【アサヨ峰で夏山ごっこ】 山バス情報39
【山行日】2006年8月5日(土)
2006年8月6日(日)
【使用公共交通機関の詳細】
「鉄道」
新宿 06:03 - 06:42 立川 (中央線各駅停車)
立川 06:46 - 08:37 甲府 (中央線各駅停車)
「バス」
甲府駅 09:00 - 11:12 広河原 (山梨交通 1900円)
「歩行」
☆一日目☆
広河原 11:40 - 12:00 登山口
登山口 12:05 - 12:35 小尾根に乗る
小尾根 12:45 - 13:30 2130m付近
2130m 13:40 - 14:10 広河原峠
広河原峠 14:20 - 15:00 早川小屋(テント泊)
☆二日目☆
早川小屋 05:35 - 06:15 最初の展望地点
展望地点 06:25 - 07:05 ミヨシの頭
ミヨシの頭 07:15 - 07:55 アサヨ峰
アサヨ峰 08:25 - 09:15 栗沢山
栗沢山 09:30 - 10:55 北沢駒仙小屋
北沢駒仙小屋 11:45 - 11:55 北沢峠
「バス」
北沢峠 11:58 - 12:25 広河原 (南アルプス市営バス「臨時便」750円)
広河原 13:25 - 15:25 甲府駅 (山梨交通 1900円)
「鉄道」
甲府 15:33 - 17:03 高尾 (中央線各駅停車)
高尾 17:11 - 18:02 新宿 (中央線各駅停車)
太平洋高気圧がぐぐっとせりだして、ぎらぎらと夏の陽差しが照りつけると、私みたいなのでも夏山に向かいたくなります。というより、34℃とかそういう気温で1000m以下から低山に登るのははっきり言って身体に毒(笑)です。
でも混んだバスはやだな~、ということで、出発する前もよっぽど奥秩父にでも予定変更しようか、と悩みました。
結局、とりあえず甲府駅に行ってみて、とてもバスに乗れないようだったら、奥秩父か八ヶ岳に変更することにして、都合みっつもエアリアをザックに入れての出発となりました。
甲府駅に着くと、やはり当然のごとくバス停は長蛇の列。それでも何台もの臨時便が次々にやってきては登山者を乗せ、よっしゃもう一台来れば座れる!というところで、係員の方が「座りたければ10時まで待ってください。立っていってもよければ、どのバスでも乗れます」との非情なお言葉(笑)。特急料金をケチったことを深く後悔しました。
それでも私は運が良く、すぐそばの席のひとが桃の木温泉で降りてくれたので、桃の木温泉から先は広河原まで座ることができたのです。夜叉神峠からは他のバスの乗客も含め全員座ることができ、メデタシメデタシでした。
広河原で軽くランチをとって出発。大樺沢の吊り橋まではすごい数の人でしたが、吊り橋を過ぎればうそのように静かな道路。車道歩き20分ほどで広河原峠への径が右手に見つかります。
広河原峠までの径は、ガイドブックなどにRF必要などとも書かれていますが、ルートファインディングというほどの技術は必要ない感じです。確かに慣れない人がつけたと思われるミストレースが散見されはしますが、登山道というのは基本的に歩きやすいところにつけられているものだ、という認識さえあれば間違えることのない径です。
とにかく静かで、本当に南アルプスなの?というくらい人に会わないのでちょっとびっくりします。結局広河原峠までの登りで、降りてきた人に一名会っただけ。稜線でも誰ともすれちがわず早川小屋到着。同じ南アルプスでもこうも違うものかと、これは発見であり収穫でありました。
早川小屋は好い小屋でした。物静かだけど陰気ではない、いかにも山小屋らしいお二人の麦茶のもてなしにはただただおそれいるばかり。ビールもヱビスというのがこれまた心憎い。去年のものでよかったら400円、今年のだと600円。迷わず去年のものを二本買い求めました。うれしいことにビールがよく冷えておりました。
テントはこの日4張り。ひとつは某大学のWVのだったので大きかったですが、それでもまだ張るスペースが余っていました。小屋の方もわりと空いていたようです。
☆☆☆
ぐっすり眠った翌日は満天の星空の中、4時前の起床。朝御飯を食べて出発。すっかり晴れ渡って気分の良い稜線漫歩です。北岳の威風堂々な山容も間近で見るとなるほど素晴らしいのですが、私が最も心惹かれたのは北岳でも甲斐駒でもなく仙丈ヶ岳。
