2018.12.16

【オンデマンドバスで…貫ヶ岳 その1 アプローチ篇】  山バス情報176

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(樽集落の最奥の茶畑…この手前近くまで運んだもらった)

【山行日】 2018年12月15日 (土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅  - 04:51 八王子 (JR中央線各駅停車)
八王子 04:53 - 05:05 橋本  (JR横浜線)
橋本  05:12 - 05:47 海老名 (JR相模線 信号機点検で遅延)
海老名 05:49 - 05:54 本厚木 (小田急線 振替輸送
本厚木 05:56 - 06:33 小田原 (小田急線急行 振替輸送
小田原 06:45 - 07:22 三島  (JR東海道線)
三島  07:29 - 08:12 興津  (JR東海道線)

「バス」
興津駅   08:25 - 08:44 但沼車庫 (静鉄ジャストライン 360円)
但沼車庫  08:50 - 09:00 和田島車庫 (両河内線自主運行バス 200円)
和田島車庫 09:05 - 09:25 樽上 (両河内線自主運行バス 100円:乗り継ぎ割引)

「歩行」
樽上    09:30 - 10:30 樽峠
樽峠    10:40 - 11:15 平治の段
平治の段  11:25 - 12:20 貫ヶ岳
貫ヶ岳   12:45 - 13:50 一乗寺
一乗寺   14:00 - 16:00 芝川図書館
芝川図書館 16:30 - 16:35 芝川駅

「鉄道」
芝川 16:49 - 19:16 甲府 (JR身延線)
甲府 19:45 - 20:33 大月 (JR中央線各駅停車)
大月 20:50 - 中央線某駅 (JR中央線快速東京行き)

【地形図】 「篠井山」 「富士宮」

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(芝川駅まで歩いた)

 ※今回は行きに交通機関のトラブルがあったのと、初めてのデマンドバス利用山行ということで、アプローチ部分の説明がかなり長くなってしまいました。この為、山行及び帰路につきましては別の記事としてアップすることにします。貫ヶ岳に公共交通機関のみで登りたい人は余りいないと思いますので、興味の無い方は当記事は飛ばして下さい。


 未踏の山梨百名山のうち、タクシーを使わずに日帰りで行けそうなところというのはもうほとんど無い状態なのですけれど、失礼ながら貫ヶ岳はタクシーを使ってまで登りたいとは思っていませんでした。

 ところが、両河内線自主運行バスのサイトの運行ルートをよくよく見てみると、但沼車庫から先の電話予約必須のデマンドバス、板井沢の上の樽の集落まで点線ですが、行ってくれるように描かれています。これなら、比較的早い時間に樽峠まで行けますし、中沢に降りたあと2時間ほどの車道歩きで、身延線の十島駅や芝川駅に行けそうだとGoogleマップを見て判断できました。

 で、電話で問い合わせてみると、やはり樽上というところまで入ってくれるとのこと。前日の金曜日に電話して予約をしてしまいました。

 それで、今回は18きっぷを使って中央線で八王子、横浜線で橋本、相模線で茅ヶ崎、東海道線で三島乗り継ぎで興津駅に08:12着というJRのみの4回乗換で行く予定だったのですが…。 橋本から乗った相模線が遅延し、運転見合わせの可能性もあるとのアナウンスが入り、「うわ~うそ~、間に合わないじゃんよ~」と頭を抱える事態に。

 いちおう、こんな時のためにと、新幹線で一部区間をワープする場合の乗り継ぎも調べておいてはいたのですが、列車が遅れたからといって18きっぷで新幹線に乗せてもらえるわけがありません。小田急線での振替をやっていますとのアナウンスで、慌てて携帯で海老名からのルートを調べてみると、海老名発05:49の本厚木行きに乗れさえすれば、小田原での乗り継ぎは余裕があると解りました。

