2018.10.13

【夕焼小焼から小下沢経由で景信山】 山バス情報173

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(景信山山頂より都心方面を望む)

【山行日】 2018年10月09日(火曜日)

【使用公共交通機関の詳細】
「鉄道」
中央線某駅 - 11:28 高尾 (JR中央線各駅停車)

「バス」
高尾駅北口 11:34 - 11:59 夕焼小焼 (西東京バス 500円)

「歩行」
夕焼小焼バス停 12:10 - 13:20 黒ドッケ
黒ドッケ    13:25 - 14:05 小下沢(こげさわ)
小下沢     14:10 - 15:10 景信山(かげのぶやま)
景信山     15:30 - 16:10 小仏バス停

「バス」
小仏 16:40 - 16:57 高尾駅北口 (京王バス 227円:ICカード)

「鉄道」
高尾 17:03 - 中央線某駅 (JR中央線 快速東京行き)

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(夕やけ小やけふれあいの里には懐かしのボンネットバスの展示も)

 三連休はどこへ出掛けたのか…と、更新を楽しみにしていた(?)皆さん、すみません。遠出をするとしたら今年最後の連休は山に行かず、連休後の平日に昼から高尾という…、そんなもん、読みたくないわい!とお叱りを受けることは覚悟の上での更新です(苦笑)。

 言い訳になりますが、これでも、私にしては珍しく、ムーンライトの指定券とか購入してはいたのです。天気もありますけれど、やはりテントを担いで歩くだけの身体が出来ていないことは明白で、1からやり直ししかないなと。

 で、連休に続けてとったお休みなんですが、これがマンションの防火設備点検というのが実情。幸い私の部屋は11時前に終わってくれたので、すぐに駅まで自転車に乗って出掛けました。

 行き先は、点検の人が来るまで部屋の中でエアリア「高尾・陣馬」を見ながら、高尾駅北口発毎時34分の陣馬高原下行きのバスに乗れるようだったら、ココと決めていた、夕焼け小焼けバス停からのルート。中央線が線路立入の影響で遅れていたものの、なんとか間に合って乗車。平日の昼前ですから、乗客で山の格好していたのはもちろん私だけです(笑)。

 陣馬高原下行きのバスは、昔は八王子駅から出ていましたが、今は高尾駅北口からだけになっているのですね。そして、霊園前でほとんどの乗客が降りてしまうと、車内はがらんとして、私が夕焼小焼のバス停で降りると、ついに空気輸送になってしまいました。 

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                  (夕焼け小焼けバス停)

 夕焼小焼のバス停は、たぶん降りるのは初めて。昔のエアリア(登山地図)には「夕やけ小こやけ文化農園」とだけ記されていて赤線表示もなかったのですが、最近のものには北高尾山稜まで赤実線が引かれていて、麓の施設名も「夕やけ小やけふれあいの里」となっていてます。

 バスを降りてみると、立派な広い駐車場があってまずそれにびっくり。そのうえ、近くには日帰り入浴「おおるりの家」もありますので、こちらへ降りてきて、バス待ちで時間があれば、一浴びして帰るのも好い案かも知れません。

 エアリアにも記載の通り、ハイカーは「夕やけ小やけふれあいの里」を入場料を払わずに通行することが出来ますが、受付の人の話では、「こちらに戻ってくるようなら、入園料(200円)を払う必要がある」とのことです。園内にはレトロなバスの展示や山羊さんやポニーちゃんもいるので、ここは、お子様連れで遊びに来るのも良いかも知れません。

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(ポニーちゃんたち)

 さて、キャンプ場の裏に伸びるハイキングコースから地形図で言うと「与瀬」の478の標高表示がある尾根に乗って、北高尾山稜612ピークの西(左)の620m圏峰へと続く登山道ですが、エアリア赤実線で問題ない道形です。ただ、林相は植林一色といった感じで、北高尾山稜が今ひとつ人気が出ない要因はここら辺にあるのかも知れないな、という感想で歩いていきました。

 それでも花が全く無いかというとそうでもなくて、この季節お約束のツリフネソウとかアキノキリンソウなど、見つかりました。

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(ツリフネソウ)

