2017.05.22

【兵どもが夢の跡…坪山から三ツ森北峰】 山バス情報157

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(イワカガミも終わっていた)

【山行日】 2017年05月20日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅 - 07:28 上野原 (JR中央線各駅停車)

「バス」
上野原駅 08:20 - 09:20 八ツ田 (富士急山梨バス 970円) 遅延

「歩行」
八ツ田  09:30 - 10:15 小平地
小平地  10:20 - 11:00 坪山
坪山   11:15 - 12:15 西原峠
西原峠  12:35 - 13:45 三ツ森
三ツ森  14:05 - 15:55 杉平入口
杉平入口 15:55 - 16:05 冨岡

「バス」
冨岡 16:12 - 16:39 猿橋駅 (富士急山梨バス 410円)

「鉄道」
猿橋 17:09 - 17:42 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾 17:45 - 中央線某駅 (JR中央線快速東京行き)

【地形図】 「七保」 「大月」 「猪丸」

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(ご長寿咲き残りのヒカゲツツジ二輪)

 給料日前の週末。しかし天気は抜群によさそう。お金がなくて山へ行けないというのは結構深刻な事態ではあるけれど、行かない言い訳にはしたくない…。Suicaのチャージ残高で行けそうなところでと検討。。。

 昨年のGWに行った鋸尾根で気になる点があったので確かめたい、というのと、花期が終わった坪山の様子(実はまだ一度も坪山には登っていなかったのです)を見てみたいというのがありまして、sanpoさんが三年前に歩かれたコースをほとんどそのまま剽窃させていただいて、未踏の山と美林の尾根を繋げてみました。

 とはいえ、sanpoさんが歩かれたのはGW。2週間後となると、ヒカゲさんやウチワさんはもちろん、カガミさんもこの高度ではもう終わっているはずで、バスもそう混んではいないだろうけど、飯尾手前まで座れないのはあまりに悲惨(笑)、ということで念のため上野原駅には7時半の到着。列の最初の方に並びます。

 危惧していたことは杞憂ではなく、先週末の悪天も手伝ってか?、発車時刻前に既に70人以上の行列ができあがってしまい、おまけに発車が遅れに遅れて8時20分。増発便出るも立客が出てしまう事態に。
 
 八ツ田で降車したのは私一人だけ(皆さん鶴峠から三頭山のようでした)。降ろされたのはバス停から離れた橋のたもと。「←坪山」の表示のある場所で、バス停は遥か遠くに「あれかな」と判る程度の地点。普段だとバス停の写真を撮りに行くのですが、この日はバスが遅れたのと、降ろされた橋の向こうに見える白黒のお車が気になって(笑)バス停撮影はカット。

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 橋の向こうに見えるのはパトカーとお巡りさん。身体と足をほぐしていい加減出発しようかというところで、山梨県警の警察官がにじり寄ってきて、「登山届けは出しましたか?」「こちらのコースは初めてですか?」「登山歴は?」等と笑顔で詰問(笑)。「ここは登山道ではないことはわかっていますよね」と念を押され(?)たりで、”何これ、遅れたバスのロスタイムだけでも痛いのに…”という気持ちが顔に表れてしまったのか、警察官曰く「いや、つい先日ここで遭難がありまして…お時間とらせてしまって済みません」と。

 そんなこともあって、結局スタートは9時半。トイレを済ませて登山道を上がり始めたところで、後発の松姫峠行きのバスがやってくるのが見えました(笑)。
 
 西尾根を歩き始めてすぐ、ああこれは、ba_sobuさんのサイトで見たばかりの、ええっと、名前はなんて言うんだっけ…(帰宅後照合してササバギンランとわかる)な、お花。

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 植林の登りをこなせば、「坪山これより尾根登り」の表示が現れ、自然林の尾根歩きとなります。足もとにはヒカゲツツジの表示やイワウチワの表示が次々に出てきますが、当然どちらも終わっていて、落花した花びらも見当たりません。登っても登っても状況は同じ。「この地区はヒカゲツツジ・イワウチワの群生地です」の看板がある小平地で水分補給をします。今日は予報通り暑い!

 休憩後、トラロープの急登をこなしてもやはり状況は変わらず、「ここからイワカガミ」の表示となったので、咲き残りぐらい見つかるかなぁ…と淡い期待も裏切られ(笑)、萎れた花や落花した残骸が見つかるだけ。いちおう、シロヤシオにも注意していたつもりだったのですが、残念ながら私の目にはとまりませんでした。

 これが全部咲きそろった頃はさぞかし壮観だろうな、ということは想像に難くないのですが、やはりこれだけ緑色の葉っぱばかり見せられると、言い方悪いですが、ヒカゲさんとイワウチワ・イワカガミをとったら何も残らない山、との感も否めなくて、終わってしまえば、まさに夏草が生えただけの様にも見えてしまいます。

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 そんな心の中の悪口が聞こえてしまったのか、最後の最後でご長寿咲き残りのヒカゲツツジ二輪とイワカガミ数輪↑に出逢えたのはついていたのか、こちらの執念に向こうが負けたのか…

 最後の急登をこなすと坪山の山頂に出ます。時刻は11時。まぁまぁ予定通りに来られたのでホッとしたのですが、コンパスでこれから行く方角を探ると、同じ方角に「阿寺沢」との標識が建っていて、かなり混乱。蜂がうるさくて、地図と照合再確認する作業も捗らず、少々焦りました(笑)。

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 コンパスの方角を信じて、阿寺沢方面と書かれた方角に進むと、そこで納得。ここから左「阿寺沢・びりゅうかん」右「佐野峠・奈良倉山」と分岐するのですね。松姫鉱泉の案内は白いテープでバッテンがつけられていたのですが、日帰り入浴をやめたと言うことだけなのでしょうか…。廃業したりしてないと好いのですが。

 こちらの径はさすがに人気も少なくなって、途中でかなり大きな黒い糞を見つけてしまったので、鈴を出して歩きました。西原峠まで出会ったのは一人だけ。ヤマツツジの蕾、トウゴクミツバツツジの咲き残り、そしてヒカゲツツジの葉っぱ、チゴユリがみつかりました。植林はなくずっとミドリいっぱいの自然林なのはとても嬉しいです。

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 西原峠に着いたのは坪山を出てからちょうど一時間後の12:15。 お腹も空いてしまったので、ここでお昼ごはんにしました。それにしても西原峠は今やもう峠の標識もなくなってしまって、初めて訪れる人はここが西原峠と判断できないのではないでしょうか。。。

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 そして、西原峠から大寺山・北峰へ行くのに、こんなところ↑を上がっていくなんて、誰も想像できない様な気がします。実際4年前に私自身隣の林道に入り込んで往生しましたし、この日も右往左往している人に出会いました。

 ここは指導標どころか標識もマーキングもありませんから、エアリア赤実線どころか赤破線もいかがなものかな…と思います。私の持っているエアリア「高尾陣馬13年」ではしっかり赤実線が入っています。

 さらにこのヤブっぽい尾根を上がっていっても、上がりきったところで左に折れる感じで幅広い尾根をたどっていくというあたりも、一般登山道だけしか歩いていない人に判断できるのかどうかものすごく疑問です…。

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 しかししかし、小寺山・大寺山のあたりは、秋に来たときも素敵でしたけれど、ミドリの季節もいいものですね。もう芽吹いたばかりの若いエネルギーがみなぎる新緑というわけではなかったけれども、こういう美林の山が身近にあることにただただ感謝してしまいます。

 大寺山への急登をこなしてみると、もうあの青字の山名標だけになっていて、道しるべは姿を消していました。ここはこの状態がベストだと思います。大寺山では休まずにそのまま三ツ森北峰を目指します。もう何度もやってわかってはいるのですが、このあと大きく下って手放す高度が実に恨めしい。そしてその後の急登で登り切った先にもう二段の登りがあるのも(笑)。

 三ツ森北峰には14時の15分前に到着できて、16時のバスには余裕で間に合うと一安心。大寺山で休まずにここまで一気に来たのは、頑張ったご褒美にと朝コンビニで買っておいたバウムクーヘンを励みにしたのです。

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 富士山はほとんど霞んでしまっているけれど、何とか肉眼では見えて、富士山と目の前の楢の木尾根を眺めながらゆっくり休憩します。今年こそは今年こそはと何年も前から言いながらまだ歩いていない楢の木尾根は、もうすっかり上の方まで緑色になっていて、なんとかしたいなぁ…との思いで見つめ直してしまいました。

 2時を回ったところで腰を上げ鋸尾根へ。sanpoさんと同じ長尾根ではなく鋸尾根を下降とした理由は昨年GWに歩いたときにAKIOさんからいただいたコメント「これはトウゴクミツバツツジでは」というのと、私の目に、もしかしてこれはシロヤシオでは?と思わせた樹があったので、その樹がシロかどうか再度確認しておきたかったからなのでした。

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(トウゴクミツバツツジ おしべが10本)

 で、ミツバは、AKIOさんご指摘の通りトウゴクでしたが、シロヤシオは私の間違いのようでした。もしシロヤシオなら、いくらなんでも落花した花びらぐらいは見つかるはずですが、それすらも見つかりませんでした。 

 鋸尾根は、今回もコースタイムの1時間半を大幅にオーバーしてしまいましたが、その美林ぶりは相も変わらず健在です。 そして、GWの時期にいつも見られるヤマツツジは、この時期でも綺麗に咲いていて、今回のコース中唯一の丁度見頃のお花といった印象でした。

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 ライトグリーンの美林の中にアクセントのように朱色が交じる姿もいいものですね。ただ、この日の暑さのせいもあったのでしょうが、花の撮影のために立ち止まると、途端にブヨでしょうか、ハエのような虫が目や口や首筋にたかってきてこれには閉口しました。虫除けのスプレー(ディート不使用)を帽子やシャツにいくら振りかけてもしつこくたかってきて、いつもとちがって、この日は、ああもう早く里に下りたいと思ってしまったほど。

 杉平入口バス停に着いたのは、16時前。バス代を節約するためではなく、勿論目的はアレで(笑)、冨岡バス停までそのまま車道歩き。上和田行きのバスとすれ違いながら歩いて酒屋さんでビールを調達。バスが来るまでの時間を佳い気分で過ごしました。

 ただ、このバスなんですけど、猿橋駅で待たされます。到着は16時39分頃だったのですが、ちょうど3分前に上り電車が出たばかりというタイミングの悪さ。30分もあるので、戻ってセブンでビールの追加を購入(笑)。これじゃぁ、お金貯まらないよなぁ…と苦笑しつつ、もう一本ビールを開けてしまったのでした。。。

 

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2017.04.16

【小仏城山から高尾山】 山バス情報155

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【山行日】 2017年04月15日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「バス」
八王子駅北口 09:47 - 10:41 大垂水 (神奈中バス 500円) 遅延

「歩行」
大垂水  10:45 - 11:55 小仏城山
城山   12:20 - 13:15 高尾山
高尾山  13:20 - 14:17 高尾山口駅

「鉄道」
高尾山口 14:19 - 京王線某駅

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 肉離れの方は、3週間ほどで、ほぼ日常生活には支障が無い程度まで回復していたのですが、それでも寒い日の朝などは突っ張るような張ったような変な違和感がいつまでも残っていて、これは暖かくならないとどうにもならないのかな~、などと思っていたら、今年は彼岸を過ぎても、いつまで経っても寒い寒い(笑)。

