2016.04.18

【武川岳にカタクリを見に行くつもりが…】 山バス情報144

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【山行日】 2016年4月16日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿 06:12 - 06:21 池袋 (JR山手線)
池袋 06:30 - 07:24 飯能 (西武池袋線)

「バス」
飯能 07:40 - 08:39 名郷 (国際興業 810円)

「歩行」
名郷    08:45 - 09:40 730小ピーク
730     09:45 - 10:50 前武川岳ベンチ
前武川岳  11:00 - 11:40 909ピーク手前の小尾根
909     12:10 - 13:20 ツガの木台
ツガの木台 13:25 - 14:05 伊豆ヶ岳
伊豆ヶ岳  14:15 - 16:15 西吾野駅

「鉄道」
西吾野 16:51 - 18:10 池袋 (西武秩父線快速急行)
池袋  18:20 - 18:25 新宿 (JR埼京線快速)

【地形図】 「正丸峠」

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 武川岳はこのブログを始めてからも既に二回ほどカタクリ見物に出掛けておりまして、前回は丁度四月中旬が見頃で、今年もそのつもりで出掛けることにしたのでした。

 日曜日は悪天予報ということもあり、土曜のバスは混みそうだなぁ…と思い、今回は一番バス(07:10飯能駅発)ではなく、二番バス(07:40発)で行ってみることにしました。前回ほどのロングコースは予定しておらず、当初予定では、名栗げんきプラザへ降りたあとは、土日午後は一本しかない松枝13:10のバスに乗って帰宅しようと考えていたのです。

 で、朝の飯能駅からの名郷行きバス、二番バスもやはりハイカーで混み合い、既に飯能駅で立ち客が出てしまい、東飯能から乗車のハイカーが加わって車内はかなりの混雑でした。終点名郷のバス停は以前とは微妙に違っていて、トイレのあるあたりの広場にバス停留所の標識が新設されていました。

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 武川岳への登山口には指導標もなく、初めて訪れる方は気をつけていないと通り過ぎてしまうので要注意。「民宿 西山荘 ・ 四季の宿 笑美亭」の看板で右折します。右折すると「健脚向コース 武川岳90分 天狗岩40分」という普通の人ではまず到達不可能(笑)なコースタイムが書かれた看板があります。 

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                    (この看板で右折)

 桜咲く春爛漫の舗装道を上がって行き、左手に見える階段を上がって植林帯の登りが始まります。通い慣れたコースというのは、どこを急いでどこをゆっくり歩くかわかっている分、気持ちも身体も楽です。やはり尾根通しの旧登山道は通行止めのままで、左手から回り込むように上がって行くと採石場の横に出て、いつも休憩を取る730ピーク付近の場所でひと休み。だいたいいつも通りで、バス停から小一時間ほどの地点です。

 水分を取り、一息ついたら、出発ですが、このすぐそばにカタクリの咲いているところがあるので、しばらくはカタクリを撮りながらのスローペースです。 残念ながらカタクリはもう終局場面という感じで、綺麗に咲いている花は本当に数えるほど。ほとんどが萎れているか、既に落花したようで、いつもの年に比べて寂しい状況でした。

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                 (こんな状態のものが多かった)

 カタクリをあとにして天狗岩の登りにかかります。いつものように男坂と書かれた岩場を行きます。足場はしっかりしており危険な箇所もなく、岩を掴みながら進んでいけば高度が楽に稼げるので、好きな箇所です。天狗岩を通過すると、左手に植林が現れますが、右手は綺麗な雑木だったりして、気をつけて見れば、ぽつんと咲いているカタクリを見つけることが出来たりもします。

 左手にネットが現れる急坂を頑張って登っていけば、前武川岳。休憩地点から一時間ほどで、丁度ベンチも空いていたので、ここで水分補給の小休止です。 

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(前武川岳ベンチ 山伏峠方面の径)


 前武川岳では、山伏峠への径もかなり気になりますが、今日は予定通り、証拠写真を撮るだけで武川岳は素通り(回れ右)して、以前からずっと気になっていた名栗げんきプラザと書かれた尾根径を東進です。ここは予想通り広々した雑木の尾根がずっと続く気持ちの好い径ですね。もちろん新緑はまだですが、この径なら新緑も紅葉もとても素敵なのではないでしょうか。一度葉のある時期に再訪したいものです。

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 地形図で見てもわかるように傾斜も緩やかで痩せた部分もなく、まさに稜線遊歩という感じで歩いて行きます。大栗沢経由の道を右に分けてなおも稜線を進むと、軽く登り返す地点にさしかかります。あぁ、この先に「見晴台」とエアリアに記された909の小ピークがあるのだな、と登っていくと、あれれ、左手に見えるのはもしかして…あ、いやあの色はミツバツツジだな…なんて思いながら登っていくと前方にはなんとアカヤシオが。。。丁度909手前の北に派生する小尾根のあたりだと思うのですけど、アカヤシオ帯になっています。

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 なんとこんな所にもアカヤシオがいるのですね。今までまったく知りませんでした。奥武蔵の山ってやっぱり侮れませんです。北に派生する小尾根は、登山道からは離れているので、思う存分写真を撮ったら、時間もちょうど好いし、アカヤシオの下でおにぎりを食べることにしました。

 何度見てもこの色は良いですね。蕾もありましたけれど、もう八分咲き以上、ほぼ満開に近く、丁度見頃だったように思います。けど、この高度(900m)で、この時期にもうこれだけ咲いちゃってるってことは、GWの熊倉とかって、もう散ったあとってことになっちゃうんじゃないでしょうか…? 熊倉は今週末あたりに行った方が好いかも???しれません。

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 食事を終えて腰を上げ、見晴台付近にも咲いているアカヤシオを撮ったりしていたということもあったのですが、げんきプラザまで武川岳からエアリアに載っている45分というコースタイムではとても到達出来ず、げんきプラザに着いたのは13時過ぎ(笑)。13:10の松枝バスには間に合いそうもないし、ライダーのアホみたいな爆音を聞きながら名郷まで車道を歩く気もしないので、伊豆ヶ岳に行っちゃうことにしました(笑)。   

 伊豆ヶ岳に前回登ったのは2001年のことですから、約15年前。ほとんどおぼえていません。確か鎖場にビビって女坂から登ったのではなかったかと思います。ツガの木台と記されている場所で、喉が渇いたので、水分を補給してから、こんな所だったっけ…という感じで、自己責任で男坂の鎖場を登りました。

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 鎖場はそれほど難しいとは思いませんが、ある程度上がったところから落ちると、途中止まることもない為、複雑骨折未満では済まないと思いますから、凍結時や雨天時はやめておくべきでしょう。当然ですが下りでは絶対降りちゃダメです。

 男坂の方は、こちらもお姫様(アカヤシオ)がいらっしゃいます。あと良く注意してみると、イワウチワも見つかります。ただ、咲いているところは無理して鎖場を登らなくても、女坂から戻るかたちで入れば行けますから、鎖のあるところを無理して登らなくてもいいと思います。

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 伊豆ヶ岳の山頂はミツバツツジが満開です。私の他にも何人か休憩中でしたが、ちょっとボッとしていたら、私ひとりに(笑)。いつまでもここにいるわけにもいかないし…と下山にかかります。急坂を下り山伏峠への径を右に分けて下っていくと、古御岳との鞍部に左に西吾野駅への径が見つかります。少々荒れた感じの径ですが、わりとすぐに車道に出てしまって、このあとの車道歩きが長い長い(笑)。

 随分山に近いところに集落があって、こんな季節に、春色の花に囲まれた集落を見ると、桃源郷みたいで、こんな所に暮らしているなんてうらやましい、なんて思ったりもしますが、それは冬の厳しさを知らずにいい気な都会人が抱く勘違いなのでしょうね。

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 足が痛くなって、それでも久しぶりのロングでも膝が痛まないのは良かったと思いながら里道を下っていき、交通量の多い299号を歩いていると鼻がむずむず(笑)。やっぱり花粉症は排ガスと関係しているとの念を強くしながら、西吾野駅へ。

 駅手前に自販機が見つかりお財布を出して買おうとしたら、店の窓に「ビール有ります」の文字。ついふらふらとドアを開けてビール下さいと言ってしまい、この誘惑に負けた行動が徒となって、西吾野駅ではまたも目の前で16:13発の池袋行き急行電車が発車(笑)。吾野と言えば二年前にも東吾野の駅で目の前で上り電車に逃げられているし、なんか相性悪いのかも…。

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 二年前のことを思い出して、また友人に久々のメールを出したり、もう使えなくなったレオカードを払い戻ししてもらったりしているうちに、次の池袋行きの快速急行がやってくる時間となって、佳い気分で帰途についたのでした。。。


***

 最後に、熊本での地震、ホント、なんでこうあちこちで大きな地震や天災が起こってしまうのだろう、と悲しい気分になってしまいます。
 実は三年前に亡くなった父の実家が大分県の由布市なんです。父の弟にあたるひと(私の叔父)が今でも住んでいるので、日曜日に電話してみたところ、停電が少しあったぐらいでガスも水道も家屋も大丈夫とのことで少し安心しました。
 確かに熊本のライフラインの復旧が最優先なんですけれど、大分の被災者のことも忘れないで欲しいな、と個人的にそんなことを考えています。 

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2014.04.30

【アカヤシオ花盛り…熊倉山】

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【山行日】 2014年4月27日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿  05:18 - 05:28 池袋   (JR山手線)
池袋  05:39 - 06:32 飯能   (西武池袋線 準急)
飯能  06:34 - 07:19 西武秩父 (西武秩父線)
御花畑 07:25 - 07:43 白久   (秩父鉄道)

「歩行」
白久駅 07:50 - 08:50 城山コース登山口
登山口 09:00 - 09:55 指導標No.8
指導標 10:10 - 11:50 熊倉山
熊倉山 12:30 - 15:15 武州日野駅(日野コース)