 スタートが遅かったので、それなりにとばして、やっと登り着いた620m圏峰には指導標があって、「黒ドッケ」との表示もあります。この日は結構暑くて、ここで水分補給をかねて、ひと息入れました。 
 コンビニでちょっと迷って1Lサイズのアクエリアスにしたのは正解で、ここまでで、ほとんど飲み干してしまいました。ザックにはまだ家から持参の水1Lがそっくり残っているので心配要りません。


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(黒ドッケ)

 稜線を「景信山」と示された方向とは反対に「富士見台・八王子城山」と示された方向へ進みます。北高尾山稜の稜線づたいに堂所山経由で行くのではなく、狐塚峠から一旦小下沢の旧野営場に降りて、登り返すのです。300m以上下って400m近く登り返すのですから、肉体的には厳しいものの、時間的には短く済みますし、この辺りの歩いていない赤実線ルートを歩いておきたいというのもありました。

 狐塚峠までの北高尾山稜は、やはり植林主体。 ですが、ここでもアキノキリンソウやシラヤマギク、ヤクシソウなど、よく見れば、そこそこいろいろな種類の花が咲いていました。ただ、台風24号によると思われる倒木がこの短い区間でも結構ありました。

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(ヤクシソウ…だと思う)

 峠から小下沢までは急な下りですが、道形はしっかりしており、途中、やはりまた倒木があるものの、黒ドッケからの所要時間は40分ほどですみ、小下沢に到着。旧野営場だけあって、広々とした場所はキャンプをしたくなりますが、現在はこの場所でのキャンプは禁止されているようで、その表示もありました。

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(テントを張りたくなる場所だが、現在は禁止されている)

 キャンプ禁止の表示のすぐそばには景信山を示す道しるべもあり、1時間とあります。標高差が400mあるので、ちょっと難しいかなと思っていたのですが、なんとか1時間ほどで行けました。

 木の橋を渡ったところに水場もあって、先ほど空にしたペットボトルに念のため水を補給してから沢沿いの径を上っていきます。シシウドなど咲いていますが、それよりもこの付近に何体もあった小さな「ぬいぐるみ」に目がいってしまいました。可愛らしかったし、あまりうるさいことはいいたくありませんが、おそらくこの辺りに故意に置いていかれたもののようです。
 
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 少々滑りやすい径をえっちらおっちら上っていきます。途中で降りてくるパーティに「これからどこまでですか?」と少々驚かれましたが、「景信(かげのぶ)に登ったらすぐ降ります」と返答して安心してもらいます。時刻は14時を回ったところ。確かに日の短い季節になりましたから、これはあまり褒められた山行きではないことは自分でもわかっています。

 登っていくとやがて径が平らになってきたため、すぐだと思っていたのですが、なかなか東尾根を乗っ越す地点に着かなくて、気づかずに通り過ぎたかと思ってしまいました。が、しかし、東尾根の地点には間違って東尾根に入り込まないように新しく建てた指導標もあって、結構濃い踏み跡が東尾根の方向に付いていました。東尾根を過ぎてしばらくで小仏バス停との分岐に到着。この時点で15時近くになっていました。

 分岐から山頂までは15分ほどでしたでしょうか。平日のこんな時間帯ですから、お店には誰もいませんし、ハイカーもパーティーがひと組の他は、人気(ひとけ)が無い、がらんとした山頂。三角点前のベンチを独り占めにして、ゆっくりお湯を沸かしてティータイムにしました。

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(がらんとした山頂の茶屋)

 山頂にいたパーティーはすぐに下山してしまい、その後やって来た単独行の男性もさっさと山頂を後にしてしまい、「あれ、小仏のバスは平日は毎時40分発だけではなかったっけ…? バス停まではコースタイム40分なので、今すぐ降りても15:40には間に合いっこないのでは…」と思ったのですが、景信山の山頂で只ひとりなんていう状態にはさすがに慣れていなくて(笑)、お茶を飲んだらそそくさと下山準備。