 もうこうなったら、四の五の言わず歩きに行かなくては…と思っていた矢先、エイプリルフールにお腹に来る風邪を発症。高熱を出して寝込み二日間何も食べられず、大変な目に遭いました。病み上がりは会社に向かう坂道でふらふらする有様。先週末はたとえ天気が好くてもちょっと出掛けられない状態でした。

 まぁ、そんな具合ですから、せっかく天気が好く夏日並に暖かくなったこの週末は、最悪ケーブルで下山も可能な高尾山へ行くことに。それで、前々からここは歩いていないので行ってみないと…と気になっていた大垂水峠から小仏城山へ上がるお気楽ルートを選択。大垂水の峠は標高400m近くありますから、城山まで標高差は300mもありません。ここなら何とかなりそうだし、高尾山へ行くのをやめて小仏峠から下りてしまうという非常手段もありますから、何かあってもどうにかなるでしょう。

 というわけで、以前にも書いたように、八王子駅まではバスで出て、八王子駅からは一日三本しか無い相模湖行き神奈中バスでアプローチです。おそらくですが、行きだけとは言え、電車を使わずに路線バスだけで山へ向かうのは初めてのことだと思います(高速バスなら経験がありますが…)。

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 さすがにこのバスに八王子駅から乗るハイカーは少なくて、一番乗りで座ることが出来ましたが、それでも私の他にハイカーが一人とパーティと思われる数人の団体さんが乗り込んで出発。途中でハイカーだけでなく一般乗客も乗り込んできて、高尾駅の手前で立ち客がでてしまい、高尾山口の駅には長蛇の列のハイカーが(笑)。大混雑となって大垂水バス停で下車です。

 このバス停は山を始めて間もない頃に中沢山の方へ行くのに利用したことがあるはずなのですが、バス停付近の様子など全く記憶に残っていませんでした。もしかしたら相模湖駅の方から乗車したのかも知れませんが、降り立ったバス停はまるで記憶の無い場所という感じです。ちなみに大垂水のバス停は相模湖行きと八王子行きのバス停が離れたところにあって、八王子行きのバス停の方が高いところにあります。
 
 バス停の写真を撮ったり、入念に(笑)足の筋肉をほぐしたりしていたので、他のハイカーは先に行ってしまい、団体さんとは完全に別行動できたのは幸いでした。もっとも皆さん、城山の方ではなく中沢山や一丁平の方へ向かわれたのかも知れません。バス停から車道を登っていくと、左手に中沢山方面の入口らしい分岐が現れ、次に右手に一丁平方面への案内板が見つかり、更にその先に大垂水峠の表示と城山へ直登するルートの入口が見つかります。ちょうど神奈川県との県境に当たります。

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 道は尾根を直登するかと思いきや、しばらくは沢沿いの径で、ニリンソウやヨゴレネコノメがたくさん咲いています。沢から尾根に上がるところにちょっとした湿地帯があって、カエルの鳴き声も聞こえたりして、走っている人たちにはこの声も届かないのだろうなぁ…とか考えながら、尾根に乗ると、私には皆目区別のつけられないスミレさんが、これまたたくさん咲き誇っていて、人さえ多くなければほんと佳い山なんだよなぁ…などと思ってしまいます。

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 尾根径は結構植林も多いのですが、明るい雰囲気で、歩いていても気分が好いです。山頂近くなると、こんな↓標識があって、こういうのって、かえって、「この奥に希少種(?)がありますよ」と教えているようなものでは…と思ったのですが、やはりというかその奥で、ヤブの中で一心にカメラを構えている人がいました。まぁ、写真に撮っているだけなので私も黙って睨みつけてやっただけでしたけれど…。その上の登山道脇にも同じ品種と思われるのがありましたので、それほど大騒ぎするほどのものでもない気がするのですが、いずれにしても逆効果のような気がしてしまいます。

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 最後の急登をこなして一丁平からの道を併せるとまもなくで城山です。左手にお花畑のようなところがあって、ああ、ここは春に来るとこんなに色とりどりの美しい場所だったんだ、と感激してしまいます。これまで城山はいずれも真冬の寒い時期にしか訪れたことがなかったのです。

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 時刻は12時前。お花畑の向こうに芝生のような草地があって、皆さんそこに寝転がって楽しそうだったので、私もその草地に座ってお昼ご飯にしました。まるでピクニックみたいです。こうだとわかっていたら、私もおにぎりなどではなく、フランスパンのサンドイッチにミニワインでも持ってきたかった(笑)。

 のんびりとお昼をとったら、高尾山へと向かいます。一丁平の桜は、急に暖かくなったので慌てて咲きはじめた、といった感じで、木々によりけりですけれど、まだ三分咲き程度でしょうか。来週末あたりが良いかも知れません。もみじ台のツツジは丁度見頃といった感じですが、こちらも来週末でもまだ大丈夫ではないかと思います。

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 高尾山への登り返しもそれほど苦にならずにこなして上がってみると、さすがにここはすごい人出。山頂の桜↑は八分咲きのものもあって、こちらは来週だともう散ってしまっているかも知れません。それにしても人が多く、さすが高尾山。外国人もたくさんいて、いろいろな言葉が入り乱れていたりします。さすがに人が多いのと、どうもお空の様子が急に変わってきてしまったこともあって、三角点の前でアクエリアスを飲み干したらすぐに稲荷山コースへ戻るようにして下山です。それでもまだこの時点では、下山前に雨に降られるとは思っていませんでした。

 こりゃ、降られるかも知れないな、と思ったのは木道が終わって土径になったあたりからでした。前を行く親子連れを追い抜き、ペースを上げたのですが、やはりというか、黒い雲が西から忍び寄ってくるのが樹林越しにも見えて、ポツリポツリと額に水滴を感じるようになりました。

 雨脚が強くなってきたので、背後を振り返ると、ああ、もうこりゃ降られるなと覚悟。レインウエアを引っ張り出して上だけ着て先を急ぎました。レインウエアを羽織ると途端にやむというのが謎の法則ですが、このときも直後に一旦やんだものの、やはり予想したとおり、また降り出して、ウエアを着たままで脱がなかったのは正解でした。

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 何しろ滑りやすい径なので転倒しないようにとそれだけは十分注意して下っていきましたが、結局は最後ケーブルの前に降り立つ頃にはあっさり通り雨でやんでしまって(笑)、心配したカミナリサマは一度もごろごろ言わずにいてくれて、これだけは助かりました。何せ高尾山で唯一のと言っていい尾根ルートでしたから。。。

 高尾山口の駅に着くとちょうど新宿行きの各停が二分後の発車というタイミングの良さ。レインウエアを羽織ったままとりあえずガラガラの電車に乗り込んで、車内でレインウエアの水滴をぬぐって仕舞い込み、このレインウエアを前回使ったのって、何年前だったっけ…と考えながら帰途についたのでした。

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2017.01.22

【イタドリ沢ノ頭から矢ノ音・孫山】

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(奈良本峠先の一般登山道にて)

【山行日】 2017年01月21日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅   - 08:33 藤野 (中央線各駅停車)

「歩行」
藤野駅  08:45 - 09:55 449ピーク点
449  10:10 - 11:15 矢ノ音
矢ノ音  11:30 - 12:05 孫山
孫山   12:25 - 13:10 相模湖駅

「鉄道」
相模湖  13:40 - 13:49 高尾  (中央線各駅停車)
高尾   13:54 - 中央線某駅   (中央特快)

【地形図】 「与瀬」

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(積雪は限りなくゼロに近かった)

 天気予想図を見る限りは、先週末のような どん曇りの空模様を予想していたのですが、土曜の朝、明るくなってきた外を見てみると、どうやら青空いっぱいの晴天の様子。慌てて準備をして家を出たのは会社に行くぐらいの時間帯でした。

 こんな日のために用意していたプランが、松浦本『静かなる尾根歩き』掲載の「イタドリ沢ノ頭から矢ノ音」(96頁)で、藤野駅から相模湖駅へ歩くバスを使わない山行き。バス待ちで寒さに震える心配もなく、交通費も安上がりで給料日前でもお財布の心配をせずにいけるので、まさにうってつけです。

 ちょうどうまいこと高尾乗換え無しの電車が捉まえられて、車内はゴルフに行く人たちも乗り合わせる時間帯で混雑したものの、短時間で藤野駅へ。駅から和田へ行くバスを利用しても好いのですが、わずか数分の乗車ですし、次のバスは9時ですから歩いた方が早い(それにバス代も助かる)ので、身体をほぐしたらさっそく高尾方面へ戻るように駅前の道を進み、すぐ左手の踏切を渡って、沢井隧道をくぐります。

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(沢井隧道)

 隧道は車も走行する中を歩くので、未だにあまり好きになれませんが、それほど長い距離でもないので、少しの辛抱です。トンネルを抜けた先の日野のバス停は、エアリアのように日野集落からの道との交差地点にあるのではなく、実際はもう少し手前にあります。歩いた感じでは、なるほどここまでならバスを利用するまでもないかな…という感想です。

 数分で姫谷の看板が見え、クリーム色の橋も見えてきます。取り付きは簡単にわかりましたが、どうも感じとしては、余り入ってきて欲しくない様子。しかし通行禁止の表示もないので、そっと山道を上がっていき、竹林のところで上着を脱いで支度します。
 
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 ただ、竹林の先は踏み跡も錯綜していて、直進は崩壊した感じ。右手の踏み跡が素直な感じがしたので、そこから取り付く形で上がっていきました。このあと、松浦本のように北東へ向けて高みを目指す作業道を忠実にたどっていったつもりなのですが、組木も黄ポールも石祠も目にすることが出来なかったので、松浦さんの歩かれた経路とはもしかすると異なっていたのかも知れません。

 コンパスで何度か確認した際、方角としては間違っていませんでしたし、何より作業道自体は基本的には一本道で、神奈川県造林公社の白ポールにごく自然に到達できたので、449ピークに着いたときもここで間違いないと確信できました。

 藤野の駅を歩き出してからちょうど一時間強経過していたので、行く手にイタドリ沢の頭が見えるところが陽当たりも好く、449のピークでテルモスのティータイムにしました。

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(449からイタドリ沢ノ頭へ向かう)

 コンパスで念のため方角を確認してからイタドリ沢ノ頭へ向けて一旦下ります。鞍部からの登り返しはバリハイらしい直登となり、息を弾ませ、ときどき左手に見える山塊を眺めながら、全く特定できないけれど、あの奥に見える白く雪を頂いた山はどこかな、と気になりながら、上がっていきます。

 登り切ると赤いテープを巻いた木はありましたが、さすがにハンカチは見当たりませんでした(笑)。 ここからは一般登山道です。イタドリ沢ノ頭への登りは先ほどの直登に比べたら楽なものです。

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(イタドリ沢ノ頭)

 イタドリ沢ノ頭にはベンチもあり、樹林越しではありますが、遠くに富士山も見えていました。休憩地点(449)から30分も経過していなかったので、三角点にタッチしただけで、矢ノ音へ向かうことにします。それこそ幅2mのしっかりした平坦な道がずっと続き、楽ではありますがやや単調です。ただ、植林も多いですが、雑木の清々しい径もあって、このエリアに多いトレランの人も見かけませんし、たまに行きかう人も単独の物静かなハイカーばかりで、その点では静かなる尾根歩きそのものです。