「鉄道」
武州日野 15:32 - 17:10 所沢(西武線直通電車 遅延
所沢   17:20 - 17:23 東村山 (西武新宿線)
東村山  17:26 - 西武国分寺線某駅


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 里に咲いている花(藤・躑躅・シャガ)など見ていますと、もうアカヤシオの季節だなぁ…と。それで熊倉山とすぐに思い浮かんだのですが、ここのところ、まともな山歩きをしていない身には、今年こそ行こうと思っていた宗屋敷尾根はちょっと厳しすぎるし、小持山にしようかなぁ…なんてことも考えたのですが、一般コースでも熊倉はアカヤシオが楽しめるのですから、何もリキんでバリハイルートを歩かなくてもいいわけです。

 前の日の土曜日が昼行灯だったので、日曜の朝は早くに目が覚めて、私のところから一番早い電車に乗り込み、西武秩父の駅から急いで乗り換えて、窓口でチューインガムみたいな切符を買って御花畑07:25発の三峰口行きに乗車成功。白久の駅を8時前にスタートできました。

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 熊倉自体が5年ぶり。そのときは聖尾根を登り城山コースを降りました。城山コースを登りに採ったのは、実はこのブログを始めたばかりの9年前に歩いたことがあるのですが、10年近く経過するとさすがに記憶は曖昧で、林道歩きが長いのは強く印象に残っていたものの、覚えているようで覚えていないものですね。谷津川館が見えてくると「あちゃ、間違って(登山道が閉鎖されている)谷津川林道コースへ向かってしまったかな?」と不安になり、慌ててエアリアを開いてみる始末(笑)。

 谷津川館のずっと先で谷津川林道コースと城山コースの分岐があるので、道間違いではないのですね。しばらく歩くと閉鎖中の谷津川林道コース(白久林道コースとの表示)を右に分けて更に舗装道路を歩きます。コースタイムを少々オーバーして駅から約一時間ほどで城山コースの登山口に到着。二台ほど駐めてある車を見て、そうだよなぁ、この林道歩きは車持ってたらしないよなぁ…うらやましい、などと思いながら、アクエリアスを飲み干して尾根道に入ります。

 この城山コースを登るのは三度目。地形図を見るまでもなく、最初の650mあたりから始まる急登は厳しい登りです。しかし、我慢して登っていけば周囲が植林から自然林へと変わる760m(?)あたりからカタクリが咲いているのに気づきます。「好かった間に合った間に合った」と機嫌良く登っていくと、あれあれ、以前よりカタクリの花増えているんですね。

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 以前はよく気をつけていないと見逃してしまうこのコースのカタクリでしたが、現在は登山道脇にもぽつぽつと咲いていて見逃しようがないほどの個体数になってきています。花をつけるまで七年はかかると言われていますが、確かにあれから私の方も随分年をとりましたから不思議でも何でもないことなんですけど(笑)ちょっと感動してしまいました。

 城山コースの指導標NO.8のあたりで登山口から一時間ほど経過していたので、足休めの休憩をとります。無線を聞くと秩父高原牧場から呼んでいる局がいたのでちょこっと交信。お茶を飲んだら、また上を目指します。 
 
 指導標NO.7の先でイワウチワを発見、更にNO.6の先あたりからはいよいよアカヤシオ姫のお出ましです。リンク先の皆さんの情報では「去年よりはいいけど…」ぐらいだったので、ほとんど期待していなかったんですけど、去年の凶作に目が慣れている私には「あれれ、随分咲いているじゃないの」という感想です。もちろん大豊作とか、アカヤシオの海で泳ぐとか、そんな爆咲きではありませんが、これだけ咲いていれば十分でしょ、というくらいは咲いていました。

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 城山コースの場合、標高1000~1100mあたりがアカヤシオのプロムナードになっていて、しかも途中でまた足下にイワウチワが見つかったりして、ホント天気も良く、歩いてて楽しかったです。ただ、以前はいらっしゃったはずのヒカゲさんが見当たらず、それがとても残念でした。

 うれしくてあちこち写真を撮りまくっていたら、後ろから人の声が。。。たぶんひとつ後の電車で来た人たちに追いつかれてしまったようです。少し名残惜しい気もしましたけれど、そろそろ最後の胸突き八丁の登りに向かわないといけません。

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(アセビもまだ咲いてました)

 日野コースの旧分岐は通行止めになっていて、「え?」と思ったんですけど、去年歩かれたリブルさんやkomadoさんのレポで新しく付け替えられた日野コースを歩かれたことが書かれたいたことを思い出し、胸突き八丁の急登をがんばって登っていくと、やっぱり新しい指導標があって、日野コースが分岐していました。

 新しい分岐からひと登りで熊倉山山頂。懐かしい鉄板の山名表示。12時10分前だというのに誰もおらず、三角点にタッチして祠にお参りしたら、通行止めのロープが張ってある谷津川林道コースに侵入して(笑)ランチタイムにしました。 

 昼食後、もう一局だけと無線で交信。しかし、なんとすぐそばの大平山から呼んでいる局長さんもいたので、これは特別!とばかり、更にもう一局声をかけてしまいました。聞いてみると、大日堂まで車で入って、峠の尾根経由で登ってきたのだそうです。無線家にも結構バリルートやる方いらっしゃるんですね~。

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 さて時間もだいぶ経過してしまったので、下山です。日野コースを降りたのはこのブログを始める前の2003年:なんと11年も前のことです。日野コースには↑ミツバはいてもアカヤシオはいないのはわかっているので、他の花を撮影しながらのんびり下ることにします。

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(この花の名前がわかりません、どなたかご教示くださいまし)


 新しく付け加えられた道はしばらく植林の暗い雰囲気の道ですが、まもなく昔の日野コースと合流するのですね。明るい雰囲気になってくるとまもなくで笹平。しかし笹平とは名ばかりで、笹は一本もなく、代わりにバイケイソウとハシリドコロの大群落になっています。現在はさしずめ毒草平といったところでしょうか。

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 笹平の先は尾根を乗っ越すような形で沢沿いの道に変わるわけですけれど、さすがに今年の大雪はすさまじいものだったのでしょう、まだ残雪が融けきれず、登山道はところどころ荒れて歩きにくくなっています。アイゼンはもちろん不要(というか装着するとかえって歩きにくいと思います)なんですけど、下部に行けば行くほど歩きにくい箇所が増えて、一番歩きにくかったのが林道に上がる直前という状態でした。

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 途中の水場あたりからは沢沿いのお花(ネコノメやニリンソウ、それにカタクリも!)が楽しめて好かったのですが、なにしろ沢を渡る橋はそこらじゅう壊れているわ、生意気に(笑)スノーブリッジになっているところなんかもあって、ちょっと神経を使いました。

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(沢沿いはかなり標高の低いところでも残雪がある)

 しかしお花もいいんですけど、この時期はやっぱり新緑が素敵ですね。特に熊倉周辺て新緑の美しさが格別な気がします。アカヤシオを愛でた後って、実にこのライトグリーンが心を和ませてくれます。

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 ああ、今日は早起きして好かったと、長い舗装道路歩きも全く苦にならず、笑顔で武州日野駅へ向かいました。途中で地元のおばあさんに「今日はホント好かったね」と声かけられて「最高でした!」と満面の笑みで返したとき、やっぱり山っていいよなぁ…との思いをぎゅっとかみしめ帰途についたのでした。

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2014.03.17

【春めいて、足慣らし…天覧山・多峯主山~天覚山】

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(見返り坂を登った先あたり)

【山行日】 2014年3月15日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿  07:20 - 07:29 池袋 (JR山手線)
池袋  07:35 - 08:24 飯能 (西武池袋線急行)

「歩行」
飯能駅   08:30 - 08:50 中央公園
中央公園  09:00 - 10:00 多峯主山(とうのすやま)
多峯主山  10:30 - 11:30 277.5三角点
277.5 11:40 - 13:40 天覚山
天覚山   14:05 - 14:50 東吾野駅

「鉄道」
東吾野  15:15 - 15:31 飯能 (西武秩父線)
飯能   15:40 - 15:59 所沢 (西武池袋線)
所沢   16;01 - 16:03 東村山(西武新宿線)
東村山  16:06 - 西武国分寺線某駅 (西武国分寺線)

【地形図】 「飯能」

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(武蔵横手分岐の先あたり)

 二ヶ月近く間が開いてしまったので、まずは軽く足慣らしから…ということで、こういうときでもない限り訪れる機会もない、奥武蔵の玄関口ともいえる天覧山・多峯主山(とうのすやま)・天覚山を歩いてきました。ちょうどアマチュア無線局のコールサインも下りたので、無線機の調子をテストがてら、本当にのんびりペースです。真面目に歩けば、同じぐらいの時刻の出発でもお昼前に天覚山に着けると思います。

 この日、朝五時過ぎに目が覚めたのですが、久々の山行き(丘みたいなところですけど:笑)だといろいろ忘れ物をするもので、気がついて取りに戻ったりで、最寄り駅で電車に乗車したのは七時過ぎになってしまいました。まぁ、ショートコースだしバスの時刻を気にしなくてすむプランだったので焦りもせず、池袋ではちょうど飯能行きの急行が発車待ちというところで、まずまずのすべり出しです。

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(飯能駅近くにて)

 電車内は暖かく、ぐっすり眠って気がつけば終点飯能駅、寝ぼけまなこでスタートしたせいか、飯能駅の写真を撮り忘れたままスタート。見覚えのあるバス通りを歩いて行くと、名郷行きのバスに追い抜かれました。バス通りはしかし歩いてよく見てみれば、昔の建造物など大事に保存していることに気づきます↑。思ったよりも暖かいので、途中のバス停ベンチで上着を脱ぎ、さらに歩いて行くとやがて天覧山下バス停。ここからは指導標があります。

