつもりで茅ヶ岳へ登っていきました。

幸い、コースタイムは想像通り甘めなので、予定よりずっと早く山頂に到着でき、ゆっくりと展望を楽しみ茅ヶ岳、金ヶ岳ともに30分の休憩をいれたにもかかわらず、東大宇宙研究所には13:30前に到着。ここからは山中よりも頻繁に(笑)1/25000地形図「若神子」を使い、迷うことなく穴山駅へ2時間チョイで無事到着できました。
なお、エアリアには穴山駅どころか、浄居寺のバス停もチョン切れて載っていません。穴山駅まで歩こうとお考えの方(笑)は必ず1/25000「若神子」をお持ちください。地図がないと徒歩ではまず到達不可能だと思います。

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☆☆☆

登山道ですが、しっかりしています。女岩の水場はこの時期でも申し分なく水が出ています。ただ、山頂付近には少ないながらも積雪があり、これが融けて凍ると厄介です。念のため軽アイゼンでいいので、携行していった方がいいと思います。

茅ヶ岳山頂からの展望は、周りの木がほとんど切り倒されて、本当に360度の大展望でした。逆光でしたが富士山もはっきり見え、南アルプスと八ヶ岳の間には、写真にはうまく写りませんでしたが遠く北アルプスも望めたほど。金峰山の方もよく見えていました。

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(甲斐駒ヶ岳が立派でした)

茅ヶ岳は深田先生がどうのこうのということを取っ払ってもいい山だと思います。一昨年の秋、太刀岡山から見て、「登りたいな~」とずっと思っていたのですが、やはり登ってよかったです。

そして、最後は長い長い車道歩きでしたが、富士、南ア、そしてこの日一番美しく輝いていた八ヶ岳がずっと見えていて、全く苦痛ではありませんでした。青く、白く、美しく輝く八ヶ岳に見とれながら、「ああ、八ヶ岳ってこんなにきれいな山脈だったんだ」と認識を新たにした一日でした。

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