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2017.05.22

【兵どもが夢の跡…坪山から三ツ森北峰】 山バス情報157

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(イワカガミも終わっていた)

【山行日】 2017年05月20日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅 - 07:28 上野原 (JR中央線各駅停車)

「バス」
上野原駅 08:20 - 09:20 八ツ田 (富士急山梨バス 970円) 遅延

「歩行」
八ツ田  09:30 - 10:15 小平地
小平地  10:20 - 11:00 坪山
坪山   11:15 - 12:15 西原峠
西原峠  12:35 - 13:45 三ツ森
三ツ森  14:05 - 15:55 杉平入口
杉平入口 15:55 - 16:05 冨岡

「バス」
冨岡 16:12 - 16:39 猿橋駅 (富士急山梨バス 410円)

「鉄道」
猿橋 17:09 - 17:42 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾 17:45 - 中央線某駅 (JR中央線快速東京行き)

【地形図】 「七保」 「大月」 「猪丸」

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(ご長寿咲き残りのヒカゲツツジ二輪)

 給料日前の週末。しかし天気は抜群によさそう。お金がなくて山へ行けないというのは結構深刻な事態ではあるけれど、行かない言い訳にはしたくない…。Suicaのチャージ残高で行けそうなところでと検討。。。

 昨年のGWに行った鋸尾根で気になる点があったので確かめたい、というのと、花期が終わった坪山の様子(実はまだ一度も坪山には登っていなかったのです)を見てみたいというのがありまして、sanpoさんが三年前に歩かれたコースをほとんどそのまま剽窃させていただいて、未踏の山と美林の尾根を繋げてみました。

 とはいえ、sanpoさんが歩かれたのはGW。2週間後となると、ヒカゲさんやウチワさんはもちろん、カガミさんもこの高度ではもう終わっているはずで、バスもそう混んではいないだろうけど、飯尾手前まで座れないのはあまりに悲惨(笑)、ということで念のため上野原駅には7時半の到着。列の最初の方に並びます。

 危惧していたことは杞憂ではなく、先週末の悪天も手伝ってか?、発車時刻前に既に70人以上の行列ができあがってしまい、おまけに発車が遅れに遅れて8時20分。増発便出るも立客が出てしまう事態に。
 
 八ツ田で降車したのは私一人だけ(皆さん鶴峠から三頭山のようでした)。降ろされたのはバス停から離れた橋のたもと。「←坪山」の表示のある場所で、バス停は遥か遠くに「あれかな」と判る程度の地点。普段だとバス停の写真を撮りに行くのですが、この日はバスが遅れたのと、降ろされた橋の向こうに見える白黒のお車が気になって(笑)バス停撮影はカット。

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 橋の向こうに見えるのはパトカーとお巡りさん。身体と足をほぐしていい加減出発しようかというところで、山梨県警の警察官がにじり寄ってきて、「登山届けは出しましたか?」「こちらのコースは初めてですか?」「登山歴は?」等と笑顔で詰問(笑)。「ここは登山道ではないことはわかっていますよね」と念を押され(?)たりで、”何これ、遅れたバスのロスタイムだけでも痛いのに…”という気持ちが顔に表れてしまったのか、警察官曰く「いや、つい先日ここで遭難がありまして…お時間とらせてしまって済みません」と。

 そんなこともあって、結局スタートは9時半。トイレを済ませて登山道を上がり始めたところで、後発の松姫峠行きのバスがやってくるのが見えました(笑)。
 
 西尾根を歩き始めてすぐ、ああこれは、ba_sobuさんのサイトで見たばかりの、ええっと、名前はなんて言うんだっけ…(帰宅後照合してササバギンランとわかる)な、お花。

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 植林の登りをこなせば、「坪山これより尾根登り」の表示が現れ、自然林の尾根歩きとなります。足もとにはヒカゲツツジの表示やイワウチワの表示が次々に出てきますが、当然どちらも終わっていて、落花した花びらも見当たりません。登っても登っても状況は同じ。「この地区はヒカゲツツジ・イワウチワの群生地です」の看板がある小平地で水分補給をします。今日は予報通り暑い!

