2024.06.23

【梅雨の晴れ間に…タクシーでのんびり大蔵高丸】 タクシー情報

Taxi_okuratakamaru0090

(ハマイバ丸の先で…)

 

【山行日】2024年06月22日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅 - 06:19 大月 (JR中央線各駅停車)

「タクシー」
大月駅 06:40 - 07:05 湯ノ沢峠入口 (6600円)

「歩行」
湯ノ沢峠入口 07:15 - 08:05 古い道標
古い道標   08:10 - 08:25 湯ノ沢峠
湯ノ沢峠   08:35 - 09:10 大蔵高丸
大蔵高丸   09:20 - 09:50 ハマイバ丸
ハマイバ丸  09:55 - 11:15 大谷ヶ丸
大谷ヶ丸   11:45 - 12:55 大鹿山手前
大鹿山手前  13:00 - 14:05 景徳院
景徳院    14:15 - 14:45 甲斐大和駅

「鉄道」
甲斐大和 15:24 - 16:33 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾   16:34 - 中央線某駅 (JR中央線快速東京行き)

 

Taxi_okuratakamaru0050

(大蔵高丸山頂でも…)


 ついに、というか、やっと梅雨入り宣言が出た関東。これまで何日もあった休日の晴れをぐうたらと過ごしてしまった私も、ようやく山へ出かけようという気持ちになってきました。。。ちょうど、土曜日は晴れの予報で、平井さんの予報では、からっとした暑さと言うことで、出かける先に選んだのは、またあのコースで行きたいとずっと思っていた大蔵高丸。なにもかも値上げされてタクシー代も上がっているだろうけれど、いくらぐらいかかるのかも知りたい、ということもあり、朝は早起きして大月駅へ。

 しかし、6時半前に着いた大月駅前にタクシーの姿は見あたらず、コースを代えて富士急の一番電車で行く別のプランに変更しようかとも思ったのですが、タクシー会社に電話してみると、10分ほどで車を回せますというお返事で、大月駅で待機。ほどなく現れた運転手さんに名前を言われて、タクシーに乗り込みます。

 運転手さんのお話では、今は大峠まで9000円ぐらいかかるそうで、楢の木尾根も歩いてみたいと思っていた私は、大峠は誰かと相乗りで割り勘して行くしかないかな…と(苦笑)。しかし、7000円以上いっちゃうかなと覚悟していた湯ノ沢入口までの料金は6600円。これなら、またもう一度利用してもいいかな、なんてちょこっと思ってしまいました(昔の大峠までの料金と同じぐらいなのに…経済観念がないですね(笑))。

 登山口には既に二、三台車が停められており、後ろの車の方は、これから登山靴を履いて…というところ。挨拶をして、さて、登山届けを出そうかと、スマホを取り出して見るも圏外。慣れないタクシー利用(笑)だと、こういうところでミスが起きてしまいます。少し上がったところで、圏内になったので、試してみましたが、どうやら、向こうの電波はこちらに届いているものの、こちらの端末の電波は弱すぎて向こうに届かないという状況のようでした。(ちなみにこの状態は峠に上がっても、見通しのよい山頂でも同じか圏外かでした)

 この径を歩くのは随分久しぶり。最初は前世紀このブログを始める前のこと。当時の最奥の停留所「桑西」から車道をとぼとぼ歩いていたら、運良く後ろから来た車に乗せてもらいましたが、その次はそんなこともなく、車道を歩ききってのアプローチ、時間や疲れなどもあって、当時できたばかり(?)の米背負峠からの経路で下ってしまいました。でも、いずれも、そのときの感想は「このあたりで一番歩いていて気持ちのよい径」で、実際、下で挨拶した車の方も、峠で少しお話をしたとき同じことをおっしゃってました。

Taxi_okuratakamaru0018

 径は、ほぼ湯ノ沢沿いにつけられていて、急な箇所もほとんど無く、自然林100%の木陰に包まれ、暑い季節でも苦も無く登ることができますし、アプローチの関係上でしょうか、人に出会うこともほとんど無い静かな径です。聞こえるのは沢音と、もう盛りを過ぎてやや弱い感じのトーンになってきたハルゼミの合唱。久しぶりの山行きでなかなか上がらない足でも、気持ちよく歩いて行けます。

Taxi_okuratakamaru0019

 途中、45分ほど経過したところで木ぎれに記された古い道標↑が見つかり、一息入れましたが、そのあとは見覚えのある最後の水場(水場の標識はありません)で、開けたばかりの500mlのペットボトルに天然水を補給して少し登れば湯ノ沢峠です。


 湯ノ沢峠には、「小金沢山・牛奥の雁ヶ腹摺山・大蔵高丸・ハマイバ」の手押しのカウンターがあり、ハマイバはここから降りてハマイバ前バス停へ行く人のことかな…という感じで大蔵高丸のカウンタを押していきます。

Taxi_okuratakamaru0030

(峠のカウンタ…昔からありましたっけ?)