 飯能市民会館の先に中央公園があり、トイレもあるので、利用させてもらって、柔軟運動をしたら指導標に従って天覧山を目指します。しばらく舗装道ですが、雉が目の前を横切ったりして、少しずつ山っぽくなってきます。土道になって「岩場」と書いてある方(左手)を選んで登っていくと、すぐに天覧山です。展望がよく、今日は空気も澄んでいて、富士山や大岳山をはじめとする奥多摩の山々がよく見えています。雪崩の危険性もあるのでまだ来ないでという奥多摩の山々ですが、今日あたりは少し入山者もいるのではないかな、などと考えながら、この居心地のいい場所でティータイム。

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(くっきり富士山は久しぶり)

 多峯主山方面へは結構下ります。下りきったところは小さな湿原のようになっていて↓、なかなか好い雰囲気です。その先の見返り坂で常磐御前が何度も振り返ったというのも本当のお話かもしれないと思ってしまうぐらい。。。見返り坂を登り、さらに鎖もある石段を登っていき多峯主山の山頂に着きます。天覧山から30分ほどでしょうか。

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 多峯主山(とうのすやま)も眺めがよく、三角点があります。ここなら結構電波も飛びそうだなと、無線機を出して聞いてみると、高尾山からCQを出しているものの、なかなか相手が見つからない局長さんがいたので思い切ってコールしてみると一発でつながりました。ずいぶん久しぶりだったので要領を得ない交信になってしまいましたが、こちらの無線機もちゃんと動いていることがわかり一安心。小腹も空いていたので、交信後サンドイッチをおなかに入れていたりしたら、あっという間に三十分も経過してしまいました。慌てる行程でもないですが、長居は他の方たちにも迷惑ですので、腰を上げ久須美峠方面へと向かうことにします。

 私のエアリア奥武蔵(2001年版)では、御岳八幡神社手前で大黒山というところを経由して尾根伝いに277.5の三角点へ登山道があるように描かれているのですが、御岳八幡神社手前の分岐には大黒山の表示はなく、「永田台・横手台」と記された方へ進んでみます。すると「う回路→」の表示があるのですが、マジック書きで「通れます良い道です 工事終了」とも書かれているので、まっすぐ直進してみました。

 すると10分も歩かないうちに住宅街に出てしまい(笑)、どうやら最近造成された新興住宅地らしく、これがまた複雑な道路で、目指す尾根というか丘陵地は見えているものの、その丘陵地に取り付く取付口が見つからず右往左往。コンビニやバス通りなどもある区画で大変に難儀しました。

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(突然こんな住宅地に出てしまう)

 ようやく「丘の上公園」と記された石柱を見つけ、そこから素敵な広場のある公園に上がり、なおも尾根を詰めるように踏み跡を追うと小ピークにお手製の道標がある三角点に到達しました。来た方向とは全然違う方角を「多峯主山・天覧山」と記してありましたから、私はどうやら正規のルートではないルートで277.5の三角点に至ったようです。
 だいぶタイムロスしたような感覚があったのですが、エアリアのコースタイム80分よりは短く60分で多峯主山からこの三角点に来られたので、私のとったルートもそれほど悪いものだったわけではなさそうです。
 
 時刻は11時半。一時間前にサンドイッチを食べたばかりなのでお腹はあまりすいていません。三角点で一息ついてから、「天覚山・久須美坂」方面へと進んでいきます。植林の多い尾根道。右手に祠を見て↓まもなく久須美の分岐。さらにその先2.3分で武蔵横手駅への分岐が現れます。エアリアでは久須美峠から二つの分岐があるように描かれていますが、実際は地形図「飯能」のように両分岐点は少し離れています。

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 武蔵横手の分岐から20分ほどで303ピーク。ここにはカマド山の表示もあり、結構しっかりした踏み跡が伸びています。天覚山80分の標識もあり、結構こんなところでもエアリア実線でないルートが歩かれていて、お手製の指導標があったりするのだなぁ、と妙に感心してしまいました。左手にはゴルフ場があり、時々ゴルフをしている人たちの話し声が聞こえてきたりしますが、このコース、意外にハイカーが少ないので、全体としては静かな印象です。

 一つ目の送電鉄塔を少し過ぎたあたりで、お腹もすいてきたので、お昼ご飯にしました。眺めもなくランチ場所としては???ですが、この先で傾斜が今までになく急になるのがわかっていましたし、人も通りもなく静かなので腰を下ろしてご飯を食べていても誰の邪魔にもなりませんから、お茶も煎れてのんびりランチタイムにしました。

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(東峠からすぐのところは径がかなり荒れていた)

 腹ごしらえが済んだら、東峠という名の舗装道路のある鞍部に下りていきます。日当たりが悪いせいかここら辺でこの日初めて残雪を見ました。そして、東峠から尾根に乗り直すまでの径が結構荒れていて、おそらくはこの間の大雪で木が倒れたためでしょう、短い区間ですがかなり歩きにくい箇所がありました。尾根に乗り、二本目の送電鉄塔に至り、そこから20分ほどの急登をこなせばやっと天覚山です。標高445.5m。この日三つ目の三角点です。こんな丘みたいな尾根伝いでも三つも三角点があったりするのですね。

 天覚山では残ったおにぎりを平らげながら、また無線を聞いてみると、丹沢の方からとても強力な局が聞こえていたので、最後にもう一回だけ無線やって帰ろうかなぁ、なんて考えていたら、急に電波を出すのを止めてしまって結局交信できずじまい(笑)。2時も回ってしまったところで、ようやく腰を上げて帰り支度となりました。

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     (両峯神社跡)

 天覚山から東吾野方面への径は注意していないとちょっとわかりにくいかもしれません。大高山方面に少し進むとお手製の指導標があって東吾野方面への分岐を選ぶと、神社跡↑に天覚山を守る会の指導標があって、エアリア記載の沢沿いの径と尾根コースが分岐しています。沢沿いは荒れてるかも…と尾根道を選びました。途中結構急な坂がありますが、おおむね歩きやすい尾根径で、東吾野の駅まで45分ほど。

 しかし、こともあろうに駅に近づくと飯能行きの電車が目の前で発車(笑)。30分待ちとなってしまい、駅前の陽当たりの好いベンチで友人に久しぶりのメールを打ったりしながら時間つぶし。この日は風もなく暖かで電車を待つ間もゆったりした気分。花粉はつらいけれど、やっぱり暖かくなってくれるのはうれしいものですね。
 

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2013.04.30

【アカヤシオ姫に逢いに…矢岳北尾根 その2】

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(一般登山道で一番花付きが好かった樹 1100mあたり?)

 お昼ごはんを済ませて、下りに入ります。下ってみると、やはり先ほどの北尾根に比べ、こちらはエアリア赤破線とはいえ、一般登山道。踏み跡はしっかりしていて、ある程度山慣れた人であれば、下りにとってもそれほど難しく感じないと思います…というか、矢岳の場合、これ以外にいわゆる一般登山道は存在しないので選択の余地もないです。
 
 この登山道は、指導標の数こそ少ないものの、間違いやすい急所にはお手製の指導標があったりして、要所は押さえられています。大反山は植林の中の本当につまらない薄暗いピークにすぎませんから、大反山手前の鞍部でお手製の指導標に従って武州中川に下るぶんには長いけれど危険なところもない登山道だと思います。私のように偏執的に(笑)尾根の末端までたどる必要はないでしょう…が、実際は下ってしまったので、この記事には末端までレポします。いうまでもなく、尾根末端まで下ろうとすると地形図とコンパスを使わなければなりませんし、地形判断も必要な上、結構危険な箇所の通過もあります。


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(1060mあたり カタクリはまだ楽しめた)

 「浦山口→」という素っ気ない標識に従って、赤いマーキングのある尾根の踏み跡を降りていきます(これはもちろん武州中川に下る人も同じ)。下っていくとすぐにアカヤシオ姫。しかし、蕾、花、共に少なく、今年のアカヤシオは標高が上の方ほど凶作のようです。 標高1200m前後はしかしこれから葉っぱが出てくれば美しい新緑が楽しめそうな自然林。更に下ると、まぁまぁな花付のアカヤシオの樹があり、しゅんとした気持ちが少し慰められます。しかしまたすぐに極端に花付の悪き樹がお目見えしたりして、複雑な気分です。

 下り始めて40分ほど…1060mあたりでしょうか、伐採地の手前で、結構な数のカタクリ!  群落とまではいきませんが、これは思わぬプレゼント。登りの北尾根では標高が低いせいもあって花は見付かりませんでしたが、ここは沢山咲いていて、これで今日のアカヤシオの不作もなんとかカバーできた感があります。

 その先の大伐採地で下り始めてから1時間ほど経過していたので、一休み。目の前にこの前登ったばかりの大持・小持、そして武甲山…下にはダム湖「秩父さくら湖」の青緑色の湖水が見えて、お茶を飲みながらしばしぼんやり…。後から考えるとこのあたりが篠戸山(1040m)だったように思うのですが、山名を記した標識は見あたりませんでした。

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(大伐採地からの展望…武甲山・小持山・大持山)

 休憩後先に進むと、松浦本に記載通り、鳥獣保護区の赤い看板がありますが、倒れて地面に横たわっています。更にその先、松浦本でいう「コトガ沢の頭」962m地点では、降りてきた人が間違って東のフナイド尾根に入り込まないように、木で通せんぼをした上にお手製の指導標で北へ延びる尾根に左折するように指示しています。

 北へ向かい高度を落としていくと、地形図通り送電鉄塔をくぐり、送電線の巡視路らしく小さな木の階段もあったりして、770mの鞍部、クタシノクビレまで下ると、目の前にある大反山(853.7m)は結構な登り返しに見えて、可愛らしいミツバチの指導標↓に素直に従って武州中川駅へと下りたくなります(というより、素直に下るべき!)