 でも早々に腰を上げてある意味正解だったかも知れません。ほぼコースタイム通りに下れたものの、日の短いこの季節はさすがに東方向へ下山となると登山道も少々薄暗く、高尾と言っても、日の短い季節はナメたらアカンよな~と思いながら下っていきました。そう言えば、この3連休の直前になって、長いこと使っていなかったヘッドランプの電池が液漏れで切れていたのに気づいたばかりだったのでした。

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(小仏バス停)


 無事明るいうちにバス停に着き、30分ほどバスを待って家路につき、4時間ほどと短い山歩きだったけれど、今回は、まあそこそこ山の筋肉が使えたかなぁ…との感想で帰り着きました。

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2018.09.24

【乗りバス?…松姫峠~鶴寝山~小菅の湯】 山バス情報172

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(大ダワから小菅へ向かう径…広葉樹の森は本当に美しい)

【山行日】 2018年09月23日(日)

【使用公共交通機関の詳細】
「鉄道」
中央線某駅 - 07:31 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾 07:47 - 08:08 上野原 (JR中央線各駅停車)

「バス」
上野原駅南口 08:32 - 10:19 松姫峠 (富士急山梨バス 1430円)

「歩行」
松姫峠バス停 10:25 - 10:50 鶴寝山
鶴寝山    11:00 - 12:05 大ダワ
大ダワ    12:25 - 13:10 モロクボ平
モロクボ平  13:15 - 14:10 小菅の湯

「温泉」
小菅の湯 14:10 - 14:40 (570円:割引券提示)

「バス」
小菅の湯 14:41 - 15:33 猿橋駅 (富士急山梨バス 1030円)

「鉄道」
猿橋 15:51 - 16:30 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾 16:31 - 中央線某駅  (JR中央特快東京行き)

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(大マテイへの登りで…栽培地かと思うほどのトリカブト群生)

 18きっぷも使い切れず、うわごとのように口にしていた北アルプス行きも敢行できず、いつの間にか短い夏は終わってしまいました(笑)が、気がつけば前回山行からひと月以上経過していて、まだ左足の脹ら脛に違和感が残るものの、どこか軽く歩いておきたい、ということで、ひねり出したのが、まだ乗ったのことのない松姫峠の上まで行くバスの完全乗車で軽い山行というもの。

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(上野原発のバスは南口からになった…エレベーターで3階から降りる)

 9月なので、まだバスは混まないだろう(貸し切りかも?)という予想は外れて、なんと08:14発の鶴峠行きのバスは2台目の増便も満員御礼の盛況ぶり。32分発の松姫峠行きも座席はほぼ埋まっての出発でした。

 大勢いた乗客も鶴峠を過ぎれば私を含め3名だけ。小菅の湯で一人降りて、終点まで乗車は2名。その1人も奈良倉山方面へと歩いて行ったので、これは静かな山歩きかと鈴をつけてのスタートでしたが、駐車場にたくさん停まっていたマイカーが示すごとく、ここはこのシーズンちょうどキノコ取りの人たちの人気スポットらしく、ビニール袋にたくさん収穫物を詰め込んだ人たちに結構会いました。

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(松姫峠:転回場所確保のため、右手にロープを張って一般車の駐車スペースにされないようにしている)

 標高1250mからのスタートですから1368mの鶴寝山までは登りと言うほどのこともない、緩やかな道のり。しかし林相はとても良く、もう少ししたら紅葉が結構綺麗なのではないでしょうか。栗がたくさん落ちていたので、プーさんとの遭遇も心配になりますが、この日はこれだけ人が入っていればまず大丈夫というぐらいの人出でした。

 鶴寝山山頂には「関東の富士見百景」の表示がありますが、この日はすぐ近くの小金沢連嶺に部厚い雲がかかっていて、富士山の手前に見えるであろう雁ヶ腹摺山の楢の木尾根もガスがかかり、富士山は待っていても望めない様子。しかし、このあと、大マテイまでの1時間弱に都合の好さそうな休憩場所もありそうにないと判断して、誰もいないのを幸いにベンチで水分補給がてら休憩を取りました。

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(鶴寝山山頂より…大菩薩方面は部厚い雲に覆われていた)

