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2010.08.22

【二年ぶりのテント泊…赤岳と阿弥陀岳 その2】 山バス情報112

 
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(赤岳への登りで…権現岳 奥は南ア)

三時頃目が覚めます。すぐに起きて支度すればよかったのですが、「もう少し、もう少しだけ」とゴロゴロしているうちに、三時半過ぎになってしまいました。外は満天の星空。これはひょっとすると好展望が期待できそうです。

前日のうちにサブザックの中身は点検済み。あとは粉末アクエリアスを水で溶かしてザックに入れるだけです。夏場のいつもの作戦、フリーズドライの きのこごはん をお湯でなく水で炊きます。出来上がりまで時間がかかりますが、こんな真夜中に近い早朝では、お腹がなかなか空きませんし、食欲もわきません。炊きあがるまで一時間ほどかかりますが、それまではお茶漬けとかパン(なければチョコでもいい)とかを口に入れておけば私の場合問題ないのです。

まだ暗いですが、四時半頃出発します。これもいつもやることですが、前日のうちに翌朝歩くコースのすべり出しだけ少し歩いておくと、暗い中ヘッドランプ頼りに歩くのもスムーズにいきます。さすがに肌寒いですが、どうせ登っていくうちに暑くなるに決まっていますから、薄手の長袖シャツだけ羽織ってレインウエアはサブザックの中。

文三郎尾根は行者小屋から赤岳までの最短ルート、地図で見てもすぐそこに見えます。とはいえ、標高差は約600mありますから、2時間ほどと見積もっていました。

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(赤岳山頂より北アルプスを望む)


最初は暗いのと起き抜けなのとで、フラフラした感じでしたが、徐々に明るくなってくるに従って、ペースも上がっていきます。20分ほどでヘッドランプも不要になり、背後を振り返ると、行者小屋が下の方に小さく見えます。やがて階段となり、やはりサブザックだと楽ですね。これがテント装備だったら足がなかなか上がらないのですが、5キロもないだろう荷物は本当に軽く感じて、空気の薄さもそれほどこたえません。

階段がいったん途切れた小平地で、お腹も空いてきたので、休憩がてら、少し茸御飯をお腹に入れておきます。もぐもぐやりながら気づいたのですが、どうみても北アルプスの連峰としか思えない山塊がその真正面に見えるのです。方向からいっても間違いなく、何よりあのギザギザは穂高でその右のとんがりは槍です。北ア縦走断念を少々後悔。しかし、そんなことよりも、前回八ヶ岳訪問時に匹敵するほどの好展望に恵まれたことに感謝です。夏場なのにこんな素晴らしい展望。そうしょっちゅうあることではないので、こういう幸運に感謝の気持ちを忘れてはいけません。

小平地をあとに、階段をまた登っていきます。「←赤岳・阿弥陀岳→」の分岐でやっと稜線に出ます。昨日下から見たときから気になっていた阿弥陀岳が、あとで登っていらっしゃいね♪と語りかけるように、朝日を浴びて綺麗です。
阿弥陀に登る時間あるかなぁ…と考えながら、とりあえず赤岳を目指します。岩場の登りになります。三年前に登った権現岳が見えます。カッコイイ山だなと感じます(トップ写真)。奥には南アルプスも見えます。

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(阿弥陀岳…登っていらっしゃいな♪)

 

岩場の登り、こういう晴天の時は、前が渋滞していない限り、一気に高度が稼げるので嫌いではありません。前を歩く人も降りてくる人もいないので、グイグイという感じで登って行きます。振り返ると阿弥陀岳がこちらに微笑みかけて、「せっかくのいい天気じゃない、きっと登ってらっしゃいよ」とまた誘惑します(笑)。前回天気が好かったのに赤岳を省略して悔やまれたことも思い出し、行ってみようかという気になります。

頂上のすぐ下で、この日初めて降りてくる人とすれ違いました。挨拶だけで普通はサヨナラなのですが、あまりにいい天気なので、「よかったですね~、いい天気で」と付け加えてしまいました。お互いに好天に恵まれたことの喜びを口にして、それぞれの目的地に向かいます。

富士山もうっすらとですが、雲海の中に立ち上がっているのが見え、更に登っていけば赤岳の標識です。2900mに数十センチ足りない三角点にタッチ。六時前の到着は私にしては上出来です。