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 せっかく来たのだからと、アホな私は大反山へ登り返しましたが、尾根の直登でジグザグもなく疲れた足には堪える登りです。やっと登り切ったピークはゲンナリするほどの暗い植林の中のピーク。山名標と三角点があるだけです。尚余談ですが、20世紀の分県別登山ガイド『埼玉県の山』では、この三角点ピークを若御子山として紹介していたりします。

 疲れた足を休めるべく853.7mピークで腰を下ろし、これからどちらへ降りるか検討します。時刻は14時15分。一般登山道を降りて武州中川駅へ15時35分発の直通に間に合わせるにはコースタイムから見てギリギリ。一方浦山口までの松浦本のコースタイムは1時間50分で、16時38分発の池袋行き直通電車には余裕がありそう…ということで、この時期は羊山公園芝桜組との衝突を避けるべく、直通電車に乗るのが鉄則ですから、松浦本通り、RFで尾根末端まで頑張って浦山口へと決定。

 ※毎度のことですみません。。。ここからは一般登山道ではなく地形図とコンパスでルートを割り出すバリエーションコースです。地形判断とRFが必要なコースになります。

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 大反山から下ると尾根が二手に分かれます。左がエアリア赤破線で先ほどの可愛らしい指導標の巻き道と合流しますが、ここは右手というか、真っ直ぐ倒木を超えて尾根をたどると祠があって↑その先が転げ落ちるほどの急斜面になっていますから、慎重に下っていきます。下りきると自然に北に延びる尾根に乗れて(このあたり新緑が綺麗)、その先の小ピークが現在は若御子山というらしく、プレートが三種類ぐらいあります。標高を思い切り間違えて訂正を喰らったプレートもあり、笑えます。 


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 若御子山を後に北東へ、すぐに左手のテープに従って、これまた先ほどよりすごい急下りをします。ロープもあったりして、ありがたく掴まらせてもらいながら下っていくと、ああ今度はヒトリシズカちゃんが沢山咲いています。大岩の左脇を通って更に下ると松浦本通り、本当にツバキの赤い花が敷き詰められた神社があって、思わず、ここまでの無事を感謝すると同時に、この先もどうか無事に下れますようにと祈り、更に下っていくと若御子峠。来た方向を指して「←若みこ山」の標識には「行くな」とか「行かない方がいい」とか落書きがしてあります(笑)。「国見の広場に至る」のビックリするほど立派な指導標が現れ、ここから国見の広場まではエアリア赤実線。

 樹が育って両神山は見えにくくなった「国見の広場」でお茶で一服入れてから、立派な階段を下りていきますが、右手に尾根をはずれる階段を見送り、また尾根通しに進んでいきます。ここからまた(短いですが)バリエーションルートです。

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(「国見の広場」より展望…両神山は樹の陰。正面は二子山?)

 送電鉄塔を越えて、その先の小ピークを越えると、また送電鉄塔があり、岩の崩落防止らしいワイヤーが張られたところを通り、なおも尾根の末端へと進むと、もうこれ以上進むとヤバイという地点に出ます。すぐ下に舗装道路が見え、尾根が舗装道路に向かって垂直に切れ落ちているので、無理に進めば死にます(笑)。
 
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(尾根末端近く…新緑も美しかった)

 松浦本では「最後は左寄りの石段で舗装道路に降りる」と書かれていますが、石段は見あたらず、代わりに送電線の巡視路らしいトラバース径が左手に見付かったので、これをたどっていくと案の定「奥秩父線2号に至る」の黄色のポールがあって、きれいに舗装道路に着地成功。念のため、尾根末端を見に舗装道路を右手に戻って見てみたところ、やっぱり無理に進んだら確実に転落という尾根の最末端部分でした。

 あとは舗装道路をたんたんと下って、浦山口の駅へ。駅到着は16時10分過ぎ。ビールはないので、駅前の自動販売機で久しぶりに炭酸飲料水を買い求め、喉を潤しながら池袋行きの直通電車を待ちました。


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2013.04.28

【アカヤシオ姫に逢いに…矢岳北尾根 その1】

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(熊倉山宗屋敷尾根をバックにアカヤシオ姫)

【山行日】 2013年04月27日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿  05:20 - 05:29 池袋  (JR山手線)
池袋  05:39 - 06:32 飯能  (西武池袋線準急)
飯能  06:34 - 07:19 西武秩父(西武秩父線)
御花畑 07:25 - 07:39 武州日野(秩父鉄道)

「歩行」
武州日野駅 07:45 - 08:40 北尾根取り付き
取り付き  08:45 - 10:00 820m地点
820地点 10:05 - 10:50 営林署ルート合流点
合流点   11:00 - 12:00 矢岳
矢岳    12:25 - 13:25 大伐採地
大伐採地  13:30 - 14:10 大反山
大反山   14:20 - 15:05 国見の広場
国見の広場 15:15 - 16:10 浦山口駅


「鉄道」
浦山口 16:38 - 18:33 池袋 (秩父鉄道&西武線直通急行)
池袋  18:39 - 18:45 新宿 (埼京線)


【地形図】 「秩父」 「武蔵日原」 


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(営林署コースとの合流点付近で…)



※この記事で登ったルート「矢岳北尾根」は、登山地図にはない尾根歩きルートで、一般登山道とは違います。登山口もなく、また、指導標だけでなく途中に矢岳に関する「標識」さえ一切ありません。地形図とコンパスで進むべき方向を割り出すスキルがあり、地形判断ができる方のみのコースです。また山頂にある警告通り、スキルがある方でもこの尾根を下るのは危険です。


 三年ぶりにアカヤシオ姫に逢いに秩父へ。。。今回は今まで登ったことのない矢岳に行ってみました。矢岳はエアリア登山地図などで遭難の多い山とされていますが、実際に歩いてみたところでは、それほどの悪場もないようで、遭難の大半は気象遭難や下りに難ルートを取っての道迷い遭難なのではとの印象を受けました。

 矢岳は、ただ、そのルート取りにちょっと悩む山です。松浦本『バリエーションハイキング』に掲載されている営林署からの登りルートは、西武秩父駅からタクシーを使うもので、私の考えでは、一人で高いタクシー代を払ってまで登りたいとは思いませんし、武州日野の駅から延々と林道を歩くのも気が進みません(それにあの尾根、相当な急傾斜です(笑))。
 同書では「明ヶ指のたまご水」も併せて紹介されており、このたまご水のすぐそばに矢岳から長々と伸びている北尾根があることに気づき、「たまご水」を見学がてら、北尾根を登って、下りは松浦本に記載のルートをたどって浦山口か、(時間や体力との兼ね合いでは)整備された武州中川へ降りるという計画で臨みました。

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(武州日野駅にて)

 さて、今回も比較的長時間のコースになりますので、朝できるだけ早いスタートにしたいところです。私の家から一番早い電車で西武秩父駅到着は7時19分。Yahoo!の路線検索では秩父鉄道の御花畑駅発三峰口駅行き07:25には乗り継げず、07:51の乗り継ぎとなっていますが、今までの乗り継ぎ経験では、6分あれば(急ぎ足で)乗り継げそうに思えます。ただし、秩父鉄道はパスモやスイカが使用できませんので、切符を買う必要があります。あらかじめ秩父鉄道の切符用に小銭300円をポケットに用意して乗り継ぎに挑戦。

 実験結果は、予想通りトイレなどに寄らなければ乗り継ぎ可能。武州日野駅を8時前のスタートです。なお、武州日野駅で熊倉山の白久ルート(谷津川林道コース)通行止めの表示がありました。まぁ、あのルートは一般ルートですがとてもいやらしいルートで、開通したとしてもお奨めできません。

 武州日野駅からたまご水までは前掲書の松浦本通りで特に付け加えることもないのですが、私は持小屋沢を渡ったところにある「たまご水1分」の指導標ところで、持小屋沢沿いにあるものと勘違いして時間を消費してしまいました(たまご水は安谷川沿いにあります)。

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(たまご水)

 結局、持小屋沢を渡ってから「たまご水」を見付けるまで10分もかかってしまい、こんなことで、ちゃんとRF出来るのだろうか、と先が思いやられます。そんなわけで、北尾根に取り付いたのは、駅を出てから1時間後。比較的傾斜が緩やかな左(持小屋沢寄)側(北東)から尾根に這い上がります。

 右自然林左植林の支尾根を登っていくと、585の手前で予想通り右から尾根が合わさり、やっと尾根道らしくなりますが、両側共に植林となってしまいます。585から15分ほどで大木の下に祠を見て、登下山の安全をお祈りしてから更に植林尾根を登っていきます。やがて右側が自然林となって、尾根が広がり、足もとにはカタクリの葉っぱが散見されるようになりますが、一枚葉がほとんどで花は見付かりません。もっともこの標高ではもう終わっているでしょう。

 やがて右側に熊倉の宗屋敷尾根がそびえてきて、傾斜が弛んできたところが820地点でしょう、山桜も咲いていて、ここで少し休んで水分補給。この調子なら矢岳に昼前は余裕だろうとこのときは調子こいていました(笑)。

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(820付近 新緑に山桜がきれい)

 820m地点を後に自然林が優勢となった尾根を登っていくと、尾根が痩せてきて、岩がちのアセビの尾根に…これはアカヤシオの雰囲気…と、1000mの手前で、この日初めてのアカヤシオ。しかし、そこは右側が完全に崩落したちょっと危ない箇所で、崩落した尾根にぶら下がったアカヤシオの樹ですから、とても近づいて写真を撮る勇気は出ません。崩落のお陰で熊倉山の宗屋敷尾根がばっちり見えています。