 すぐに鹿よけのネットで囲まれた区域に扉を開いて入っていきますが、なんと、ほとんどお花らしいものはありません。一面草原といった雰囲気で、見つかるのはキンポウゲなど鹿さんが食べない黄色系のお花だけ。以前同じような時期に来たとき、それなりにいろいろ咲いていた記憶があるのですが、今はどこかに進入経路があって、ネット+扉で囲った意味がほとんど無い状態に感じました。

Taxi_okuratakamaru0036

(黄色以外のお花がほとんど見当たらない草原のようでした)

 

 「植物採集は禁止」の立て看板も見つかりましたが、見た感じから、鹿柵が機能していないというふうに思えました。峠まで車で来られますから、盗掘という確率がないとは言えませんけれど。。。

 再びゲートを抜けて大蔵高丸がでんとそびえる地点。ここももちろんお花無しですけれど、こんもりしたあの山の頂に向かう気持ちは格別です。

Taxi_okuratakamaru0044

(大蔵高丸へ…気持ちが高まる♪)

 もっと直線的に登っていくような記憶があったのですが、うまくゆったりとしたジグザグを切って無理なく山頂へ至る感じの道になっているのですね。山頂からは、最後の一筋ともいえる残雪が好いアクセントで富士山がすっきりと見えていて、右に目を移せば南アルプスも今日は綺麗に見えています。もうこれで、4回目か5回目になりますが、大蔵高丸からのこれほどの好展望は初めてです。

Taxi_okuratakamaru0049

 お花畑ではちょっとがっくりきてしまいましたが、この展望を満喫できたことで、朝早く起きてタクシー代を払った甲斐があったと、気分よく山頂をあとにしました。

 ゆったりとした稜線を下っていき、途中遠くにツツジ系の赤い花を見つけ、一瞬この時期だとレンゲ?とも思いましたが、遠くから見てもあの独特の葉っぱではなさそうで、その先で見つけた赤色のツツジもやはりヤマツツジでした。

Taxi_okuratakamaru0059

 更に進むと、再び鹿柵。こちらには扉に「撮影中です。『希少種・絶滅危惧種を含む貴重な草原植生を撮影し調査研究しています。登山道から植生内に立ち入らないでください。』」と環境省の名前で表示があります。

 こちらは背丈の高い植物も群生していて、少し期待して入ってみたのですが、私の目にとまった植物はやはり黄色系ばかり。かろうじて、遠くにアヤメ(ショウブ?)らしき花が一輪と咲き始めらしいアザミ(?)↓が見つかっただけ。来た時期が悪かったのかなぁ…とも思いましたが、どうもこちらも食べられているような印象をぬぐえませんでした。

Taxi_okuratakamaru0065

 入口にあったものと同じ表示のある扉を抜けて、闊達な草原の尾根径を進んでいけば、また富士山が現れ、その少し先がハマイバ(破魔射場)丸。三角点にタッチして、少し休憩。山頂は木立に囲まれており、「秀麗富嶽十二景 三番山頂」の看板は、ちょっと??ですが、その前後の富士山は確かに美しいだけでなくかっこいい感じですね。

Taxi_okuratakamaru0081

 ハマイバ丸到着は10時前で、この調子なら米背負峠から下るという選択肢は姿を消して、とりあえず、大谷ヶ丸で、少し早めの昼食にしようかなと。。。でも、ここから先が、これまでの緩やかな上り下りとは違って、結構大変なところなのですよね。

 山頂の先で満開のヤマツツジの向こうにそれこそ秀岳の富士山を望んだ(トップ写真)あとは結構滑りやすい急坂下り。そして一度天下石に登り返したあと、また急な下りで米背負い峠へと一気に高度を落としたあとで、更に大谷ヶ丸への急な登りが待ち受けています。