 鶴寝山をあとにしばらくで「日向みち」と「巨樹のみち」の分岐がありますが、ここはどちらをとっても同じようなものです。実際二つの登山道は近接していて、ところどころで出会う登山者と違う径を歩いているのに挨拶を交わせるぐらいです。
私は途中の派生する尾根の様子を知りたかったので日向みちを選びましたが、尾根筋の巨樹の径の方が展望が良いと言うわけでは少なくともなさそうでした。

 あまりお花はなかったのですが、この径、キノコだけでなく木の実が結構見つかりました。この大きなやつはホオノキの実でしょうか。何度も見かけました。

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 こっちはヤマボウシ?

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 ダイキリ尾根を乗っ越してしばらくで右手に上がる大マテイへの径が分岐しています。指導標もありますので見逃すこともないと思いますが、トリカブトの大群落を過ぎたあたりから少しずつ径が不明瞭になる感じでした。
 人もいないだろうから大マテイでお昼にしようかな…と考えていたのですが、時間がちょうどお昼時ということもあって、団体さんが先客。そのまま山頂は通過して大ダワへと降りていきます。

 大ダワまでは未踏区域だったのですが、大ダワ(棚倉小屋跡)は、もう何度も訪れており、休憩するにはそちらの方がむしろ好ましいことを知っていました。

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(大ダワ:棚倉小屋跡)

 着いた大ダワには若い感じの良いカップルがひと組だけでしたので、こちらでお昼ごはんにします。

 昼食中に、ああ、テントで出掛けなくて良かったと気づいたことがありました。テントや寝袋のチェックはしておいたのですが、なんとガスコンロに不具合が…。しばらく暑い日が続いたので気づかなかったのですが、カセットにコンロがねじ込めなくなっていました。これでは、お湯を沸かすことも出来ず、キャンプ場で冷たいごはんを水で流し込むしかありませんでした(苦笑)。
 
 この日は暑いぐらいでしたので支障なくお昼ごはんを済ませることが出来、小菅の湯へと向かいます。ところどころ、気の早い葉っぱがうっすら色づいていたりしましたが、全体としては緑色のままで、紅葉はまだ先といった印象。それにしてもこの径はずっと広葉樹が続くせいか、いつも歩いていて気分が好くなります。

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(ほんのり色づいたところもあったが…)

 大ダワから30分もかからずに右手に小菅の湯へと降りる分岐が現れますが、こちらは前回下っているので、今回はモロクボ平の分岐で田元方面へ行って、その先の分岐で小菅の湯に降りることにします。

 モロクボ平でこの先の急坂下りに備えて、少し足休めをしてから、田元方面へと下っていきます。田元と小菅の湯の分岐で右折、その後はエアリアに書かれている通り、ジグザグにどんどん高度を落とす下りです。モロクボ平以降はずっと樹の名前が書かれたプレートが散見されますので、これを見ながら樹の名前と姿を少しずつ覚えていくのも好いかも知れません。いずれにせよ、12年前に歩いているのですが、ほとんど記憶に残っていませんでした。


 かなり下ったところで、結構な倒木があり、そのすぐ先で林業用と思われる小屋を見て、この辺りからはほとんど植林帯となります。下りきれば、やや薮っぽい感じの草地に降り立ち、美味しそうな野いちごがみつかり、カワラノギク(?)、ツリフネソウ、それに登山口でも見かけたゲンノショウコが咲いていました。

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(ゲンノショウコ)

 小菅の湯に着いたのは、14時過ぎ。奥多摩行きのバスも大月行きのバスも30分以上あとなので、行きのバスでもらった温泉の割引券を使って少しだけ割安に汗を流してから帰ることに。

 お風呂から上がって乗ったのは、奥多摩行きではなく大月行きのバス。松姫トンネルや深城ダムのあたりを見てみたかったので、あえて数分だけ先に発車するこちらに乗ってみたのですが、やはりというか、予想通り、猿橋からの上り列車は激混み。久々に高尾まで立たされました(笑)。