 更に進むと落花したアカヤシオ、と上を見上げれば花が一つ二つ。。。先ほどの樹に比べ随分花付が悪いです。うわこれってひょっとして大凶作?と呟きながら少し進むと今度はわりと花付の好い樹があって、少し頬がゆるみます。。。とまた非常に花付の悪い樹…。標高1000mあたりだとこんなものか、もう少し上に行けば…と気を取り直して急斜面を両手両足で登っていくと、大きな石を落石させてしまって…、でも誰もいないだろうから、「ゴメンねクマさん」とだけ呟いて更に登っていくと、ああ、イワウチワちゃん…写真を撮って更に登っていくとやがて後ろから咳払いが聞こえてきて…ぐぐ、マズイ…。

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(営林署尾根合流点付近にて…この日一番花付が好かった樹)

 営林署からの尾根(979からの尾根)を併せる頃になるとまたアカヤシオ姫がまぁまぁな花付きでお出迎え。。。979方面にも少し下って写真を撮りました。分岐点に戻ると先ほどの咳の主と思われる男性登山者が登って来られたので、落石を詫びがてら伺うとなんと私の一本後の電車で来られたそう。私は本当にノロマだなぁと思いつつ、ちょうどそのあたりに沢山咲いていたイワウチワを撮りながら休憩して、男性に先に行ってもらうことに。

 合流点から更に進むとイワウチワが沢山咲いていて、踏みつけないように気をつけなければならないぐらい。。。全部写真に撮っていたら先に進めないので、少しだけ撮影して先へ進んでいきます。ここから上ならアカヤシオ姫も結構見頃かも…との期待で登っていきますが、どれも花付の悪い樹ばかり。蕾を付けた樹もみましたが、蕾の数自体が少なすぎるので、GW後半ですとせっかく訪れてもあまり楽しめないのではないかと思います。

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(矢岳山頂直下…蕾もあるが…)

 矢岳山頂直下は、予想通り、岩がちの急傾斜。アカヤシオの咲く山の最後はどうしてどこもこう急なんでしょうか。頂上には「北尾根を下らないように」との埼玉県警のプレートがまだありますが、破損している上、字も消えてしまっており、警告の機能もこれではゼロに近く、ただのゴミとなりかけています。

 山頂到着は結局12時ほとんどジャストに近い時刻。途中で余裕をこきすぎました(笑)。時間も時間なので山頂でお昼ごはんにしました。
 


その2

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2013.04.17

【カタクリを見に…武川岳から大持山・小持山・高ワラビ尾根 その2】 山バス情報117

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(高ワラビ尾根920m付近で…こちらでもカタクリが楽しめた)

※いちおうお断りしておきます。 こちらの記事のルートは一般登山道と違い指導標一切無し&地形図とコンパスを使って地形を判断できる方のみのコースです。
さらに付け加えますと、バリエーションルートの下りは登りに比べ数段難しいものですので、経験者でも最初は登りにとって歩く方がよいと思います。

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(高ワラビ尾根伐採地より武甲山)

 武士平分岐を後に、高ワラビ尾根を更に先に進みます。松浦本『バリエーションルートを楽しむ』の通り、北ではなく北西に進路を取りますが、のっけからものすごい急下りです。「すぐの岩場は右を巻いて…」とありますが、巻いた後の急傾斜のスゴさといったら半端ではなくて、降りると言うよりずりおちていくといった方がいいぐらい。私も行政側の人間であれば、進入禁止にするだろうな、という感想です。いちおう踏み跡はジグザグ切ってくれていますが、グズグズで踏ん張りがほとんど効かないです。

 で、その次の小ピークからの下りも、松浦本通り、短いけれどやたらに急です。このあたりだともう1000m台なので、松浦本にも記載があるアカヤシオがひょっとして開花しているかもとの期待もあって、尾根末端挑戦に傾いたのですが、残念ながらどれもまだ蕾で、開花したものはひとつもありませんでした。日当たりも余り好くない場所のようでしたし、北西斜面と言うこともあるのでしょうか、標高だけで花の咲き具合は決まらないのではないかと思いました。

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(尾根が右に直角に曲がる地点では左手に入り込まないように倒木で通せんぼ)

 尾根に忠実に下っていきます。「1055の先で尾根は右に直角に曲がる」のところでは、間違って南西の尾根に入り込まないように倒木を数本使って通せんぼしています↑。右に直角に曲がった尾根に入るとすぐに左手に秩父さくら湖の青緑色の湖水が見えます。
 直角に曲がった尾根に入って十数分ほど、伐採地の手前にカタクリの花が群落とまでは言わないまでも結構な数咲いていてくれて、嬉しくて写真に収めます。伐採地からの武甲山、確かに堂々とした山容ですが、個人的には、小持山から見た姿の方が好きです。

 その先の岩尾根は松浦本通りワイヤーが放置されたままですが、更に先の850へと下って地形が多少広がっても解りにくいことはなく、尾根に忠実に下っていきます。785への登り返しあたりになると、だんだん疲れが出てきて、倒木が指導標に見えたり、ただの石が石仏に見えたりと、こりゃちょっとやばいなぁ、と感じます。こんなところに指導標なんてあるはずもないのに(笑)。

 785への登りで、あれ、あの色はもしかしてお姫様(アカヤシオ)?と思ったのですが、近づいてみるとミツバツツジ。しかも、785とばかり思っていたピークはその手前の偽ピークだったりして、このあたりは結構肉体的にも精神的にも厳しかったです。プロトレックの高度表示とも照合して、今度こそ間違いなく着いた785ピーク。武士平分岐から既に1時間以上経過していたので、ここで少しゆっくりします。

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(「お姫様」かと見間違えてしまった)

 松浦本記載のコースタイムですと、ここから30分ほどで三角点のある城山、城山から40分で県道に降りられる=一時間強でこの尾根下りも終わる計算ですが、松浦本のガイドによれば城山から先が結構難しそうな感じです。まだまだ、というより、ここから今まで以上に気を引き締めていかなければ、と肝に銘じて、水筒の水で喉を潤し、気合いを入れ直します。

 785ピークから城山は尾根をはずさないように気をつけていけば、特別難しいところはありません。左下に見える秩父さくら湖がさきほどより近くに見えるようになって、さぁ、また登り返しです。もうここら辺は、足が上がらなくなってきて、ホント間隔があいた後のロングコースはそれでなくても厳しいのに、下りのバリエーションルートとなるとメンタルの部分でも厳しいので、かなり消耗します。えぃ、くそ、これが今日最後の登りだ、がんばれゴン太!と自分で自分を励ましながら、なんとかかんとか三角点のある城山へ身体を運び上げました。

 城山には三角点の他は赤というか、赤茶色のプレートがあるだけ。。。しかし、考えてみれば、武士平分岐からここまで標識はゼロ、ちょっとだけホッと一息。

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 さて、最後の難しそうな箇所に、これから挑みます。三角点からまず北東方向に進むと尾根上になっているので、下っていくと、すぐといっていいところ左手(北方向)に深く抉れた落ち葉ズルズルの結構急な尾根が続いていきますので、転ばないようにこの急な尾根を降りていきます。この急な尾根を下りきると、傾斜が弛みほぼ平坦に近い北に延びる尾根に自然に乗れます。これが松浦本の言う「550メートルの北に細く突き出た尾根」で、ああ、難しいところを何とかクリアできたと一安心。あとは、尾根をたどって370メートルの鞍部まで尾根下りだから…と、やはり気が抜けていたのでしょう。すぐ先で(あとから考えればボーンヘッドと云っていいぐらいの)道間違いをおかしてしまいました。

 よい子の皆さんは、これを読んでいるはずはないので、悪い子の皆さんは、1/25000地形図「秩父」といういたずら道具をひっぱり出してきてください。高ワラビ尾根の末端部、城山(705.5三角点)のほぼ真北、550に細く突き出た尾根があります。この尾根をたどると、550から530にかけて左(北西)に曲がる感じになっていると思います。私が道間違いをしたのはちょうど530地点です。
 実際は530地点にいるのに、まだ550地点の先っちょにいるものだと思い込んでいた私は、「ここで左に曲がる」と呪文のように唱えながら、530から西へ延びる(というか落ちる)尾根に入り込もうとしたのです。

 実際踏み跡もありましたので、私と同じ勘違いをした人が他にもいたのかも知れませんが、幸いにも、わりと早く間違いに気づきました。地形図と照合してもあまりに急傾斜過ぎるし、10数メートル下ってみたところで、下の県道を走る車の音がヤケに大きくなったので、地形図とコンパスでにらめっこして、すぐに、「自分がどう間違ったのか」認識できました。

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(間違えて入り込みそうになった尾根 この梯子の残骸を見かけたらバツ「×」です)

 「あ~馬鹿だバカだ、ただでさえ疲れてるのに余計な体力を浪費しちゃって、ほんとアホ…」と実際声に出して(笑)呟きながら、登り返して、無事北北西に延びる尾根に乗って、疲れた足を引き摺りながら370mの鞍部へとぼとぼ下っていきます。。。

 鞍部に到着。「右下に壊れたトタン造りの小屋跡」??? はて、そんなものは見あたらないな… しかし良~く見ると、ああ、なるほど、この残骸か…というほどのトタンの破片が見付かりました。左手には赤テープが巻かれた木がありますが、踏み跡と言うほどのものもなく、まぁ足跡みたいなものはあるにはあります。しかし、その鞍部からすでに県道はすぐそこに見えているので、転ばないようにゆっくりと下っていくと階段があって、無事県道に降り立つことができました。
 
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(高ワラビ尾根末端の取り付きはここ)

 県道に降りたのは16時15分頃。あの橋を渡って、そこから15分で浦山口駅か…。この疲れ切った足で、16:38発の直通池袋行きに間に合うだろうか…、もう無事降りられたから次の電車でもいいか…、ああそれにしても疲れた。早くビール飲みてーっ! 歩くのめんどくさいなぁ…などと考えながら橋立橋をフラフラ歩いていると。後ろから聞き覚えのあるオルゴール!!!