 しかも米背負峠の先では、プーさんのものらしいまだ新しい落とし物を目にして、すれ違う人も絶えてきたことだし、と鈴をつけての登りです。息が上がらないようにゆっくり登るべきなのですが、やはり、あの場所からはできるだけ離れたい、との思いでやや呼吸は乱れぎみ。それでもおいしそうなキノコを目にして撮影したりで、ほぼコースタイム通りに大谷ヶ丸山頂に到着できました。

Taxi_okuratakamaru0109

(これは落とし物ではなくキノコです、たぶん(笑))

 大谷ヶ丸で大休止。お湯を沸かしてお茶を煎れ、おにぎりタイム。大蔵高丸・ハマイバ丸と異なり、こちらは誰もおらず、30分ほどのんびり休憩できました。

 大谷ヶ丸からの下りはエアリアに滑りやすい急坂と書いてあり、ここから先はほぼ下りベースと判っていたこともあって、ストックを取り出し、約二ヶ月ぶりの山行きですから、膝痛予防をかねてゆっくり進みます。

 どちらかといえば、ハマイバ丸からの下りの方が滑りやすいし急だと私は感じましたが、200mほど標高を下げたあとは概ね平坦な道のりです。初めて歩いたときにできたばかりだった防火帯も今は防火帯らしくなくなって、エアリアに注意書があるものの、現地は枝が置かれているだけで、指導標を置かないと間違えて入り込んでしまうのではと心配してしまいます。

Taxi_okuratakamaru0117

(中央の明るい防火帯へついつい引き込まれてしまいそうですが、枝の手前を右手の踏み跡へ進みます)

 

 この稜線はピークらしくないピーク=コンドウ丸に標識が置かれたほかは、前世紀末から旧大和村と大月市の古いプラスチックの指導標(地面に落ちたものや判読不能もある)が混在しており、是非新しい指導標を整備してほしいと思います。
 
 大谷ヶ丸から一時間ほどで曲沢峠。ここから曲沢沿いに降りる径は荒れているとの表示があり、最近のエアリアでは赤破線も消えてしまっています。最後の下りですし、二ヶ月ぶりの山、安全策をとって、すぐ先の大鹿山手前まで行って、水分補給と足休めをしてから景徳院目指して下ります。

 この径は、そこそこ急ですがほぼ尾根に沿って一直線に径がつけられているので、先が読めて安心です。途中急に植林帯になるところもありますが、基本的に雑木の尾根径で、紅葉の頃もそれなりに楽しめるように思いました。

 ただ、最後の方で、簡易舗装の径になったあとの、ココ↓。

Taxi_okuratakamaru0140

(右の白い手すりの方ではなく、左手の簡易舗装へ行きます)


 ここは指導標が置かれるべきではと思いました。エアリアの冊子には写真入りで右手の白い柵沿いではなくて左に折れると書かれていますが、読んでない人は素直に白い柵沿いに下ってしまうのでは…と思います。この時期は左手に降りても結構草が被っていますし…間違いやすい箇所ではないかと思いました。

 景徳院バス停に行ってみると、甲斐大和行きのバスは、30分以上あとで、しかも上日川峠からのもの。30分あれば、歩いても駅に着いてしまいますし、おそらく満員のうえに立たされてしまうこと必至。逆に天目温泉に行くバスがあればお湯に寄ってから帰るという手もあるのですが、上に上がるバスは、もっと待たなければならない、ということで、一番暑いと言われる時間帯(14時)に灼熱のアスファルト道歩き(笑)。

 平井さん、からっとした暑さって言ってましたけど、結構蒸し暑いですよ、と呟きながら、黙々と歩いて行くと酒屋さんが見つかり、入ってみると、ビールだけでなく、笹一の原酒のワンカップも冷えていたので、一本ずつ購入。ビールを飲みながら駅へ向かい、着いてみれば40分以上の待ち時間。友人にメールなど打ちながら時間をつぶして、15:24の高尾行きを待ちます。

Taxi_okuratakamaru0152

 駅のホームは上日川からのバスの乗客で結構な人数でしたが、やってきた高尾行きはガラガラ。余裕で座って、笹一のワンカップをグビグビ。。。これが効いたのか、その後の笹子から相模湖の間の記憶が全くなく、ガラガラだった車内は相模湖駅(特急通過待ち)では立ち客がたくさん出ていて、隣には若い女性がいつの間にか座っていました(笑)。

| | コメント (0)

