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2006.09.24

フリーズドライ食品 (&山バス情報42)

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いやいや、最高の山日和でしたね~。皆さんどちらへお出かけだったのでしょうか?
土曜はともかく日曜はまさに秋晴れ、こんな日に山に行かないなんて大馬鹿者(笑)でしょう。

いろいろありまして、なんと私は土曜も日曜も山に行けませんでした。
給料日前というのは行けなかった理由ではなく、狙っていた谷川岳に行ってこられるだけのお金がお財布にちゃんとはいっていたのです。

写真のフリーズドライ食品群を買いに、某山岳用品店へ行く途中も青空と刷毛で描いたような美しい秋雲を恨めしげに眺めながら、「ああ、やはり何としても行くべきだった」と後悔しまくりです。

まあ、10時半過ぎに起床(笑)では行く山も見つからず、仕方なしに、そろそろなくなりかけていた山のお食事=フリーズドライ食品を買い出しに出掛けたのですが、電車賃をケチって自転車で行ったりしたら、途中でなんと釘を踏んづけてパンク(笑)! 電車賃よりよっぽど高い修理代を払わされる始末... (ToT)
マンガみたいなお話ですが実話です。

ことごとくツキに見放された週末でした(泣)。


ところで、泊まりの山に持って行く食糧というと、やはりその軽量さ、コンパクトさ、などからフリーズドライをお持ちになる方が多いかと思いますが、なかには「おおーい、これはないだろー」という激マズ体験(笑)や、これは結構イケルよ、というお奨めがあるかと思うのですが、私のお薦めというか好物はコレです。

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ソル・レオーネ(SOLLEONE)のきのこソースのペンネ。

食欲のないときは別ですが、まあ普通の体調であれば、このちょいと濃いめのチーズ味が疲れた身体にはうれしいです。普段は安売りしているカルディーというコーヒーやさんで買うのですが、このところずっと品切れ中らしく、少々割高ですが某山岳用品店で購入(283円)しました。

あと尾西のアルファ米はよく使います。白米の他いろいろあって、なかでも「きのこご飯」はわりと好きで、持って行くことが多いですね。

今回初挑戦はサタケのマジックライス「お茶漬け」と山岳グルメシリーズの「スパイシーエビカレー」と「野菜カレー」。

サタケのお茶漬けは5分でできるので、時間が貴重な朝ご飯に使おうと計画中。そして、高いけれど山岳グルメのカレーを買ったのは、やはり通常のレトルトカレーに比べたら「軽い」ということで購入してみました。

しかし、味が未知数というのはやはりちょっと不安。自宅で一度作って味見してみても好いのですが、もしこのページをご覧の方ですでにお使いになったことがあれば、ごくごく個人的な感想と言うことで結構ですので、コメント頂けるとうれしいです。

それと、お奨めの山のお食事(フリーズドライ食品に限らず)など、あればぜひぜひ、教えてくださ~い♪

私はインスタントのタマゴスープにご飯を入れてワケギを散らすだけ(たまにカニ缶も加える)の、カンタン雑炊(カニ雑炊)が結構イケルので、お勧めデス。不安な方は、一度自宅で試しに作ってみて味見してからどうぞ~♪ あ、タマゴスープは水を定量より多めにネ!


☆ 最後にちょっと山バス情報をば ☆

奥多摩駅発のバスの時刻が10月から少し変わるようです。詳細は西東京バスのHPで、お確かめいただきたいのですが、朝早いバス6時台7時台のバスダイヤが微妙に変わっているので、利用される方は注意してください。

そういえば、掲示板リブルさんが教えてくださったのですが、陣馬高原下行きのバスも発着場所が京王八王子のあの薄暗いバスターミナルから高尾駅の発着に変更となりました。これからの季節、利用される方もだんだん増えてくると思いますので、十分ご注意くださいませ。

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2006.09.08

【鳥海山 東北ずっこけデビュー その3】 タクシー情報6 山バス情報41

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三日目の朝も早起き。まだ薄暗い4時すぎに起床して、帰り支度を始めます。

もっとのんびりしてもいいのですが、昨日の万助道の様子から、少し余裕を持って歩きたいと思ったのと、事前に調べておいた 遊佐町営バス に乗ってみたかったからです。

万助道下部。最初だけは「またこういう道か」と先が思いやられたのですが、まもなく歩きやすい道となって、以降はほとんど問題ない、小屋上部の道に比べたらとても歩きやすい佳い径でした。自然林豊かで、紅葉の頃にまたいつか訪れてみたいと考えてしまうほど歩いていて気持ちが良かったです。