 そうです、16時浦山大日堂発の「ぬくもり号」です。ピンク色の可愛いライトバンが目に映じた瞬間、もうほとんど反射的に右手を挙げていました。まるでタクシーでも拾うみたいに乗車。自由乗降の乗車ってひょっとして初めてかも…、と思いながら、開けてくれた扉から乗り込みます。先客がお一人でこの便の乗客は二人だけ。西武秩父駅入口で下車して帰途につきました。
 
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(秩父市営バスぬくもり号の後ろ姿)


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2013.04.14

【カタクリを見に…武川岳から大持山・小持山・高ワラビ尾根 その1】 山バス情報117

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【山行日】 2013年04月13日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿 05:35 - 05:43 池袋 (JR山手線)
池袋 06:00 - 06:55 飯能 (西武池袋線準急)

「バス」
飯能 07:10 - 08:07 名郷 (国際興業バス 790円)

「歩行」

名郷  08:15 - 09:05 天狗岩手前の露岩
露岩  09:15 - 10:25 武川岳
武川岳 10:35 - 12:05 大持山の先の小ピーク
大持山 12:25 - 12:50 小持山
小持山 12:55 - 13:25 武士平分岐
分岐  13:30 - 14:45 785
785 14:55 - 16:15 橋立橋

「バス」
橋立橋 16:15 - 16:30 西武秩父駅入口 (秩父市営バス 300円)

「鉄道」
西武秩父 16:51 - 18:32 池袋 (西武線急行)
池袋   18:42 - 18:48 新宿 (湘南新宿ライン)

【地形図】 「秩父」 「武蔵日原」 「正丸峠」 「原市場」

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(小持山山頂で…)


 いろいろありまして、三週間以上山へ行けませんでした。で、三週間ぶりの山行きは、やはりカタクリの花が目当てです。
 カタクリだけだったら、まぁ、武川岳でなくても好いのですが、リンク先のサイト情報などでは、場所によってはもうアカヤシオが咲き始めている!とのこと。そんなわけで、アカヤシオの下見偵察も兼ねて、5年前と同じく朝一番の飯能駅発湯ノ沢行きバスで武川岳に登り、今回は妻坂峠経由で大持・小持山へと足を伸ばしてみることにしました。

 オマエのやたらと長いレポはいいから、さっさと花の情報だけ寄こせよ(笑)、という方のために、先に結論だけ言いますと、カタクリはちょうど見頃かピーク過ぎぐらいだったと思います。
 でアカヤシオの方ですが、大持~小持山稜線は、ここのところの寒さもあってか、ほとんどが蕾未満(芽は出ています)でした。ただ、稜線よりも標高が高い小持山頂上付近のアカヤシオは陽当たりが良いせいでしょうか、蕾も見られましたので、(今後の気温変化にもよりますが)開花は次の週末あたりかもしれませんが、咲き揃うのはもう少し先ではないかなと思いました。ちなみに大持~小持山稜線ではこの日名残雪がポツポツですが見受けられました。

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(大持山~小持山稜線で…名残雪)

 7時10分発の湯ノ沢行きバスは、国際興業が撤退する意向を示している路線で、毎年ハイシーズンでも乗客は10人未満ということが多かったのですが、この日はハイカーが20人以上はいたでしょう、席はほぼ埋まり、この調子で利用者が増えて撤退撤回か延期となることを願うばかりです。一番バスが捕まえられない人でも、二番バスの名郷行き(07:40発)は、ほとんどの人が利用可能だと思いますので、皆さん是非ご利用をご検討下さい。

 名郷で全員を降ろして湯ノ沢に向かったバスを見送って、柔軟体操とトイレを済ませて出発。武川岳への径は五年前と同じく天狗岩経由です。鶯の啼くなか、民家の路地を通り抜け道標に従い尾根に乗って植林帯を登っていきます。五年前のレポでも書きましたが、登山道はやはり一部付け替えられていて、今回最初の休憩場所にした露岩のあたりまで上がってみてわかったのですが、昔の尾根筋の登山道の東側に林道が上がってきていて、どうもただの林道ではなく石灰岩の採掘場となったような雰囲気がありました。武川岳が今後どのぐらい削られるのかわかりませんが、第二の武甲山になってしまうのでは…と少し哀しい気分になりました。

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(730付近まで上がってきた林道 石灰採掘でなければいいが…)


 上がってくる最中、後ろから声や鈴の音が聞こえていたので、天狗岩手前の露岩ピークで休憩して、後ろから来た人が先に行ったのを見計らって、カタクリ探索です。探すほどのこともなく簡単にカタクリは見付かって、今回一番数が多かったのはこの天狗岩手前の露岩付近でした。群落といってもいいくらいこのあたりはカタクリが咲いています。あんまり咲きすぎて数株は踏みつけられているほどで、悲しいような嬉しいような複雑な気分。

 天狗岩は今回も男坂を登って高度を稼ぎ、右手に伊豆が岳が見えてくるとまもなく、山伏峠からの径を併せて前武川岳。一旦下って登り返せば武川岳山頂です。時間はまだ十時半ですが、少しお腹も空いたのでオニギリをひとつだけ。

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(天狗岩付近で…なんて言う名前のスミレ?でしょうか)


 さて、今日は前回と違ってロングコース予定。オニギリひとつとテルモスのお茶で少し休憩したら妻坂峠へ。。。少し下った大岩のところに今回も数株のカタクリが見付かりましたが、武川岳から大持山の稜線は、今や気をつけていれば見付かるケド…という程度です。 
 妻坂峠への転げ落ちそうな急下りのあとの大持山への登り返し…。ここを頑張って大持山へお昼前に到着したいと、私にしては結構早めのペースで登り降り…。しかし、最近マトモに歩いていないこともあって、大持への登りはもうへろへろ。腹は減るし、足は疲れるしで、大持山の手前の肩で昼飯にしようと思っていたものの、ここは展望も良いので大勢の登山者が休憩中。フラフラしながら大持山頂上はほぼ素通り。少し先の小ピークで大休止としました。

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(大持山へ…稜線の新緑はまだ)

 お湯を沸かしてお昼ごはんを食べながら、この先の進路を思案。とりあえず大持山までは予定通りの時間で歩けたので、ここから小持山へ向かい、戻らずに高ワラビ尾根を下ることにしました。小持山へ13時に着ければ、エアリアコースタイム通りのんびり歩いても、武士平には16時の秩父市営バス「ぬくもり号」に十分間に合うように降りられるだろうとの目算です。

 昼食後、アカヤシオの木を下見しながら小持山へ向かいます。奥多摩では先週末1000mのあたりでもう咲いているとの情報だったので、ここでもひとつふたつはあの可憐な色の花弁にお目にかかれるだろうと、三年前の記憶を頼りに、アカヤシオの木を見て回ったのですが、開花したものはひとつもなく、蕾も見付からないという情況。芽は出ていますが、どれも蕾といえそうなふくらみは持たず、1000mと1200mでこうも違うものかと思いながら歩いていくと、ところどころ雪の降った跡も見られました。。。

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(アカヤシオはまだだけれど、アセビは見頃でした)


 ところが、小持山山頂に到達してみると、そこには深紅の蕾をつけた木が見付かり(二番目の写真)、標高が高くなっても微妙に陽の当たり具合で違いが出るものだと妙に感心するやら不思議に思うやら…。しかし、来週は観劇の予定もあって、ちょっと山には出掛けられそうもないので、ひとつぐらい花開いてくれていても良かったのにとちょっと心残りな気分で山頂を後に。

 さて、10年ぶりの高ワラビ尾根。記憶では、地形図には現れないアップダウンが結構あって、実際に歩くと思ったより消耗する、という印象でした。武士平の分岐まで手もとのエアリアだと1時間強のコースタイム。しかし尾根末端まで歩いた松浦本の記録ではなんと30分。いや~、いくらなんでも30分はないでしょう、と呟きながら武甲山方面にちょっと下ったところにある高ワラビ尾根に入ります。

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(小持山より武甲山を望む こちらからみると実に雄大な姿)

 歩いてみると、記憶通り、アップダウンがあって、ご丁寧に尾根上にそって踏み跡があるので、巻き径のような気の利いたものもなくて、ほらね~、この調子じゃ、いくらなんでも30分は無理でしょうに…と歩いていくと、なんと、30分で武士平分岐に到着(笑)。
 
 うーむ、これはちょっと逆に困ってしまいました。というのも、秩父市営バス「ぬくもり号」は、浦山大日堂発14時の次が16時。時刻は13時半前で、どう考えても14時の便には間に合わないし、のんびり歩いて下っても16時の便が来るまでは時間が余りすぎてしまいそう…。

 武士平分岐には、左(南)武士平、来た方向(東)小持山、そして、高ワラビ尾根末端方向(西)は「山道進入禁止」とあります。もちろん、地形図とコンパス、松浦本の高ワラビ尾根下降記事のコピーは持ってきていますし、高ワラビ尾根下降の記事は直前にも何度も読み返して要所は頭に入っています。しかし、ここまでのロングコースで体力の消耗もあるし、登りにならともかく下りにバリハイルートはまだ早すぎるという自重もあり、少し悩みました。

 結論は、日足がだいぶ延びた今の時期だし、風もなく好天の山日和で見通しもきく。途中で間違いに気づいて戻ったりしたとしても、日のあるうちに里に下るのは可能、思い切って末端まで挑戦してみよう、という判断でした。