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(快晴の赤岳山頂)

山頂で素晴らしい眺めを楽しみながら、きのこ御飯をまた少し口に運びつつ、コースタイムを見積もり、阿弥陀岳に登っても何とか予定時刻に行者小屋のテントに戻れそうだとわかり、赤岳山頂での長居はやめて、来た道をとりあえず戻って、中岳を越えたところまで行ってみることにしました。時間が足りなかったり疲れていれば、阿弥陀岳に登らずにそのまま鞍部から行者小屋に降りることも出来ますから…。

岩場を慎重に降り、文三郎尾根の分岐まで戻って、中岳・阿弥陀岳方面へと更に高度を落としていくと、ああ、なんて素敵なことでしょう。コマクサがもうかなり萎れてきたとはいえ、まだ咲き残っているのです。遠くで阿弥陀岳が、「ね、だから、こっちへいらっしゃいって言ったでしょう」と笑いかけています。

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鞍部から中岳への登り返し、結構急ですが、それほどつらく感じません。やはり荷が軽いと心も軽くなるのでしょうか。中岳へ登り着くと、小さな子供たちが大勢いて「ヤッホー」と叫んでみてはこだまを聞いて喜んでい、ああ、夏山だなぁと思います。「ヤッホー」なんて聞いたのは随分と久しぶりのことでした。

中岳と阿弥陀岳の鞍部に降ります。羽虫が無数に飛び回っていてそれがうるさく感じますが、阿弥陀岳を見上げると「ここまで来たんだもの、もちろん登ってきてくださるわよねぇ」と最後の誘惑。もう勝てません。はいはい行きます、登ります。ピストンさせていただきます、という感じで。かなりな急坂を登っていきます。途中ハシゴなんかもあります。

息が上がるのに、なぜか元気で高揚感もあります。まだもう少し先にもうひと登りあるのかな、と思って上がった台地が阿弥陀岳の山頂でした。山頂には先客がお一人。一昨日麦草峠からずっと縦走されてきた方で、お話では昨日はずっとガスの中だったそうですから、私はどうやらこのお盆休みの一番好い日に来ることが出来たみたいです。阿弥陀岳の山頂ももちろん展望は申し分なく、北アルプス、南アルプス共にきれいに見えていました。富士山は霞んでいましたが、それでもすぐにそれとわかります。

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山頂でさらに残っているきのこ御飯を口に入れ、これから御小屋尾根を下るという縦走者と、それから阿弥陀岳嬢に、お別れの挨拶をして、来た道を戻ります。さすがにハシゴを下りるときはチョトだけ怖かったですが、降りてみればたいした傾斜でもなく、目の錯覚で怖く見えただけのことで、別段危険な箇所もありません。鞍部に降りてあとは行者小屋まで、ゆっくり慌てずに下っていきます。

朝来た道と合わさってまもなくで行者小屋。テントの撤収には相変わらず時間がかかって、一時間ほど要して9時半前に出発。予定では帰りは赤岳鉱泉回りで北沢からと考えていたのですが、南沢を戻れば、美濃戸口の八ヶ岳山荘でのんびりお湯につかって13時のバスに間に合いそうだとわかり、昨日と同じ道を美濃戸口まで戻ることにしました。

途中、落とした草履を拾ってもらったりと相変わらず他の登山者に思いっきり迷惑を掛けながら、南沢を戻って美濃戸口のバス停着は12時過ぎ。500円で汗を流させていただき、お腹も空いていたので、おでんと生ビールでバスを待ちました。

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13:20のバスは、直通バスということもあって、30分ほどで茅野駅に着きました。その1にも書きましたが、最初からこのバスを往復で使うことが判っている場合、茅野駅前のバスの案内所で往復割引乗車券を購入しておくとお得です。片道900円ですが、往復で買えば1500円と300円安くなります。

さて、茅野駅で次の下り各駅停車はと時刻表を見て愕然。次の各駅停車は高尾行きですが、15時半まで一時間半以上も待たなくてはならないのです。お盆だからあずさも満員だろうな、と思いつつ、指定券自動券売機をいじくってみると、30分ほど後の臨時のあずさ号に空席が見付かり、17時前に新宿に着ける、ということもわかって、ついふらふらと大枚をはたいて特急券と乗車券を購入してしまいました。残りの休みで18きっぷ一回分を使うか、もしくはオークションで売ってしまえばいいや、と特急列車に乗り込みました。

