2018.06.10

【神楽山から九鬼山へ】 山バス情報169

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(御前山から富士山がとても綺麗に見えていた)

【山行日】 2018年06月03日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅 - 07:44 猿橋 (JR中央線 各駅停車大月行き)

「歩行」
猿橋駅 08:00 - 09:05 神楽山
神楽山 09:15 - 10:20 馬立山
馬立山 10:25 - 11:55 九鬼山
九鬼山 12:25 - 13:40 田野倉駅

「鉄道」
田野倉 14:04 - 14:10 大月 (富士急行線)
大月  14:15 - 14:51 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾  14:53 - 中央線某駅  (JR中央線快速東京行き)

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(自然林の多い尾根歩きだった)

 実は前回山行きで、ズボンのお尻に穴が空いてしまった(笑)うえに、登山靴のソールがかなり磨り減っていることに気づきまして、山行翌日の5月6日に某登山用品店に行き、登山靴を修理に出して、新しく夏用の登山ズボンを購入しました。ちょうど、その時点でこの先3週連続で週末に用事が入ってしまっていたこともあり、この際一気にやってしまおうと思ったのです。

 こんな時のためにとネットで購入したタウンユースにも使える感じのトレッキング風シューズがありましたので、ソールの張り替えが出来上がってくるまでは、それで間に合うぐらいのところに行けば好いかな…と。が、なんとそのシューズを家の周りで試し履きしてみると、右側のベロのところだけ少し当たる感じがします。

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(ネットで購入したトレッキング風シューズ)

 こうも週末の天気が好いと、さすがに6月の第一週は出掛けたくなりますが、土曜日には直前になって用事が入ってしまい、日曜日しかない。。。しかも靴が当たる…ということで、最悪すぐに引き返して来られるところ&エスケープがたくさんあるところ…と探すと、猿橋から神楽山、その先は…できたら九鬼山かその手前、行けるところまで…ということになりました。

 猿橋へは立川始発の大月行きがちょうどあったので、うまいこと席を見つけて、乗換無しで目的駅へ。確かこの立川始発は昔は甲府まで行っていたと記憶していますが、いつから大月止まりになってしまったのか、山を一時やめていた間かも知れない、などと、とりとめのないことを考えていると、あっという間に猿橋駅着いてしまいました。

 南口に降りるのはたぶん初めて。 エアリアを見ながら、取り付きの登山口に向かいます。よく注意していれば、要所に大月市独特のあの指導標が見つかりますので、「九鬼山→」を追っていく形で好いと思います。短いトンネルを抜けて、アスファルトの陽差しの強い照り返しを受けて進んでいくと、エアリアに図示された通り、車道が屈曲する地点の右側に登山道と指導標が見つかります。 

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(いきなり暑苦しそうな登山口…)

 しかし暑そうです。登山口付近は夏草が伸び放題で、完全に歩く時期を間違ったな(笑)という感じで、日焼け止めを塗り、防虫スプレーをかけ、熊鈴をつけて、Tシャツ1枚になって登っていきます。

 登り始めから結構な傾斜です。猿橋駅の標高が320mほどで、すぐ近くにある673.9mの神楽山まで一直線に登っていくわけですから、当たり前なのですが、汗が噴き出してきます。植林帯も束の間、また自然林の尾根径となって、緑が目に心地好い。。。遠くでホトトギスが啼いているのが聞こえます。岩場の急傾斜を登り切ると展望が開ける地点があり、あまりに暑いので、立ち止まって水分補給。展望といっても遠くに見えるあれが九鬼山なのかな…という程度のものです。

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(眺望…中央が九鬼山?)

 モンシロチョウ?、それにしては随分たくさん飛び交っているし、近くで見れば蝶じゃないみたいな姿…という感じで歩いて行くと、今度は白い綺麗な花を見て間もなく、神楽山の分岐点に出ました。せっかくなので、山頂に寄ることにします。三角点とアンテナ、それに山名標があるだけの狭い山頂でしたが、歩き始めて1時間ほど経過していたので、座って休憩することにします。

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(白い綺麗な花…テリハノイバラ?)

 ひと息入れたら、元の分岐に戻って御前山方面へ。マルバウツギを見て間もなくで、御前山の分岐。分岐点からすぐのところに「秀麗富嶽十二景 御前山」の標識があり、実際ここからはとても綺麗に富士山が見えます。自分の住まいのベランダからも見える富士山ですが、さすがにここまで近くに来て、山から望む富士山というのは、艶があり、山の息づかいが聞こえてくるような生き生きした感じがあって、好いものですね。 先ほど休憩を取ったばかりだったのですが、あまりに綺麗に富士山が見えていたので、御前山には10分ほど滞在してしまいました。

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(御前山の眺望: 中央奥、鹿留山の右に富士山、左に大きく九鬼山、右手前は馬立山か?)