 海老名到着時に既に9分遅れとのアナウンスでしたので、どう考えても7分乗り継ぎの予定だった茅ヶ崎でのJR乗換は間に合いそうにありません。一か八か海老名で小田急線までダッシュしてみて、もし間に合わなければ、その時は小田原から新幹線でワープする最後の手段をとればいいと、近年やったことの無いほどの全力疾走(笑)で小田急線へ突進。ちなみに同じ名前の海老名駅でも、相模線と小田急線は結構離れています。小田急の改札は脇をすり抜け強行突破。下り電車の発車ベルが鳴っているなか、階段を駆け下り…。

 運が良かったのでしょう…。私が乗車した途端ドアが閉まってギリギリセーフ。本厚木で急行小田原行きに乗り換え、小田原で相模線からの振替を申し出ると、小田急線の運賃は免除♪「小田急の部分くらいなら払っても」と思っていましたが払わずに済みました。

 東海道線は通常通り走っていて、小田原から先は本当に久しぶりに海を眺めながらの電車で、乗っている乗客の表情もどこかゆったりした感じです。 沼津行きでしたがひとつ手前の三島で乗り換えて興津駅(おきつえき)は予定通り08:12着。但沼車庫行きのしずてつジャストラインバスを待ちます。ちなみに静鉄ジャストラインのバスはICカード使用可です。

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 静鉄ジャストラインのバスは大型のバスで、12年前高ドッキョウへ行ったときと変わらないものでしたが、自主運行バスの但沼車庫から先は、この当時とはまったく違う、いわゆるライトバンバス。

 但沼車庫から和田島車庫までは定時運行とサイトのPDFファイルには載っていたので、待機していた大きなバスの方かと思って行き先を見てみたのですがまったく違う行き先。。。少し離れたところにライトバンが停まっていたので近づいてみると、運転席から顔を出した方が私の名前を呼んできて、よく見れば「和田島」の表示があり、デマンドバスはライトバンかもと予想していましたが、定時運航便もライトバンとは…、と少々驚きました。

 しかし10人ほどは乗れるそのライトバンも、この日は結局乗客は私だけ。運転手さんとはいろいろお話しさせていただいたのですが、やはり地元のお年寄りのために走らせているので、登山などで朝の時間帯に使用するときは、できれば前日までに予約を入れて欲しいとのことでした。また当日予約の場合も、1時間前までと書かれているけれど、いろいろな行き先・迎え先があって、そこを少ない車両数でやりくりしなければならないため、2時間以上前に連絡が欲しいとのことでした。

 そして、このバスの料金がまた安くて申し訳ないほど。。。和田島から先は乗り継ぎということになるので、半額の100円。但沼車庫から樽の一番奥まで300円ですんでしまいます。 運転手さんは、乗客で分け隔てするわけにはいかないとおっしゃっていましたが、少なくとも県外の人間であれば、もう少し取っても好い気がします。

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(和田島車庫…車庫と言うより詰め所と言うか事務所のようなところ)

 和田島で、いちおう待機していましたが、同じ方面へ行く乗客はこの日は現れず、和田島から板井沢の先の樽集落の一番奥までも私ひとりの貸し切りライトバンとなってしまい、申し訳ない気持ちとありがたい気持ちで降車しました。 

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2018.11.25

【細野から文台山・尾崎山】 山バス情報175

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(993への登りで…紅葉はやはり今ひとつ・ふたつ)

【山行日】 2018年11月24日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅 - 06:56 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾 07:06 - 07:42 大月 (JR中央線各駅停車)
大月 07:52 - 08:07 都留市 (富士急行)

「バス」
都留市駅 08:15 - 08:32 細野 (富士急山梨バス 380円)

「歩行」
細野バス停 08:40 - 09:30 鞍部(矢花山往復後)
鞍部    09:40 - 10:50 文台山(大野山)
文台山   11:30 - 12:35 930m圏峰
930   12:45 - 13:05 尾崎山(967.8)
尾崎山   13:15 - 14:43 東桂駅

「鉄道」
東桂  15:00 - 15:29 大月 (富士急行)
大月  15:47 - 16:30 高尾  (JR中央線各駅停車)
高尾  16:31 - 中央線某駅  (JR中央特快東京行き)

