【ほんのり秋色 黒金山】 タクシー情報7 山バス情報43
【山行日】2006年9月30日(土)
【使用公共交通機関等の詳細】
「鉄道」
新宿 05:18 - 06:13 高尾 (中央線各駅停車)
高尾 06:14 - 07:23 塩山 (中央線各駅停車)
「タクシー」
塩山駅 07:30 - 07:55 天科 (4820円:相乗り→1600円/一人)
「歩行」
天科 07:55 - 08:50 1264
1264 09:00 - 09:30 林道
林道 09:40 - 11:00 牛首のタル
牛首のタル 11:15 - 11:50 黒金山
黒金山 12:20 - 13:05 大ダオ
大ダオ 13:15 - 14:50 登山口(堰堤)
登山口(堰堤) 15:00 - 15:55 乾徳山登山口バス停(徳和)
「バス」
乾徳山登山口 16:06 - 16:40 塩山駅
「鉄道」
塩山 16:51 - 18:21 高尾 (中央線各駅停車)
高尾 18:35 - 京王線某駅 (京王線)
なんだかんだで、前回の鳥海山の山行から一ヶ月が経過してしまいました。
今回は、湯ノ沢峠登山口までタクシーを相乗りしたメンバーと全く同じメンツ( かずさん と hillwalkerさん )で塩山からタクシーを相乗りして、念願の黒金山へ行って参りました。
一年ほど前に乾徳山からの眺望で黒金山と東御殿を目にして以来、ずっと行きたいと思っていたのですが、東御殿はともかく、黒金山は電車とバスのアプローチでは日帰りは難しく、できれば行きのアプローチにタクシーを使うことで、余裕を持った山歩きがしたいと思っておりました。
かずさんに連絡を入れると、相乗り候補のメンバに連絡を回していただいただけでなく、塩山からのタクシーの予約までしていただいて、いつものことながら本当に大感謝です。
m(_ _)m
天科からのコースの問題点は「取りつき」。少し行き過ぎたタクシーに戻ってもらって、『静かなる尾根歩き』掲載の白い橋からスタート。白い橋のすぐ脇にある「階段」は簡易木段のような感じです。青笹川の右岸に舗装道路がありますが、そこを上がるのではなく、最初から左岸(川の向かって右側)を行きます。
五分ほどで「←黒金・牛首 青笹→」と記された道標が現れて取りつき成功を確認、以後は私が先頭に立たされ、懸命に速いピッチで登りますが、かずさん、hillwalkerさんのお二人はビタッと後に着いてきて、プレッシャー(笑)。
尾根に取り付くところで、先に行ってもらうよう懇願(笑)。hillwalkerさんは、ひょいひょいとすごいペースで登っていって、それまで聞こえていた鈴の音もあっというまに遠ざかってしまいました。
しばらく、かずさんと二人で尾根を登っていきますが、1264で息が切れて汗だくになり、休憩しました。時間もちょうど登り始めてから一時間ほど。すでにこの時点でバテバテで、頂上までもつかなと心配になりましたが、かずさんといろいろ身の上話(笑)をしながら自然林となった美林の尾根道を登っていくと1504のピークを巻いて林道に飛び出します。
林道では先着のhillwalkerさんがいっぷくしているところでした。私たち二人がなかなか上がってこないので心配になって待っていてくれたのかも知れません。林道はとても眺めの良い場所で、これから登る黒金山だけでなく、振り返れば奥秩父の山々が見渡せるので、林道に出たとき特有の不愉快な気分はありませんでした。
お二人は牛首を往復するということで、林道交差地点から先は歩みの遅い私を置いていってくれたので、助かりました。自分なりに立てた計画よりかなりはやく歩けているので、もうそれほど時間を気にせず、じっくりと自分のペースで登っていきます。1700m前後から周囲がほんのり秋色に色づいて、写真を撮ったり、水場で水を補給しながらノンビリ。
トラバース道となってからが少し長いのですが、ともかく、ここまでの道は不明瞭なところも、笹藪が被さるようなところもない、エアリア破線と言っても、取りつき以外は難しくもなく、危険なところもない歩きやすい道でした。