 御前山をあとに尾根径を歩いていくと、大月駅への分岐。幸い靴擦れなどもないようなので、このまま尾根歩きを継続します。今度は右側に黒岳~大峠~雁ヶ腹摺山~楢の木尾根も見えてきて、暑くなってきたし、今後はタクシー奮発してでもあっちかな…と。しかし、意外やこの日は700mくらいの標高でも稜線を抜ける風は爽快で、湿度も少ないせいでしょうか、結構快適な尾根歩きです。

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(中央たわみが大峠、左:黒岳 右:雁ヶ腹摺山~楢の木尾根)

 マルバウツギを再び目にして、菊花山の分岐点…そう言えば、昨年高川山からの下山途中に見た菊花山は綺麗な形をしていて、少し惹かれるものがありましたが、今日はこのまま稜線づたいに九鬼山方面へと進むことにします。

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 すぐに沢井沢ノ頭。そしてその先に咲いていた↑これは、シモツケでしょうか。。。結構この稜線は自然林が多くて、お花もいろいろ咲いているのですね。。。なんの根拠も無く植林が大勢を占めているものとばかり思っていたので、このコースは今後も季節を変えて歩いてみたい…と思いを新たにする発見でした。

 快適な尾根歩きが続き、大岩を左に巻いて間もなくで馬立山(またてやま)。797m。あまり山頂らしい雰囲気ではありませんが、神楽山から1時間ほど経過していたので、座って水分補給がてら休憩とします。 ここで少しだけ思案。。。馬立山から1時間ほどで田野倉の駅に降りてしまうことも出来ます。しかし時刻はまだ10:20。。。 ただ、九鬼山へ行くには、ここからせっかく稼いだ高度を200mも手放して、最低鞍部の札金峠から350m以上も登り返さなければいけないのです(笑)。

 九鬼山に登ったのは、山を始めたばかりの20年前の秋。もう随分ご無沙汰しているので、久々に行ってみるか…正午過ぎぐらいには着けそうだし…という感じで、スポーツドリンクを一本飲み干してから腰を上げます。田野倉の分岐を見送り、九鬼山と示された方向へぐんぐん下っていきます。ハルゼミが鳴き出すのですが、大コーラスにはならず、すぐにやんでしまい、それがちょっと物寂しい感じ。うるさいぐらい喚いてくれるのが個人的には好きなのですが…。

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 ヤマホタルブクロを見て、一旦少し登り返しますが、すぐまた下り。ぐんぐんぐんぐん…。まるで下山するみたいに下ります。最低鞍部の札金峠。かつての峠道(朝日小沢へ行く径と札金鉱泉方面)を指す道しるべもありますが、エアリアにもあるとおり、もう少し先が札金鉱泉(既に廃業らしい)・田野倉駅方面への登山道分岐になっています。

 分岐に上がってみると、20年前の記憶が甦りました(笑)。見覚えある鉄製の背の高い指導標があって、思わず「ああ、そういえば、あったあった、これ」と口に出してしまったのですが、ここに来るまで、その指導標のことは全く忘れていました。当時ははっきり見えていたと思うのですが、指導標が示す白い字が薄くなってしまい、消えかかっています。すぐ隣に例の大月市の指導標がありますので、問題はありませんが。。。

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(左手の黒いのが鉄製の指導標)

 指導標から先は、それまでの尾根通しの径とは違い、トラバースで小さなコブをうまく巻いた道が続くようになります。紺場休場は、標識が見つからなかったので、よくわからなかったのですが、周囲が開けた広場のような、この場所のことでしょうか。

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 その先は尾根を左に外れるようにトラバース道になったので、たぶんここだろうとは思うのですが、日射しが強く暑苦しそうだったので、休憩を取らずにそのままトラバース道を行きました。

 登りに転じてガクウツギを見ながら九鬼山の肩のようなところに出ると朝日小沢へ下る赤破線路を示す古い道しるべ。ご丁寧に朝日小沢上発の富士急バス時刻も書かれていますが、さすがに現行とは違っています。平成30年4月改正の時刻表によれば、土日休日は07:40 13:46 17:48 の三本だけです。

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(今は昔の道しるべ)

