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2006.12.24

【鉄な山旅… 荒船山国境越え】 山バス情報49

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(本当に真っ平らな荒船山の稜線)


【山行日】2006年12月23日(祝)

【使用公共交通機関等の詳細】

「鉄道」
新宿  05:56 - 06:05 池袋  (山手線)
池袋  06:11 - 06:20 赤羽  (赤羽線)
赤羽  06:26 - 08:02 高崎  (高崎線)
高崎  08:14 - 09:14 下仁田 (上信電鉄:1080円)

「バス」
下仁田駅 09:25 - 09:47 三ツ瀬 (下仁田町営バス:400円)

「歩行」
三ツ瀬バス停 09:55 - 10:25 登山口
登山口  10:35 - 11:20 中の宮
中の宮  11:30 - 12:10 艫岩(ともいわ)
艫岩   12:55 - 13:35 経塚山(荒船山最高地点)
経塚山  14:05 - 14:55 荒船不動
荒船不動 15:05 - 16:00 初谷(しょや)バス停手前

「親切な方の車」
初谷バス停手前 16:00 - 16:15 中込駅近くの交差点

「鉄道」
中込  17:01 - 17:32 小海 (小海線)
小海  17:34 - 18:40 小淵沢(小海線)
小淵沢 18:48 - 20:33 大月 (中央線)
大月  20:49 - 22:19 新宿 (中央線快速)

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(艫岩から浅間山を望む)


稲含山からどんよりした曇り空の下とはいえ、荒船山のあの雄姿を見てしまった以上、登らないわけがありません(笑)。エアリアやバス時刻表などを見ているうちに、18きっぷの時期にぜひやってみたい面白いコース取りを見つけてしまい、実行してみました。

公共交通機関を使って山を歩くとき、一番面白いのは、山越えをしてその山の向こう側に降りてしまうことだと私は思っているのですが、上州の三ツ瀬(下仁田)から荒船山を越えて信州は佐久側の初谷(しょや)=黒田へ降りてしまうというルートはその醍醐味を十分に味わえそうです(鉄道だけで考えても東京→埼玉→群馬→長野→山梨→神奈川→東京と、1都5県を通過するので、18きっぷのうまみも充分味わえます)。

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この日は土曜とはいえ祝日だったので、下仁田駅から市野萱へ向かうバスが30分ほど早く出てくれますが、三ツ瀬バス停を歩き始めたのは10時前。平日や土曜の8:30発のバスは私のところからは現時点のダイヤではタッチの差で乗れないので、なんとかあと5分出発を遅らせて下仁田8:33着の乗客を拾って欲しい(笑)と思います。

三ツ瀬には荒船山山頂まで2時間との看板がありますが、よっぽどの健脚でなければ2時間は無理ではないでしょうか。

登山道はよく整備されており、西上州入門者でも問題なく危険箇所もありません。稜線上では霜柱が融けてぬかるんでいましたので、スパッツは必携。またこの日は経塚山(荒船山最高地点)への上りで積雪が見られ、少々凍結部分もありましたので、下りでは念のため軽アイゼンを使用しました。4本爪でいいので、携行しておくことをお奨めします。

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(経塚山=行塚山ではきれいな霧氷が見られた)

展望は冬晴れということで、あわよくば北アルプスもと期待して行ったのですが、トモ岩からの展望はというと、浅間山はくっきりきれいに見えていたものの、北アルプスどころか、谷川岳も見えず、むしろ前回の稲含山の方が曇っていたけれどよっぽどよく見えた、という感じでした。
それでもやはり冠雪した浅間山はかっこいい。個人的には富士山よりも好きです。

今回の目的はもうひとつあって、それは艫岩の近くにある避難小屋の下見です。東北や東京近郊の山の避難小屋は書籍などで、現在ではかなり詳しいことがわかるのですが、この荒船山の避難小屋は情報がなく、マイカー登山が盛んな西上州となると利用者もいなくて小屋が荒廃しているのでは、と心配していたのです。。。

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(荒船山避難小屋)

さすがに少し老朽化してはいますが、トイレ(女性用が閉鎖中でした)とあずまやもあり、中は、きれいに使われています。一杯水のほか、稜線上にも水場がありますし、食糧や寝具などを担ぎ上げる労を厭わなければ宿泊にも使えそうです。もちろん暖房器具などないので真冬の使用は厳しいとは思いますが…

星尾峠から荒船不動尊への道は整備され傾斜もほどよく非常に歩きやすい径でした。初谷(しょや)のバス停に早く着きすぎると寒くてつらいだろうと、意識して遅めに歩いたのですが、それでも35分ほど。急げば20分で下れるのではないでしょうか。

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(信州側から見た兜岩山)


後方に聳える兜岩山や信州側から見ると上州側に比べて低く見える荒船山の姿を見ながら荒船不動からの車道を、これまた意識的にゆっくりのんびり歩いて初谷のバス停に向かいましたが、コースタイムを5分ほどオーバーしただけで初谷バス停がすぐそこに見え、腕時計を覗いて「ああ、バスまで1時間もある。どうやってこの寒空のなか時間を潰そうか」と頭を抱えたところで、車が停まって「どちらまで行くのですか?よかったら乗っていきませんか?」とのお言葉♪