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2018.08.19

【18きっぷで蓼科山日帰りの暴挙】 山バス情報171

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(山頂直下の岩場で…左:南アルプス、右:中央アルプスを望む)

【山行日】 2018年08月18日(土)

【使用公共交通機関の詳細】
「鉄道」
中央線某駅 - 05:13 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾 05:14 - 05:50 大月 (JR中央線各駅停車)
大月 05:53 - 06:41 甲府 (JR中央線各駅停車)
甲府 06:46 - 07:46 茅野 (JR中央線各駅停車)

「バス」
茅野駅 08:10 - 09:45 蓼科山登山口 (アルピコ交通 1350円)

「歩行」
蓼科山登山口バス停 09:55 - 10:57 2113.3三角点付近
三角点付近     11:07 - 12:35 蓼科山山頂
蓼科山       13:05 - 14:25 天祥寺原よりだいぶ手前の河原(涸れ)
河原(涸れ沢)    14:35 - 15:52 竜源橋バス停
竜源橋       15:58 - 17:03 親湯入口(しんゆいりぐち)バス停

「バス」
親湯入口 17:15 - 18:00 茅野駅 (アルピコ交通 920円)

「鉄道」
茅野 18:15 - 19:15 甲府 (JR中央線各駅停車)
甲府 19:45 - 20:33 大月 (JR中央線各駅停車)
大月 20:50 - 中央線某駅 (JR中央線快速東京行き)

【地形図】 「蓼科山」

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(蓼科山山頂より 穂高・槍~白馬岳、北アルプスを一望)

 この日、本当は、この週末まで限定運行の美ヶ原高原バスで、美ヶ原に行ってみようかな…とも考えていたのですが、何せこのダイヤでは2時間ほどのお散歩しかできませんし、タクシーを片道使っても、帰りのバスが14時台ではちょっとねぇ…というわけで、少し涼しくなってくれたことだし、ここは思い切って蓼科山の日帰りに挑戦してみよう…ということにしました。

 で、蓼科山へのバスの便ですが、上の登山口まで運んでくれるラウンドバスの朝一番に乗っても、登山口到着は電車を降りた二時間後(10時前)です(笑)。これは途中蓼科湖に寄ったり、ロープウエイ乗り場へ寄ったりして往復を繰り返したあとで、ビーナスラインを通って白樺湖へ向かう…というルートになっているためです。

 その前の07:55発のバスで親湯入口から歩いて登るという手もありますが、コースタイムを見る限りは、その方が遅くなってしまいますし、脚力を考えると歩ききれるかどうか、ちょっと不安でしたので、回り道をするこのバスで、まだ乗ったことがないロープウエイ乗り場の見学(下見)もかねて、という感じで、1時間半以上もバスに揺られて、ようやくの登山口到着です。

 バス停にはベンチと少しばかりの広場があり女神茶屋があります。八子ヶ峰への径だけでなく親湯入口へ続く径もこちらから出ているようで指導標がありました。「信玄公ゆかりの地 棒道」の標識が建っています。

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 バス通りを渡ったところに登山口があり、そこから最初は笹の中を緩やかに上がっていきます。地形図「蓼科山」で見てもおわかりのように、この一見鉄砲登りの尾根径も1878のあたりと、2156あたりに比較的平坦な箇所があって、私の持っているガイドブックでは、その平坦地を休憩地点にして登っていくのがコツとあります。

 しかしながら、スタートが1700mからの登りでは、1878m地点は30分ほどで着いてしまい、その先は岩場ばかりの尾根径で高度が稼げるため、2113.3あたりまで絞られながら登ってしまいヘロヘロになってしまうのは、私だけではなく、このバスで来た皆さんも同じようでした。

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 途中で見かけたお花はヤマハハコが嬉しかったぐらいで、時々振り返っては見える南アルプスや中央アルプス、そして眼下に見える白樺湖などの景色を見ては呼吸を整えていました。
 幸いこの日は湿気が少なくて本当に助かりました。先々週あたりまでの湿気と猛暑だと、この登りは苦役以外の何物でも無かったと思います。