 矢ノ音へ登る径はエアリアには記載されていませんが、巻き道との分岐点には指導標があって「矢ノ音分岐」と書かれています。径は本当に登山道そのもので、迷いようがありません。登るにつれ林相も好くなっていきますから、時間があればぜひとも立ち寄りたい場所です。

 矢ノ音山頂は丸太を切ってこしらえたベンチもありますが、そこよりも、明王峠へと伸びる笹道にある倒木の方が陽当たりも好く雰囲気も好かったので、こちらに座ってのんびり休憩することにしました。時刻は11:15。ここから予定通り与瀬神社だと、ちょっと早すぎる帰宅になってしまうとわかったので、陣馬山まで積雪の様子見がてら往復してみたら…とも考えたのですが、やはりあちらは人も多く賑やかすぎるだろう…せっかくの静かなる尾根歩きなのだから、このまま予定通りにしよう…と。

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(こちらで休憩を取りました)

 この日は時折吹く北風が相当強くて、やんでいた風が再び吹き始めたところで腰を上げ、戻って大平小屋と書かれた方向へ下っていきます。植林の中かなりの急降下で、尾根歩きの続きの心づもりだったので、道を間違えたかな、とふと思ったのですが、降り立ったところは明王峠からの巻き道が合流して、右手に緩やかに下れば大平小屋。その後は尾根歩きらしい平坦な径となりました。

 平坦な尾根径は植林ばかりなのですが、手入れが良く行き届いているためか、あまり暗い感じではありません。道なりにずっと歩いて行けば、来た方向を明王峠、左:孫山・小原宿、道なり:与瀬としたわりと新しい相模原市の指導標があり、左手の坂を上がっていけば、孫山ノ頭です。

 孫山の頭には意外にも先客が一人。普段なら遠慮してしまうところだったのですが、ベンチはもうひとつありましたし、この先にお昼を食べる適地があるかどうか…というのもあったので、孫山でおにぎりタイムにしました。孫山は植林に囲まれた山頂なのですが、ちょうど北風もやんできてくれて、陽当たりもそこそこあったため、お湯を沸かしてのランチタイムが可能でした。

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 昼食後は、三角点にタッチしてから、与瀬の方角につけられた笹道↑を下っていきます。下ったところには先ほど同様、相模原市の指導標があります。ここから相模湖の駅までは18年ほど前に一度下ったことがあるはずなのですが、ほとんど記憶に残っていません。確か雪の高尾山からの帰りに下ったはずで、そのときはどろんこ道で歩きにくかったと記憶していたのですが、この日は全行程に渡って冬枯れの乾いた径で、歩きにくいところは全くありませんでした。

 与瀬神社も、そういえば、こんなところだったかな、という感じで、高速道路を渡るところも、もっと幅が狭かったように感じたのですが、20年近く前のこととなるとやはり記憶はアテになりません。20号線を歩き相模湖駅に着いたのは、上り電車が出た数分後。次の高尾行きまで30分近くあったので、相模湖駅の周囲を散策。すると、以前にもお酒を買ったことのある駅前の酒屋さんで、なんと笹一の本醸造生原酒というワンカップ缶を発見♪

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 ついつい我慢できずに、昼の日中からワンカップ缶を口にしてしまいましたが、これが、かなりの美味でございました。笹一のワンカップは普通の清酒もあって、そちらは正直言ってあまり好きではないのですが、こちらはさすがに生原酒だけあって、笹一の新酒祭りで売っている「しぼりたて」にはかなわないものの、生原酒のうまみだけは健在で、相模湖駅着の山行ではまた買い求めてしまいそうです(笑)。 


                            追記

 松浦本『バリエーションハイキング』91頁によれば、本コースの取り付きは地主の方が通行しないで欲しいと申し出られたとのことです。 今回、その記事を見落としていたため、入口の雰囲気は「余り入ってきて欲しくない様子」と感じたにも関わらず、通行してしまいました。

 誠に勝手ながら、本記事を削除はいたしませんが、ハイカーの皆様方は本記事や松浦本『静かなる尾根歩き』を参照してこの取り付きを使うことは中止していただきますようお願い申し上げます。

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2016.10.12

【五里霧中~霧雨の今倉山~二十六夜山】 山バス情報148

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【山行日】 2016年10月10日(祝)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅 - 06:56 高尾(中央線各駅停車)
高尾 07:06 - 07:42 大月(中央線各駅停車)
大月 07:51 - 08:06 都留市 (富士急行線)

「バス」
都留市駅 08:10 - 08:40 道坂隧道入口 (富士急山梨バス 650円)

「歩行」
道坂隧道バス停 08:50 - 10:00 今倉山
今倉山     10:10 - 10:45 赤岩
赤岩      10:50 - 11:45 二十六夜山
二十六夜山   12:05 - 13:35 芭蕉月待ちの湯

「温泉」
芭蕉月待ちの湯 13:35 - 14:00 (市外者 710円)

「バス」
芭蕉月待ちの湯 14:07 - 14:22 赤坂 (富士急山梨バス 200円)

「鉄道」
赤坂  14:37 - 14:50 大月 (富士急行線)
大月  15:21 - 中央線某駅 (JR中央線 快速東京行き)


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 転居後初の山歩きは、3ヶ月も山を歩いていないゆえ、あまりハードではないところで足慣らしから始めないと…ということで、いろいろ考えたのですが、連休中唯一雨マークのない日は最終日の体育の日だけ、ということもあり、道坂隧道行きのバスに乗って今倉山から道志二十六夜山を経て芭蕉月待ちの湯、という全くもってベタなガイドブックコースを16年ぶりに歩き直してみようと思いつきました。

 朝起きてみると、ベランダからの眺めは、富士が見えないどころか、丹沢~道志の山々も雲がべったりで、雲の色も黒っぽい雨雲。こりゃ、山で降られちゃうかも知れないなとは思ったのですが、この日に行かないと、今度の土曜はまた用事が出来てしまったし、次がいつになるかまるでわからない、という事情もあって、降られても仕方ないと覚悟の上で、傘や雨具のチェックをした後、出発しました。

 都留市に8時過ぎに行くとなると、前の世田谷からは、けっこう早起きをしなければと前日から気合いが入ったものでしたが、今度の住まいだと、会社に行くよりは少し早めだけど…、ぐらいの感覚で行けるのが嬉しいところです。

 富士急行線は、ICカードのタッチを「しない」で通過ということを調べていったのですが、ついついいつもの癖でタッチしてしまいました(笑)。この日乗ったこの車両はたぶん初乗車。新型車両なのでしょうか…。

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 何故か都留市駅の手前赤坂駅で停車時間が長くて、都留市駅は8時10分を過ぎての到着。しかしバスはしっかり待っていてくれて、おまけに乗車人数分ぴったり席が埋まって発車です。16年前は紅葉が始まった10月末だったのですが、そのときの乗車人数はわずか数人。山ブームで、このバスも存続を心配する必要は当分ないのでしょうか。。。

 御正体入口で数名を降ろした後は、道坂峠までぐんぐん高度を上げてひた走り、定刻の8時40分に到着。ゆっくり柔軟運動をして身体をほぐしてから出発です。久しぶりの山なので、皆に先に行ってもらおうと、停留所近くの地震計などを見たりして時間を潰していたのですが、なかなか出発してくれないため、しびれを切らすような感じで、トンネル脇の登山道を上がって行きます。

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 何でもいいから花を見つけたら即写真撮影したりして、のんびり上がって行ったため、息が切れたりすることもなく、それほど疲れもせずに、1時間10分ほどで難なく今倉山に到着。標高1000m以上から歩き出せるので、あっけなく1500m近い山頂に着いてしまいます。大半は御正体山の方へ行ってしまったようで、今倉山は私の他に3人と静かな山頂でした(山頂到着は10時ちょうど)。

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                 (山梨百名山の標柱もだいぶ劣化した)

 山頂でテルモスのお茶で一服したら西進。ブナの多い素敵な稜線歩き…なのですが、思い切りガスってます。こんな幻想的な雰囲気もたまには好いなどと強がっていたのですが、赤岩に近づく頃には、上からポタリポタリと滴ってきます。大展望が広がるはずの赤岩では小糠雨となって、赤岩から先は髪の毛がべったりとなるぐらいの水滴が間断なく落ちてくるようになりました。

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 どうしようか迷ったのですが、こういう場合、雨具を付けると途端にやんでしまうのが相場なので、雨具は付けずに、ゴアテックスの帽子だけ被って歩くことにしました。この判断はおおむね正しかったようで、服もズボンもほとんど濡れず、冷たい思いもすることなく、霧の稜線歩きを楽しみ(?)、あれ、急に稜線をハズレるな…と思ったら、小雨に濡れた林道に降り立ちました。

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林道から登り返して登り切ったところが二十六夜山。ああ、そういえばこんなところだったという感じ。。。時間はまだお昼前。さほど飛ばしたわけでもないのに上出来の時間に到着。幸い雨もやんでくれて、ここでお昼を食べることにしました。

 おにぎりを平らげたら、お昼の鐘が鳴ったばかりだというのに、もう下山です。調べてきたバスの時刻は月待ちの湯発 14:07 15:54 18:27 14時はお風呂でのんびり出来ないし、16時前はちょっと時間が余りすぎかなぁ…。まぁ、今日は久しぶりの山だし、慌てて下って怪我もアホらしいから、のんびりゆっくり下って、16時前のバスで帰ればいいか…と考えていたのですが。

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 しかし、この下山道、結構好いですね。もちろん、紅葉はまだなんですけど、下っていく最中、ずっと自然林が続きます。たぶん、紅葉したら綺麗なんじゃないかと…。実際16年前の10月末の山行メモには、「紅葉が結構好い」とあります。
 
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(結構美林です)

 そして、途中にある「仙人水」。前来たときは確かこんなのなかったよなぁ…と思い、帰ってから調べてみたら、2001のエアリアにはこのルートは掲載されておらず、やはり当時はここを通るルートは開かれていなかったようです。今は逆に仙人水をショートカットする径は歩かれなくなって、ヤブ道とまでいかないかも知れませんが、一般登山道としては仙人水を通る方がメインルートとなっているような印象です。

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 仙人水の先で径は沢沿いの植林帯となって、最後沢を渡るところで、丸太橋が流されて崩壊している箇所がありました。幸い水量もたいしたことがなかったので、そばにある飛び石で徒渉可能でしたが、水量が多いときは、どうするのかな、とちょっと疑問符でした。

 結局芭蕉月待ちの湯に着いたのは、バス時刻の約30分前。烏の行水に710円払うのももったいない話なので、躊躇しましたが、今回入っておかないと、次はいつになるのか…。今日入らずに帰るともしかすると一生入らないかも知れない(笑)などと理由を付けて、汗をざっと流すだけでも好いか…と入浴してから帰ることにしました。

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(芭蕉月待ちの湯)


 
 お湯は少々カルキ臭がありましたが、ぬるつきもあって、もう少しのんびり出来たらなぁ、とは思いましたが、今回の入浴はとりあえず転居後初の山行祝いと言うことで、さっさと汗を流す感じで、着替えてバス停へ。