【地形図】 「都留」

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(黄葉…895を過ぎたあたり)

 都留市駅発・道坂隧道行きのバスは、立川06:53発の大月行きで行けば間に合うのですが、連休の中日で好天では、私のところからは座れない可能性も高く、そのうえ、大月駅での富士急乗換が慌ただしい感があって、世田谷時代から一本前の中央線で行っていました。

 この方法ですと絶対では無いですが、座れる確率も高く、大月の乗り換えも余裕があり、富士急行線の座席も好きなところをゆっくり選べます。今回もその乗り継ぎを採用。実際富士急行線は4両編成にもかかわらず、大月駅を発車する時に既に立客が出ていました。

 バスもちょうどピッタリ席が埋まるほどの盛況で、同じコースの人がいるかなと思ったのですが、細野で降りたのは私ひとり。落合橋を渡ってすぐ右の舗装道を上がっていきます。しばらく歩けば右手に「文台山登山口→」の標識が見つかり、階段を上がって、御岳神社の鳥居をくぐり、道中の無事を祈ってから、文台山への登山道の概略が記されたほほえましい標識を頭に入れて、山径を登っていきます。

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(ほほえましい標識)

 概略が記された標識にあるように、地形図の未舗装林道をショートカットする形でしっかりした道形があります。地形図「都留」には載っていませんし、13年のエアリアでも途中まで未舗装林道を上がるように記されていますが、径はしっかりしていますし、要所には「文台山へ至る→」の標識がありますので、地元の方が整備して下さったこの山径を使う方が良いと思います。

 ただ、この径、880mピーク(矢花山)と993mピークの鞍部(820m)=稜線に出るまで、ずっとヒノキとアカマツの植林ですので、紅葉はまったく目にすることは出来ません。鞍部には来た方角を細野とし、反対側に降りる径を小野としてあり、松浦本にある「この先行き止まり」の標識は矢花山の方へ向かう尾根に移動されていました。

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(矢花山方面に移設されていました)

 今日は一本(1時間)あとのバスでもOKとふんでいた行程ですし、矢花山を往復してから文台山へ向かうことに。
ややヤブがちではありましたが、尾根づたいで迷うこともなく矢花山はすぐでした。ただ立木に赤テープで山名が小さく記されているだけ。すぐに鞍部に戻ってひと息入れてから、文台山へ向かいます。

 稜線は少し上がると雑木が増えてきて明るい感じになります。ただ、もうこの高度(900m)ですと、紅葉は既に落葉しているものがほとんどで、せめて先週あたりに来るべきだったかな…という感じでした。また、先の台風24号によるものでしょう、倒木が多く、跨いだり迂回したりする箇所も結構ありました。

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(樹林越しに三ツ峠山)

 落葉してしまっている分、見晴らしはまぁまぁあって、樹林越しですが、左手に御正体山のどっしりした姿、背後に今倉山の双峰、右手には三つ峠と、やはり自分が今登っている山とはひとまわりもふたまわりもスケールが大きい山は違うな、と想いながら歩を進めます。

 10時のチャイムがどこからともなく聞こえると、993m手前のピーク。ここは下りにとったときに間違えやすいところらしく、紺色のマーキングがありました。その先はもう完全に落葉したいわば冬枯れの尾根歩き。陽の光がやさしく身体を包み込んでくれて、嬉しい。

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 1000mあたりからの急登を登り切ると左手から御正体山・ハガケ山方面の尾根が合わさりますが、御正体やハカゲの標識は見当たらず、マーキングがあるだけです。「登山道」の標識の余白に文台山と細野の追記がマジック書きされているだけで、地形を読まない人はあるいは気づかないかも知れません。

 御正体からの尾根を併せて間もなくで、「保安林」の標識があるだけの東峰、そこから想像していたほどのアップダウンもなく三角点のある西峰に着いてしまいます。時刻は10:50。時刻は少し早いですが、この先の行程の方が長く、大休止を取れる場所の見当も付かないので、文台山山頂でお昼ごはんにしました。

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(文台山山頂…手前右下に三角点 奥左に鹿留山)