とくにアサヨ峰あたりや栗沢山などから見る仙丈は本当に惚れ惚れするぐらい。次回の南アルプスは仙丈ヶ岳にほぼ決まりです。特にいいな~と思ったのは北沢山(2435.8の三角点)に伸びる尾根のあたり。当然登山道があるに違いないと思ったのですが、ネットで検索してもこの尾根を辿った記録は見つかりませんでした。
次の日は仕事だし、甲斐駒にも北岳にも稜線にもガスがでてきて、栗沢山から早々と下山することにしました。バスに乗り損ねて、もう一泊ではシャレになりません。
栗沢山から尾根通しでまっすぐ北沢峠に降りる道は、結構歩きやすかったです。一箇所、岩場の急な下りで、ここは大きな岩を巻くんだろうな、というところで巻かない(笑)のはちょっと意外でしたが、それ以外は素直な径です。
北沢駒仙小屋は北沢長衛小屋が改称したのでしょうか。ここでビールを飲んでお昼御飯にしました。
御飯を食べて、早めにバス停で順番待ちでもしてよう、と北沢峠に着くと、目の前でバスに登山客が乗り込んでいます。係員の人に聞くと、臨時バスとのこと。上手く乗り込むことができて、北沢峠をあとにしました。
広河原では待ち時間がありましたが、ご覧のように、10台以上の臨時便が出る大車輪ぶり。きっぷ係のおばちゃんも言っていましたが、この両日はこの夏一番の人出だったようで、山梨交通のみなさんには心の底から「お疲れ様でした」とその労をねぎらいたい働きぶりでした。
☆☆☆ この山行のレポは こちら です ☆☆☆
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コメント
ゴン太さんは南アだったのですか。
早川尾根は静かですね。早川尾根小屋も泊まった事があるので懐かしく拝見しました。
早川小屋は当時のfyama(だったと思う)で小うるさい小屋だのどうの云われていたので少々緊張して小屋に入ったのを覚えています。でも実際は小屋番の方も良い方で素敵な一夜を過ごせました。
ボクも早川尾根からは仙丈の姿が一番惹かれましたね。一番目立つはずの甲斐駒はですね、当日あそこまで歩いたから、当時はアレを下って登り返さなければいけないのか~って、かなり憂鬱な姿でもありましたし、実際も結構しんどかったです(笑)。
投稿: komado | 2006.08.10 23:13
広河原のバス乗り場って壮観だよね~。
いっつもワクワクしちゃうよ。
でもこれだけの台数を見たことないっす。
たむろしてる運転手さんの会話なんか聞いてるとおもしろいっすよ。
1日に何往復もする運転手さんには頭が下がります。
車内では車掌さんと会話するのもおもしろいですよね。
特に帰りのバスはチャンスです。
以前は広河原っていうバス停が無かったのに、みんな「広河原まで~」で通じてたから不思議。
僕は、広河原山荘までになると怖いから、「おおかんばざわであいまで」って答えてました。
それも今は昔で名前が変わったんですよね。
最初は戸惑いました。
投稿: かず | 2006.08.11 18:47
こっちにも遊びに来ました~。
夏山、いいですね~。
甲斐駒、美しいです。いいですね~。
やっぱり高い山に行くっていいですね~。
山小屋泊やテント泊なんてしたことないので
ただただあこがれです。
暑い中の低山は身体に毒、ということなので、
私もどうしようか迷い気味。
ここでゴン太さんの行った山を参考に探してみます。
投稿: ぱんだ | 2006.08.12 10:13
komadoさん、かずさん、ぱんださん、コメントいただきありがとうございます。
komadoさんも仙丈に惹かれましたかー。女性的とよくいわれるようだけど、確かに優雅ではあるけど、それでいてダイナミックな感じが私を魅了しました。
甲斐駒は、まったく同じ感想(笑)で、仙水峠まであんなに下ってそのあと写真の山体の左の急斜面を登るのかと思うとゲンナリして、ガスも出てきたし、9時半だというのにあっさり栗沢山から下山しました。
あ、でも、komadoさんは結局甲斐駒登られたのですね、スゴイなぁ(笑)。
かずさん、このバスの写真(クリック拡大可)の青い服着ている人はみんな運転手さんなんですけど、このあと、さらに4〜5台バスがきて、確か14台での出発(笑)だったんですよ。
私は早めの下山だったつもりなのですが、15時とかだとどうなっちゃってたんでしょう?
