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2005.11.27

【西へ西へ 鳥坂峠から春日山・滝戸山】 山バス情報20

昭文社の山と高原地図(エアリア)31『富士山 御坂・愛鷹』2005を見ると、釈迦ヶ岳から神座山、鳥坂峠と春日山を越えて黒坂峠の先まで赤実線が引いてあって、もうここまできたら、大栃山や達沢山、大沢山、それに蛾ヶ岳などを含めたエアリア『御坂・天子』を新規に作ってほしい!とひそかに願っているのですが、今回は『中央線の山を歩く』(藤井寿夫著)(新ハイキング社)、それにkomadoさんのレポも参考にして、鳥坂峠から滝戸山まで歩いてみました。

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【山行日】2005年11月26日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿  06:22 - 07:05 高尾   (中央特快)
高尾  07:25 - 09:11 石和温泉 (中央線)

「バス」
石和温泉 09:25 - 10:11 鳥坂トンネル (富士急平和観光)

「徒歩」
鳥坂トンネルバス停 10:15 - 10:30 鳥坂峠
鳥坂峠 10:30 - 11:10 春日沢の頭
春日沢の頭 11:20 - 11:50 黒坂峠
黒坂峠 11:52 - 12:08 地形図の名所山(春日山最高点の看板 1236ピーク)
地形図の名所山(春日山最高点の看板)12: 38 - 13:12 鶯宿峠(なんじゃもんじゃ)
鴬宿峠(なんじゃもんじゃ) 13:35 - 14:15 滝戸山
滝戸山 14:45 - 15:10 林道ベンチ
林道ベンチ 15:20 - 16:45 芦川村役場 

「バス」
芦川村役場 17:01 - 18:01 石和温泉駅 (富士急平和観光)

「鉄道」
石和温泉 18:15 - 19:41 高尾 (中央線)
高尾   19:46 - 20:30 新宿 (中央特快)


鴬宿峠(なんじゃもんじゃのリョウメンヒノキ)での停滞は、ここで「まごついた」ことを示しています。ここは地形図と若干異なっておりまして、↓のような「名所山林道」なるもの(未舗装)が黒坂峠まで走っているのです。

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おまけにこのなんじゃもんじゃのある場所に設置された芦川村の指導標に「←黒坂峠・春日山 ● 鴬宿峠・滝戸山→」などと書かれており、混乱してしまいました。(「なんじゃもんじゃ」のあるところが、馬頭観音もある本来の鶯宿峠なんですが、現代のクルマ社会の鴬宿峠は車道が乗越している方ということなんですかね)

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結論から先に言うと、黒坂峠から山道をたどってこの「なんじゃもんじゃ」まで来たら、未舗装の林道を(芦川村側だけ)舗装された大窪鴬宿林道に出るまで歩くと、簡単に滝戸山へ上がる山道の入口が見つかります。

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他は春日沢の頭(アンテナが何本も立っている)で「稲山」と記された方に直進しないように注意する以外、とりたてて難しいところはないです。ただ、黒坂峠から鴬宿峠までは夏場などは藪っぽくてかなり歩きにくいかも知れません(道自体は明瞭ですので道をロストすることはないと思います)。

今回、滝戸山に14時前に到着できれば、中道町が新しく開いたという甲陽学園への道を降りて、右左口(うばぐち)からの町営バスに乗ろうと考えていたのですが、鴬宿峠でのロスタイムなどもあり、実現しませんでした。

滝戸山から更に西(南西)へ向かうのは地形判断できないと苦しいかもしれません。少し偵察してきたのですが、滝戸山から日陰山・右左口峠方面は降り積もった落ち葉で踏み跡がかなり薄くなっており、よっぽど注意していないと、稜線をはずして甲陽学園へと降りる道に引き込まれてしまうのではないかと思います。

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紅葉は稜線ではほとんど終わっており、冬枯れの落ち葉道の風情↑でした。代わりに帰りの大窪鴬宿林道ではきれいな紅葉を見ることができ、なごり雪ならぬナゴリモミジ↓を堪能できました。

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あと、気になっていた地形図の鶯宿峠からの昔ながらの峠道。鶯宿峠から林道に最初にクロスするまでは難なくたどれましたが、そのあとはもう私の力量ではとても無理。陽の短い季節を考慮するまでもなく、おとなしく立派に舗装された林道を伝って車道へ降り、中芦川まで歩きました。