 休憩後、トラロープの急登をこなしてもやはり状況は変わらず、「ここからイワカガミ」の表示となったので、咲き残りぐらい見つかるかなぁ…と淡い期待も裏切られ(笑)、萎れた花や落花した残骸が見つかるだけ。いちおう、シロヤシオにも注意していたつもりだったのですが、残念ながら私の目にはとまりませんでした。

 これが全部咲きそろった頃はさぞかし壮観だろうな、ということは想像に難くないのですが、やはりこれだけ緑色の葉っぱばかり見せられると、言い方悪いですが、ヒカゲさんとイワウチワ・イワカガミをとったら何も残らない山、との感も否めなくて、終わってしまえば、まさに夏草が生えただけの様にも見えてしまいます。

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 そんな心の中の悪口が聞こえてしまったのか、最後の最後でご長寿咲き残りのヒカゲツツジ二輪とイワカガミ数輪↑に出逢えたのはついていたのか、こちらの執念に向こうが負けたのか…

 最後の急登をこなすと坪山の山頂に出ます。時刻は11時。まぁまぁ予定通りに来られたのでホッとしたのですが、コンパスでこれから行く方角を探ると、同じ方角に「阿寺沢」との標識が建っていて、かなり混乱。蜂がうるさくて、地図と照合再確認する作業も捗らず、少々焦りました(笑)。

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 コンパスの方角を信じて、阿寺沢方面と書かれた方角に進むと、そこで納得。ここから左「阿寺沢・びりゅうかん」右「佐野峠・奈良倉山」と分岐するのですね。松姫鉱泉の案内は白いテープでバッテンがつけられていたのですが、日帰り入浴をやめたと言うことだけなのでしょうか…。廃業したりしてないと好いのですが。

 こちらの径はさすがに人気も少なくなって、途中でかなり大きな黒い糞を見つけてしまったので、鈴を出して歩きました。西原峠まで出会ったのは一人だけ。ヤマツツジの蕾、トウゴクミツバツツジの咲き残り、そしてヒカゲツツジの葉っぱ、チゴユリがみつかりました。植林はなくずっとミドリいっぱいの自然林なのはとても嬉しいです。

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 西原峠に着いたのは坪山を出てからちょうど一時間後の12:15。 お腹も空いてしまったので、ここでお昼ごはんにしました。それにしても西原峠は今やもう峠の標識もなくなってしまって、初めて訪れる人はここが西原峠と判断できないのではないでしょうか。。。

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 そして、西原峠から大寺山・北峰へ行くのに、こんなところ↑を上がっていくなんて、誰も想像できない様な気がします。実際4年前に私自身隣の林道に入り込んで往生しましたし、この日も右往左往している人に出会いました。

 ここは指導標どころか標識もマーキングもありませんから、エアリア赤実線どころか赤破線もいかがなものかな…と思います。私の持っているエアリア「高尾陣馬13年」ではしっかり赤実線が入っています。

 さらにこのヤブっぽい尾根を上がっていっても、上がりきったところで左に折れる感じで幅広い尾根をたどっていくというあたりも、一般登山道だけしか歩いていない人に判断できるのかどうかものすごく疑問です…。

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 しかししかし、小寺山・大寺山のあたりは、秋に来たときも素敵でしたけれど、ミドリの季節もいいものですね。もう芽吹いたばかりの若いエネルギーがみなぎる新緑というわけではなかったけれども、こういう美林の山が身近にあることにただただ感謝してしまいます。

 大寺山への急登をこなしてみると、もうあの青字の山名標だけになっていて、道しるべは姿を消していました。ここはこの状態がベストだと思います。大寺山では休まずにそのまま三ツ森北峰を目指します。もう何度もやってわかってはいるのですが、このあと大きく下って手放す高度が実に恨めしい。そしてその後の急登で登り切った先にもう二段の登りがあるのも(笑)。