 バスはいわゆるお年寄り御用達の循環ミニバス。実際ご近所のお年寄りがこの日も利用されていました。

 しかし、結局、この2時過ぎのバスに乗りますと、富士急行線の連絡は比較的好いものの、中央線で東京方面へ向かう場合、大月で30分の足止めを食らいます(笑)。もちろん、特急列車(あずさ、かいじ)をご利用になる方なら、とても好い接続の便があるのですが…。大月駅からは15:21発の快速東京行きがありますので、乗り換え無しで便利は便利なのですけれど。。。私の場合、残っていたおにぎりと、赤坂駅前のスーパーで買った缶酎ハイがあったので、ベンチで飲み食いしながら、時間を潰しました。

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2016.05.31

【三本杉山・甚之函山から千足峠】 山バス情報146

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【山行日】 2016年05月29日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
京王線某駅  - 07:43 北野 (京王線特急)
北野  07:46 - 07:56 高尾 (京王高尾線)
高尾  08:07 - 08:25 上野原 (JR中央線)

「バス」
上野原駅 08:30 - 09:00 神野下村 (富士急山梨バス 610円)

「歩行」
神野下村 09:10 - 09:45 送電鉄塔148号
送電鉄塔 09:55 - 10:50 三本杉山
三本杉山 11:00 - 11:50 大丸
大丸   12:10 - 12:40 千足峠
千足峠  12:50 - 14:10 四方津駅

「鉄道」
四方津  14:30 - 14:50 高尾  (JR中央線 3分遅延)
高尾   14:53 - 中央線某駅   (JR中央線)


【地形図】 「大室山」 「上野原」

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(想像していたより林相は好かった)


 また約一ヶ月ぶりの山行きとなってしまいました…。

 リンク先の皆さんがシロヤシオを見に出掛けているのをうらやましく思いつつ、土曜が所用でつぶれ続け、やっとこの日曜日は出掛けられそう、と思っていたのが、土曜の午後になって、明日16時に多摩某所でという用事が…。

 いいかげん歩いておかないと…というぐらい開いてしまったブランクに、ここは、もう16時に間に合うような山に出掛けるしかない…ということで、こんな季節に行くかフツ~?と言われそうな、前道志のマイナー尾根を歩いてきました。

 こんな時期の無生野行きだから、さすがにガラガラだろう…との思惑は見事に外れて、ついにこの日は生まれて初めて無生野行きのバスで立たされました(笑)。井戸行きも飯尾行きも空席があるのに、無生野行きが満員御礼だなんて、まさか最近はこのバスが一番人気なのでしょうか。前回乗車の時も立ち客が出ていましたし、元の大きなバスに戻した方が好いのでは…と思ってしまいます。

 無生野行きのバスは、相変わらず、奥牧野方面へは行かずに、隧道経由。現在は隧道通過後左折して、一古沢で数分の時間調整の後、折り返して無生野まで走っています。神野下村で降りたのはもちろん私だけ。他の皆さんはやはり秋山二十六夜山でしょうか。

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 松浦本『静かなる尾根歩き』にしたがい、バス停からかなり戻って、「わしおざわばし」の手前にある「旧鎌倉裏街道」の裏から取り付きます。最初は例によって尾根直登で急傾斜ですが、わりとすぐに素直な尾根径となって結構自然林も多くて、雰囲気は悪くありません。

 148号鉄塔の前が、ちょっとヤブっぽくて歩きにくいですけれど、尾根をはずさないように歩きやすいところを拾っていけば送電鉄塔148号に出ます。

 送電鉄塔から先は踏み跡も明瞭となって、またまた自然林多めの明るく静かな尾根歩きとなりますが、松浦本にあるような伐採跡地の「胸のすく好展望」はほぼゼロです。一カ所岩場のようなところがあって、そこからは、道志や丹沢の山々が眺められますが、それ以外はおおむね展望無しです。11年も経てば木々も生長してしまうのでしょう。しかし植林ではないので、明るい尾根歩きです。

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(岩場でいっときだけあらわれる展望)

 お花はヤマツツジはこの高度ではさすがにもうほとんど萎れてしまっています。ひとつ良い形のがありましたので載せておきますが、こんな状態のものはほぼナシです。

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 ほかに目についた花があったのですが、名前がよくわからないです。

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 こっちはマルバウツギかな…。

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 尾根がグイッと右に曲がると725ピーク三本杉山。木の山名標識があり、ちょうど一区切りという箇所だったので、水分補給を兼ねた休憩を取ります。

 休憩後、三本杉山から一旦大きく下って登り返しますが、登り着いたところは810ではなくその手前のピークですから進路をほぼ90度左にとって810への登り返しになります。810ピークには、甚之函山の標識はない状態で、よく探すと、「甚之函山」の杭のような標柱の残骸が見つかるだけです。

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 一般登山道から来た人がこの標識の残骸に気づかずに、どんどん奥に行ってしまいはしないかと、ちょっと心配です。間違えて南南西の尾根に入り込んだりしたら、かなり厄介なことになってしまいそう…。

 甚之函山は2001年6月に来たことがあって、初めてウグイスが鳴いている姿を目にしたのを今でもよく思い出します。それまで声だけ聴いていたウグイスですが、実際に鳴いているときって、身体をぶるぶるとめいっぱい震わせて、力を振り絞るように啼いているのです。てっきり歌うようにノンキにホーホケキョしているのだと思っていたのですが、違うのですね。

 甚之函山からは今まで以上にしっかりした踏み跡となって、旧大地峠へ。ここまで来たらいいかげん登山者に会うだろうと思っていたのですが、なんと大丸で昼食をとっている間でさえ、誰にも会いません。まるで平日の山みたいです。

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(大丸)

 大丸で腹ごしらえをした後、そのまま四方津に下ってもいいのですが、それだと約束のお時間まで時間が余りすぎてしまいそうですし、山を始めた当初は通行禁止でずっと歩けていなかった千足峠から四方津駅の道を歩いておきたかったので、少々遠回りですが、高柄山方面へと足を伸ばしてみました。

 エアリアに大丸から千足峠のコースタイムが40分と出ていますが、そんなにかかるかなぁ…と思いながら歩いて行くと、これが結構アップダウンがあって、かなり足に来ました(笑)。まぁ30分ほどで行けたんですけど、千足峠の手前で、ちょっとびっくり♪

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 なんと金山集落を指し示す道標が(笑)!。これって、高柄山南東尾根ではなくて、南東尾根とほぼ並行して670m圏峰から南東&南へと降りる尾根だと思うのですけど、ココ、登山道になっちゃったんでしょうか(笑)???

 登りはともかく、ココを一般登山者に下らせるのはどうかなぁ…と思うのですが、これは、また新しい課題が出来てしまったので、いつか金山集落を再訪する際に挑戦してみたいと思います。

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(ここを一般登山者に下らせて大丈夫なんでしょうか?)

 その「おそるべし金山分岐」からものの一分ほどで千足峠です。時間はたっぷりありますし、ここからはかなり急傾斜の下りとなるので、一旦足休めをしてから下ることにして千足峠で最後の休憩。

 休憩していると、やっとこの日最初で最後の登山者に会って、なんだかホッとしてしまいました(笑)。

 千足峠径は、植林帯の急傾斜のザレた径で、ちょっといやらしい感じもありましたが、まぁ、慎重に下ればそれほど危険という箇所もなく、途中、炭焼き窯の跡などもあります。ほぼ30分ほどで林道終点に着きました。

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 あとは舗装道路をてくてく歩くだけなのですが、千足の集落は、ちょっとタイムスリップした感じの、古き良き山村の面影が残っていて、個人的には結構気に入りました。ただ、舗装道歩きが長い上に、アップダウンもあったりして、登りにとるとわかりにくい分岐もあるので、注意が必要です。

 集落を抜け、大きな橋を渡って、暑い陽差しを受けて、植えられたばかりの水田の苗を眺めながら駅に向かい、今日はこれといった花も見られなかったし、是非とも歩きたかったコースでもなかったけれど、やっぱり山歩きに来て良かったなと思いながら、四方津駅で14時半の上り列車を待ったのでした。

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2016.05.03

【美林の尾根で新緑を満喫…鋸尾根・長尾根】 山バス情報145

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(鋸尾根の新緑の美林)

【山行日】 2016年05月01日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
京王線某駅 - 07:03 北野 (京王線特急)
北野 07:05 - 07:15 高尾 (京王高尾線)
高尾 07:26 - 08:11 猿橋 (JR中央線各駅停車)

「バス」
猿橋駅 08:28 - 08:53 杉平入口 (富士急山梨バス 440円)

「歩行」
杉平入口  08:55 - 09:45 705m付近
705m  09:50 - 10:35 1035m付近
1035m 10:45 - 11:25 三ツ森北峰
三ツ森北峰 12:05 - 13:05 巻き道と長尾根の合流点
合流点   13:15 - 14:00 725m付近
725m  14:05 - 14:45 冨岡バス停

「バス」
富岡 15:09 - 15:33 猿橋駅 (富士急山梨バス 410円)

「鉄道」
猿橋  15:51 - 16:30 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾  16:52 - 京王線某駅  (京王線準特急)

【地形図】 「七保」 「大月」


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(こちらは長尾根)

 GWのバスというのは、とにかく混みます。そこで混まないバスで行けるところ、ということで、富士急山梨バスの大月営業所便で、お気に入りの美林尾根を歩くことにしました。コース取りはほとんど元のところに戻ってくるので、そこだけ少々面白味に欠けますが、この2つの尾根の新緑の美しさを考えるととても魅力あるコースです。

 高尾発07:26の小淵沢行きは席を確保するのにそれほど苦労せず、猿橋駅に到着。降りるとバス停前はさすがGWだけあって結構な人の列。しかしすぐにやってきた浅川行きのバスに皆さん乗車されて、バス停に残ったのは私ともうひとりのハイカーの二人だけ。上和田行きのバスは10分後の8時28分発、一本あとの河口湖行きでも間に合うので、一人や二人は乗り込んでくるだろうと思っていたのですが、誰も乗車せず、二人だけの半貸し切り状態で発車。結局富岡で一人降り、次の杉平入口で私が降りて、空気輸送となりました。

 鋸尾根は下りで二度ほど降りていますが、登りにとるのは初めてです。シャガや藤の花が咲き乱れる集落の中を上がって行き、振り返ればオゴシ山の急峻な尾根が見え、新緑が今まさに頂上めがけて駆け上がらんとしているのが見て取れます。

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(オゴシ山の南東尾根…だと思う)

 民家のすぐ脇に鋸尾根の指導標が見つかり、茶畑の脇を通り竹林の中を抜けて尾根に取り付くのですが、登りにとってみると、結構急傾斜に感じて、あれ、もっとなだらかではなかったっけ…などとつぶやきながら登っていきます。

 確かに川津畑の分岐(指導標は無い)までは結構な傾斜があることが地形図で見ても判り、分岐手前の706ピーク付近で早々に最初の休憩を取ってしまいました。それにしても今日はちょっと身体が重い感じ…大丈夫かな、と思っていたのですが、アクエリアスを飲んで少し休んだあとは軽快な足取りとなって、新緑の美しい尾根径をゆっくりと上がって行きます。

 川津畑の分岐を過ぎてしばらくで尾根の傾斜も緩み、周囲の新緑も陽の光を受けてひときわ美しく、もう登っていると言うよりはお散歩しているという感じです。最初はなかなか上がらなかったペースでしたが、1時間に400mUPと快調なペースになってきたので、1035m付近の雰囲気の良い場所で2度目の水分補給休憩をとりました。