 おにぎりをむしゃむしゃやっていると、これから向かう北尾根の方角から登山者がひとり。今回も誰にも会わない山旅になるかと思っていたのですが、少し話をして目の前にある鋭鋒が杓子ではなく鹿留と教えていただき、ああ、そういえば松浦さんの『静かなる尾根歩き』にあった鹿留山北尾根はまさにあの尾根では…と思い至りました。

 山頂は雑木に囲まれた陽当たりの好いところで、だいぶのんびりしてしまいましたが、陽が少し陰ってきたのをしおに腰を上げ北へ向かう尾根に入ります。地形図で見てもかなりの急傾斜ですが、実際落ち葉が積もってズルズルで気が抜けません。そして、地形図で見ればわかるように、これから歩く北西尾根に入るには北東の小尾根に入り込まないように気をつける必要があります。

 実際その地点にはマーキングもありますから、注意していれば間違わずに済むとは思いますが、松浦本『新バリエーションハイキング』記載の「左にトラバースして北北西の尾根に乗る」のは、マーキングが無ければ、結構難しいところかと思います。

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(松浦本「針金のある斜面」…結構な傾斜)


 その先も930m圏峰に上がるまでは、進む方向が右に左にと、実際歩いている感覚としては、地形図にあるより急角度に変わる感じがします。地形図と照合すれば面白いところではありますが、マーキングに留意しながら進んでいくことでRFと言うほどのことはせずに済みます。
 
 830m付近からのかなり厳しい登りで930m圏峰に到達すると、来た径を文台山、右手(北東方向)を指して都留アルプスの標識があります。都留アルプス(都留文科大学駅や都留市駅方面への稜線)に行った方が整備されていて良いとは思いますが、西方向には尾崎山や東桂駅を示す標識はありませんので、古渡の方へ降りたい方は、注意が必要です。

 930m圏峰から尾崎山(△967.8)までは地形図で見る通りの緩やかな尾根で、登りと言うほどのこともなく歩けます。左手にまた鹿留山の鋭峰が顔をのぞかせて、そのダイナミックな尾根が私を魅了します。いつの日かあの尾根を…と想いを馳せながら尾崎山に到着。930mからそれほど時間がかかってはいませんでしたが、この先の東桂駅まで、急傾斜の尾根を下って1時間以上とわかっていましたから、腰を下ろして小休止しておきます。

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(尾崎山への登りで…鹿留山が魅惑的な姿を見せた)

 明るい雑木の山頂で降り注ぐ秋の陽差しを十分に味わってから、また最初は北へその後北西へと延びる尾根に入りますが、今度はそれほど難しいことはありません。難しいというかしんどいのは標高850m以下の急傾斜で、ここは春先など凍結した雪が踏み固められるとかなり危険だと思います。まさに転げ落ちそうなほどの急角度。

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(ものすごい急傾斜を下ります)

 転ばないように下っていくと、ちょっと「ん?」という箇所があります。おそらく740mあたりで尾根が送電鉄塔のある北方向と古渡へ向かう北西方向に分岐するあたりだと思うのですが、ここにヒッチさんのお手製指導標があって「←至・古渡 ● 尾崎山・至→」となっています。地形図を見れば、送電鉄塔の方へ行ってそこから巡視路で降りる方が楽な感じもしましたが、これまでの下りで相当な数の倒木がありましたし、ここは素直にお手製の指導標に従って北西へ下りました。

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(標高を下げていくと紅葉もポツポツ見られたが…)

 が、この先が傾斜が緩むことも無く、倒木も今まで以上に増えて結構大変でした。そして、最後の、もうほとんど里が見えるところに来て、ルートをはずしてしまったようで、少し左(西寄り)に降り立ってしまいました。

 そのことで動揺したわけではないと思うのですが、古渡橋を渡ったすぐ先で、どういうわけか右折せず左折してしまい、鹿留集落方面へ歩くという大ポカ(笑)をやってしまいました。

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(写真にまで撮っていたのに(笑)、左折してしまいました)