 三ツ森北峰には14時の15分前に到着できて、16時のバスには余裕で間に合うと一安心。大寺山で休まずにここまで一気に来たのは、頑張ったご褒美にと朝コンビニで買っておいたバウムクーヘンを励みにしたのです。

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 富士山はほとんど霞んでしまっているけれど、何とか肉眼では見えて、富士山と目の前の楢の木尾根を眺めながらゆっくり休憩します。今年こそは今年こそはと何年も前から言いながらまだ歩いていない楢の木尾根は、もうすっかり上の方まで緑色になっていて、なんとかしたいなぁ…との思いで見つめ直してしまいました。

 2時を回ったところで腰を上げ鋸尾根へ。sanpoさんと同じ長尾根ではなく鋸尾根を下降とした理由は昨年GWに歩いたときにAKIOさんからいただいたコメント「これはトウゴクミツバツツジでは」というのと、私の目に、もしかしてこれはシロヤシオでは?と思わせた樹があったので、その樹がシロかどうか再度確認しておきたかったからなのでした。

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(トウゴクミツバツツジ おしべが10本)

 で、ミツバは、AKIOさんご指摘の通りトウゴクでしたが、シロヤシオは私の間違いのようでした。もしシロヤシオなら、いくらなんでも落花した花びらぐらいは見つかるはずですが、それすらも見つかりませんでした。 

 鋸尾根は、今回もコースタイムの1時間半を大幅にオーバーしてしまいましたが、その美林ぶりは相も変わらず健在です。 そして、GWの時期にいつも見られるヤマツツジは、この時期でも綺麗に咲いていて、今回のコース中唯一の丁度見頃のお花といった印象でした。

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 ライトグリーンの美林の中にアクセントのように朱色が交じる姿もいいものですね。ただ、この日の暑さのせいもあったのでしょうが、花の撮影のために立ち止まると、途端にブヨでしょうか、ハエのような虫が目や口や首筋にたかってきてこれには閉口しました。虫除けのスプレー(ディート不使用)を帽子やシャツにいくら振りかけてもしつこくたかってきて、いつもとちがって、この日は、ああもう早く里に下りたいと思ってしまったほど。

 杉平入口バス停に着いたのは、16時前。バス代を節約するためではなく、勿論目的はアレで(笑)、冨岡バス停までそのまま車道歩き。上和田行きのバスとすれ違いながら歩いて酒屋さんでビールを調達。バスが来るまでの時間を佳い気分で過ごしました。

 ただ、このバスなんですけど、猿橋駅で待たされます。到着は16時39分頃だったのですが、ちょうど3分前に上り電車が出たばかりというタイミングの悪さ。30分もあるので、戻ってセブンでビールの追加を購入(笑)。これじゃぁ、お金貯まらないよなぁ…と苦笑しつつ、もう一本ビールを開けてしまったのでした。。。

 

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コメント

懐かしいルートで、ふむふむと頷きながら読ませていただきました。ゴン太さんの肉離れ記事を読んで以来、なんだか私もやりそうで、こわごわ歩いています。でもそれ以上に怖いのが足底筋膜症の悪化。数年前から朝起きぬけの数歩が痛く、むくみも出ていました。それが足底筋膜症(通常「筋膜炎」というが、炎症ではなく組織の硬化なので、こちらを選択)だと気づいたのが半年前。足指のストレッチ中です。
ところで大垂水のバス停が東京都側に移動したのは、東京都の老人パス客からの料金が発生するというクレームのため。それで神奈川県側から移動しました。なんだかなぁ。

投稿: hillwalker | 2017.05.23 10:26

ゴン太さん、こんにちは。

お花はともかく、今の時期は自然林の中を歩くのが気持ち良いですねぇ。

松姫鉱泉は昨年廃業したように聞いています。
坪山界隈にいくつか道標はありましたね。でも昨今の日帰り温泉ブームにはどうしようもなかったのかもしれません。入っておけば良かったと思います。
陣馬山麓も同じ運命かもと思って昨年入ってきました。