採石場の大きな音が近づくと一ノ坂。そこから車道をのんびり歩いていくと臂曲(ひじまがり)の集落に着き、四季の森「しらい自然館」が見えればそこが中村のバス停です。

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遊佐町営バスは想像していたよりずっと大きな立派なバス。手を挙げて停めないと素通りされてしまいそうなので、写真は撮れませんでした。

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三日もお風呂に入っていないので、遊佐駅から隣の吹浦駅まで電車に乗って、あぽん西浜 という入浴施設に行き、三日間の汗を流し髭を剃り、さっぱりしました。入浴料金は350円と良心的。お湯もなかなか好かったです。
駅から徒歩で約15分ほど。吹浦の駅で訊くと駅員さんが丁寧に道を教えてくれます。

なお、この日は第一月曜日でしたので営業していましたが、第二、第四月曜日は休館ですのでご注意ください。

さて、三日間にわたる東北デビューも無事終了、と思いきや、あわてて乗った吹浦発酒田行きの電車、乗り継ぎがなくて結局酒田駅で2時間半以上の足止めを喰らってしまい(笑)、行きも帰りも交通機関でずっこけてしまいました。

それでも、今回の東北デビューは思い出に残る山旅となったと思います。

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(七五三掛付近より御浜・鳥ノ海方面の稜線を望む)


東北の山、もしかしたら、ハマッつまうかもすれねっ♪



「その1」へ戻る


☆☆☆ この山行のレポは こちら です。 ☆☆☆
 (但し「うんざりするほど」長文)

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2006.09.07

【鳥海山 東北ずっこけデビュー その2】 タクシー情報6 山バス情報41

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新山で素晴らしい展望を楽しんだのち、岩場を下っていきます。登りとは違うコースで下れるようなのでそちらを下りました。しかし、重い荷物のまま登って来ないで大物忌神社にザックを置いてサブザックで登ってくるべきだったと反省。荷が重いと重心がブレ易いので、岩場では危険です。

岩の方に向き直ってそろりそろりと降りて、神社の脇で少し休んでから、七五三掛(しめかけ)へ下りました。途中登ってくる人は皆、この好天に大満足の様子で、挨拶を交わすとき、たいていどちらからともなく「好い天気で良かったですね」と付け加えます。それほど展望も申し分なく、早朝のガスが嘘のような晴れ渡り方でした。

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しかししかし、七五三掛を越え、御田ヶ原分岐で休憩して扇子盛へ登るときに、ふと振り返ると、信じられない光景が目に飛び込んできました。いつのまにか鳥海山(新山&七高山)の頂稜が分厚い雲の中に隠れてしまっているのです。

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ほんの1時間前、いや30分前まではすっきりと晴れていたのに。。。

昨日のタクシーの運ちゃんが、今になって神様に思えてきました。もし、私の行き先を再確認し間違えることなく百宅(大清水)に行っていたら、私は今頃あの雲の中で悔しい思いをしていたに違いないのです。

今回のメインは山頂(新山&七高山)よりもどちらかというと「鳥ノ海」だったのですが、幸い、これから向かう鳥ノ海方面はきれいに晴れており、御浜小屋で鳥ノ海をぼんやり見ながら、ゆっくりと早めの昼食をとることができました。

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昼食を終え、鳥ノ海周辺にも少しガスが出てきたところで、腰を上げ、鳥海湖のほとりを通って、蛇石流分岐。ここから万助道へ入ります。

万助道は、お世辞にも下りやすい径とはいえませんし、慣れない人が下ると、道を間違えてしまったのではないかと不安になるかもしれません。しかし仙人平のあたりなど「ちょっと、これは出来過ぎなんじゃないの」というぐらいいい風景です。

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仙人平を過ぎてからドッタリの間が傾斜も厳しく足場も悪いので、相当疲れます。ドッタリを過ぎてもラクな道にはならず、時間も思ったよりかかって万助小舎に着いたときは本当にホッとしました。

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万助小舎は『東北の避難小屋150』(高橋信一著)(随想舎)でも絶賛されて四つ星マークの通り、本当に好い避難小屋でした。単に備品が多いとかそういうことではなくて、この万助小舎をボランティアで管理している地元高校生たちのこの小舎に注いでいる愛情が、そのまま伝わってくるのです。

この日の夜は翌日が月曜ということもあってか、またもや私一人の貸切でした。


☆☆☆


「その3」に続く

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2006.09.06

【鳥海山 東北ずっこけデビュー その1】 タクシー情報6 山バス情報41

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【山行日】2006年9月2日(土)
     2006年9月3日(日)
     2006年9月4日(月)

【使用公共交通機関等の詳細】

「鉄道」
東京   07:36 - 11:32 秋田     (こまち3号)
秋田   12:12 - 12:55 羽後本荘   (JR羽越本線)
羽後本荘 13:00 - 13:38 矢島     (由利高原鉄道鳥海山ろく線)