牛首のタルに到着するとhillwalkerさんとかずさんが休んでいて、「もう牛首を往復してきたのですか」と半ば呆れ気味に訊くと「いやいやまさかそれはない」とのこと。少し早めのランチを軽くとっているところでした。私もおにぎりをひとつだけ口に入れました。
牛首に向かったかずさんを待たずに、hillwalkerさんと私は先に黒金山へ向かいます。それまでガスっていた空の一角が青くなってきたのです。牛首のタルから黒金山の径は、いかにも奥秩父らしい苔むした径でわくわくします。
頂上からの展望は残念ながら一部ガスで遮られて「大展望」とはいきませんでしたが、それでも奥秩父の主脈を南から眺めるのは気分のいいものです。二つめのおにぎりを食べようとお湯を沸かしていると、hillwalkerさんは、できれば15:36の山梨市市営バスに乗りたいと先に乾徳山へ向かいました。
お昼を食べてぼんやりしているとかずさんがやってきました。山頂の目の前のケルンを見て、これから大ダオに向かう私が、ここを下るのかなあ、などと言いながら少し偵察。しかしどうも変な感じです。地形図をよく見たら、大ダオに向かう径は乾徳に向かう径と最初は同じですぐに分岐するようです。かずさんと一緒に乾徳へ向かう径を下ると、おおきな道標もあって、無事分岐点をみつけました。この分岐でかずさんともお別れです。
ひとりになって、エアリア破線の大ダオへの径を歩きます。奥秩父らしい雰囲気のいい道ですが、倒木が多く、径もところどころ不明瞭なところもあって、慣れていない人にはちょっと不安かもしれません。しかし、道標が非常に短い間隔で現れるので、まあ、よほどガスが濃いとき以外は迷うこともないと思います。
大ダオはテント場になるかどうか見ておきたかったのですが、まあ、それほど好いテントサイトでもないです。水場は下の山の神まで往復で一時間ぐらいかかるでしょうし、このあたりの稜線上で強いてテントを張るとしたらここ以外に適地がないといったところでしょう。
問題の大ダオから徳和への破線路は、想像以上に荒れていました。マーキングが豊富にあるので、辿っていけば迷うことはないと思いますが、そのマーキングもほとんどが白いヒモ。ガスが濃いときは、マーキングを見逃すおそれもあり、実際ミストレースも散見されましたので、ミストレースに引き込まれて、ムキになって下降すると非常に危険です。人が入っていないぶん、岩の苔も滑りやすく、何回かある沢の渡渉の前後など要注意です。
途中、渡渉する沢には橋はまったく架けられていませんので、雨が降ったときにエスケープに使うのはやめた方がいいかもしれません。全体に傾斜は緩やかな径なのですが、水量が増しているときに飛び石の渡渉がどれだけできるのか、雨の中でどれだけマーキングと踏み跡を拾えるか、ということを考えると、乾徳の巻き道をゆっくり下る方がマシのような気がします。
砂防堰堤のすぐ先から車道になるので、その先は本当に楽な道ですが、それまでの1時間40分が非常に長く感じました。おそらくこの先3~4年、人があまり入らず整備もされない状態が続くと廃道同然になってしまうんじゃないだろうか、というのがこの破線路を歩いた感想です。
車道をさっさと下り、見覚えのある乾徳山の登山口を過ぎ、徳和の集落に降りて、バス停に行くとかずさんがいました。バス停前の売店でビールを買ってイッキ飲み(笑)。
バスに乗って塩山駅に着いてもまたビールを買い、かずさんとビールを飲みながら電車の中であれこれお話。いつもは一人だけれど、たまにはこういうのもいいな、と思いながら帰途につきました。
☆☆☆
最後に、かずさん、hillwalkerさん、相乗りのお誘いに乗ってくださって、どうもありがとうございました!
機会がありましたら、またタクシー相乗りヨロシクです~♪
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コメント
相乗りありやとさんでした~。
身の上話色々しちゃったね。
思わずアニキ!