最後に... このあたり、地形図、標識、指導標どれをとってもむちゃくちゃで、山梨百名山の春日山の標柱には1235mと書かれているし、地形図の名所山には「春日山最高点」の標識があり、滝戸山のすぐ手前のピークには名所山(1205m)と書かれた芦川村の指導標があったりしますので、くれぐれも混乱なさらないようにご注意くださいませ。

☆ この山行のレポはこちらです。


☆☆☆ またまたうれしいお知らせ ☆☆☆

FYAMA時代の強力なメンバお二人のサイトが新たに相互リンクとなりました。
リブルさんとba_sobuさんです。

リブルさんは、そのレポート数ではおそらくFYAMAナンバーワン。FYAMA時代は大先輩として、私の稚拙なレポに貴重なレスをたくさんいただきました。ホームページは 山と温泉の風 です。

ba_sobuさんは、komadoさんのレポや記事によく登場するのでおなじみの方も多いかと思います。お花を愛する繊細なセンスとヤブルートを走破する大胆さがスゴイ。私と同じココログで、HPは 青空に雲が光る です。
最近では「切通峠から織戸峠経由で菰釣山」なんてスゴ過ぎます!

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2005.11.14

【宝鉱山行きバス、満員御礼】 山バス情報19

komadoさんと帰りにもしかしたら笹一で会っちゃうかも、とは思っていました。でも行きの富士急行の車内で会うとは... さらに都留市からの宝鉱山行きのバスが席がすべて埋まってしまうとはまったくの予想外でした。

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(左から二番目の電光掲示のバスに乗車)

【山行日】2005年11月13日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿  06:00 - 06:38 立川  (中央線)
立川  06:43 - 07:39 大月  (中央線)
大月  07:51 - 08:06 都留市 (富士急行)

「バス」
都留市 08:20 - 08:40 宝鉱山 (富士急バス)

「徒歩」
宝鉱山バス停 08:45 - 09:50 1076ピーク
1076ピーク 09:55 - 10:48 からかさ岩
からかさ岩  10:58 - 11:45 本社ヶ丸
本社ヶ丸 11:45 - 11:55 本社ヶ丸東峰
本社ヶ丸東峰 12:40 - 13:22 角研山
角研山 13:30 - 14:11 林道横断
林道横断 14:17 - 14:55 舗装道路
舗装道路 15:00 - 15:40 笹一
笹一 16:40?? - 16:48?? 笹子駅

「鉄道」
笹子 17:02 - 18:02 高尾 (中央線)
高尾 18:17 - 19:02 新宿 (中央特快)

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宝鉱山行きのバスは、紅葉の最盛期や5月の連休でも乗客はたいてい2~3人で、このバスで吊革につかまる乗客を見たのは初めてのことです。もっとも、私、komadoさん、それにkomadoさんといっしょに鶴ヶ鳥屋山へ登られたba_sobuさんご夫妻の4人以外は大人数のグループでしたので、まあちょっとしたハプニングみたいなものでしょうか。

今回私が歩いたコースは、「花のひかり」の記事で紹介されていた本社ヶ丸東南東尾根の登り部分。
komadoさんのお書きになった記事レポートを参考に歩いてみましたが、最後の方の尾根の直登を除けばおおむね歩きやすい道で、危険箇所は特にありません。迷うような分岐には「←登山道→」の表示があるので、基本的な地形判断ができる人なら、天候が悪くない限りほとんど問題なく歩けるのではないかと思います。

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ある程度一般登山道を歩き慣れて、そろそろ地形図とコンパスを携えて地形を読みながら静かな山道を歩いてみたい、とお考えの方にはうってつけのコースかも知れません。この日も登山口から稜線に上がるまで誰にも会いませんでした。

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紅葉は1000m前後がきれいに色づいていました。1200m以上はあらかた紅葉はおわっており、1500m以上は葉っぱはほぼすべて落ち葉になっていました。

帰りはさすがにkomadoさんと同じコースを下るのは私には無理なので、すでに3回ほど登りにとったことのある船橋沢への道を降りました。ちょうど林道とクロスする前後が紅葉がきれいで何度も足を止めてしまいました。

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そして、最後は笹子駅を尻目に先週komadoさんにお会いしたときに教えて頂いた笹一酒造の新酒フェアへ。日本酒には目がない私は試飲コーナーでぐびぐびと何杯もおかわり(笑)して、いいかげん酔っぱらって、おみやげに「しぼりたて生原酒」を買ってふらふらと笹子駅に向かおうとしたところでba_sobuさんご夫妻とkomadoさんに再会。4人で山のお話を肴にちょちょいと呑んで、晩秋の夕闇せまる中、笹子駅へと向かいました。