2024.04.28

【斧窪御前山から御春山で新緑を楽しむ】 山バス情報201

Onokubogozen_ohannna0068

(6号鉄塔へと向かう尾根)

 

【山行日】 2024年04月26日(金)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅 - 09:10 高尾 (中央線各駅停車)
高尾 09:18 - 09:43 梁川 (中央線各駅停車)

「歩行」
梁川駅   09:55 - 10:45 斧窪御前山
斧窪御前山 10:55 - 12:05 ヨソ木山
ヨソ木山  12:25 - 13:20 大田峠
大田峠   13:30 - 14:25 御春山(おはんなやま)
御春山   14:35 - 15:10 大野貯水池
大野貯水池 15:15 - 15:45 コモアしおつ
コモア   15:55 - 16:05 四方津駅

「鉄道」
四方津 16;08 - 16:30 高尾 (中央線各駅停車)
高尾  16:33 - 中央線某駅 (中央特快東京行き)

【地形図】 「上野原」

 

Onokubogozen_ohannna0119

(1号鉄塔の手前あたり)

 

 ああ、またふた月も間が開いてしまいました。今年の花粉はきつかったのもありますが、もひとつ言い訳させていただくと(笑)、昨年の電子レンジに続き、ついに洗濯機が動かなくなってしまい、買い換えを余儀なくされたという…。これも88年製なので、覚悟はしていたのですが、電子レンジの二倍は痛い出費でした。

Onokubogozen_ohannna0003

(今だと完全にアウトなネーミングですが(笑)、36年間、よくもってくれました)

 花粉情報も「少ない」に転じてきたこともあり、金曜日は久しぶりにお休みをいただいて、出かける予定だったのですが、連日の残業疲れもあって、やっぱり朝は早起きできず。。。それでもこの日はゴミ出しの日でしたので、もぞもぞと起き上がってゴミ出しを済ませると、やっぱり予報通りいい天気。出かけるしかありません♪

 そこで行き先にしたのは、komadoさんが今冬歩かれた、斧窪御前山から御春山(おはんなやま)と全く同じコース。綱之上御前山をカットして御春山に向かい、大野の貯水池に降りたあと"コモアしおつ"に寄り道したのまでまったく同じと、完全パクリしてしまいました(笑)。

 そんな遅出でしたので、梁川の駅に着いたのは10時前。駅を出てすぐ左のガード下をくぐって、鳥沢方面へと線路北側の道を行きます。線路沿いの民家には色とりどりの花々が咲き乱れていて、もう春も本番なのに、いろいろ理由をつけては今まで出てこなかったことをいまさらのように反省(笑)。

Onokubogozen_ohannna0020

 10分ほどで、大月市のかすれてしまった指導標に「オノクボ御前山→」というマジック書きあり、さらに先に進むと右手にいかにもそれっぽい、少々藪っぽい山径が見つかりますが、komadoさんのレポにもあるように、取付はここではなくて、もう少し先に進んだところにある指導標が指し示す、結構急傾斜な山道です。

 この指導標もかすれてしまっていて、マジック書きで「御前山 上り30分下り25分」とあります。ここで柔軟体操をしてから登りにかかります。

 かなりの急傾斜ですが、道形は明瞭な上、自然林豊かな尾根で、新緑を存分に味わえたのが収穫でした。下の指導標に記されていたように概ね30分ほどで斧窪御前山山頂に着きましたが、途中で、早くも下山してくるハイカーに会ったのは意外でした。今日は一応平日ですし、こんなバリルートでは誰にも会わない一日になるだろうと思っていたのです。。。 

Onokubogozen_ohannna0029

 「斧窪御前山 522.9m」との標識があり、わりと最近設置されたものなのでしょう(昔の地形図では523.0mと記されていました)。アンテナが建ってるほかは、まぁ居心地のいい山頂ですし、駅から一時間近く経過していたので、水分補給を兼ねた小休止。やはり今日は暑くて、用意してきたペットボトルのDAKARAを全部飲み干してしまいました。

 一息入れて念のためコンパスで方角(西)を確かめながら、急な尾根を下っていきます。所々笹藪もありましたが、ちょうどヤマツツジが見頃(?)になっていて、新緑に赤のパッチワークを楽しみながらの下りです。

Onokubogozen_ohannna0054

 下りきった鞍部には「ヨソ木山・大田峠→」のお手製の道標がありますが、ここは、こんな機会でもないとおそらくは行かないであろう、松浦本にある、4号鉄塔から7号鉄塔までの尾根を偵察してみることにしました。