 肩から尾根につけられたしっかりした径を上がっていきます。ヤマツツジが見つかりましたが、さすがにこの標高で今年の花の進み具合ですから、もう萎れてしまってみる影もありません。エッチラ登っていって、コアジサイを見て、すぐ先の平地が山頂でした。なんとちょうどお昼前だというのに、誰もいません。 大菩薩方面の展望がぱっと開けて、あれぇ?富士山はと見回すと、あまり開けていない方角に見えたには見えたのですが、さすがにもうこの時間だと雲がかかっていて、早い時間帯に御前山で堪能しておいて良かったです。

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(九鬼山山頂…誰もいない…)

 丸太ベンチに座り込み、お湯を沸かしながら、二本目のスポーツドリンクを飲み干し、おにぎりタイム。誰もいないので、のんびりして、久しぶりに無線でもやってみようかな…と考えていたのですが、昼食を食べ終えようか、と言うところで、次々に団体さんが上がってきて、お茶を飲み終えたら、そそくさと撤収(笑)、下山にかかります。

 ルートはまだ歩いたことのない池ノ山コースを選択。すぐに現れる分岐を右に行けば好いのですが、ここにある大月市の指導標には行く先を指して「落合橋」の表示。更にマジック書きで大きく「都留市」と書かれています。エアリアを見ても、地形図を見ても落合橋なんて見つかりませんし、都留市なんて都留市駅に行く径か?と勘違いしてしまいますよね。禾生(かせい)駅とか田野倉駅とか、池ノ山でもいい、誰にでもわかる地名を書いて欲しいものです。

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(落合橋は禾生方面に下るとある、水路に架かる橋=史跡らしいが…)

 7,8分で「←眺めよし 天狗岩」の標識があり、寄ってみました。なるほど、確かに中央自動車道を挟んだ両側が一望でき、富士山も左手奥に見えています。3分ほどと標識に追記されていましたが、往復で3分かからないぐらいすぐのところにあります。

 植林の急坂が続きますが、田野倉と禾生の分岐から先はまた自然林が多い楽しい道のり。途中の池ノ山は登り返しが無く、ここに三角点を置いた意図がよくわかりませんが(笑)、展望ももちろん無くて、ただの通過点のような、この日三つ目の三角点にタッチしただけで、通過。

 池ノ山と言うからには周囲に池の跡のようなものがあるのかと探してみましたが、見当たらず、更に下っていけば、左手が唐突に開けて、リニアモーターカー実験線路と中央自動車道の交差点が目に飛び込んできます。遠くに富士山も見えるのですが、もうほとんど雲に覆われている状態。

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 高川山も九鬼山も、歩いているときは、この下をリニアの線路が走っていて土手っ腹に穴が空いているなんてことは忘れているのですが、こうして目にすると、どちらもせっかく駅から近くて佳い山なのに…といささか複雑な心境になります。

 山頂からちょうど1時間ほどで、登山口に着地。ここから富士急行線の田野倉駅までは15分ほどとエアリアにあります。時刻は13時半前。さすがにこの時間帯の舗装道歩きは暑さが厳しい。。。

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(田野倉駅へ向かう途中…線路手前の田んぼで苗を植えていた)

 20年前の記憶では田野倉の駅前はコンビニなど無い小さな田舎の駅で、チューインガムみたいな硬い紙の切符を窓口で買ったことが今でも思い出されます。もう今は富士急行線もICカードが使えるようになったので、あの切符は無いだろうな…と思いながら歩いて行くと、左手の大通り(139号線)の向こう側にローソンが見えてきて、その先の田野倉駅で大月行きの列車の発車時刻まで20分以上あることを確認してから、戻って(笑)ローソンでビールを購入。

 14時台の大月行きはその後の中央線の接続があまり良くなかったように記憶していたのですが、14:04発は大月での乗換も数分で連絡良く、例によって、帰ってからシャワーを浴びて、そのあとで買い物に出掛けて、夕食をゆっくり作る時間がありました。     


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2018.05.06

【真名井北稜でシロヤシオ見物】 山バス情報168


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【山行日】 2018年05月05日(祝)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
八高線某駅 - 05:29 拝島 (JR八高線)
拝島 05:46 - 06:04 青梅 (JR青梅線)
青梅 06:05 - 06:34 川井 (JR青梅線)

「バス」
川井駅 06:39 - 06:47 上日向 (西東京バス 227円:ICカード)

「歩行」
上日向バス停 07:00 - 08:10 720付近伐採地
伐採地    08:20 - 08:53 920付近急登手前
急登手前   09:00 - 09:55 1168(雁掛ノ峰の表示)
1168   10:05 - 11:25 川苔山
川苔山    12:00 - 13:10 百尋ノ滝
百尋の滝   13:20 - 14:00 細倉橋
細倉橋    14:10 - 14:40 川乗橋バス停