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 休憩後は、ヒトリシズカやカタクリの一枚葉など見つけつつ、緩やかな尾根の向こうに北峰が見えてくると、ミツバツツジが姿を現します。ミツバは花が咲いたものは既に落花していたり萎れたりで、どうも今ひとつという印象。少し高度を上げると蕾↓も見つかったのですが、蕾の花付きはあまり芳しくありませんでした。

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 この調子だとヒカゲさんもあまり期待しない方がよさそうかな…と考えながら、ひと登りで北峰。鏡は割れてヒビが入っていました。時刻は11時半前。少し早いですが、麻生山付近は人も多くなるだろうし、こちらの北峰の方が眺めはずっと良いので、ここでおにぎりタイムにします。

 今日は残念ながら富士山は春霞の向こうで見えません。それでも何度も言うように、ここから見る雁が腹摺山~大峰と続く尾根は圧巻です。遠望が利かなくとも、ここから見る周囲の山々のシルエットは美しく、来るたびにうっとりしてしまいます。

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 帰りのバスは14時半のバスが30分繰り下がって15時過ぎとなり、16時のバスもありますから、ちょっと時間が余りそう…。誰も来なさそうだし…と穴路峠移動の局と久々に無線で交信。身支度を済ませ忘れ物が無いか確認後、麻生山への尾根径を進みます。

 アップダウンのある痩せ尾根ですが、足下の花に注意しながらの慎重&のんびりペースです。ヒカゲツツジは終わっちゃっているかなぁ…でも、咲き残りぐらいあるだろうと、左右に首を振りながら、歩いて行くと、ああやはりまだ咲いています。さすがに終盤ですけれど、花付きの良い樹は、結構まだたわわに花をつけたままです。やはり今年のツツジは当たり年なのでしょうか。

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(今年も終盤とはいえ出逢えた♪)

 そしてそして、ヒカゲさんのいるところイワカガミの葉っぱありのこの尾根なんですけど、なんともう咲きはじめています♪ まだ蕾がせいぜいだと思っていたのですが、場所によっては群落で咲いちゃっているところもあったりします。これは嬉しい誤算でした。もちろん、まだ蕾だけで群落を作っているところや、スタンバイ状態のところもあったりしますから、今週や来週でも間に合うのではないかと思います。

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(こんなに咲きそろった場所も…)

 たっぷりお花を楽しんだあとは、尾名手峠へ。以前あった古い指導標は撤去されて、新しい指導標が立っています(尾名手峠の表示はありませんでした)。ここから前回はそのまま巻き道を通って長尾根に乗ったわけですが、今日は麻生山を越えてエアリア破線の急な尾根を下ってみることにします。麻生山へ向かうとさすがに数組のパーティーとスライド。皆さん権現山から縦走ということでしょうか。。。
 
 三角点と大月市の指導標がある麻生山を過ぎた先、わかる人には簡単にわかる目印がありますが、大月市の指導標はこの尾根の分岐点にはありません。そして道形はやや不明瞭で、巻き道との合流点直前にある最後の尾根の分岐がちょっと難しいかも知れないので、下りに取る場合は一応初歩的な地形判断ができる人向けかもです。

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(長尾根最上部はかなり急傾斜です)

 巻き道との合流点に着いたのは、なんともう北峰を出発してから一時間後(笑)だったので、腰を下ろしてひと休み。

 休憩後は傾斜の緩やかな長尾根を悠々下り。相変わらずこの尾根は新緑が素晴らしく、こんなにたくさんごちそうしていただいて好いのだろうか…というぐらい。。。この時期はどこへ行っても新緑が素晴らしいのでしょうけれど、この尾根のように上から下までくまなく美しいライトグリーンに包まれてゆったりと下れる尾根は本当に稀有だと思います。

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(もう、どうにでもしてちょうだいってぐらい、きれい)

 720m付近でしょうか。二年前にも見たヤマツツジが咲いている箇所で最後の足休め休憩。もうこの辺りに来ると、今日の山行を終わらせるのがもったいないばかりに、たいして疲れてもいないのに座って意味もなくぼんやりとしてしまいます。

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 少しずつ濃さを増していく新緑の尾根を下っていくと「左 天神峠・駒宮 右 駒宮」の分岐。前回は左手の天神峠方面から下ったので、今回は右の道を選んでみました。こちらにもイカリソウやフデリンドウが見つかり、たんたんと里へ下っていくと、突然ぽっかりと眺めの好い集落の最高地点のような所↓に出ます。

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 地元の方に挨拶しながら、竹林の脇の小径を通り抜けて集落の舗装道に出ましたが、こちらは登りにとったら、まずわからないでしょう。指導標どころか標識もなく、一度下りに取らない限りは、どこの小径を右折していくのか判断出来るはずがないと思います。下で天神峠方面からの径と合流する地点には、来た方向を指す指導標は無く、もしかするとこちらの径は使って欲しくないのかも知れません。

 見覚えのある路を冨岡バス停まで歩き、ほてった顔で猿橋方面にある自動販売機に向かっていくと自販機の対面に商店が。。。もしやと中を覗いてみると嬉しいことにビールが置いてあります♪ 思わぬ発見にほくそ笑みながら、ビールを買い求め、20分ほどのバスの待ち時間は、ゆっくりとビールを味わい残ったメロンパンを口にしているうちに過ぎ去りました。

 やはり3時過ぎという時刻変更が利いたのか結構な数の乗客が乗ったバスは、私が乗った富岡でほぼ席が埋まって、最後は立ち客が出るほどの盛況となって猿橋駅へと向かったのでした。
  

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2016.03.30

【春爛漫♪ ヤマツツジ咲く鷹取山から小渕山】 山バス情報143

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【山行日】 2016年3月27日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
京王線某駅 - 08:18 北野 (京王線特急)
北野 08:19 - 08:29 高尾 (京王線各駅停車)
高尾 08:44 - 09:06 上野原 (JR中央線各駅停車)

「バス」
上野原駅 09:23 - 09:34 沢井入口(富士急山梨バス 260円)

「歩行」
沢井入口バス停 09:40 - 10:15 鷹取山
鷹取山     10:30 - 11:25 小渕山
小渕山     11:35 - 12:00 岩戸山
岩戸山     12:35 - 13:10 藤野駅

「鉄道」
藤野  13:36 - 13:49 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾  13:54 - 中央線某駅  (JR中央線中央特快)

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(こちらは山桜)


 すみません、また二ヶ月以上も更新無しを放置してしまって…。

 だいぶ暖かくなってきて、そろそろ動き始めないと、と思っていたところ、日曜日はなんとか天気はもってくれそうだとわかり、重い腰を上げ、久しぶりに春の陽気に誘われて、藤野の里山をちょこっとピクニック気分で歩いてきました。

 久しぶりの山歩きで、まずは足慣らしと、朝は遅めの出発。もちろん、8:30の井戸行きでも好いのですが、この程度の歩きで朝一の井戸行きバスの席をひとつ余分に使ってしまうのももったいないし、一時間後の余り利用されていないバス便の維持にも貢献したい(笑)と上野原には9時過ぎの到着。

 意外や、この時間でもハイカーは結構いて、みなさん最近売り出し中のコヤシロ山・尾続山ハイキングコースに向かわれるようで新井行きのバスに乗り込んでいました。

 井戸行きのバスは私ともうひとりハイカーを乗せただけの半貸し切り状態。そうそう、バスの車内に、こんな↓張り紙がしてありました。例の無生野行きのバス、一古沢までは入れるものの、奥牧野~下田野入は,まだ通行不能のようです。

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 沢井入口バス停で下車したのは私ひとりだけ。バス停で軽く柔軟運動をして、戻る感じで藤野方面への車道へ入って歩いて行くと、間もなく鷹取山を示す道標が右手に見つかります。久しぶりの山なので傾斜がきつく感じますが、今日は500mにも満たないピークが最高地点で、スタート地点が標高300mほどあるところです。かなりお気楽な気分で登っていきます。

 想像していたよりは林相は好くて、美林とはいかないまでも植林もあまりない、里山としてはなかなか好い方の部類に入るのではないでしょうか。登り切ったピークには松浦本にもあるように、祠が3つあります。

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 祠のある小ピークから一旦下って明瞭な尾根路を登っていくと鷹取山。三角点があり、藤野町十五名山の標柱があり、鐘が撞けるようになっています。ちょこっと鳴らしてみましたが,なかなかいい感じの音が出ます。山頂は誰もおらず、枝越しとはいえ眺めも良く、歩き始めて半時間ほどでしたが、ここで最初の休憩を取りました。

 今日はポカポカ陽気で、昨日の朝までの寒さが嘘のよう。こんなほんのちょっとの登りでも結構汗をかいてしまい、お茶の前に水をごくごく飲んでしまいました。それからゆっくりと甜茶を飲んで、しばらくぼうっとします。天気も事前の予想とはちがって晴れて青空もきれい。このままここでお昼寝しても良いぐらいでした。

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(鷹取山山頂)

 鷹取山から先は余り期待していなかったのですが、どうしてこれが、なかなかいい、楽しい道のりでした。巻き道もあるのですが、私も松浦本に習って尾根径を歩くことに…。

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 まず10分ほどで結構眺めの良い場所に出ます。たぶん、方角からして倉岳~高柄山あたりだと思うのですが、前道志の山々がいい眺めになるのです。そして藤野台団地の分岐を見て5分ほどでしょうか、あれれ、たぶん見間違いではないと思うのですが、もうヤマツツジが咲いています。このぐらいの標高でこの陽気だと咲いてもおかしくないのでしょうか。

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 そしてこれはダンコウバイかな。ああ、もうホント春なんだなぁ…とお花は何も期待せずに出てきたので、この邂逅は本当に嬉しかった。


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 その先でもスミレ(詳しい名前はわかりません)や山桜にも出逢えて、今日はマスクをしてでも山にやってきて本当に好かったと満面の笑みで歩いて行きます。二ヶ月以上も山から離れていたので変化があって当然なのですが、いつのまにか山も春の彩りを取り戻していたのですね。

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 尾根径は、途中、進路を南から東に変える地点が少々わかりにくいものの、お手製も含め指導標はかなり設置されていて、気分の好い尾根歩きで350mピーク小渕山へは鷹取山から一時間弱。松浦本では1時間15分とコースタイムが載っていますが、お花を撮りながら相当ゆっくり歩いても1時間はかかりませんでした。

 小渕山あたりになると、中央道の騒音が結構聞こえてきて,それが少し残念ですが、まぁ誰もいないという意味では静かな山頂でティータイム。小渕山にも藤野町十五名山の標柱がありますが、標高が間違っていて、376.8mとあるのはこの先の岩戸山の標高と混同してしまったのでしょう、マジック書きで350mと訂正されています。

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 甜茶を飲み干したら、藤野駅70分と書かれた方向へ下っていきます。下りきった鞍部から右手に小高いピークが見え、あれが岩戸山だなと見当を付け登っていくと、最後は少し急坂となって登り切ったやや左手に山頂があるのがわかります。

 ちょうどお昼の鐘が聞こえてきたところで岩戸山の山頂に到着したので、ここでお昼ご飯としました。やはり中央道の騒音が少し興ざめではありますが,ここも誰もいない山頂を独り占め。大好きな大室山が見える特等席(笑)を陣取ってお湯を沸かしてランチタイムとしました。

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(松浦本によれば標石は国土地理院のものではなく日本道路公団のもの)

 日射しが強く、少し暑いぐらいの山頂で、のんびりおにぎりタイム。こうやって小さな山でもいいから毎月欠かさずに山に通うようにしたいなぁ…なんて考えながらゆっくり昼食をとりました。30分以上いても誰もやってこない山頂で、ひらひら舞う蝶々を写真に撮ろうとして何度も失敗(シャッター押す瞬間に何故か開いていた羽を閉じられてしまう(笑))してあきらめ、山頂を辞します。

 送電線の巡視路を利用したような「パノラマコース」では、あの緑のラブレターが開封されていたのに気づいたり、またまたヤマツツジに出逢えたりと,最後まで楽しませてもらって、藤野神社にお参りしてから藤野駅へ向かいました。

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(いつのまにか開封されていた???)