と呼びたくなってしまいましたよ。
酒に酔っても山のことはしっかり覚えてるんだね~。
感心しました。
またビール飲もうぜぃ!
そして次回はオラの家に泊まるように!(命令)
投稿: かず | 2006.10.02 06:02
どこの山に行こうと、それなりに満足する私ですが、今回は感動ものでした。黒金山周辺や、そこから乾徳の間は陶然として、酒をやめて10年近くなりますが、多少酩酊気分でした。この機会を与えてくれたゴン太さんに感謝です。
多分乾徳から黒金山ピストンや、西沢から黒金山まで行き牛首の尾根を降りるといったバス利用日帰り山行を今後することになると思います。眼前の奥秩父の稜線や南アルプスから富士山のクリアな景色も見たいけど、あの黒木の森に参った。
いやあ、ホントに良かったですよ。
投稿: hillwalker | 2006.10.02 11:08
かずさん、こんばんは。
土曜日は、帰りのビールまでつきあわせちゃって、申し訳ない。楽しい山行のあとの楽しいお話で好い一日でしたよね。
アニキって、おい、おれはそういう趣味ないよって言ったじゃないの(笑)。あはは。でも、またタクシー相乗りできるといいですね。
最後のかずさんの命令だけど、歩いている最中&帰りの電車で何回も言ったように、女の子に言うこと(笑)。
次に相乗りするまでに、かわいい彼女をつくること、これがゴン太からの命令だ(笑)。彼女の手料理つきなら、泊まりにいくぞ〜。
投稿: ゴン太 | 2006.10.02 22:00
hillwalkerさん、こんばんは。
ちょっと、上で↑「こわれちゃって」ますけど、気になさらず、さらっと読み流しちゃって(笑)ください。
いやいや、ほんと、展望はガスでイマイチでしたが、ひさしぶりに「もう一度来たいな」と思わせる佳い山でしたね。
かずさんと頂上でも話したのですが、冬の空気の澄んだときにも行きたいですし、新緑も紅葉もたぶんとっても素晴らしいんじゃないかと思います。
日帰りで、あれだけ山深い奥秩父の雰囲気を味わえるところって、そうないですものね。
hillさんの快足なら、バスで日帰りも可能でしょうが、私のあの亀足では無理なので、もし、タクシー利用の際はお声掛けください。足手まといにならないように、ちゃんと遅れて歩きますので(笑)。。。
投稿: ゴン太 | 2006.10.02 22:16
ゴン太さん、こんにちは。
いいなぁ、黒金山。以前から行きたいと思っているのですが、本当にバス利用だとほとんど無理ですよね。
うらやましいです...。
紅葉もそろそろ本格的になってきましたね。今年は少し遅いけど色づきはいいみたいですね。来週は連休だし、どこか出掛けたいけど、天気が良いかどうかは微妙な所ですね。
投稿: リブル | 2006.10.02 23:11
リブルさん、こんばんは。
さきほどメールを送っておきましたが、もしよろしかったら、そのうち、タクシー相乗り参加してみませんか?
やっぱり、私ら=単独行がバスと電車で行ってこられる山って限界みたいなのがあって、タクシー利用となると、「そんなにお金かけて行って、ヘボ山だったら」なんて考えると二の足を踏みますよね。
そんなわけで、この「タクシー相乗り、降りたら自由行動」は結構いいアイデアだな、と思うんです。要は、待ち時間なしの臨時の山バスをタクシー1台で仕立てちゃうという感じ。
黒金山は、ホントよかったですよ〜。きっと、リブルさんも歩けば気に入ると思います♪
連休はどこらへん狙っていらっしゃるのでしょうか? 私は遠出したいな、なんて考えてます。
投稿: ゴン太 | 2006.10.03 22:10
西沢渓谷へのバス時刻表をしみじみ眺めて、こりゃ日の長い時期しか使えないわ、と思いました。西沢渓谷でも、天科、新地平、大弛峠でも、都合さえつけば私はノリますよ。リブルさんも、HNこそ存じ上げていてお会いしたことないけど大歓迎。もっとも、知らないうちに山中か電車内でお会いしているかも知れませんね。世の中どこで接点があるか分からない。私はこの夏、中野発5:05の電車で3回ほど向えあわせに座り、すっかり顔を覚えてしまった、多分夜間のお仕事をなさっているお姉さんがいます。こんなこともありますからね。
投稿: hillwalker | 2006.10.04 11:37
ゴン太さん、hillwakerさん、こんにちは。
ぜひ、相乗りさせてください。
なかなか行けない山、たくさんありますからね。
連休は今ひとつぱっとしない天気だし、そんなには遠くなく、かつ、連休でもないとなかなか行けない所で考えてます。
ゴン太さんの遠出はどのあたりでしょうか?