 2113.3付近は、先客さんがおくつろぎ中だったため、三角点探しは諦めて、その先の木陰で水分補給をかねた休憩を取ります。
 休憩後は2156地点と思われる場所を通過して、一旦下ります。アキノキリンソウ、そして面白い形をしたキノコが見つかりましたが、これはなんというのでしょう。

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(あとになって、どうやら「ウスタケ」らしいと判明しました)

 この辺り一帯を「幸徳平」と呼ぶらしく標識も建っていましたが、平坦地を過ぎれば、もうそこからは容赦の無い岩場の急登です。先ほどの急登よりも一段と傾斜がきつく、先が見えない登りが続く、何ともやりきれないあの感覚。。。息が上がり、それを整えるべく立ち止まり、また登る。

 途中左手に大きな崩壊地があって、そこで南アルプスや中央アルプスの山塊を写真に収めたり、その先も目に付く花やキノコを写真に収めたりは、上がらなくなった足を休ませるのが半分目的だったりします(笑)。

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 登っては休み登っては休みを繰り返していくと、周囲の樹が立ち枯れてきて、殺風景になってきたなと思うと間もなく、緑が消え、岩だけしかない風景に急転します。樹の一本も生えていないので、眺めだけはとても良いです。南アルプスと中央アルプスはよく見えますが、残念ながら北アルプスはこの時点では雲がかかっているのがほとんどで、北と確信する槍の穂先が見えていたのが幸いでした。

 岩だらけになった途端、道(というかペンキのコースマーク)は右へカタツムリの殻のようにぐるりと巻く径になって、それは登りをラクにしていると言うよりは、どうやら山頂ヒュッテへと誘導しているようにも見えます(笑)が、それほど山頂から離れていくわけでもないので、逆らわずに歩いて、岩だらけのなかにある三角点にタッチ。

 山頂は以前にテレビで見た様に、本当に広くて、たくさんの登山者がいたものの、休憩場所を探すのに苦慮することもなく、北アルプスの眺めが良い場所をゆっくり選んで昼食です。時刻は12時半過ぎ。13時過ぎるかも…と心配していたので、これでなんとか今日中に下山して帰宅できると目処も付きました。

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 運良く、北アルプスの雲はだいぶとれてくれて、槍穂高も白馬のあたりも綺麗に見えています。空は刷毛で刷いたような雲で秋の空。今日ばかりは大気の状態も安定していて、もう少しここにいたい気持ちもありますが、やはり18きっぷ2回目で百名山日帰りは鬼門なので(笑)、腰を上げることにします。時刻は13時を回ったところで、エアリアのコースタイムを見ると、うまくいけば15:43の竜源橋のバスに間に合うかも(?)知れません。

 ところが、下り始めた天祥寺原経由の登山道…、まず最初の蓼科山荘がある将軍平までの下りが大変でした。岩ゴロの道で且つものすごい急傾斜。ちょうど小屋泊まり予定と思われる登山者が続々と上がってくる時間帯だったため、登り優先で道を譲っていた関係もありますが、それにしても下りにくい道で、コースタイムの20分ではとても下れない道と思います。私は35分ほどかかってしまいました。山荘はほぼ素通りで、天祥寺原を指す指導標の道へ入ると、そこからは今までの喧噪が嘘のように静かな道となります。

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(しかし岩に足を取られる道がずっと続く)

 しかし、この道、先ほどよりもある意味下りにくいというか歩きにくい道でした。岩がゴロゴロの涸れた沢のようなところを歩かされるのですが、段差があったり、浮き石だらけで、ここを下るのは「もう二度と御免」との思いを抱かずにはいられませんでした。転倒も心配ですが足首を捻ってしまわないかとそれがとても心配な道です。ところどころあまりに歩きにくいためか、登山道の右側樹林帯にかなり明瞭な踏み跡が付いていたほどです。

 やがて、左から沢が合わさるとかなり広い河原になりますが、水は一滴もなく、今までよりももっと巨大な岩がゴロゴロしていて、緑色の細いロープが要所にあるだけでペンキマークもなく、登ってくる人と交わす言葉も「随分ひどい道だね」でした。

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(エアリアに河原歩き注意とあるのはここのことか?)