 ※このあとは、よい子の皆さんは真似しないで、素直に武士平か茶平に下って欲しいので別記事にします。



その2

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2010.05.12

【アカヤシオ見物…大持山~小持山】 山バス情報110 

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(小持山の少し先で)

【山行日】 2010年05月09日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿  05:34 - 05:43 池袋  (山手線)
池袋  06:00 - 06:55 飯能  (西武池袋線)

「バス」
飯能  07:10 - 08:10 名郷  (国際興業バス 790円)

「歩行」
名郷   08:15 - 09:15 廃屋
廃屋   09:25 - 10:05 鳥首峠
鳥首峠  10:10 - 11:45 大持山
大持山  12:10 - (小持山往復) - 13:20 小ピーク
小ピーク 13:30 - 14:30 妻坂峠
妻坂峠  14:40 - 15:40 名郷

「バス」
名郷   15:50 - 16:50 飯能 (国際興業バス 790円)

「鉄道」
飯能   16:59 - 17:54 池袋 (西武池袋線)
池袋   18:01 - 18:10 新宿 (山手線)

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(今回いちばん花づきがよかった木)

今年はアカヤシオ見物は諦めようか、とも考えていたのですが、リンク先サイトの情報など参照してみると、やはり今年の春は寒かったせいもあって、アカヤシオの開花も遅れ気味の模様。 天気も好いようだし、もしかしたらまだ間に合うかも…と近くで手軽に行ける大持山・小持山に出掛けてみることにしました。

朝七時前の飯能駅。湯ノ沢行きの国際興業バスを待っているハイカーの数は少なく、余裕で座ることが出来ました。車窓からは藤の花が綺麗なのが目立ち、最近始めたツイッターでも、つぶやきましたが、例年、里で藤の花が綺麗に見えるときは、標高千メートル以上の稜線上のアカヤシオも見頃ということが多いので、少々期待してしまいます。

名郷で下車して、身体をほぐしてからスタート。林道歩きの途中、白い藤(?)を見かけましたが、こちらも見頃。

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(白い藤の花?)

石灰石採掘会社の脇から登山道になりますが、ここを上がった先にある「こちらはハイキング道ではありません」の表示は、単に「←鳥首峠」とした方が無用な混乱をしなくてすむと思うのですが…ようするに「この右に続く細い道に入り込んだりしないでちょうだいね」という意味で、そのまま道なりに踏み跡を上がっていって正解です。

まもなく名郷から小一時間というところに、廃屋が数軒あり、陽当たりもよいのでいったん休憩をとります。いちばん登山道の近くにある廃屋はその昔お土産物やさんだったようです。

廃屋から鳥首峠までは、ほとんど植林。これは今回のコース全体に言えることですが、植林が雪や風で倒木となっているところが結構多く、中には登山道をほとんどふさいでしまっている箇所もありますので注意してください。

久しぶりの鳥首峠。カタクリはさすがに終わっていて、二枚葉を見付けても、花弁は落ちたものばかりです。休憩後、祠に道中の無事を願ってから、急坂を登り切ると、ブナをはじめとした新緑の美しい自然林になります。よく注意してみればわかることですが、鳥首峠から大持山までの間もかなりの数のカタクリの葉が見付かります。しかしたまに見かける二枚葉はやはり花を落としたものばかり。
ところが、そりゃさすがにもう無いよな、と諦めかけていた最後の最後、大持山への登りが始まろうかというあたりで、萎れているとはいえ、花弁つきのものが二株だけ見付かりました。

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(カタクリ…もう萎れていたケド会えて嬉しかった)

ミツバツツジでしょうか、紫色のツツジを見るとまもなく視界が開けて、妻坂峠と鳥首峠の分岐。分岐から一息で大持山山頂です。三角点にタッチして先客のいる山頂は素通り。少し先の小持山へ向かったところにある小ピークが日蔭になっていたので、大休止としました。

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(大持山手前にて…ミツバツツジ?)

昼食後、小持山へ向かって歩き始めると、さっそく落花したアカヤシオを発見。上を見るとアカヤシオの花が一輪、二輪…。落花した花の色や花殻の数からして、落ちたのはそれほど前のことではないはず…にもかかわらず、あの花づきということは…。大凶作か?ひょっとして…と悪い予感を抱きつつ歩を進めると、結構アカヤシオの木は見付かるのだけれど、花の付き方が極端に悪い感じです。

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(こんな感じの花づきの木が多かった…)

たまにですが、たくさん花を付けた木があっても、花があるのはずっと上の方だったり、逆光だったり、花が向こう側を向いていたりで、撮影に適したものがほとんど無い状態。う~ん、残念。でもまぁ、こうやって愛しのアカヤシオ姫の姿を目にできただけでも、よしとしなければ…。例年ならもう終わってしまっている時期なんだし…と自分を慰めつつ、小持山へ登って行くと…

ああ、なんて素敵なことでしょう。最後の最後、小持山山頂の少し先で、花を沢山付けたアカヤシオの木が見付かりました。ここならなんとか写真に撮れそう…ということで、パシャパシャと何枚か撮ったのですが、出来上がった写真を見るとどれも、焦点をはずしたり、ピントのぼけたものばかり(笑)。。。そんなわけでトップの写真も、なんとなく間の抜けたモノになってしまいましたが、まぁ今年もこの艶やかなピンク色を目に出来たということで。。。


小持山に12時前に着ければ、高ワラビ尾根を下って、休校日も14:00や16:00の便が復活した浦山大日堂からのバスぬくもり号で帰ろうかと考えていたのですが、私の鈍足ではやはり無理で、もう12時半をまわっていましたので、もと来た道を大持山へと戻り、妻坂峠から名郷へ戻ることにしました。

小持山へ向かうときに、大持山・小持山の中間あたりにある見晴らしの好い場所に目を付けていたので、そこで休憩をとりました。休憩後、大持山はまた素通りして妻坂峠へ…。

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(バイケイソウ群落…毒だから食べないでね:笑)

大持山から妻坂峠の径もまたなかなか綺麗な自然林で新緑を楽しむことが出来ました。途中一箇所バイケイソウの群落↑があります。尾根筋につけられたかなり急傾斜を下っていくと妻坂峠。石仏にここまでの無事を感謝して一休み。秩父(横瀬駅方面)に降りる方が雑木の新緑が綺麗な気もしましたが、コースタイム通りに降りられれば、ドンピシャでバスが来る計算なのでやはり名郷へ戻ることに。

妻坂峠から名郷への径は植林帯であまり面白味のない径で、おまけに上述通り倒木がかなりあります。無事舗装道に降り立ち、林道をてくてく歩いて朝来た道に合わさってまもなく名郷バス停。バスを待つハイカーは私をいれて四人だけ。ハイシーズンとは思えない空いたバスで飯能駅へ向かいました。

  

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2009.05.03

【新緑の聖尾根からアカヤシオ咲く熊倉山へ】 山バス情報97

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(城山コースにて)

【山行日】 2009年4月29日(祝)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿  05:19 - 05:28 池袋   (山手線)
池袋  05:38 - 06:07 所沢   (西武池袋線 快速)
所沢  06:11 - 07:07 西武秩父 (レッドアローちちぶ61号)
御花畑 07:22 - 07:43 三峰口  (秩父鉄道)

「歩行」
三峰口駅   08:00 - 08:55  聖岩東鞍部
725東鞍部 09:10 - 10:20 1000m付近
1000m  10:30 - 12:20 三門の広場
三門の広場  12:55 - 13:05 熊倉山
熊倉山    13:10 - 15:10 城山
城山     15:25 - 16:30 白久駅


「鉄道」
白久   17:03 - 17:20 御花畑 (秩父鉄道)
西武秩父 17:33 - 18:26 飯能  (西武秩父線)
飯能   18:28 - 19:24 池袋  (西武池袋線)
池袋   19:35 - 19:40 新宿  (埼京線)

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(聖尾根にて)

熊倉山には、以前にも何度かアカヤシオの花見に訪れていたのですが、いずれも登りは城山コースで下りも一般登山道とバリエーション・ルートの経験はありませんでした。

聖尾根は以前から登ってみたいとは思っていたのですが、松浦さんの『バリエーションルートを楽しむ―花・巨樹・滝・眺望 魅力の100コース (新ハイキング選書)』が出て詳細な案内もあるし、そろそろ挑戦しないと、という感じで今回思い切って敢行に踏み切った次第です。

朝一番の電車で池袋05:38発の快速飯能行きに乗り込みます。このまま飯能まで行って各駅停車の西武秩父行きですと、御花畑で数分前に出る秩父鉄道の三峰口行きに間に合いません。そんなわけで今回は所沢でレッドアロー(特急料金510円)に7年ぶりに乗り換え、御花畑07:22発の三峰口行きを捕まえます。三峰口の駅には8時前の到着。

今回レッドアローを奮発して気づいたのですが、三峰口の駅から出る秩父湖行き07:48のバスや小鹿野役場行きの07:50の町営バスにも間に合うことがわかり、そのことも収穫でした。

聖尾根の取付は、前掲書『バリエーションルートを楽しむ』にあるとおりで、特に付け加えることもありませんが、尾根に上がる前、「前方に小滝を見て左岸(向かって右)に渡る」箇所や「涸れ沢を離れ左後方の山道」へ登る箇所などは、踏み跡が薄く錯綜していますから、赤テープのマーキングに留意し、コンパスや地形図を使って的確な地形判断をする必要があります。

570m付近の山の神の祠を見てからは、ずっと尾根通しですから迷うことはないと思いますが、725m峰(聖山)の東鞍部へ上がる直前、左手に地形図の破線路の名残のようなかすかな踏み跡がありました。私は松浦本通りに行き、この踏み跡は辿ってみませんでしたので、地形図通り750m圏峰の東側に出られるかどうかは不明です。