 往復に要した時間は30分強でしたが、尾根自体は494ピークの前後を除けば平坦で広々として歩きやすく7号鉄塔から見る斧窪御前山は、なるほどひとかどの風格がありました。ただ、5号鉄塔の伐採はもう今では木々が育ってしまって、好展望とはいきません。また、途中倒木があって、そこでコンパスを引っかけてしまったのに気がつかず、戻ってきたときに、見覚えのある自分のコンパスがぶら下がっているのに気づいて「えー?」と驚く始末(笑えない!)。

Onokubogozen_ohannna0074

(7号鉄塔付近で…)

 戻って、お手製の道標に従い、ヨソ木山を目指します。途中、結構藪っぽい径になったりしますが、ピンクのテープや赤テープ、そして、松浦本にもある小さなテレビアンテナや日本道路公団の2級基準点などもあるので、自信を持って進んでいくと、急登ひと登りで、2号鉄塔のあるヨソ木山(538m点)に到着。

 ここは樹の切り株などもあり、富士山も見えるなかなか佳い場所。ちょうど急登のところでお昼のチャイムが聞こえていましたので、お湯を沸かしてこの山頂で大休止としました。

Onokubogozen_ohannna0107

 ヨソ木山には山名板があるだけで、道標のようなものはありません。2号鉄塔の方角ではなく、折り返すようにピンクテープのある、ほぼ磁北方向に伸びる急な尾根を下っていきます。萌黄色の美しい美林尾根を進み1号鉄塔と40号鉄塔の送電線の交差点へ。そして39号鉄塔へと尾根伝いに行きますが、このあたりは要所に先に見たお手製の道標があって、再び中央自動車道の走行音が聞こえる方角に進んでいきます。

 松浦本にある道路公団のU-19の基準点も見つかり、笹藪もそれほどうるさいものでもなく、そろそろかな、という感じでヨソ木山から小一時間で大田峠に到着です。

Onokubogozen_ohannna0139

(大田峠 峠の名の入った標識もすぐ隣にあります)

 時刻は13時半前。少し迷いましたが、おやつタイムを取りながら、予定下山時刻を過ぎてしまうけれど「綱之上御前山をカットして御春山・大野貯水池」の方針堅持としました。”おはんなやま”なんてなかなかイイ名前じゃないですか。このまま降りて梁川駅はもったいなさ過ぎます、行ったことないところだし行ってみましょう♪

 峠から「綱之上御前山→」の標識に従って行きますが、途中で綱之上御前山の標識が再度出てきたら、そちらを見送って尾根通しに東に進むときに地形判断が必要=コンパスの出番になると思います(このあたりには「南米沢峠」や「御春山」を示す”みちしるべ”はありません)。というか、綱之上御前山に行くだけのスキルがあれば、この判断はそう難しいものではないですね。念のためコンパスで方角を確かめるというだけの話かもしれません。

 私の場合は、485から降りていったあと、ジャンクションピークのようなところに上がったところで、ちょっと間違えそうになってしまいました。たまたま、南の方の明瞭な尾根から、ハイカーがお二人降りてきて、そこで言葉を交わしていただいたため、すぐに修正できましたが、いったん南に進んでからすぐに尾根が左にカーブして東へと延びていることに気づくことができたかどうか…。お二人のハイカーに声をかけていただいたおかげで、難所をクリアできたのかも知れません。

Onokubogozen_ohannna0157

(無事、東へ延びる尾根に乗ると南米沢峠へ向かう素敵な美林…)

 
 南米沢峠は赤い祠がふたつある鞍部。祠に南米沢峠の標識が置かれていました。ここから大野貯水池への峠道と御春山への登山道は私の持っている21年版の登山地図でも赤実線になっていますが、登山道には木段(かなり古い感じ)があり、エッチラ登っていけば左手にあらぬ方角を向いた石仏と祠が見つかり、そのすぐ先が御春山の山頂です。

Onokubogozen_ohannna0168

 御春山(おはんなやま)は、名前がイイだけでなく雰囲気もまたよろしいです。東屋があり、座って、ゆっくりお茶をしながら下山予定時刻を修正。ゆっくりしたら、大野貯水池へと向かいますが、この貯水池までの径は、この季節ホント好いですね。

Onokubogozen_ohannna0183

(チゴユリ)

Onokubogozen_ohannna0177

 それまで散見されていたヤマツツジは、ここではまさに満開でどっさり↑花をつけているし、すぐ先にある小ピーク(郡司山)の先にはチゴユリ、キンランなどなど色とりどりのお花が見られて、ああ、今日は出かけてきてよかった、最後はこのコースにして好かったと頬も緩みながら大野貯水池へ着地。

Onokubogozen_ohannna0194

(キンランだと思う…ピンボケ御免!)