 桂橋を渡って左折というのと混同していたのかな…などと呆れつつ、戻って古渡橋・桂橋と過ぎ、どのみち14:17発の電車には間に合わなかったし、きっと鹿留山が呼んでいるのだろう(笑)などと勝手な解釈をして、15:00ちょうどの列車まで時間があることだしと、国道に出たところでローソンに寄ってから、東桂駅に向かいました。

 ※最後にちょこっと山バス追加情報です。

 11月1日より、富士急山梨バスの夕方18時台の便が運休となっているようです。山に使えるバスとしては帰りの便だけに絞って言うと、

 日影18:11発 大月駅行き
 朝日小沢上18:48発 猿橋駅行き
 西奥山18:03発 大月駅行き

 が運休です。

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2018.11.11

【三ツ星からボッコノ頭・大沢山】 山バス情報174

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(ボッコノ頭への登りで…今年は見ずに終わると思っていた雲海が見えた)


【山行日】 2018年11月10日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅 - 06:19 大月  (中央線各駅停車)
大月 06:23 - 07:05 石和温泉 (中央線各駅停車)

「バス」
石和温泉駅 07:35 - 08:06 三ツ星 (富士急バス 730円)

「歩行」
三ツ星バス停 08:10 - 09:15 1190m(?)地点
1190m  09:25 - 10:10 ボッコノ頭
ボッコの頭  10:20 - 11:05 大沢山
大沢山    11:30 - 12:20 1059
1059   12:30 - 13:35 奥野稲村神社
奥野稲村神社 13:40 - 14:15 笹一
笹一     15:10 - 15:15 笹子駅

「鉄道」
笹子 15:35 - 16:33 高尾(中央線各駅停車)
高尾 16:34 - 中央線某駅 (中央特快東京行き)

【地形図】 「笹子」


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(大沢山北東尾根1059付近にて…この辺りが紅葉の見頃だった)


 もう随分前のことになりますが、笹子駅~大沢山~ボッコノ頭~大洞山~笹子峠と歩いたことがありまして、その時気になったのが、当時できたてのホヤホヤだった指導標でボッコノ頭にあった藤野木を指す道標でした。当時はこの辺りに赤破線さえ入っておらず、赤破線が入ったあともエアリアには「藤野木方面を指す道標があるがルート判断を要するので不用意に入らないこと」との注意書きがあります(藤野木方面には赤破線は記されていません)。

 当時あった記録ではkomadoさんがボッコノ頭の西尾根を下りに取ったものぐらいしかなく、例によってさらりと(笑)書かれているため、登りにとるにもどこから取り付いたら好いものか皆目見当が付かないまま、十数年の歳月が経過してしまいました。

 しかし、平成28年に出た松浦本『新バリエーションハイキング』では、この三ツ星からのルートが図入りで紹介されています。登りなら何とかなるのでは…と、笹一のこのシーズンに挑戦してみることにしました。

 引っ越してから、富士吉田~河口湖~石和温泉~甲府のバスも、かなり早い時間帯のものを利用できるようになったのですが、列車との接続が、どうも微妙なダイヤになっていて、河口湖駅07:08発は07:06着の列車で間に合うのかどうか…。

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(新しくなった石和温泉駅)

 そして、以前は石和温泉駅入口という駅から結構離れたバス停まで歩いて行かないといけなかったのですが、石和温泉の駅前まで入ってきてくれるようになったのは好いものの、07:35発は07:35着の列車乗客を待っていてくれたりするのか…。ということで、石和温泉駅着7時過ぎの電車で行って、朝御飯でも食べながら07:35発のバスをのんびり待つことにしました。

 久しぶりに降りた石和温泉駅は、上野原駅同様、駅前ロータリーが整備された関係で以前のようにホームからすぐ出口ではなく、一度階段を登って改札を出て、階段(右)かエスカレーター(左)で地上に降りる形に変わっていました。これだと35分着で35分発は無理かなぁ…という感じです。
 