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komadoさん、 ba_sobuさんご夫妻様、当日はご親切どうもありがとうございました。お三人の迷惑にならなければいいのだが、と朝のうちはこれでも緊張していたのですが、笹一で再会したときは、もうあと2~3杯呑めばへべれけ寸前というだらしない状態で、大変失礼いたしました。これに懲りず今後ともどうかよろしくお願いいたしますです。

☆お知らせ☆
このブログにもうひとつ相互リンクができました。FYAMAで活躍されていたたぬきせんべいさんのブログです。
掲示版の方へ遊びにいらしてくださり、その際、お願いしてリンクをはらせていただきました。
私と同じでNIFTYのFYAMA消滅をきっかけにブログを始められたそうで、沢、雪山、etcとこなす、すごい方です。

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2005.11.07

【神座山(黒打の頭)で紅葉に酔い痴れる】 山バス情報18

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3日に行った東御殿では道に迷い、かなり疲れたばかり。しかし、5日(土)は快晴と天気予報がひっくり返ったので、あまり人気(ひとけ)がなくて、紅葉が楽しめそうなところ、ということで、前回芦川村を訪れたとき気になっていた神座山へ行ってみることにしました。

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【山行日】2005年11月5日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿  05:38 - 06:30 八王子  (中央線)
八王子 06:34 - 08:03 石和温泉 (中央線)

「徒歩」
石和温泉駅 08:10 - 08:20 石和温泉駅入口バス停

「バス」
石和温泉駅入口 08:29 - 08:50 桧峯神社前 (富士急バス)

「徒歩」
桧峯神社前バス停 09:00 - 10:25 檜峯神社
檜峯神社     10:35 - 10:50 トビス峠
トビス峠     11:10 - 11:50 神座山(黒打の頭)
神座山(黒打の頭)12:55 - 13:50 △1521.9
△1521.9  14:45 - 14:50 ジョーリヌギデーラ
ジョーリヌギデーラ14:55 - 16:20 新井原

「バス」
新井原 17:04 - 18:01 石和温泉駅 (富士急平和観光)

「鉄道」
石和温泉 18:15 - 19:41 高尾 (中央線)
高尾   19:46 - 20:30 新宿 (中央特快)

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行きの富士吉田行きのバスは、日本人より外国人の乗客の方が多くて韓国語、中国語、広東語などが飛び交っていてびっくり。さらにこのブログのリンク先である「花のひかり」の管理者komadoさんと行き帰りのバスが偶然同じになってしまい、これには本当にびっくりでした。

紅葉は、ほぼ全コース中よかったです。中でも神座山~△1521.9の稜線と、ジョーリヌギデーラからの下降路は秀逸。あまりにすばらしい紅葉で、先に進むのがもったいなくてしょうがなかったほどでした。

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コースタイムは「完全紅葉狩りモード」のため、かなりゆっくり歩いた場合の所要時間とお考えください。途中の休憩時間も異常に長いので、普通の人なら大栃山の往復と釈迦ヶ岳の往復の両方を加えても間に合うのではないかと思われます。

ただ、紅葉の時期はどちらか端折ってゆったり楽しみたい、そんなコースでした。△1521.9でお会いしたkomadoさんに、わたしゃ今日は大栃も釈迦も登らないよと言ったら、さすがにあきれておられましたが・・・(笑)。

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登山道は、神座山~△1521.9の稜線で尾根をはずさないように気をつける以外、迷うようなところはないと思いますが、舗装道路歩きの最後の方、檜峯神社の手前で釈迦ヶ岳に登るルートとの分岐があり、こちらを登っていけばジョーリヌギデーラ(上芦川下降点)のすぐそばに出ます。また、檜峯神社にも釈迦ヶ岳の道標があり、こちらは神座山~△1521.9の稜線に出るようです。

なお、文中「神座山」と記した△1474.4のピークは「黒打の頭」であり、神座山とは山梨百名山の大栃山であるという強い主張があることは認識しておりますが、登山者の権威のようなエアリア『富士山 御坂・愛鷹』の最新版2005年版についにこの山頂が「神座山」と記されてしまった関係上、さらなる混乱を避けるために、あえて「神座山」の名称を使いました。