 貯水池のバスは平日でも午前中だけ。すぐ対面に酒屋さんがあったので、コモアしおつのスーパーで買う予定だった(笑)ビールをここで調達。店のひとにコモアしおつへの道を聞いてみると、この車道を下って行くと左に上がる道があると教えてもらって、行ってみました(教えてもらわなくても途中で道標があるのでわかります)。

Onokubogozen_ohannna0211

(午後の便がない…11:59のコモア経由の便に惹かれます(笑))

 コモアしおつ、初めて行ってみましたが、ここは集合住宅はなくて、みな一戸建てなのですね。スーパーだけでなく駐在所もあれば病院・薬局もあるし、床屋さん、信用金庫まで、かのエレベーター&エスカレーターのすぐ近くにしっかりあります。

 エスカレータに乗りたくても今の時間は上りだけの運行と言うことで、エレベーターで下山。これがビルやマンションのエレベータと違ってゆっくり、ゆったり…結構時間かかるんですね。悠然と山でケーブルカーに乗っているような気分(笑)です。

Onokubogozen_ohannna0231

(駆け下り禁止って…)

 

Onokubogozen_ohannna0232

(今度はエスカレーター乗ってみたい…(笑))

 降りてみるとちょうど上りの高尾行きがドアを開けて待っていてくれて、待ち時間もなく楽しい平日山行の帰途についたのでした。

 

| | コメント (2)

2024.02.25

【松枝から伊豆ヶ岳~子ノ権現】 山バス情報200

 

Matsueda_izugatake0128

(子ノ権現にて…福寿草が好い感じでした)

 

【山行日】 2024年02月24日 (土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
八高線某駅  - 07:40 東飯能 (JR八高線)
東飯能 07:56 - 08:35 芦ヶ久保 (西武秩父線)

「バス」
芦ヶ久保駅前 08:57 - 09:12 松枝 (西部観光バス 242円)

「歩行」
松枝バス停 09:20 - 10:00 山伏峠
山伏峠   10:10 - 10:45 伊豆ヶ岳
伊豆ヶ岳  11:10 - 11:30 古御岳
古御岳   11:35 - 12:02 高畑山
高畑山   12:05 - 12:30 中ノ沢ノ頭(622.7三角点)
中ノ沢ノ頭 12:40 - 13:50 子ノ権現
子ノ権現  14:05 - 15:33 吾野駅

「鉄道」
吾野  15:36 - 15:55 東飯能 (西武秩父線)
東飯能 16:06 - 八高線某駅 (JR八高線)

【地形図】 「正丸峠」 「原市場」 

Matsueda_izugatake0049

(山伏峠からの尾根道…積雪はほとんど無しに近かった)

 

 毎年この時期は、花粉症を理由に山をサボり続けてばかり。そして長いブランクが空いて、アカヤシオの時期になっても、重い腰がなかなか上がらない→あれこれ言い訳して山に行かない(笑)という悪循環を断ち切るべく、毎年この時期に見たいと思っても目にすることができなかったお花を目当てに出かけてきました。

 お目当ては子ノ権現の福寿草、そしてもうひとつ、この時期に咲き始めるザゼンソウ、このふたつの開花状況を下見という名目のもと、コースは全て一般登山道で、松枝から伊豆ヶ岳に登って、お決まりの子ノ権現に行ったら吾野駅まで歩くというもの。スタートが正丸駅ならガイドブックのコースとほとんど変わりありません。

 松枝(まつえだ)から歩くのはエアリア(山と高原地図)に松枝バス停近くとその先にあるというザゼンソウ自生地で様子を見てみたかったのと、もうひとつあったのですが、ともかく松枝バス停のようなどん詰まりのバス停というのは、私のようなバス派にとっては、とにかく一度行ってみたい場所(笑)ですので、それだけでもイイじゃん、というノリで乗車してみました。

Matsueda_izugatake0019

(どん詰まりのバス停なので、折り返し場があります)