 なお、この07:35発のバスですが、35分発の富士山駅行きの前に31分発の甲府行きのバスが入ってきますので、間違えてそちらに乗り込まないように注意が必要なのと、この便は途中バイパスを通る関係で桧峯神社入口や十郎橋・上黒駒などの停留所では下車できないことに注意して下さい。

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(バイパス経由だと8つもバス停を通過してしまうので注意)


 石和温泉駅の「あしゆ」の前にあるバス停留所に富士山駅行きのバスがやって来たのは07:34頃。すぐに発車するかと思ったら、やはり、電車の到着を待ってからの発車で、この日、実際に発車したのは07:37頃でした。駅に着いたらダッシュして右側の階段を降りれば、間に合うかな…といったところでしょうか。しかしいつもどの運転手も待ってくれるのかどうか…まではわかりません。乗れなければ駅前にわんさかいるタクシーを使うつもりで試してみるのも一案かも(?)知れません。

 三ツ星バス停で降車したのは、もちろん私ひとり。運転手さんの「お気をつけて」の言葉を胸に出発です。少し河口湖方面に進んだ横断歩道のところに左手に下っていく舗装道路がありますが、ここが三ツ星集落に行く道になります。ちょうど対面に甲府行きのバスが停まるバス停があるのが目印になります。

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 左手に矢ノ沢山(1248.2三角点)から続く1290m圏峰ピークらしき山↑を眺めながら金川に架かる橋を渡り進んでいくと、背後にスキー場も見えてきます。なおも舗装道を進んでいけば、小さな橋が見えて、右手を見ると目印の電柱があって、取り付きは簡単にわかりました。鈴を付けてから登り始めます。

 尾根らしい地形となって間もなくで傾斜はほとんど壁のようになり、直登は出来ないので、歩きやすいところを自分なりにジグザグを切って歩くしかなくなります。標高1050m~1190mあたりは、このようにして高みを目指すしか無く、ここを尾根をはずさずに下ったkomadoさんの力量には脱帽するしかありません。

 1190m付近で、やっと何とか直登可能な傾斜になってくれて、時間もバス停から1時間ほど経過していたので、水分補給をかねてひと息入れます。

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(ひと息入れたところ)

 1190m付近から1270m付近まではそれでもまだ急登の部類で、なかなか前へ進ませてもらえません。尾根が分岐している1270m付近は、尾根が分岐しているとは気づかない人も多いかと思います。下りにとった場合、ここで多くの人は左手に伸びる南西尾根に引き込まれて、すぐ先でとんでもない急傾斜に難渋することになってしまうのではないかと感じました。
 
 1270m付近からは、今までの急登のご褒美のように歩きやすく明るい雑木の尾根道となります。松浦本では「防火帯のような」とありましたが、15年も経つと随分変化してしまったのでしょうか、防火帯のような尾根とは感じませんでした。

 紅葉はこの高度でもう既に終わっていて、残った葉も茶色の枯葉ばかり。しかし、右手には御坂黒岳とその左にちょこんと頭を覗かせた富士が見え、背後を振り返ると甲府盆地のあたりでしょうか…雲海が広がっていたりして、これはこれで満足のいく尾根歩きとなりました。

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 四等三角点が見つかるとその先に見覚えのある指導標が見え、来た方角を「御坂町藤野木」としていますが、登ってきた尾根の方角より随分左(南?南西?)に外れたところに点々とピンクテープが付けられています。道標に書かれているのは三ツ星ではなく藤野木ですから、方角としては合っていますが、南尾根は急傾斜なんて言うレベルではないほどですし、一体どのように径がつけられているのか、というか、径があると言えるレベルなのか…。三ツ星からのボッコノ頭西尾根ルートを歩けば、この指導標の意味がわかるとばかり思っていたのですが、そういうことではないようです。

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(尾根を南に外れて付けられている感じのピンクテープ)

 ボッコの頭はそれほど展望が開けているわけではないのですが、今度はちょうど塩山・勝沼の盆地あたりでしょうか、北方向に雲海が見えていて、12年前同様このピークは気分が良いものでした。

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(勝沼・塩山方面にも雲海が…)