725m峰の東鞍部にはこの先の802m峰にあるのと同じ三峰口を指す赤いプレートがあります。松浦本の写真にある聖宮の祠を見に行ったところ、落石によるものでしょうか、倒潰していたのがショックでした。

祠から戻ってきて、750m峰への登りはかなりの急坂。虎ロープもありますがかなり古いモノで、これに頼らず急斜面を登り切り、802m峰へ。松浦本のとおり直進ではなく右へ南下。そのあと長い急な登りでかなり絞られますが、途中、ヒトリシズカ、それにイワウチワやカタクリに出会えたりで、カタクリはもう終わっているだろうと期待していなかっただけに嬉しい僥倖でした。1000m付近でやっと傾斜が緩み、少し進んだところで小休止。

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1020m付近の岩場は直登もできるようですが、私は右手にある巻き径から支尾根経由で主尾根に戻りました。この支尾根下部にも「三峰口→」の手製の指導標があったりしますが、一度も登りにとったことがない人が聖尾根を下るのは、無謀としか言いようがなく、一度登りにとった人であっても的確な地形判断能力が必須、というのが、初めてこの尾根を登った私の感想です。

1165で県造林のプレートを見てしばらくでやっとアカヤシオがお目見えです。盛りを過ぎた感じですが、やはりこの色は何度見ても好いものです。聖尾根は上部まで植林があり、アカヤシオも植林の合間に咲いている感じで、どうも青空をバックにした好い写真が撮れません。しかし1307m近辺まで上がると花付は今ひとつですが佳い色のアカヤシオに出会うことが出来ました。

最後のアカヤシオ帯から5分ほどで谷津川からの一般道と合流。合流点には聖尾根に入り込まないようロープが張ってあります。朝8時から歩き出したのですが、もうお昼を回ってしまい、腹が減ってフラフラしながら一般登山道を歩いていたところで、komadoさんとバッタリ♪。頂上は本日山開きのイベントでものすごい人との情報をいただき、お昼御飯は頂上直下の三門の広場でゆっくりとりました。

お昼御飯を食べていると、komadoさんのお知り合いの方々から声を掛けていただいたりと今日は本当にいろいろな人に出会います。

ちょっとのんびりしすぎたな、という感じで遅ればせながら1時過ぎに山頂に上がってみると、お一人男性が居るだけで、ここが一時間前まで大賑わいだったのが嘘のようです。ほとんど素通りして、下りは一般登山道である城山コースを下ります。

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城山コースではアカヤシオの他、ちょいと寄り道したところでヒカゲさんにも出会えたりとなかなか好かったです。アカヤシオもこちらの方が好い写真が撮れて、良い気分です。しかししかし、久々の超ロングコース。熊倉山は何処から登っても毎回「絞られたなぁ」との感想を抱きますが、この日はかなりへろへろ。にもかかわらず、大して標高差もないし、林道歩きは味気ない、なんて生意気なことを呟きながら、城山(648m)へ足を踏み入れてしまいました。

たいしたことないだろう、と高を括っていたのですが、これがさにあらず、疲れた足には結構堪えるアップダウンがあって、途中「よしときゃよかった」と何度も後悔。しかし、ここで見た新緑は聖尾根以上に美しいもえぎ色で、これだけは本当に素晴らしいものでした。

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ようやく里に出て、線路沿いを歩いていると、ちょうど池袋行き直通とすれちがったので、白久駅前の酒屋でのんびりビールなど買い込んでいたら、白久駅では10数分後の16:26の上り電車が行ってしまった直後(笑)。白久駅で30分待ちとなってしまいました。


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2008.05.02

【今年は奥多摩でアカヤシオ…離れ岩尾根から都県界尾根】 山バス情報81

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【山行日】 2008年4月29日(祝)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿  05:18 - 05:55 立川  (中央線)
立川  06:04 - 06:34 青梅  (青梅線)
青梅  06:35 - 07:17 奥多摩 (青梅線)

「バス」
奥多摩駅 07:25 - 07:38 川乗橋 (西東京バス 250円)

「歩行」
川乗橋 07:45 - 08:25 細倉橋
細倉橋 08:35 - 09:55 離れ岩尾根取付
取付き 10:00 - 11:05 日向沢の峰
日向沢ノ峰 11:35 - 13:20 長尾丸
長尾丸 13:40 - 14:25 棒ノ折山
棒ノ嶺 14:40 - 16:30 さわらびの湯バス停

「バス」
さわらびの湯 16:31 - 17:20 飯能駅 (国際興業バス 600円)

「鉄道」
飯能  17:29 - 18:25 池袋 (西武池袋線 快速)
池袋  18:34 - 18:43 新宿 (山手線)

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ここ数年は混雑を嫌って、アカヤシオ姫シーズンのこの時期、群馬遠征が恒例となっておりましたが、昨年の三ツ岩岳のバスが直後にダイヤ改悪で、ほぼ使い物にならなくなってしまったこともありまして、今年は近場で…と考えていたのですが、ちょうどぱらぱらとめくっていた松浦隆康さんの『バリエーションルートを楽しむ』にこのルートが載っていたのを目にして、即決でした。

実に久しぶりの朝の青梅線。青梅から先はドアはボタンで開閉なのですね~。
GWですから、好天予報のこの日は、当然朝のバスは満員御礼。川乗橋までずっと立ちっぱなしでしたが、まぁ、このくらいの距離なら、ぎゅうぎゅう詰めということでもないかぎり苦痛ではありません。

川乗橋バス停からは、長い長い林道歩きです。幸い新緑が美しく、気温もちょうどよいくらいなので、それほど苦ではありませんでしたが、これから暑くなってきたら、この林道歩きはさすがにつらそうです。

細倉橋から完全単独行となって、松浦さんのガイド通り、百尋の滝を見下ろしたりしながら尚も林道をえっちら登っていくと、やがて未舗装の道となってしばらくで「林道川乗線」と「林道日向沢線」の分岐。 川乗線の方に左折して更に進めば、やっと離れ岩尾根の取り付きです。ここまで途中休憩を含めて約2時間10分。ふぅ…。

取り付き地点の対岸には岸壁にアカヤシオが咲いているのが遠目にも判りますが、ロッククライミングの技術でもなければとても近づけそうにありません。

植林の尾根を最初はまともに登っていくのですが、ガイド通り、すぐに踏み跡は尾根の西斜面(左側)を巻くようになります。そのまま踏み跡をたどり、ガイドにある1340m地点の分岐には、手製の指導標が備えられていました。「一杯水」と記された方向に進みます。

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踏み跡が都県界尾根に最も近づくところでマーキングのある薄い踏み跡を登っていくと、防火帯の都県界尾根に出てホッと一息。この径はエアリアに破線で載っていて、いざといいうとき良いエスケープになるのではと思っていたのですが、逆コース(都県界尾根から離れ岩尾根への入口)だとかなり判りにくいと思います。

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天気が好いという予報で来たのですが、残念ながらこの日の都県界尾根はガスがでたりして、日向沢の峰からの展望もいまひとつ。少々早めですが日向沢ノ峰でお昼御飯にしました。


昼食後は、再び都県界尾根に入り、棒折山を目指します。指導標もあり、この尾根は踏み跡もしっかりしていて迷うことはありません。また仙岳尾根まで実際にはエスケープがないわけでもなく、藪のうるさいところもありません。

最初はかなり急な下りですが、この急下降の鞍部以降はアカヤシオが楽しめます。右側(南側)は植林が多く、アカヤシオは伐採を免れた北側にあります。もちろん、尾根上にもあるのですが、しばらくは高いところにしか花がなくて、私のちっぽけなデジカメではうまく写真に収まらず、少々消化不良気味だったのですが、送電鉄塔のあたりから間近に(触れられるほどのところに)咲いてくれて、たくさん写真を撮ることが出来、満足でした。

ただ、このアカヤシオ、やはり青空とのコントラストが最高に絵になるのですが、残念ながら、この日は去年のように青空をバックに撮影することは出来ず、写真の出来映えはもうひとつでした。

送電鉄塔を過ぎても、アカヤシオは断続的に姿を見せ、ときおり、イワウチワも咲いていたり、長尾丸の手前では、咲き残りのカタクリもお目にかかれて、この都県界尾根は、期待以上に素晴らしい尾根でした。

アカヤシオ姫が姿を現すたびにシャッターを切っていましたから、日向沢の峰から長尾丸まで2時間近くかかっていますが、普通に歩けば1時間半ぐらいで歩けるのではないかと思います。

長尾丸山から棒ノ折までは北側の展望や新緑を楽しみながらゆったりと歩きましたが、さすがにこれだけ歩くと足も疲れてきます。尚、仙岳尾根の入口はエアリア(05年版)とは違い、槙ノ尾山の山頂から分岐していました。

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(長尾丸から槙ノ尾山へ向かうあたり 北側展望)

山桜咲く棒ノ折山で、小腹が空いたのでメロンパンを食べながら帰途を検討。
清東橋16:50は時間が余りすぎてしまいそう…。温泉にはいるかどうかはともかく、ここは折角都県界尾根を歩いたのだしと、東京から埼玉へ山越えとしました。

白谷沢沿いの道は、山を始めて間もない夏の頃に一度降りたことがあるのですが、今回も同じ径を降りることに…。

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(白谷沢沿いの径…新緑が美しかった)

そのときの印象では、夏ならともかく冬はおっかないだろうな、というものでしたが、こんな季節でも結構ゴルジュ帯では滑りますね。私は最後の最後で気が抜けたのでしょう、足を滑らせて手に少々怪我を負ってしまいました。

それでも無事、名栗湖に16時過ぎに降り立ち、のんびり歩いてさわらびの湯のバス停に着くと、ちょうど飯能行きのバスがやってきて、座れないな、とは思いつつも乗り込んで、温泉には寄らずに飯能駅へと向かいました。

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