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2006.11.19

【冬枯れと紅葉と... お坊山のんびりハイク】

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【山行日】2006年11月18日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿 05:18 - 06:13 高尾 (中央線各駅停車)
高尾 06:14 - 07:12 甲斐大和駅 (中央線各駅停車)

「歩行」
甲斐大和駅 07:20 - 07:50 景徳院入口
景徳院入口 08:00 - 09:30 大鹿峠
大鹿峠   09:50 - 10:30 お坊山手前ベンチ
ベンチ   10:50 - 11:05 お坊山
お坊山   11:20 - 11:35 お坊山手前ベンチ
ベンチ   12:00 - 12:57 棚洞山
棚洞山   13:15 - 14:08 林道に降りる
林道    14:10 - 15:00 笹一
笹一    16:50 - 17:00 笹子駅

「鉄道」
笹子 17:07 - 18:21 高尾 (中央線各駅停車)
高尾 18:33 - 19:16 新宿 (中央特快)

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一緒に山を歩きませんかっていう話になったのは、実は11月の3連休の前のことでした。私の仕事の都合(土曜出勤:笑)で3連休ではなかったり、先週末は体調を崩してしまったりで、のびのびになっていたのですが、今週やっと、れれちゃんとノンビリお山を歩いてくることができました。

行き先は私が頑迷に笹子周辺を主張(笑)し、初顔合わせで私が病み上がりということもあり、のんびり歩けそうなところ、ということで、上記のように笹子雁ヶ腹摺にも寄らないお坊山だけ、という手抜きコースです(笑)。

甲斐大和駅で待ち合わせしたれれちゃんと景徳院入口まで車道を歩き、収穫したばかりの白菜が並ぶ民家の前を通って鹿猪除けの柵をくぐると登山道になります。氷川神社の手前で振り返ると黄金色に輝く山塊がみえました。このときはどこの山か全く判らなかったのですが、帰ってから地図などで見たところ、古部山から派生した尾根の1030.8三角点峰(水野田山?)あたりのようでした。

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最初は植林帯ですが、すぐに自然林の好ましい径に代わってゆきます。非常にゆっくりしたペースで登っていきますが、れれちゃんは「このペース歩きやすいよ」などと言ってくれるので、調子こいてマイペースで歩かせてもらうことに。

送電線がクロスする地点で少し休憩したあと、終わりかけた紅葉を見ながら少しずつ高度を上げていくとやがて大鹿峠に着きました。ベンチがあるのでまた休憩(笑)です。歩いている間もいろいろ話しながらですが、休憩中もおしゃべり。寒くてつらくなるころようやく腰を上げるというような感じだったので、本当にゆっくりのんびりです。

お坊山目指して再び登り始めると、周囲はもう冬枯れというかんじの木々の佇まい。途中、れれちゃんがヤマカマスの繭を見つけて教えてくれました。「カマスって知ってるよね」「うん」「繭の形がカマスに似ているからヤマカマス」「へええ」「羽化するとき繭を食い破って出てくるんだって」「食い破ってかぁ、すげー」

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(ヤマカマス 写真提供=れれちゃん)

れれちゃんはお花だけでなく山のことをいろいろ知っているので一緒に歩いていると本当に勉強になります。この日はさらに、ワラビの見分け方を教わりました。しかし、出来の悪い生徒=ゴン太くんは、このとき、カマスをてっきり魚のカマス(梭子魚)だとばかり思い込んでいました(笑)。

お坊山手前の小ピークにベンチがあってここからは滝子山が綺麗に見えます。当然ベンチがあるのでまた休憩しておしゃべり。寒くなってきたので、とりあえず目の前のお坊山に行ってみると、ザックを置いた男性が休んでいました。その男性に近づくと,,, あれえ?リブルさんじゃない? こんなところで逢うとは!とお互いびっくりです。山頂で南アルプスの展望など少し楽しんだあと、戻ってさきほどの滝子山が見えるベンチで3人でお昼御飯にしました。