 藤野駅到着は13時過ぎ。この日のように山が早く終わっちゃった時にやっておきたいことがあったので、途中の中央線某駅で途中下車。用事を済ませて帰宅しても、まだ日が暮れず、ああ、そういえばいつのまにか日足も長くなって、もう昼の時間の方が夜より長いのだと今更のように気づいたのでした。。。

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2016.01.18

【道志の未踏区間を埋める…ワラビタタキから平野峠】 山バス情報142

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【山行日】2016年01月16日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
小田急線某駅   - 05:40 新百合ヶ丘 (小田急小田原線)
新百合ヶ丘  05:45 - 05:54 小田急永山 (小田急多摩線)
京王永山   06:00 - 06:12 橋本     (京王多摩線)

「バス」
橋本  06:20 - 06:50 三ヶ木 (神奈中バス 430円)
三ヶ木 06:57 - 07:33 月夜野 (神奈中バス 560円)
月夜野 07:50 - 08:07 大栗  (富士急バス 520円先払い)

「歩行」
大栗     08:15 - 08:50 850m付近
850m     09:00 - 10:00 ワラビタタキ三角点
ワラビタタキ 10:10 - 10:50 細茅ノ頭
細茅ノ頭   11:00 - 11:45 鳥井立の先の岩
富士大室見岩 12:15 - 12:55 ニセムギチロ
偽ムギチロ  13:05 - 13:50 新平野峠(二一七補一)
新平野峠   14:00 - 15:30 秋山温泉

「温泉」
秋山温泉  15:30 -16:15 (携帯写真提示 500円)

「バス」
秋山温泉 16:30 - 16:47 上野原駅 (無料送迎バス)

「鉄道」
上野原 16:52 - 17:15 高尾 (中央線各駅停車)
高尾  17:34 - 京王線某駅  (京王線準特急新宿行き)

【地形図】 「大室山」

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 次の週から連続三週で土曜日に予定が入ってしまったため、この土曜日は土曜でなければ行けないコースを歩くことに。。。ちょうど折良く京王多摩線のダイヤが改正されて、橋本まで以前より楽に安く行けるようになったこともあって、ここを歩けば、ほぼ道志の主稜線は制覇となるワラビタタキ~平野峠に挑戦です。

 小田急永山でのマニアックな乗り換え(多摩センターでも可能)をして橋本にはバス発車の8分前とちょうどよい時間に到着。さすがにこの寒さではバスはガラガラだろうとの予測は外れ(笑)ほぼ満席。二人掛けの席を半分分けてもらって三ヶ木へ。

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(月夜野行きのバスは前回と同じ車両)

 三ヶ木では何とものんびりしたもので、月夜野行きは57分に発車。10人以上の登山者を乗せていましたが、月夜野まで乗ったのは3人だけ。月夜野からの長又行きバスに乗り継いだのは、結局私とあともうひとりの登山者だけでした。

 長又行きのバスは、新型車両になっていて、若い運転手さんに行き先を大栗と伝えても、よく知らないようで、もしかするとこの日は急遽交代だったのかも知れませんが、代金は前回と違って前払いでした。

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(長又行きのバスは新型になっていました♪)

 大栗で下車。ここからワラビタタキまでは15年以上前に歩いたことがあるのですが、当然というかほとんど何も記憶に残っていません。「←赤鞍ヶ岳」の指導標に従って歩いて行きます。登山道に入るまでは適切な箇所に親切な指導標も設置してありますから、迷うようなことはないと思います。

 植林帯を登っていくと、いつの間にか、という感じで尾根に乗って、そこからは尾根通しで稜線まで行きます。出だしは地形図の破線より登山地図エアリアの方が径の付き方をよく表現しています。地形図にあるように送電鉄塔に達し、そこからは左手に富士山が綺麗に見えます。送電鉄塔の先には舗装された林道が横切っていて、林道を後にすると、その先は自然林になったり植林になったりを繰り返す尾根径になりました。

 左手に見える富士山も好いのですが、右手後方に丹沢の道志側の山々が見え、山麓の集落が朝靄に包まれている風景が何とも魅力的でした。ああ、今日は早起きしてここまで来て良かったと思う瞬間です。

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(ん~、イイですねぇ~)

 そんな風景を楽しみながら登っていくと、見えてきましたゴトウ石。15年前にはなかったよなぁ…と思いながら近づいてみると、ゴトウ石の表記の左に平成十四年何とかと書かれています。私が訪れた二年後ぐらいに何かあったのでしょうか…。

 ゴトウ石の先は綺麗な美林になったかと思うと、植林の急登が始まって、ここはエアリアにも書かれていますがかなりきつい傾斜です。植林が終わっても急登は続き、急登がようやく緩むと間もなくで稜線に出て、しばらく行ったところに厳道峠との分岐を示す指導標があります。ワラビタタキに向かってすぐのところに富士山が綺麗に見える場所があります(トップ写真)。

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(ワラビタタキへ向かう)

 ワラビタタキ(1257.0三角点峰)への稜線はブナもある自然林の尾根で、道志のこの中核とも言えるあたりの稜線は本当に歩いていて気持ちが好いですね。1257.0m三角点峰は雨量計があって、十五年前に来たときにはワラビタタキの指導標が立っていましたが、今はもうなくなっています。こっちが赤鞍ヶ岳だという主張についに屈してしまったのでしょうか。

 そして、今でもよく覚えているのは、十五年前にここでたまたま遇った年配の登山者が、薮の中から三角点を見つけ出したと喜んでいたことです。今では三角点の周りのヤブはきれいに刈られて、誰の目にもすぐに見つかるようになっているうえ、この三角点へ直登する踏み跡もだいぶ濃くなっています。

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 時刻は10時。ここまではほぼ予定通りなので、途中で転んで怪我をしたりしなければ、何とか平野峠まで行けそうだ…とお茶を飲んで一服したら、来た道を戻って厳道峠の分岐へ戻りますが、厳道峠の分岐から先が要注意です。
 
 分岐点に建っている指導標に従って厳道峠への踏み跡に入っても、すぐそばを通る大栗(道志村)への踏み跡に引きずり込まれ易いミストレースが付いています。ちょうどここのあたりは局所的に踏み跡が薄くなっていて、これがとりわけミスコースする要因になっているのかも知れません。マーキング↓に気をつけて、主稜線の尾根径を捉えてください。

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 この箇所を間違えずに行くと、すぐに小さな指導標がブナの木の根元に見つかりますが、どうせ指導標を置くのであればマーキングのあるすぐ手前の位置において欲しいものです。
逆コース(厳道峠方面)から来た場合であれば間違えようがないのですから…。

 この指導標の不満を独りごちていると、なんと、今朝方、富士急に乗り継がず月夜野から歩き始めた男性ハイカーとスライド。どこをどう歩いた(走った)のでしょうか、ものすごい健脚です。と言うことはつまり今日中に芭蕉月待ちの湯あたりまでは楽勝のペースでしょうが、どこまで行くのやら(笑)…。

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(細茅ノ頭へ向かう)

 問題箇所を通過したあとは皮肉なぐらい明瞭な登山道で、ワラビタタキから40分ほどで細茅ノ頭。どこかで見かけたことがある感じのプレートと文字で標識(メッセージ付)があります 細茅ノ頭で一息入れたら、長尾鳥井立方面へ。ここは地形図で見ても判るようにほとんどアップダウンのない尾根で、ほぼコースタイム以内の短時間で歩けてしまいます。長尾には水源涵養保安林の標識が建っていて、その標識に「長尾山 1107m」とマジック書きされていました。

 長尾はほとんど素通りして、平坦な尾根道を漫歩。自然林の明るい尾根がほとんどで、快適な散歩道です。鳥井立(御牧戸山)はテレビ中継アンテナの林立するピークでここにも妙なメッセージ入りの標識がありました。ちょうどお昼前だったので、どこでランチにしようか…厳道峠は車道が乗っ越しているし…と思いつつ、少し下ると右手に展望の開けた「富士大室見岩」と私が勝手に名付けた岩が見つかったので、ここでお昼ご飯にしました。

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(富士大室見岩と勝手に名付けてしまいたくなった岩)

 残念ながら富士山は雲がかかってきていたのですが、それより何より、ここからの大室山の姿は白眉。今まで道志山塊からこの大室山を見てはその山姿にほれぼれしてきましたけれど、ここから見る大室山ほどその魅力を遺憾なく伝えている場所は他にはないのでは…と思いました。ちょうど大室指の集落が眼下に見え、943mピークから二分する尾根の形が地形図そっくりきれいに見えていて、大室指からエアリア破線ではなく、地形図の破線尾根をたどってみたいとの思いを強くしました。

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(大室山が素敵すぎ…)


 暑いほどの陽差しを受けて、お昼ご飯を済ませたら、厳道峠へ向かいます。池の上方面への分岐を下見しておこうと思いながら歩いて行くと、なんとお手製の指導標があって、「←池の上・阿夫利山」とあったのにはびっくり。二年前に阿夫利山の北東尾根で見かけたときも感じたのですが、バリハイルートの尾根下りの入口に指導標を付けるのはいかがなものでしょうか。

 その先の厳道峠への下りはかなりの急坂です。ジグザグを切りながらぐんぐん下っていき、送電鉄塔が見えてくると、右手に道志方面(久保?)への径を分けてすぐ車道に降り立ちます。

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(厳道峠へ急坂を下る)


 上野原市の指導標に従って今度はムギチロへの急登。今までが平坦な尾根歩きだっただけに、時間的には短いのですが結構きつく感じます。トラロープもあり、「上野原秋山トレイルコース」の標識が木に巻き付けられています。

 急登をこなし、しばらくい歩いた先に植林のピークがあり、木の切り株があって休憩におあつらえ向きだったため、ここをムギチロと勘違いして休憩。時間的にも早すぎるし、何の標識もないので地形図で確認すればすぐ判ることだったのですが、急登をこなしたあとだっただけに、ちょいとひと休みしたいとの思いが強く、間違いに気づいたのは、休憩後でした(笑)。

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(偽ムギチロから真ムギチロへの稜線はこんな素敵な径♪)

 偽ムギチロから15分ほどで本物のムギチロ。こちらの方が自然林に囲まれて雰囲気も好く、慎ましい標識ですが、ちゃんと「ムギチロ山頂903m」と記されたものがありました。ムギチロから先は右側がアカマツ植林になったり、左側がヒノキ植林になったり、両側が自然林となったりと変化に富んだ尾根ですが、アップダウンも余りなく歩きやすい尾根径です。ただし、平野峠(よく注意してみると「臼久保峠」の標識がある)は要注意地点です。