その男性は今日は山ではなかったのですが、ときどきスニーカーでも登れるような山に登っているという方でした。その男性が一足早いクリスマスの天使様に見えてしまったことは言うまでもありません。 

車に乗せて頂いたおかげで、当初予定していた小海線には1時間半以上早く乗れ、午前様の帰宅予定時間も余裕で当日中に帰宅でき、本当に感謝感激雨あられでした。
<(_ _)> <(_ _)> <(_ _)>

そんなわけで、初谷から中込駅へのバス(千曲バス)はバスの写真も停留所の写真もありません。その代わりといってはなんですが、帰りの大月駅で時間があったので、富士急山梨バス大月営業所年末年始ダイヤのお知らせをゲットしてきました↓ので、よろしければ参考にしてください。

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(クリック拡大可:12/29 12/30 1/4 は休日ダイヤでの運行)


☆☆☆ 追記 ☆☆☆

あとから気付いたのですが、今回の帰りのルート、18きっぷの時期以外なら、中込駅から電車でなく高速バスを使うという手もあります。

これだと、電車より安くて、帰京時刻も(渋滞さえ無ければ:笑)ずっと早くなります。
下仁田からの帰りにも使えますネ♪

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2006.12.12

【林道地獄… 稲含山】 山バス情報48

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【山行日】2006年12月10日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿 05:19 - 05:28 池袋 (山手線)
池袋 05:30 - 05:40 赤羽 (埼京線)
赤羽 05:54 - 07:27 高崎 (高崎線)
高崎 07:33 - 08:13 上州富岡 (上信電鉄:770円)

「バス(乗り合いタクシー)」
上州富岡 08:25 - 09:02 那須 (上信ハイヤー:650円)

「歩行」
那須 09:10 - 10:05 登山口
登山口 10:10 - (黒内山経由)- 11:15 鳥居
鳥居  11:20 - 12:00 稲含山
稲含山 12:55 - 16:25 下仁田駅

「鉄道」
下仁田駅 16:45 - 17:44 高崎 (上信電鉄:1080円)
高崎   18:15 - 20:03 新宿 (湘南新宿ライン)

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(稲含山から荒船山を望む)


どこの山に行ってもそれなりに満足して、帰途、「あぁ、今日も早起きして山に来てよかった」と大抵の場合思うのですが、今回の西上州の稲含山だけは残念ながら「うーん、ちょっとなぁ」という感じでした。

那須バス停から登山口まで1時間ほどの林道歩きは最初からわかっていたので、なんということもなかったのですが、登山口と称される地点から先も延々と林道歩き。。。
たまりかねて林道が尾根に一番近づいたと思われる地点で、尾根にあがれそうな(朽ち果てそうな:笑)ハシゴを発見。尾根にあがってエアリアにも記載されている黒内山(1112m峰)経由で尾根伝いに歩いてみました。

しかし、尾根と送電線の巡視路らしき快適な山の道を歩けたのはホンノ30分ほど。再び林道に降り立ち、鞍部(鳥居)からは過剰整備とも言える登山道。。。

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(稲含山登山道。前日の雨は標高1300mでは雪…)

山頂の展望は確かに360度。晴れてさえいれば申し分ありません。しかし、下山に使うつもりだった茂垣への登山道は、私の見落としかも知れませんが、どうも茂垣から鳥居までの林道が開通したことで壊滅的に潰されてしまっている??ような...  茂垣の集落(牛舎があるあたり?)で登山口を探しても見つかりませんでしたので、マイカー登山が盛んな上州の山でついに行き着くところまで行ってしまったような気がしてなりません。

この日は山歩きではなく林道歩きだったなぁ、というのが正直な感想。ちょうどこの日から18きっぷの解禁だったため、安く済んだので、まあ許せるのですが、これが正規料金だった日には、もしかするとあばれていたかも(笑)しれません。

しかし、悪いことばかりではありませんでした。山頂からの展望はどんより曇って浅間が隠れてしまっていたことを除けば、近くの白髪山や赤久縄山・西御荷鉾山を始め、荒船山・物見山など西上州の奥の山、そしてこの秋登った浅間隠や鼻曲山、さらに遠く谷川岳も見えていました。

山頂で見えなかった浅間山も下りの長い長い林道歩きですっかり雲を取り払ってトップ写真のような綺麗な姿を見せてくれましたし、下りの林道歩きの最中も、右手の尾根の大山や御岳山の鋭い岩峰を見て、西上州の安易に取り付けない岩尾根の姿を直に確認することができたということも大きな収穫でした。

そして、下の写真のように「入らないで欲しい」と注意書された稲含山から杖植峠(つえたてとうげ)・白髪山方面への道を実は少しだけ偵察してきたのですが、これが結構しっかりした踏み跡で、赤久縄山からの尾根伝いの縦走に少々興味が湧きました。

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そして、今回のスペシャルスクープ?は新たな山バスの情報♪
下仁田駅で時間があったので何気なくバス停など観察に行ったら、思わぬ収穫が…。