曲沢峠まで歩いてから笹子へ向かうというリブルさんと別れて、東峰への径に入ります。東峰には立派な新しい標柱が建っています。そして、ここから尾根通しにいくのだとばかり思っていたのですが、径はエアリアで微妙に表現されているように、尾根筋につけられているのではなく尾根を縫うように蛇行します。傾斜の緩い歩きやすいところにつけられた径の道形ははっきりしており、落ち葉をガサゴソいわせながら足任せに下っていきました。

棚洞山は巻くように道がつけられているのですが、薄い踏み跡をたどって登ってみました。棚洞山には東峰同様真新しい標柱が建っていますが、ここからはお坊山東峰の端正な姿が見えてなかなか気分がよいので少し休憩しました。

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(棚洞山から望むお坊山東峰)

棚洞山から高度を下げていくとそれまでの冬枯れから徐々に紅葉の美しい落ち葉径になってきます。それまで見えていた滝子山の紅葉が恨めしいほど美しかったので、ようやくこちらも色づいた径になってくれて少し溜飲が下がりました。

このお坊山南東尾根道は予想に反して赤テープなどのマーキングの類が全くなく、落ち葉が多いとはいえ道形もはっきりしているので、すっかり気を抜いておしゃべりに夢中になりながら踏み跡を足任せに下っていくうち、入道山の手前でどうやら、エアリア赤破線からはずれたらしく(笑)「あれれ植林になっちゃったね」などと脳天気なことを言っていると道証地蔵のすぐ下の林道に降りてしまいました(大笑)。

そこからは車道を歩いて笹子駅ではなく笹一へ(笑)。1時間もコースタイムが長いリブルさんはすでに到着していて、すでにかずさんと美酒を酌み交わしています。私とれれちゃんも美酒に酔い、takigoyamaさんにもお会いして楽しいひとときを過ごしました。

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帰りの電車では、私とれれちゃんとリブルさんで山の話や東北の話、タクシーの話など話が尽きることもありません。そしてカマスの勘違い(おさかなではなく塩などを入れる袋=叺:かます)に気が付いてしまったのもこの時でした(笑)。

尽きない話はついには新宿の居酒屋まで持ち越され、楽しい2次会でビールで再び盛り上がりを見せてしまう始末(笑)。帰宅は深夜になってしまいました~♪


「追記」:れれちゃん、ヤマカマスの美しい写真をお送り頂きありがとうございます! スペシャルサンクス♪です。

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2006.11.05

【源次郎岳キリガ尾根から嵯峨塩鉱泉】 山バス情報47

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【山行日】2006年11月3日(祝)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿 05:18 - 06:13 高尾     (中央線各駅停車)
高尾 06:14 - 07:19 勝沼ぶどう郷 (中央線各駅停車)

「歩行」
勝沼ぶどう郷駅 07:30 - 08:40 林道終点(820m)
林道終点    08:50 - 09:50 1220m小ピーク
小ピーク    10:00 - 10:45 恩若峰尾根との合流点
合流点     10:50 - 11:30 源次郎岳
源次郎岳    12:15 - 13:35 嵯峨塩鉱泉

「温泉」
嵯峨塩鉱泉 13:35 - 14:15 
(日帰り入浴=500円/1時間)
※日帰り入浴は15:00まで

「歩行」
嵯峨塩鉱泉 14:15 - 14:57 天目バス停

「バス」
天目 15:00 - 15:19 甲斐大和駅 (甲州市営バス 100円)

「鉄道」
甲斐大和駅 15:30 - 16:32 高尾 (中央線各駅停車)
高尾    16:41 - 京王線某駅  (京王線)

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源次郎岳は以前から登りたいと思ってはいたのです。しかし、ガイドブックによれば、甲斐大和からタクシー(5500円)を使って登れとか、貧乏人には無茶なことが書いてあって(笑)、これまで登る機会がありませんでした。今回、『静かなる尾根歩き』やkomadoさんのレポなどを参考に、キリガ尾根を登路にとって、電車賃以外の交通費は100円で済むコースに挑戦してみました。

キリガ尾根の取りつきは簡単で、『静かなる尾根歩き』記載の通り、鬢櫛川に架かる橋をわたってしばらく舗装道路を歩くと左手にある別荘地内の簡易舗装道路を終点まで歩けば、そこが尾根の上(約820m)です。772.9の三角点にそれほど興味がなければ、これが一番良い取りつきでしょう。