以前のことはよく知らないのですが、今はバスの方向巻も「快速 広河原」です。で、きっぷにも大樺沢出合っていうバス停名は書いてありましたよ。
切符係のおばちゃんとは行きのバスで先頭で立っていたので少しお話できました。立っていても、なんだか心が和んでよかったです。。。
ぱんださん、いらっしゃいませ。
とりあえず、行きたいなと思っているお山に出かけてみることです。バスが混んでも、小屋が混んでも、汗だくになっても、帰ってくるときには「ああ、やっぱり行ってきてよかった」と思える、それが山のいいところですよ。
この時期の低山が体に悪いというのは、うーん、まあ、私のような根性なしの中年は標高の低いところでギラギラ太陽&アスファルト歩きとかが、体に堪えてしまうってことです。
まずリュックを背負って一歩踏み出してみて、そこから自分にあった山歩きをみつけていかれたら好いと思います。
投稿: ゴン太 | 2006.08.12 12:33
ゴン太さん、こんにちは。
書き込みがとっても遅くなってごめんなさい。仕事に山に忙しい毎日でした。
早川尾根でしたか。あそこは人はそんなに多くないけど、南アルプス北部の山々がとても素晴らしいですよね。昔、北沢峠から早川尾根小屋に泊まり、一泊二日で鳳凰三山を越えて、夜叉神峠まで下ったことがあります。若かりし頃の思い出です。
実は私も隠れ仙丈岳ファンだったりします。とある計画を以前から温めているのですが、まだ実行できてないんです。山頂に登るだけなら、夜行日帰りができてしまいますが、やっぱりゆっくり泊まりたいですね。
テントはどこのメーカーですか?結構重いのでしょうか?最近、だんだんテントの重さが身に染みるようになってきました。(^^;
北沢駒仙小屋って名前になったのですね。私が3000m級の初めての山が仙丈岳で、北沢長衛小屋に泊まって往復しました。
昔話ばかりで恐縮です。また楽しい記録を読ませてください。
投稿: リブル | 2006.08.16 18:12
リブルさん、書き込みどうもありがとう!です。
私など、アルプスは北も南も初心者そのもので、北岳も甲斐駒も仙丈も登ったことがないのですよ。
仙丈は頂上でテント張れないそうなので、小屋泊まりで考えています。ちょっとコースをひねって2泊3日で歩きたいな、なんて考えてるんですけど、実行はいったいいつになるやら(笑)。。。
テントはICIのGORE LIGHTってやつです。7年ほど前に購入したものですが、当時で2KG切ってました。
私は年齢的に本当にりっぱな中年なので、そろそろテントは辞めないといけないなと真剣に考えています。
しかしながら、平日に休みをとって小屋泊まりで歩けるほど稼ぎがないという厳しい現実があり、最近テントで結構よく眠れるようになってきたこともあってやめられずにいます。
マットを買い替えたりして軽量化に努めているのですが、どうも要らないものを持っていってしまう悪い癖があって、荷物はテントだと15KGぐらいになってしまいます。なんとか工夫して10KGかせいぜい12KGぐらいにしたいですね。リブルさんは軽量化の工夫でこれはお薦めってありますか?
投稿: ゴン太 | 2006.08.16 20:02
こんばんわ。
>ちょっとコースをひねって2泊3日で歩きたいな、
もしかして仙塩尾根ですか?北岳とセットで歩いてみたい尾根ですね。さすがに塩見は遠いようですが...。
私と同じテントですね。私もゴアライトです。私のは確かフライを入れてちょうど2Kgくらいだったと思います。今なら300gくらいは軽量化されてますね。どうせ私は冬はやらないし、軽量テントで十分です。
私もいらないモノをたくさん持って行ってしまうので、気づいたら20Kg超なんてことがよくあります。少なくても17Kgぐらいかな。ということで工夫は何にもしてません。私も教えて欲しいです。(^^;
投稿: リブル | 2006.08.16 22:31
リブルさん、おはようございます。
>もしかして仙塩尾根ですか?
うふふ、なかなかいいセンをついているかも(笑)。
でも、北岳とセットではなく、仙丈だけで2泊3日の計画なんですよ。
軽量化は、ザックを小さくして、そのなかにどうやって必要なものを詰め込むか考えると良い、ってどこかに書いてありましたね。
パッキングだけでも暇なときに試してみます。
あ、テントですけど、よく考えたら2kg切ってなかったかも。でもテント泊はテント自体の重さより食糧とか水の重さが、これがけっこう堪えるんですよねー。
投稿: ゴン太 | 2006.08.17 07:23