久々に乗った、あずさ特急。うーん、すばらしい、快適ですね~。あんまり快適すぎて、あずさ何号か控えるのを忘れてしまいましたよ。。。新宿まで二時間半しかかからないというのが驚愕。。。各駅停車で15時半の出発だと、おそらくは塩山にいる辺りで新宿に着いてしまう計算ですから…。甲府の次の停車駅が八王子というのもびっくり。途中で抜かされることもなくこちらが抜かすだけ。。。
いつも何の疑問もなくあずさを使っている皆さんの失笑を買うだけかも知れませんが、たまに特急列車を使用するとその速さに、そして車内の快適さに驚かされます。自分もいつか何のためらいもなくあずさに乗れるようになりたいものだ、とも思いますが、普段鈍行に乗ってばかりいるからこそ、そのありがたみも判るわけで、ここらへんは考え方次第です。

新宿駅では仕事帰りのラッシュにもあわず、臨時列車のお陰で帰省のラッシュにもあわず、今回の山旅も無事終了し、最寄り駅のラーメン屋でお気に入りのこってりラーメンを食べて家路につきました。





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コメント

こんにちは。
赤岳はおととし清里から真行寺尾根を登りましたが、やはり泊まりでの縦走はよさそうですね。

こちらは半年以上、全く山歩きをしていません。富士山を、何度か歩いた須走口からまた登ろうかとも思いましたが、あいにく風邪をひいてしまい、今年はたぶん断念です。
ペルセウス座流星群の頃登ると、流星がきれいなのですが。

投稿: nenemuu | 2010.08.22 20:17

 
nenemuuさん、おはようございます。

山歩き、行きたくなったら行く、でいいのじゃないでしょうか。ブランクが空くと確かに身体はきついですが、天候さえよければ、山というのは快く迎えてくれますから…。

八ヶ岳あたりは、わたしにとっては泊まりでのんびりするところ、というイメージが固定してしまっていて、日帰りのプランは持てないですね。年齢的にももうテントは厳しくなってきたので、今後は小屋泊まりにシフトしようかとさえ考えています。

また山にお出かけの際は、お話聞かせてください。こちらのブログの更新もいつになるか判りませんけど(笑)。。。

投稿: ゴン太 | 2010.08.23 08:01

ゴン太さん、こんにちは。

テント泊もできて、いよいよ完全復活ですね。

しかし、ゴン太さんが赤岳は初めてとはちょっとびっくり。
やはり八ヶ岳は1泊2日でも充分に高山を楽しめるし、まだコマクサも咲いているとは、お花も多くていいですね。

列車に関して言えば、スーパーあずさよりもあずさの方が乗り心地がいいですよね。
座席の自由度も高くて好きです。
って、自分も滅多に乗りませんが。(笑)

投稿: リブル | 2010.08.23 22:02

 
リブルさん、こんばんは~。
ついさっき、リブルさんのところにお邪魔して珍しく書き込みして戻ってきたら、リブルさんのコメント。ちょうど同じ時刻頃?でしょうか、びっくりしました。

お陰様で、テント山行できるようになりました。去年の今頃どころか、秋の終わりまでは、このままテントなんて一生担げなくなるんじゃないか、とものすごくネガティヴになっていたのですが、リブルさんはじめ皆様の激励もあって、なんとかこんな山歩きも出来るようになりました。本当にありがとう…です。

>しかし、ゴン太さんが赤岳は初めてとはちょっとびっくり。

うふふ。私、結構、まだ登っていない山、高山はたくさんたくさんあるのですヨ。
南ア北岳さえ登っていません(笑)。甲斐駒もまだです。北アルプスの百名山は一つも登っていません、すごいでしょ。山歩き始めてからもう12年なのに、これです。最近はもうほとんど登っていないことを自慢しちゃってるぐらいなのです、実は。。。富士山は一生登らない(登れない(笑))つもりですし、槍もたぶん登ることはないと思います。

あずさとスーパーあずさの比較なんて、もぅ、リブルさん、いじめないでくださいな(笑)。わたしゃ、各駅停車としか比べること出来ないですよ。でも、そのうち、スーパーあずさにもきっと乗って、乗り心地の違いを記事にしますね。


 

投稿: ゴン太 | 2010.08.23 22:33

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