山梨県警にはビックリですね。小生も西丹沢自然教室でバスを降りる時は、あらかじめ提出用の届を用意しています。

投稿: AKIO | 2017.05.23 11:11

登山届を出さないときに限って事故があるんですよね。
今はWEBからも出せますよ。
コンパスというHPから出せます。
何か言われたらコンパスに出してありますと言うと無罪放免です。
コンパスはルート作成もできるので便利です。

投稿: 西やん | 2017.05.23 22:22

hillwalkerさん、こんばんは。お久しぶりです。しばらくお名前をお見かけしていなかったので、どうしているかなぁ~と思っていたところだったのですよ。

 足底筋膜症ですか。私の足の裏も弾力性がなくなってきているので、心配になってきました。症状に出てないだけ?かも知れませんね。

 肉離れは再発しやすいので、私自身も怖いのですが、実際に山を歩いているときはほとんど忘れて、いつものペースで歩いちゃってます。

 大垂水のバス停はそういう事情で場所が変更になったのですか。なるほど、というか、おっしゃる通り、なんだかなぁ、ですね。

 神奈中バスって名前からしてそもそも神奈川のバスなんだから、シルバーパスとはいえ、そのぐらいは払ってあげてもいいような気がします。

投稿: ゴン太 | 2017.05.23 22:59

 AKIOさん、こんばんは。コメントどうもありがとうございます。

 今回のコースはホント自然林がほとんどなので、目に青葉、山ホトトギスで、その点はよかったです。

 松姫鉱泉、そうですか、廃業でしたか。私も入っておけばよかったと後悔です。この辺りを歩くと山中で何度か看板に出会うので、そのたび、電話してみようか…と思いつつも、次回でいいか…と見送っているうちに、一番残念な結果になってしまいました。。。

 山梨県警の人はホント人は悪くないんですけど、いわゆる真面目な方なんですね。結局、自分の住所氏名と電話番号、万が一の時の連絡先を書かされました。

 事故があったばかりのようでしたし、こちらも、かなりドジな登山者ですから、私だっていつ事故起こしてお世話になるかわからないので、素直にいわれた通りにしました。

投稿: ゴン太 | 2017.05.23 23:13

 西やんさん、こんばんは。コメントどうもありがとうございます。

 そのコンパスなんですけどね。まさにその山梨県警の人にチラシももらって、初めて知りました。こういうのがあれば、と思っていたので、さっそく山から帰ってきたその日にアカウント作成しました。

 ただ、これって、下山報告しないとメールが万が一の連絡先にいっちゃうんですよね。私恥ずかしながらスマホではないので、帰ってから疲れて酔っ払った(笑)頭でちゃんと下山届パソコンから打てるかな?とちょっとそこが不安です。

 あと、当日になって行かなかった場合とか、土曜のつもりが日曜に延期とかした場合も、ちょっと面倒ですね。朝の慌ただしい時間にパソコンから届けを出す…というわけにもいかないし、だからといって、この為だけにスマホに替える気持ちも余裕もないので、そこがちょっと思案のしどころかも知れません。

投稿: ゴン太 | 2017.05.23 23:22

コンパスは携帯のメールも登録しておけばメールが来てそこで下山届(ボタンをクリックするだけ)すればOKです。
私のガラケーでもできました。
万が一の連絡先には登山届を登録した時点で連絡が行きます。
ちょっと煩わしいかも。
わたしは女房の携帯を連絡先にしています。

投稿: 西やん | 2017.05.31 22:21

 西やんさん、いろいろ教えていただきありがとうございます。そうですか、ガラケーというのはスマホではない、原始的な携帯電話のこと?でいいのでしたら、私の携帯でも出来るのですね。

 ただ、従量制なんですよ、私の携帯の契約(笑)。ですので、そのたびに接続料金=お金かかっちゃうんですね。

 あと、万が一の連絡先に登山届けの登録だけでメールが行ってしまうというのも、ちょっとね~。当人だけで十分だと思うんですけど、どうしてそんなややこしいことするんでしょうね。。。

 それに、私の場合奥さんもいないので、まずは奥さん探すのが先ですかね(笑)。

投稿: ゴン太 | 2017.06.01 22:06

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