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ナント、写真のように下仁田駅から上野村へバス(というか乗り合いタクシー)がいつのまにか運行されていて、これを利用すれば上野村に9:30に入れるのです。

上野村へはJRの新町駅から日本中央バスが走っていますが、早朝の6時台のバスを利用できる人はほとんどいないため、上野村の砥根平へは10:40着ということで、ちょっと山には利用しにくい状況でした。

なんでも総工費数百億円とからしい湯の沢トンネル開通によりこのバスが走るようになったみたいですが、そのダイヤを仔細に観察してみると、上野村のお年寄りが下仁田や富岡の病院に通う為にできたバス路線のようです。

おそらくバスといっても乗り合いタクシーと書かれているように、私がこの日乗った上州富岡~那須(下の写真参照)のような感じかと思いますが、しかし、この新路線バスを使っても諏訪山(カミヤツウチグラ)の日帰りはチョトきびしいなぁ、と頭を悩ませています(笑)。

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2006.12.03

【へっぽこRFで迷走 水野田山から棚横手】

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【山行日】2006年12月2日(土)


【使用公共交通機関等の詳細】

「鉄道」
新宿 05:18 - 06:13 高尾 (中央線各駅停車)
高尾 06:14 - 07:12 甲斐大和 (中央線各駅停車)

「歩行」
甲斐大和駅  07:20 - 08:35 水野田山
水野田山   08:45 - 09:25 △1231.3
1231.3 09:30 - 10:10 古部山
古部山    10:20 - 11:10 三角コンバ
三角コンバ  11:15 -(途中迷走)- 12:00 境沢の頭(△1459.9)
境沢の頭   12:40 -(道間違い)- 13:00 境沢の頭
境沢の頭   13:00 -(林道経由)- 14:05 棚横手
棚横手    14:10 -(宮宕山往復) - 14:35 棚横手
棚横手    14:40 - 15:20 大滝不動   

「親切な方の車」
大滝不動 15:25 - 15:47 勝沼ぶどう郷駅

「鉄道」
勝沼ぶどう郷 15:57 - 17:03   (中央線各駅停車)
高尾     17:15 - 京王線某駅 (京王線)

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(水野田山手前のマイクロウェーブ反射板より南アルプスを望む)

前回の山行の際、気になった水野田山。調べてみるとkomadoさんが6年前に古部山・三角コンバ・宮宕山・棚横手と繋げて歩いていらっしゃいます。行きたいと思っていた山が目白押しのこのコースに挑戦してみましたが、結果は己のRF能力のなさをモノノ見事に露呈する結果になってしまいました(笑)。

まず、最初の水野田山の取り付き。これはまぁ、下の農家のおじさんに教わった通りに林道を終点まで詰めたところから伸びる踏み跡を利用して尾根に取り付いてしまったため、急な傾斜に苦労しただけでRFそのものは間違いだったわけではないのですが、やはりkomadoさんのレポのように林道が尾根を乗越すところから素直に取り付くのが好いようです。

そして古部山から先は『静かなる尾根歩き』にも掲載されているので、それほど難しくもないだろうなんて、ナメたことを考えて気を抜いていたら、三角コンバから境沢の頭に向かうつもりが、境沢の頭を巻く明瞭な踏み跡に釣られて境沢の頭のさらに北にある1490m圏峰(三角点ではなくケルンがあります)に登ってしまう始末(笑)。これで40分ほどロス!

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さらに極めつきが境沢の頭から深沢峠と示された道標の方向にあるミストレースに突っ込み、20分のロス。境沢ノ頭に戻って正規ルートを見つけたものの、林道に降りてから宮宕山への取りつきが判らず、それまでの大幅なロスタイムを勘案して林道を延々と歩いて棚横手から伸びるエアリア赤実線と林道との交差地点から棚横手だけ往復と予定変更。

しかし、棚横手に登ってみたら欲が出て(笑)、結局、宮宕山を未練がましく往復。これは初めてだったら「時間も時間&季節も季節」なので絶対やらないのですが、以前に棚横手だけは登ったことがあって、大滝不動まで降りればあとは林道歩きとわかっていたため、時間的には可能と判断、決行してしまいました。

そして、無事大滝不動に降りて、道中の無事を感謝。駅に着くのは17時過ぎちゃうかな~、と重い気分で歩き始めると、地元山梨在住のご夫婦の車に拾われ、山のお話などしているうちにあっというまに勝沼ぶどう郷の駅に横付けして頂きました♪

以前にも書きましたが、長い長い林道歩きを疲れた足でするのはつらいもの。この日のようにロングコースを歩いたあとだと尚更です。車に乗せて頂くのは本当にありがたいことです。こんな形でしか感謝の気持ちを表せませんが、この場を借りて御礼させて頂きます。


どうもありがとうございました♪ <(_ _)>


☆☆☆

尚、私の見落としかも知れませんが、『静かなる尾根歩き』と現況で少し違っていた点を…

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・三角コンバにある道標は、上の写真のように来た方向を「古部山」(落ちている)、
そして、「(右)嵯峨塩鉱泉 (左)宮宕山」ではなく 「(右)境沢橋 (左)境沢の頭」になっていました。

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