 峠の手前には例の「上野原秋山トレイルコース」の標識があるにもかかわらず、峠には指導標はなく、そのまま尾根伝いに「自然環境保全地域 神奈川県 自然を大切にしましょう」の標識がある方角に進んでしまうと、677mピークの尾根に入り込んでしまいます。

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(入道丸方面へ向かう人はここを直進してはダメ「×」です)


 地形図をよく見れば判るように、ここはすぐ左手に戻るように分岐する濃い踏み跡に入ると入道丸方面に進めます。右手に戻るように分岐する踏み跡は月夜野への径と思われますが、前回来たときの状態とは違って、今回は通せんぼのロープが張られていました。現状はかなり間違いが起きやすい状態ですので、厳道峠に「←入道丸 綱子峠」の指導標を掲げている以上、この平野峠にはしっかりした指導標を是非設置してもらいたいものです。

 平野峠から左手に戻るような踏み跡をたどっていけば、 2,3分で「二一七補一」の杭がある地点に出ます(勝手に新平野峠と呼んでいます(笑))。前回安寺沢右岸尾根を末端から歩いたときはここから安寺沢の集落へ降りたわけですが、今回もこの径を下山とします。前回もふれたように、この巡視路は本当に歩きやすい傾斜角です。

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(左が安寺沢集落に降りる巡視路、右が入道丸方面の尾根径)

 とうとうこれで、未踏部分を歩ききったので、道志の主稜尾根は、奥牧野バス停からずずず~っと菜畑山や御正体山を経て平野バス停まで繋がりました。交通が不便なこの山域、つまみ食いを重ねたとは言え、電車とバスと自分の足だけでよく繋げきったのものだと思います。

 安寺沢の集落に降りたら、あとは車道をちんたらと秋山温泉まで歩きます。二度目なのでそれほどの長さも感じずに、秋山温泉には15時半前に到着。バスは残念ながら日曜の運行がなくなってしまいましたが、土曜日は14時、16時半、18時、20時50分と入館者を上野原の駅まで無料で送ってくれます。

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(秋山温泉、サイトでクーポンをゲットしてから行きましょう♪)

 温泉でゆっくり汗を流して、ゆっくりお湯に浸かってビールを飲み終えれば、あとは無料のバスに揺られて上野原に送ってもらうだけ。入館の際、携帯のカメラで撮っておいたHPのクーポン券を提示すれば、500円でお湯に浸かれますから、寒い季節の時間調整も苦にならず、本当にお得です。願わくば日曜の運行も復活して欲しいけれど、ま、土曜運行してくれているだけでも感謝しないといけませんかネ。。。


 そうそう、最後にもうひとつ。道志村の道志の湯が3月末まで改装工事のため休館とのことです。こちらは送迎バスもないし、3月いっぱいは15時のバスも走っていないので、バス派のハイカーは利用することもないかと思いますが、休館中は入浴による時間調整すら出来ませんのでご注意くださいまし。


  

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2015.12.07

【金山峠を越えて…高柄山】 山バス情報139

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(金山峠みちで…まだ紅葉が十分楽しめた)

【山行日】2015年12月05日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
京王線某駅    - 07:43 北野 (京王線特急)
北野    07:46 - 07:56 高尾 (京王線)
高尾    08:01 - 08:25 上野原 (JR中央線)

「バス」
上野原駅 08:30 - 09:00 古福志 (富士急山梨バス 520円)

「歩行」
古福志   09:05 - 09:55 金山峠
金山峠   10:05 - 10:30 金山神社(金山集落)
金山神社  10:40 - 12:05 高柄山 
高柄山   12:30 - 13:10 新矢の根峠
新矢ノ根峠 13:20 - 14:00 御前山分岐
御前山分岐 14:10 - 15:15 上野原駅

「鉄道」
上野原  15:41 - 16:10 高尾 (JR中央線快速東京行き)
高尾   16:32 - 京王線某駅  (京王線 準特急新宿行)

【地形図】 「上野原」


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(金山集落)

 以前から気にはなっていた金山集落。前回の山行でも思い出して、やはり訪れてみたいと思いまして、考えたのが今回のルートです。

 古福志にある案内板↓の高柄山コースは、金山峠に登った後、稜線伝いに大丸を経由して高柄山へと行くコースですが、そのコースではなく、最近のエアリアには金山集落から高柄山の東稜へ上がって登るコースまで赤実線で示されているのを見て、金山峠を越えて金山集落に降り、そのあと高柄山東尾根の上半分を登るというコースにチャレンジしてみることにしました。

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 朝08:30の無生野行きバス。いつの間にやら小型バスになっているので、へえ~と思いながら乗車してみると、席はほとんど埋まっている状態。それでも私は運良く座れたのですが、あとから11人の団体さんが乗り込んできて、立ち客が出る始末。

 そして何よりも驚いたのは、このバス、 走行区間が変更になっていることです。たぶん道路事情のせいだと思うのですが、運転手さんも何の説明もしませんでしたし、富士急山梨バスのHPにも何の情報も無いようです。落合入口を過ぎたあたりで、急にバスの案内表示を先送りし始めて、え?何々?と思っている内にバイパスの方へと進路を変更。ちょっとびっくりしてしまいました。

 運転しなくなってしまった区間は落合入口から富岡入口あたりのようで、この日は隧道経由の運転となっていました。この為というか到着時刻合わせのためでしょう、金山入口で約七分間の時間調整がありました。つまり奥牧野あたりでは下車出来ないわけです。

 いつまでなのかよくわかりませんが、この日たまたまとかいうのでない限り、ホームページに情報を載せて欲しいものですね。

 さて、古福志バス停で下車。エアリアには登山口まで15分と表示されていますが、実際は5分ほど。のんびり歩いたって10分もかからないでしょう。登山口から右手にすぐ送電線の巡視路がありますが、ここは登らないこと。まっすぐ道なりに歩いて行けば左手を指して「金山峠」の指導標が現れます。径は昔ながらの峠道らしく抉れ方も深くしっかりした径です。要所には指導標もあるので迷うこともないでしょう。今年はやはり暖かいせいか、このぐらいの高度ではまだまだ紅葉が楽しめました。

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 バス停から50分ほどで見覚えのある金山峠。とりあえずお茶で小休止。今日は12月にしては気温も高く、南面を歩いてきたせいもあって結構汗もかきましたので、水筒の水も飲み足します。

 休憩後、ここからが問題です。前回金山峠を訪れた際、金山への径を探してみたのですが、どこだかよくわかりませんでした。地形図によれば、少し大丸方面へ戻ったところから北北東に派生している尾根に破線が引かれています。

 おそらく出だしは間違えていないと思うのですが、最終的にズッコケてますので(笑)自信はありません。何しろ暗い植林帯で、踏み跡があっても不明瞭、歩いた足裏の感触もかなり柔らかいものでした。

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(下りはじめ)


 尾根に沿って下っていくと半分ぐらいのところで尾根が二分します。地形図の破線はその真ん中を通っているのですが、真ん中辺りはどう考えても進めるような状況ではなく、方向からしても右手の尾根の方が具合が良さそうなので、右手を選びました。

 おそらくここまでは正しかったと思うのですが、そのあとがいけませんでした。踏み跡は消え、ずるずるの急斜面で、戻るのも面倒。眼下には金山集落の建物や道路まで見えていたので、今度は左手にあるヤブの少ないところをズルズルと降りて行ってしまいました。

 結果降りたところは金山神社の西30mぐらいのところ。道路までは3mほどの高さの擁壁で、ザックからロープを取り出せばすぐに降りられますが、幸い30mぐらい東に擁壁が斜めに落ち込んだ箇所があり、擁壁伝いにトラバースして、道具無しで無事着地できました。

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 着地地点↑には、「←日影沢 金鉱跡」の表示があって、矢印の方向は林道のようになっていましたので、おそらくこちらの林道へ降りる、つまり最後の最後で右手に降りて行くのが正解だったのだと推測しています。ただ、降りた地点には旧秋山村の標識はありませんでしたので、まったく違う地点が正解なのかも知れません。

 ともあれ、怪我もなく無事金山集落に着地出来たので、目の前にある金山神社に参拝。お茶を口にして一息入れてから出発です。金山集落はその名の通り砂金が採れたようで、現在も砂金取りの体験が出来るようです。

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 金山集落も登下集落同様、明るい雰囲気の集落でした。砂金取り体験場、金山資料館と歩いて行くと、高柄山東稜方向へと高度を上げていく舗装道路がありますので、そこをあがっていきます。

 舗装道路の末端近くに高柄山を示す指導標があり、その手前で地元の方にお会い出来たので少しおしゃべり。やはり金山峠道は現在は地元の方も使っていないそうです。そして昔は目の前の山(おそらく596ピーク)に金(きん)が眠っているとして「金の山」と呼んでいたそうです。

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(墓地まで行かずに手前のこの階段を登っていきます)

 指導標に従ってそのまま進むと墓地で行き止まり。折り返してすぐの白い手すりがあるコンクリ階段↑を登って電気柵沿いに進むと東稜へ上がる登山道となります。ここは、もう一つ指導標が欲しいですね。南面の割には植林はほとんど無く、けっこう紅葉が楽しめました。高柄山東稜にはいつの間にか上がっているという感じで、指導標がなければ気づかない人もいるのではないでしょうか。

 しかし日射しが強く、暑いです(笑)。目の前に640m圏峰(ホウジ丸)が立ちはだかるところで落ち葉に腰を下ろして水分補給。地形図と松浦本で読んでいたので、判ってはいましたが、ホウジ丸までは二段階の急登があって、それぞれが両方共に大変な急角度。トラロープがあったので使わせてもらいましたけれど、それにしても厳しい登りです。

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               (高柄山東尾根は林相がとてもよろしい)

 そして、ホウジ丸を過ぎたあとにも最後の急登が待ち受けています。幸いというか本当に林相の好い、明るい尾根の登りだったので、それが救いではありましたが、ジグザグを切ってくれたりとかそういうのは一切ありませんから、エアリア赤実線とは言え、歩いた感じはほとんどバリハイコースです。かなりの急傾斜ですから、下りは慣れた人以外使わない方が無難かもしれません(特に凍結時は危険)。

 最後の急登を登っていくとき、上から降りてくる人がいました。東尾根を末端までたどるのでしょうか。。。急登を登り切って、さぁあともう少し…というところで、十二時を知らせるチャイムがどこからともなく聞こえてきて、高柄山頂上には12時05分の到着。

 17年ぶりの高柄山山頂。前回は山を始めたばかりの秋に来たので本当に久しぶりです。北側が眺めが良かったので、下りに使う上野原への尾根を眺めながらのんびりおにぎりタイムにしました。

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(高柄山山頂からの展望)

 腹ごしらえを済ませ、下山です。17年前に来たときは、四方津から大丸経由で高柄山に登ったあと今回たどる上野原への一般登山道を下ったのでした。当時は千足沢の登山道で事故が起きたばかりで、登りでも通行止めで使用出来ず、川合からの道を登りました。そして上野原への径もゴルフ場建設のために御前山山頂直下まで登り返す登山道に付け替えられたばかりだったと記憶しています。

 山頂から見たとき、自然林が多い尾根に見えたのですが、右手は自然林でも左手は植林なのですね。 それでもここでもまたそこそこ紅葉が楽しめて、軽快に下っていきました。
 しかししかし、下り初めて20分ほど経過した頃でしょうか、突然めまいがして息苦しくなってしまい、かなり動揺。立っていると下手をすると倒れそうだったので、その場にしゃがみ込み、しばらくじっとしていました…。