東北ですか?北or南アルプスかな?それとも大穴で、北海道とか九州とかですか?
レポ楽しみにしています。(^^)
投稿: リブル | 2006.10.04 22:35
hillwalkerさん、こんばんは。
コメントどうもありがとうございます。
西沢渓谷方面のバスダイヤは改悪されてしまって、朝の便がもう少し早くなればいいところを遅くなってしまったわけで。。。帰りの便も以前より早く最終となってしまってますから、日帰りのコースを組むとなるとどうしてもタクシーを利用したいですよね。
特に冬場は塩山のバスが無くなってしまう(山梨市のみになる)ので、いっそう難しい。
そんなわけで、タクシー相乗りの方が割高だけれど、少なくとも朝だけは相乗りしてシノグ(笑)しかなさそうです。また機会があれば、ぜひ相乗りお願いします。
投稿: ゴン太 | 2006.10.05 19:46
リブルさん、こんばんは。
hillwalkerさんのおっしゃるように、参加大歓迎です。こんなふうにメンバが増えて、お互い好い山歩きができればハッピーだな、なんて思ってます。
なかなか電車とバスだけでは計画たたない山で、でもすごく行ってみたい山ってありますよね。
タクシー代が2人なら半額、3人なら1/3になると考えると、行きだけタクシー使うのもそう抵抗なくなるんじゃないでしょうか。何もいっしょにパーティー行動しなきゃいけないというわけではないので、割と気軽に参加できますし。行き先が少し違っても同じタクシーで経由して行ったりもできます。
今回も当初はかずさんだけ徳和で降りて私とhillさんが天科までという予定だったのですよ。
遠出は、うーん、天気がなぁ。。。結局あまり遠くに行かない可能性も(笑)。。。
投稿: ゴン太 | 2006.10.05 20:01
いやいや~誰かと飲むビールはうまいよ~。
こちらこそ、どうもでした。
彼女でけたら、紹介しますよ~。
手料理でもてなす日がくるとほんとに嬉しいね。
リブルさんも仲間に加わって嬉しいよ~。
早くどこかに行きたいね。
komadoちゃんのとこで話題になった西沢渓谷もいいね。
特に冬場は利用価値あり~~!
今回ゴン太さんが提案してなければ、一生行ってなかったかも。
あの森の深さを確認でき、ゴトメキや西沢渓谷方面も歩いてみたくなりました。
黒金山は、冬にもう一度行きたいです。
あんなに素晴らしい展望だとは思わなかったよ~。
きっかけを作ってくれたゴン太さんにはほんとに感謝しております。
投稿: かず | 2006.10.06 19:38
いやいや、感謝だなんて、私こそ、かずさんやhillさんがつき合ってくださらなかったら、登っていなかったでしょう。こちらこそ感謝してます。
こんな感じで、お互い好い山を発見できるとは限らないけれど、また相乗りしてあちこち歩き回りましょう。
狙っていた東北が悪天で、予定変更した白山もあまり天気がよくなくて、今朝はだるかったこともあって、今日は一日主婦してました(笑)。
かずさんは、今ごろテントの中かな〜。おやすみなさーい。
投稿: ゴン太 | 2006.10.07 20:34