 この涸れた大河原から左手の樹林帯に入ったところで、いい加減足が疲れたので、水分を補給しつつ休憩します。時間的に見て、15時のバスは無理な感じもして、ここからは怪我に注意してゆっくり下ろうと思ったら、その先は傾斜も緩み、ぬかるみはあるものの、先ほどまでのような浮き石に悩まされることもなく天祥寺原の分岐点へ。

 分岐点では靴紐を結び直してひと息入れただけで、滝ノ湯川沿いの径へ。滝ノ湯川の右岸につけられた高巻き径のような感じで、笹と針葉樹林ばかりですが、明瞭で傾斜もほとんど平坦に近いぐらいで歩いていて気分が好い径でした。先ほどまでと比べると天地の差です。

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(天祥寺原から先はとても歩きやすい径)

 平坦な径が高度をがくんと下げ始めるや、ビーナスラインを走る車の音も聞こえてきて、あれ、これって、もしかして間に合うか、という気にさせられましたが、明日は日曜だし、遅くなってもゆっくり怪我をせずに帰ればいい、と最後まで気を抜かずに慎重に降ります。

 竜源橋のバス停に着いたのは15:52頃。しかしバス停には登山客と思われる男性が二人いたので、「15:43発のバスが遅れているのですか?」と尋ねると、ほぼぴったりの時刻に降りてきたのだけれど、バスは見ていない、とのこと。遅れているだけなのか、と少し待ってみましたが、車の流れから見て、どうやら行ってしまったあとのように判断して、親湯入口(しんゆいりぐち)バス停まで歩くことにしました。
 
 時刻は16時前。急げば17:15のバスに間に合うでしょうし、もし間に合わなくても、竜源橋16:53発のラウンドバスが17:24に親湯入口を通過するので、まずそれには間に合うでしょう。

 しかし、親湯入口への径は少し入口がわかりにくいですね。入口と思われる林道のようなところには立入禁止の表示があって、少し躊躇してしまいます。しかし他にそれらしき径も見つかりませんし、この立入禁止の表示は車が入ってこないようにするためだけのものと判断して、ずんずんと歩いて行きます。

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(こんな表示があるが…構わず入っていきます)

 径は車も通れるほどの傾斜と幅で実際車輪の跡もあります。しばらく歩けばいきなり道しるべが現れて、蓼科山登山口バス停からの径と交差します。あとは蓼科湖と表示された方へずんずん進んでいけば親湯です。途中フシグロセンノウが一輪だけ写真に撮ってちょうだいとばかりに、ぬかるみの脇に咲いていました。

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 親湯に降りる直前に伊藤左千夫歌碑の案内が見つかりましたが、17:15のバスに間に合わせたかったので、寄らずに親湯へ。親湯で一浴びしてから帰りたいものの、それをやる時間がないのがちょっと残念でした。

 親湯から入口バス停まではエアリアに15分とありますが、10分もかからずに到着。山でおやつにと用意しておいた、バウムクーヘンをむしゃむしゃやりながらバスを待ちます。

 バスは時刻ぴったりにやって来て、運転手さんは女性。先入観があっただけなのかも知れませんが、とてもやさしく丁寧な運転という印象が残りました。このバスに乗れれば、18:15発の連絡の良い上り電車に乗れるのですが、18きっぷの場合、特急は使えませんから、次のバスだと東京へ帰る場合、茅野駅での待ち時間が非常に長くなってしまうのです。

 なお、親湯入口からは新宿行きの高速バスに乗ることも出来ます。

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 ただし、16:30の一本だけ。トイレもなく、どういうわけか諏訪でバスの乗り換えがあるそうです。新宿到着予定時刻は20:10とのことですので、鈍行乗り継ぎよりは早く帰ることが出来そうです。

 ちなみに、次のラウンドバスで茅野駅18:25着の場合、18きっぷですと、茅野駅発は19:20の大月行きですので、乗換は一回だけ(大月からは快速東京行きが5分連絡)で済みます。茅野の駅でごはんでも食べながら時間を潰して、ゆっくり帰るのもひとつの案です。
 

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