勝沼の駅から鬢櫛川に架かる橋までは「勝沼ゴルフコース」の表示や「ろばた勝沼」の案内を目印に私のようにてくてく歩くも好いし、山頂でお会いした(この日偶然同じコースを歩かれた)男性のお話によると、タクシーを使っても900円なので、タクシーで行ってしまっても良いかと思います。歩くときは上記の目印の他、左手に見える恩若峰の南西尾根を眺めながら行くと楽しいかも知れません。

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(キリガ尾根、900m圏峰を過ぎたあたりの尾根道)


キリガ尾根は思ったより踏み跡はしっかりしており、多少ヤブっぽくなったり、踏み跡が薄くなる箇所があるものの、尾根を忠実にたどれて、コンパスで進行方向を指し示す程度のRFができれば、登りに使う限り特段に難しいこともない尾根です。ただし、道標やマーキングの類は、恩若峰尾根との合流点までありませんので、あくまでも一般登山道とは違うものだということはご承知おきください。

komadoさんのレポにもあるように、恩若峰尾根に合流してからが、実は結構たいへんで...道はマーキングが豊富にあるので迷う心配など無いのですが、なにしろ傾斜が急で急で、しかも落ち葉が湿っていて滑りやすい...どうしてほとんどのガイドブックはこちらを下山路にして登りを緩やかな嵯峨塩からの径にしているのか...逆なんじゃないかな、と感じました。

嵯峨塩鉱泉へ降りる径も、山梨百名山にしては踏み跡が少し頼りなく、慣れていない人にはちょっと「あれれ?」なところがあるかも知れません。古いガイドブックと実際の径は違っており、林道と交差する地点も、交差したその場所に嵯峨塩鉱泉へ降りる径があって、さらにそこにある道標も気づきにくい位置にあります。

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(キリガ尾根の紅葉、恩若尾根合流点手前あたり)

紅葉は、前二回の牛ノ寝、浅間隠が結構強烈だったせいもあって(?)か、期待したほどではありませんでした。キリガ尾根はその林相にも原因があるのかも知れませんが、色づき自体がいまひとつ。山頂(1476.6m)はほぼ落葉済み。この日一番良かったのは、嵯峨塩鉱泉に降りる直前の林のあたりで、この記事のトップ写真も嵯峨塩鉱泉のすぐ上のあたりで撮影したものです。

嵯峨塩鉱泉への道を辿って車道に降り立つと、目の前が嵯峨塩館。
「日帰り入浴11:00~15:00まで
 土曜日  12:00~15:00まで」
との表示。時間もあったし、こんな機会もそうはないだろうと、「少々高くてもいいや」と思い切って、またも敷居の高そうな扉を開けて日帰り入浴を申し出ると、「どうぞどうぞ」と愛想の好い応対でびっくり。しかも1時間以内なら500円でよいとのことで二度びっくり。

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お湯は、肌がすべすべになる感じで、とても満足。この前の浅間隠の鳩ノ湯は「湯上がりポカポカ」が印象的でしたが、今回の嵯峨塩温泉は「すべすべ感」が印象に残りました。帰りには館外で飲泉も少し楽しめて、満足な〆となりました。

嵯峨塩館をあとに林道をたんたんと歩いていくと、天目温泉の上の天目バス停に甲州市民バス(旧大和村村営バス)が停まっていて、ラッキーと飛び乗ろうとして唖然!発車間際のバスには大勢の人が乗っていて、すでに座れずに立ってつり革に掴まっている人も。。。やまと天目温泉では、積み残しが発生。運転手さんが「もう一回戻ってくるから30分ぐらい待ってて」と言い残して発車したほど。

さすが3連休の好天の初日。登山客は少なかったのですが、観光客が紅葉狩りに来ていたようです。。。それにしても想像を超える人出... どこかテレビか何かで紹介されたのでしょうか。


翌日(4日)がまた土曜出勤(泣)ということで、実に久しぶりに早めの帰宅としたのですが、帰りの京王電鉄でも高尾駅で「座れない!」という大事態に(笑)。もうずいぶん長いこと16時台の京王線なんて乗ってなかったのですが、久々に行楽ラッシュ攻撃にあって、たじたじとなりました(笑)。

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