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フィナーレはお気に入りの芦川村へ降りて、秋の夕陽に照るヤマモミジ♪を堪能しながら新井原の酒屋さんへ行きましたが、配達中でビールが買えず、少し先のおそば屋さんへ足を伸ばすもすでに閉店後の悲劇。しょんぼりしてバス停に座り込んでいると、17:00前になって酒屋のおやじさんが店を閉め始めているのを見るや、すかさずビールをくれーとお願いして(笑)、最後はホントにメデタシメデタシでした。

☆ この山行のレポートはこちらです。

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2005.11.06

【紅葉の東御殿をさまよう】 山バス情報17

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【山行日】2005年11月3日(祝)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿  05:38 - 06:30 八王子 (中央線)
八王子 06:36 - 07:50 塩山  (中央線)

「バス」
塩山  08:08 - 08:43 乾徳山登山口バス停 (山梨貸切自動車)

「徒歩」
徳和   09:00 - 10:10 大久保峠
大久保峠 10:15 - 12:10 東御殿
東御殿  12:40 - 13:17 馬頭尊
馬頭尊 13:20 - 13:50 大久保峠
大久保峠 14:00 - 14:45 徳和

「バス」

乾徳山登山口 15:29 - 16:05 山梨市駅 (山梨市営バス)

「鉄道」
山梨市 16:26 - 17:43 高尾  (中央線)
高尾  17:58 - 18:54 新宿  (中央線)

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朝、塩山駅でトイレに行ってからバス停に行くと、長蛇の列。タクシーの客引きで少し減ってもまず座れない様子。徳和まで立っていくのかと観念したら、早めのバスが来て、運転手さんが乗客を数えてすぐに携帯で「もう一台だしてや」と連絡。2台目のバスでゆっくり座って乾徳山登山口バス停で下車できました。

数年前、連休で甲武信岳に行った時は立ったまま西沢渓谷までいった乗客がいたことを思い出すと、山梨貸切自動車もずいぶん「いい意味で」変わってくれたようです。

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帰途、試験運行の山梨市営バスに乗ってみました。写真は酔っぱらって歩きながら撮したため(笑)、思いっきりピンボケしていますが、内部は、ちょうど、秩父バス(浦山大日堂~秩父駅)を新装開店したような(笑)感じです。

この日は、西沢渓谷の紅葉目当ての観光客で席はほぼ埋まっており、徳和で最後に乗車した私で、ちょうどぴったり満席になりました。

なお、このバスの運行は11月27日までですので十分にご注意を。

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で、問題の(?)登山道ですが、はっきりいって「ものすごく」荒れています。今回の山行で参考にした『一日の山 中央線私の山旅』(横山厚夫著 実業之日本社=絶版)の「東御殿」の記述と現状とはかなりかけはなれています。

私の場合、大久保峠の手前で一回、大久保峠から大久保山を巻きながら東御殿と小石ゼンの鞍部に向かう道に取り付くところでもう一回、道を失いました。

二回とも、あきらめて「撤退しよう」と戻る途中で休憩をとって落ち着いてよく考えることで幸いにも道を見つけることができましたが、 道標完備の一般登山道しか歩いたことのない方や地形図とコンパスを使ってルートを割り出した経験のない方だと80%以上の確率で道迷いをする→ガスッていたりした場合など遭難の可能性アリです。

理由は、もとあった登山道が尾根通しについているわけではなく、大久保峠から大久保山を西に巻く地点では尾根がでっぷりと太っていて、単純な尾根歩きより地形判断が数段難しいからです。

マーキングはありますが、このマーキングが肝心の場所にはついていなかったり、何種類かのマーキングが混在していて、その中のマーキングはあきらかに山仕事の仕事道についているものなので、これらを混同すると本当に厄介なことになります。

もちろん山中では誰にも会いませんでした。東御殿の山頂は暖かい陽射しが降り注いでいれば本当に何時間でものんびりしたいと思わせるすばらしいところです。紅葉も道中結構きれいでした。

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(行きは見逃してしまった「馬頭尊」 「馬頭観世音」の文字がみえる)

今回のこの山行は、ごめんなさい「レポなし」です。
十分な地形判断ができているとはいえないワタクシの駄文を読んで、他の一般ハイカーの皆さんが安易に「なんとなく行けそうな気分」にはなってほしくないルートなのと、昨日も山にいってきたので、そちらの方の報告もなるべく早くしたいためです。

コースタイムは、私の場合、2回の道迷いと撤退のための逆戻りなどがありますので、往路はすんなりいった場合より40分ほど余計にかかっているかと思います。

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