 

 松枝行きのバスに乗るには、西武秩父駅まで行ってそこから乗り倒すのもひとつの手ではありますが、時間とバス代の節約ができる芦ヶ久保駅近くで待ち伏せという作戦をとりました。ただ、バス停の場所は少しわかりにくいです。

 「あしがくぼ山の花道」という標識の階段を降りてバス通りに出るまでは簡単なのですが、横断歩道を渡る前の右手にバス停が見えるので反対方向だとわかっていながら行ってみると、やはり西武秩父行きのバスの便しか表示されていないバス停です。こういう田舎のバス停は片側にしかないことが多く、その反対側の車線のバスは道路の反対側で手を上げて停めることが多いのですが、その場合は反対側のバスの時刻も表示されているものです。

 信号(押しボタン押さないと信号は変わりません)を渡って、反対側を探してみるもなかなか見つからず、少々焦りましたが、横断歩道を渡って、右ではなく左(県民の森→の表示が見える方向)へ進んでみると、小さな郵便局があり、陰に隠れるようにバス停があるのです。こちら側の時刻表には松枝方面の時刻しか表示されていませんので、ここで待つことになります。

Matsueda_izugatake0011

(こちらに向かって歩くと、松枝方面へ行くバス停がみつかる)

 予想に反し、バスには、同じところから私ともう一人登山者が乗車。その方も同じ松枝まで乗車でした。武川岳へ行くつもりだというもう一人の登山者もやはり、ザゼンソウ目当てだったらしく、私が携帯で登山届けを出している間に先に出発して、その様子を教えてくださったのですが、「北正丸ウッディーランドの管理人さんに確かめたところ、台風で流されてしまって今はほとんど咲いていない」というお話。私も行ってみてきましたが、「ザゼンソウ保護のため立入禁止」の表示があって、トラロープで囲ってある中にそれらしきお花は見当たりませんでした。

 そのまま53号線を上がっていって、切り通しのようになっている横瀬町と飯能市の境を過ぎ、さらに車道を上っていけば、見覚えのあるげんきプラザ。ここから、以前のようにすぐに登山道という予定だったのですが、この日は前日の積雪状況も上の方ではどの程度かまだちょっと不明で鎖場の通過はできれば避けたかったこともありましたし、気になっていた山伏峠からの経路に行くチャンスということで、更に15分ほどの車道歩きで山伏峠。

Matsueda_izugatake0036

 湯ノ沢バス停からの方が、距離的には少し近いかも知れませんが、とにかく歩いてみたかった経路でしたので、、テルモスの甜茶で一息入れてから、尾根筋につけられたこのルートを上っていきます。登り始めのところに石祠があり、道中の無事を祈ってからえっちら上がっていきます。植林ばかりですが、登山道としては歩きやすい方ではないかという印象で、コースタイムより短い時間で伊豆ヶ岳に到着。ここまで積雪らしいものもなく、アイゼンも不要でした。

 時刻は11時前ですが、おなかも空いていたし、山頂はそれほど混雑もなく、陽当たりも好いここで早めのお昼ご飯にしました。このあと古御岳から子ノ権現、そして吾野駅は、このブログを始める前の2001年の秋に歩いていて、そのときのメモに「伊豆ヶ岳より古御岳!高畑山へコースタイムで行くのは無理」と書いてありますが、実際には記憶がほとんど無いというのが正直なところでした。

 古御岳へは、いったん下ってかなり登らされるのは覚えていますが、何故、古御岳の方が好いかというのは、古御岳を越えて、更に先に進んだところで、ああなるほどと思いました。

Matsueda_izugatake0060

 ここは、それまでの植林の多さに比して雑木が綺麗なところなのですね。更に先に進めばアセビがたくさんあるところもあって、この時期でも緑の葉を見られるのはなかなか嬉しいものです。そして高畑山。今持っている2017年版のエアリアのコースタイムは古御岳から30分。いちおう、コースタイム内で歩けました。当時持っていたのはおそらく2001年版で、20分と書いてありますから、私の足が速くなったわけではないようです(笑)。

Matsueda_izugatake0063

(アセビ群生)

 高畑山からしばらくで、送電鉄塔がありますが、なんと送電線がありません! 実際昔買った地形図「原市場」(平成7年修正測量)をみると確かに送電線があるところで、これは撤去されるということなのでしょうか…。

Matsueda_izugatake0071

(送電線がない送電鉄塔)