「タクシー」
矢島   13:45 - 14:25 祓川(矢島口)(タクシー6850円)  

「歩行」
☆ 一日目 ☆
祓川 14:30 - 15:35 七ツ釜避難小屋 (泊)

☆ 二日目 ☆
七ツ釜避難小屋 05:25 - 07:30 七高山
七高山     07:40 - 08:15 新山
新山      08:30 - 08:45 頂上小屋
頂上小屋    08:55 - 10:00 御田ヶ原分岐
御田ヶ原分岐  10:10 - 10:50 御浜小屋
御浜小屋    11:30 - 12:55 ドッタリ
ドッタリ    13:05 - 13:45 万助小舎 (泊)

☆ 三日目 ☆
万助小舎  05:20 - 05:55 分岐
分岐    06:00 - 06:35 渡戸
渡戸    06:45 - 07:40 一ノ坂
一ノ坂   07:45 - 08:25 中村バス停

「バス」
中村  09:08 - 09:30 遊佐駅 (遊佐町営バス 250円)

「鉄道」 
遊佐  09:51 - 09:57 吹浦

「温泉」
あぽん西浜 10:15 - 11:10 

「鉄道」
吹浦 11:27 - 11:49 酒田  (JR羽越本線)
酒田 14:22 - 16:32 新潟  (いなほ10号)
新潟 17:11 - 19:20 東京  (Maxとき340号)

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実はワタクシ、海外は北極圏の北緯70度まで行ったことがあるのですが、国内となると、最北が会津若松。しかも、このときは山に登っていないので、登った山の最北は那須の茶臼岳というほど、これまで東北の山には縁がなかったのです。

月曜日に休みをとって、最初は先日のアサヨ峰で惹かれた仙丈ヶ岳を考えていたのですが、天気図を見て前線がちょっと気になり、思い切って前々から行きたかった鳥海山に行くことに決めました。

どうせ、大枚をはたいて行くのだからと、当初の予定は、百宅口から登って万助道を降りるという、とても東北初心者がとるとは思えないコース取りだったのですが、矢島から乗ったタクシーの運ちゃんの話す言葉は、東京生まれで東京育ちの私にはとても日本語には聞こえない(笑)ほどの究極の秋田弁、というかたぶん矢島方言。タクシーの中での会話もなんだかうまくかみ合ってない感じです。

そのせいかどうか、矢島駅で「百宅の登山口、大清水までお願いします」と言ったはずなのに、連れて行かれたのは何と祓川の矢島口(笑)。
百宅(ももやけ)も大清水(おしず)も間違えないで読んだのに。。。たぶん私の発音が悪かったのだと思います(苦笑)。

それでも、エアリアを見れば、1時間半ほどで七ツ釜の避難小屋に行けそうとわかり、これも何かの縁と予定変更。祓川ヒュッテで水を補給してから、避難小屋目指して登ります。賽の河原付近や御田あたりは雪の上を歩いたりしますが、まだ凍結などはしていないのでアイゼンなしで登れました。

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途中、降りてくる人たちに「これから山頂ですか?」と何度も心配され、ああ、この分だと土曜の夜でも小屋は貸し切りだろうな、との予想は的中。小さな避難小屋で備品のたぐいはほとんどありませんでしたが、一人だけの静かな夜を過ごせました。

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☆☆☆

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翌朝は晴れていますが、足下の雲海の様子が気がかりです。雲海の雲が積雲で突起しているのです。直進する道をとらず、康新道をとったのは、大雪路は歩きづらそうだという推測と、ガスが湧いてくる可能性があるので朝のうちに展望を楽しんでおこうと考えたからです。

時々背後の日本海を振り返りながら登りますが、やはり日本海の方からどんどん水蒸気が供給されているのが雲の流れでよく判り、こりゃ、山頂までもたないかも知れないという悪い予感は的中。七高山までもう200mもないというあたりで、稜線にもガスが湧き出し、一度は晴れてくれたものの、結局七高山到着時は真っ白な霧の中でした。

七高山で少し待ってみましたが、ガスは全く晴れてくれそうにありません。それどころか、気温が急激に下がって指の先が少し冷たくなってきてしまい、仕方なく御室へ向かいます。

予定では新山はパスするつもりだったのですが、昨日のアクシデントで、時間はたっぷり。半ばやけくそで新山への岩場を登り始めると、あれれ~? なんだかガスが切れて晴れてきました。御室に下るときすれ違った団体さんが七高山への登りで歓声を上げています。再び少しガスりましたが、えっちらおっちら新山の頂上へ着き、手を合わせると、まもなく周囲のガスが劇的に晴れ上がり、大展望です。海岸線もくっきり。遠く飛島も見えて、呆然と頂上からの展望に見とれてしまいました。

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「その2」に続く

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