 ひと休みしたら、大沢山へ向かいます。ところどころ、このあいだの台風24号によると思われる倒木がありますが、跨いだりくぐり抜けたりで通過可能です。この稜線は250mほど下って同じぐらい登り返すのですが、それほどきつく感じませんでした。と言うのも、↓ご覧の通りのイワカガミの葉っぱの大群落に出逢えたからでした。ここは是非5月半ばあたりに再訪したいですね。「これが全部咲きそろったら、スッゴいだろうな~♪」と呟きながら歩いていました。

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 大沢山が近づき、振り返ると、あんなに下ってこんなに登り返したのか…という感じ。大沢山山頂は明るい雑木の山頂。ベンチが二つあり、ベンチの方角には富士山も見えていますが、もうこの頃(11時過ぎ)には、だいぶ雲に覆われていて、富士山に背を向けながら(笑)のランチタイムにします。  

 ここに10時頃に着けたら、本社ヶ丸にも足を伸ばしてみようかな…と考えていたのですが、11時を過ぎていますし、このところロングは全然歩いていないので、このまま北東に伸びる緩やかな尾根を下って、追分から笹一酒造へ20号線を歩くことにしました。  

 松浦本には「大沢山(女坂山)の山名標と並んで『笹子駅(道跡不明瞭)約2時間』の道標がある」と記載されていますが、実際は「エアリア大菩薩」に記載のようにこの道標(分岐点)は、山名標のある場所から東に約30m下ったところにあります。しかも、ここにある指導標には1分もかからない大沢山を指して5分とあったりして、指導標の材質が古く、ここまで見てきたものとは違っているので、ちょっとまごつくかも知れません。

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 2013年のエアリアでは赤実線に昇格している大沢山北東尾根ですが、今回下りにとって歩いてみて、やはり赤破線のままの方が好いような気がしました。途中、地形図とコンパスがないと少々まごつくところもあり、おまけに1059の手前には、ご覧のような尾根上を通せんぼするかに見える黄色テープが張られていたりして…

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 ここは通せんぼの先の尾根に直進しないとかえって危険ですから、当然のようにくぐり抜けました。

 で、紅葉ですが、1059近辺が見頃と言えば見頃でした。が、やはり台風とその後の昇温の影響でしょうか、今年の紅葉はやはり「いまひとつ」。。。台風などで傷んだ葉っぱが色づいたという感じです。12年前にも登りでここで休憩を取ったような気がする木の切り株に腰掛けて、ティータイムにします。「境界見出標」のある地点です。

 その先は送電鉄塔を過ぎると、徐々に緑色も混じるようになってきますが、色づいている葉を見る限りでは、このあとグンと冷え込んだとしても、この緑色が鮮やかに色づいて錦繍になることはまずないだろうと容易にわかります。

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(いまひとつ鮮やかさに欠ける紅葉)

 やがて周囲が植林に変わり、問題の899m地点。ここには私がかつて誤って登りにとってしまった尾根方向(北)には数十本の枝が並べられて、通せんぼされており、右手の急下降方向には赤テープもあるので、注意していれば間違うこともないでしょう(間違って入ったとしても、たぶん送電線の巡視路で降りられると思いますが…)。

 「小さなアンテナ」や52号鉄塔を見て、持ってきた松浦本のコピー通りと一安心。最後の方で鮮やかな赤の紅葉を見つけたのですが、残念、陽の光が足りず、いい写真は撮れませんでした。

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 奥野稲村神社で、無事下山の感謝と、12年前の正月にお詣りし損ねたことを詫びてから、笹一へ。

 試飲は今回も見送って、自分の分と友人の分を購入して発送手続きをしたら、すぐに帰るつもりだったのですが、ヤマトの送り状を書き終えて、電車の時刻が書かれた貼り紙を見に行くと、なんと現在時刻14:35の次は一時間後の15:35まで上り電車は無い!と判明。試飲は出来ないので、ワンカップをひとつ買ってゆっくりと飲んだり、構内をゆっくり見て回ったりして、時間を潰してから笹子駅へ向かいました。

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