 高畑山自体もこの送電鉄塔も、今となっては全く記憶が無くて、その先の中ノ沢ノ頭(イモグナの頭)もまるで記憶にありません。今は巻くこともできますが、せっかくの三角点なので立ち寄って、古御岳から一時間近く経過していたので、ベンチもない山頂で樹の切り株に座ってミカン休憩としました。

 中ノ沢ノ頭の南尾根には、ロープが張ってあり、さらに「この先は登山道はありません」の表示がありますから、間違ってハイカーが入り込むこともないでしょう。柏木のあたりから506m地点を通ってバリハイルートがあるのかな、なんてことを考える酔狂につまらないヒントを与えるだけ(笑)でした。

Matsueda_izugatake0079

 

 天目指峠へと高度を落としてゆき、峠の手前のウナギ伝説を読み、すぐ近くの立派な石祠でここまでの無事を感謝してから、さぁ、ここからが大変です(笑)。身体というか気持ちは下りモードですが、地図を見れば判るように、ここから結構な登り、しつこいぐらい登らされます。多くのガイドブックに紹介されているコースですが、最後の最後になって、一体いつ終わるんだ!と言いたくなるであろう、この登りのことは余り書かれていないように思います。

Matsueda_izugatake0111

(愛宕山のこちらは木祠、この先でまた一度下ってから登らされます(笑))

 

 そして、天目指峠の手前あたりから出ていた花粉症の症状が、更にひどくなってきて(笑)、愛宕山の標識あたりでは、今日は帰りどうなっちゃうんだろうと…(笑)。時刻は13時を回っていて、これから急いだところで14:30に受付終了の休暇村奥武蔵の日帰り入浴には間に合わないし…。子ノ権現から先はもう登りはないだろうから、その先はマスクをして歩くしかなさそう…、ということで、子ノ権現までは辛抱。

 しかし悪いことばかりではありません。子ノ権現手前のフクジュソウは好い感じで咲いていてくれていました。ちょうど暖かい陽差しが一番降り注ぐ14時前。。。黄色というか、黄金色のように輝いて、久しぶりに見た実物は、やっぱりその名の通りハッピーな気持ちにしてくれる好い花だなぁ…という感想でした。

Matsueda_izugatake0145

 子ノ権現では、久しぶりに来た記念に足腰のお守りを購入してから、大きなわらじや下駄を見物。お堂でお参りして、トイレを借りたあと、水道の水で顔を洗って花粉を落とし、マスクを装着してから(笑)下山にかかります。

Matsueda_izugatake0158

(私もお参りしてから帰りました)

 大きなわらじ以外ほとんど記憶がありませんでしたが、ここから先は道標にしたがって吾野駅を目指せばよく、難しいことはありません。ただ、下の舗装道に出るまでの間がしんどかった。鼻水だけならいいのですが、目が痒くなってきてしまって(笑)。ああ、やっぱりこればかりはヨーグルトいくら食べても、甜茶いくら飲んでも治りそうにないなぁ…、とは思いつつ、しかしあの黄色い素敵なお花をこの目で見ることができて、来るんじゃなかったとはさすがに思いませんでした。

 不思議なことに下の舗装道路に降り立って、しばらく歩くとだんだん症状が治まってきてくれて、目のかゆみも不思議ととれてきました。浅見茶屋は残念ながら、本日は終了の看板が出ていましたので、写真だけ撮って素通り。

Matsueda_izugatake0182

 でもでも、奥武蔵はやっぱり山里に降りたあとがイイですね♪ 廃屋の先には柚の木がたわわに実をつけていたし、「吾野駅まであと2km」の標識付近には、民家の庭先に、何気に咲いている↑フクジュソウがたくさん見つかったし、よく見れば馬頭観音や冬椿の花もちらりと咲いているし、梅も白いのも紅梅も咲いていたし、で、こんな道だったっけ???と呟きながらも、長い道のりを吾野駅まで歩くのは退屈ではありませんでした。

Matsueda_izugatake0196

 吾野駅では、これまでの例にもれず目の前で上り電車が発車してしまうのかな、とそれも想定内で歩いていたのですが、なんと今回は15:36の電車にほぼぴったりのタイミングで駅到着。初めて、列車に腰掛けながら、下山通知をアプリ(コンパス)で提出したのでした。

 

| | コメント (4)

«【遅出でちょこっと…霞丘陵】