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(上野原への一般登山道も紅葉が綺麗だったがアクシデントが…)

 このコースが途中エスケープもなく、三時間近くかかること、そして御前山の手前でかなり厳しい登り返しがあることは記憶にありましたので、よっぽど戻って千足沢から四方津へのルートに変更しようかと考えたのですが、じっとして水分を口にして様子を見てみると、立って歩いても大丈夫そう…ゆっくりのんびり行けば行けるかな…と予定通りに歩くことに。

 新矢野根峠の休憩舎ではすっかり落ち着いて足休めをすることが出来、通行止めになっている尾根の確認などもする余裕ができて、さっきの眩暈はやはり一時的な一過性のものだったようです。 

 すっかり調子を取り戻したのですが、やっぱり御前山の手前ではヤんなっちゃいました(笑)。最新の地形図の破線とは違う径がつけられていて、実際は御前山手前の430m圏峰に登らされるのです。なんだよ話が違うじゃん…とか文句たれながら、御前山との鞍部に降り立ったときは、もはや御前山に登る気力はまったく失せていました。

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(ああ、もう疲れたよ…笑)

 17年前は、ここから鶴鉱泉に寄って汗を流して帰ったので、今日は17年ぶりの再訪を記念して入浴後にビールでも頼んじゃおうかな…なんて考えていたのですが、訪れてみた鶴鉱泉には「本日休業」の赤札が(笑)。

 今日はホントによく汗をかいたし、これは残念。でも、上野原の駅のすぐ近くで前回は ビールを仕入れて、鶴鉱泉で遇った人と電車の中で乾杯したことをよく覚えていたので、あそこまでの我慢ガマン…とバス通りを歩いて行くと…、なんとその酒を商うお店もどうやら閉店の様子でシャッターが降りてます(笑)。

 上野原駅のキオスクも土日は13時まで。こうなるともう笑うしかなく、高尾駅で京王線に乗り換えるときに、一旦下車して近くのスーパーでやっとこさ酒類を仕入れたのでした。

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2015.11.23

【里山で紅葉狩り…尾続山から登下の集落へ】 山バス情報138

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(尾続山の先で)

【山行日】2015年11月22日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
京王線某駅    - 09:18 北野 (京王線特急)
北野    09:19 - 09:29 高尾 (京王線)
高尾    09:48 - 10:05 上野原 (JR中央線)

「バス」
上野原駅 10:25 - 10:41 尾続 (富士急山梨バス 330円)

「歩行」
尾続    10:50 - 11:30 尾続山(△538.2m)
尾続山   11:40 - 12:15 コヤシロ山
コヤシロ山 12:40 - 13:20 名前のない峠(登下・大倉分岐)
名無し峠  13:25 - 14:40 新井バス停(登下集落経由)

「バス」
新井   14:48 - 15:03 上野原駅 (富士急山梨バス 250円)

「鉄道」
上野原  15:07 - 15:23 高尾 (JR中央線各駅停車立川行)
高尾   15:32 - 京王線某駅  (京王線 準特急新宿行)

【地形図】 「上野原」

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(フィナーレは登下集落へ)

 この三連休は、せっかくの好天の土曜が観劇だったため、初日は出掛けられませんでした。9月シルバーウィークで収入減のうえ給料日前ですから、フトコロは厳しかったのですが、日曜は天気図で見る限り雨に降られることはなさそうですし、考えてみれば、山行きの方もまたまた3週間のブランクです。

 前回の山行で上野原からのバス乗車前、営業所の方が配っていた地元の山の紹介パンフに「要害山~尾続山コース」というのがありまして、これならPASMOの残高で何とかなりそう…と出掛けてみることにしました。

 上野原発飯尾行きのバスは実は10時台に通年運行の便がありまして、これで行っても時間は十分余りそうですし、何しろ空いているはず!…ということで、日の短いこの時期に褒められた話ではありませんが、上野原には十時過ぎの到着です。

 予想通り、登山者の姿は私以外にはあともう一人だけ。バスも余裕で座れます。なお、このコース、パンフでは新井の次のバス停「鏡渡橋(きょうどばし)」から登って「尾続(おづく)」に降りるように紹介されていますが、私はちょっと考えるところあって、尾続からスタートとしました。

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(尾続バス停より…聖武連山か?)

 尾続バス停で降りても、鏡渡橋のバス停と違い、指導標は建っていません。パンフがないと取り付きがわかりにくいかも知れませんので、簡単に書いておきますと、バス停から少し上野原方向へ戻ったあたりに「←この先30m防火水槽」の看板がある小径がありますので、そこを登っていくと、すぐに、来た方向を「尾続バス停」左「要害山用竹」とした指導標が見つかりますので、指導標に従っていけば、柚の木のある農道を経由して山道に導かれます。

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(山道の入口付近にて…)

 尾続山は13年のエアリアにも乗っていませんし、松浦本『バリエーション・ハイキング』で権現山からの下山路として紹介されていますが、踏み跡はしっかりしていますし、要所には指導標があって、読図が出来ないハイカーが下りにとっても迷う心配はないと思います。私は一応二万五千分の一地形図「上野原」とコンパス持参でしたが、駅前のバス停付近で配布しているパンフだけで歩いても問題のない、よく整備されたハイキングコースという印象でした。

 尾根に乗ると、モミの木が二本ある展望地点がありましたが、あいにくの曇りで市街地が望めるだけ。なだらかな尾根をゆるゆると登っていけば、538.2m三角点のある尾続山に着きました。歩き始めて40分ほど、時刻は十一時半。まだお腹も空いていないので、ここはテルモスのお茶だけで軽い休憩とします。 
 
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(バス停のふりがなは「おずく」、こちらは「おづく」のルビ)

 今年は本当に暖かい秋で、おまけにこの日は曇天ですから、紅葉は今ひとつぱっとしませんが、今回たどったコース中では、この尾続山の前後辺りが一番紅葉が綺麗でした。

 尾続山を後に、実成山(標識あり:609m地点)を経てコヤシロ山へ。コースはほぼ尾根上につけられていて、ピンクのテープや指導標がありますので、踏み跡の濃い方を選んでいけばよく、支尾根へ迷い込む心配もほとんどありません。尾根上は植林の部分もありますが、植林のすぐ向こうに雑木の紅葉が見えたりもして、この規模の尾根にしては雰囲気は明るい方だと思います。


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       (実成山からコヤシロ山へ向かう途中)

 コヤシロ山とは、地形図で言うと610m圏峰ではなくその手前の尾根の分岐点(標高600m地点)で、ここには丸太を横にしただけの簡易ベンチがあり、展望地点となっています。晴れた日なら富士山が綺麗に見えるそうです。

 時刻もお昼過ぎ。ベンチもあり人もいないので、このコヤシロ山で今日はおにぎりタイムです。この日は遠望が利かないので近くの尾根をぼんやり見ながら食事していたのですが、ここから見る610m圏峰から派生した支尾根の形状は何とも不思議なものでした。

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(不思議な地形に見えた…)

 どう言ったらいいのでしょう…、その支尾根はグイッと直角に曲がって大倉沢の対岸尾根に延びきって、窪地が出来ているように見えます。地形図で見ると対岸の尾根にそのまま伸びて繋がっているわけではないのですが、まるで大倉大沢がそこで堰き止められてでもいるかのようにこちらからは見えてしまい、林道も通っていることだし、いつの日か実地検分してみたいものだな…という気分になりました。

 お昼ご飯をすませると、数人のパーティーがやってきたので、私はベンチを離れて、要害山方面に向かうことにします。ここからは今までの径と違い、痩せ尾根となってアップダウンも多くなってきます。いったん下って登り返した590小ピークには「←用竹・尾続」「要害山・鏡渡橋→」の指導標があり、すぐ真下には登下集落らしきものも見え、ここから降りようと思えば、登下集落に降りられるかも知れないですが、かなりの傾斜ですし自重しておきます。

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 590小ピークから下った最低鞍部には祠があり、ここからも行こうと思えば登下集落に行けそうでしたが、要害山の手前まで行けば峠道が集落に降りていることが判っているのだし…ということで、ここも見送っておきます。

 登り返して「風の神様」と表示のある540m地点。展望地点となっていますが、見えるのは近郊の山だけ。風の神様から虎ロープもある細尾根のアップダウンをこなしていくと、左手に登下集落の家屋が見えてきます。舗装道路がかなり上の方まであがっており、やはり先ほどの鞍部の地点からでも容易に集落に降りられたのではないかと思いますが、峠道の通る鞍部はもうすぐそこです。

 570m小ピークから下りきった鞍部は果たして十字路になっていて、指導標も2つあって、左手を登下、右手を大倉と表示しています。そしてここには神木と思われる立派な木と「?葉大権現」と書かれた大きな石灯籠があり、いかにも古くからある峠という感じの場所です。峠の名前がわからないのが非常に残念。

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                           (峠)

 パンフに紹介されたコースですと、ここから目の前にある要害山(536m峰)を越えて鏡渡橋バス停へと至るのですが、私は迷うことなく(笑)登下集落への径を下って要害山はカットしました。

 地形図で見れば判るように、この集落は本当に摩訶不思議。途中の登下沢にはまったく人家が無く、沢の源頭に近い場所にぽつんと集落があるのです。こんな沢の奥にどうして人が住み着いたのか、そして何よりもこの集落の名前がなぜ登下(トッケ)なのか、似たような集落に高柄山の南にある金山という集落があり、ここもいつか是非訪れてみたいものですが、峠フェチの私としてはこちらのトッケ集落の方により強い興味を抱きます。

 峠道は地形図には記されていませんが、やはり予想通り今たどってきた尾根を逆方向に戻るようにトラバースしていって、集落の最奥に近い地点に降り立ちます。意外や降り立った地点には来た方を指して「←要害山登山道入口(約10分)」と結構真新しい指導標が建っていました。


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 そして少し心配していた、廃村になってしまっているのでは…という危惧は払拭されました。集落の内の一軒は、修復工事をしているらしく、足場が組まれており、他の人家も今もひっそりと暮らしているらしいことがすぐに判りました。降りてきたのが二時前と明るい時間帯だったせいかもしれませんが、集落の雰囲気は谷間の薄暗いイメージとはまったく違う明るい雰囲気の場所でした。

 これで古老にこの集落の名前の由来など聞ければ最高でしたが、私としては、久々に山村の集落に降りたときの何とも言えない味わい深さを満喫出来ただけでも満足でした。

 ぐるりと集落をめぐるように歩いてから、ゆっくりと林道を降りていき、それほどの長さも感じることなく、あれ、もう着いたか、とバス通りに出て、トッケ沢に架かる大きな棡原大橋を渡りつつ、降りてきた山の方角を望むと、そこには目立ってとんがった山のかたちが…そうです。今し方、登頂をすっぱり諦めた(笑)要害山がデンと居座っているのです。

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(ゆずりはら大橋から要害山を望む)

 私としては、集落の名前がトッケだというのはこの山のことをトッケと呼んだからではないかと思えてなりませんでした。「あのトッケの向こうに人が住んでいて…」と付近の住民から言われるうちにその最奥の集落の名前がトッケとなったのではないかと、そんな想像をしながら、車の通りの激しい車道を歩いて鶴川に架かる鏡渡橋を渡り、新井手前の酒屋でビールを買って飲みながら、何とか新井14:48発のバスに間に合いました。

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