「バス」
川乗橋  15:02 - 15:22 奥多摩駅 (西東京バス 258円:ICカード)

「鉄道」
奥多摩駅 15:36 - 16:23 青梅 (JR青梅線)
青梅   16:30 - 16:47 拝島 (JR青梅線)
拝島   17:00 - 八高線某駅  (JR八高線)

【地形図】 「原市場」 「武蔵日原」

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(川苔山直下では蕾も見られ、トウゴクとの競演が美しかった)


 今年の春のお花は二週間早いというkomadoさんの指摘通りで、シロヤシオが畦ヶ丸でもう咲いているというcyu2さんのレポを読み、私も久しぶりにシロヤシオを見に行こうと思い、いくつかプランを考え、最終的に選んだのが、5年前に一度訪れたことのある真名井北稜。

 5年前と違い、今は川井発の一番バスを使えるので、GWとはいえ、行きの混雑は避けられるだろうという予想通り、川井駅から清東橋行きのバスに乗ったのは私ともう一人の登山者だけ。 上日向で途中下車は私一人だけで、GWの奥多摩にもかかわらず、一人旅が確定です。

 バリエーションルートですが、さすがに一度歩いたことのあるコースですから、取り付きも迷うことなく見つかり、熊鈴を取り出して、植林の急傾斜をゆっくりと登っていきます。ガクウツギがたくさん咲いていました。

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 20分ほどで尾根に乗り、方角(北西)を念のためコンパスで確かめてから、尾根筋につけられた踏み跡を辿ります。踏み跡は、時々あるどうでもよいようなコブを上手に巻いてくれていますので、尾根にあまり拘泥せずにしばらくはこの踏み跡を辿っていきます。

 最初の送電鉄塔を過ぎたあたりから、自然林が多くなってきて、みずみずしい緑色が綺麗です。が、このあたりから、何度か野生動物のにおいが漂うことがあり、静かな山歩き特有の緊張感に包まれます。前回休憩を取った710ピークは本当に美しい場所で、今回もここでひと休みとも考えたのですが、710直前にも例のにおいを嗅ぐことになってしまい、今回はその先に展望のよい伐採地があることが判っていましたので、そちらで最初の休憩を取ることにしました。

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(休憩地点付近から赤杭尾根・中央はエビ小屋山か)

 休憩地に選んだのは、赤杭尾根が一望できる場所でヤマツツジが咲いてくれていました。丸太をベンチ代わりにして水分補給。しばらくぼんやりしたかったのですが、大嫌いなスズメバチが現れて、短時間で退散(笑)。日射しが強くシャツ1枚になって登りをこなしていきます。
 伐採されてから年月が経過しているためでしょうか、カヤトが伸び放題になっています。

 急な登りをこなして870mの平坦な尾根になると、周囲は自然林100%の美しい雑木の森。新緑の森をときおりヤマツツジの朱色が彩りを添えてくれて、楽しい道のりです。が、そんな楽しい道のりも見覚えのある急登開始地点の手前、45号鉄塔と43号鉄塔を示すポールがある場所に到着で終了です。前回同様、ここでひと息入れてからこの先の急登をこなします。

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 アクエリアスを空にして、急登に取りかかります。ここで今までの巡視路とは離れて、急斜面を直登し、樹に捕まりながらよじ登っていけば、1002地点です。前回は確かなかったと思われる「新蔵指ノ丸」の木の標識が架かっています。
 と、地面になんとシロヤシオの花びらがたくさん散りばめられています。

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(1000mで散り始めていた)

 ここにシロヤシオがあると言うことすら知りませんでしたが、それよりも驚いたのは、既にこの標高1000mで散ってしまっていると言うことです。上を見ると確かにまだ花は咲き残っていますが、蕾はひとつもなく、花びらの周りが既に変色し始めていて、この高度では既に終盤とは…。

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(花付は良くなく、1000m付近で、はや終盤)

 ここから先は、花付が悪いとは言え、シロヤシオが見つかるたびに足を止めて撮影しつつ、という行程ですので、かなりのノンビリペースになります。おそらく、次の1168ピーク(「雁掛ノ峰」の木板標識がありました)まで普通に歩けば30分ほどだと思いますが、一時間弱かかっていました。

 1168の先も、一般登山道に突き当たるまで、断続的にシロヤシオが現れはしますが、数本の例外を除けば、どれも花付はよくありませんでした。中には明らかにシロヤシオの木と判る樹でも、ひとつも花をつけていないものも見つかったぐらいです。
 アカヤシオに至っては時折その樹だけで判別できたものでも、花びらのひとつさえ見つからず、完全に終わってしまっていました。

 トウゴクミツバツツジやヤマツツジも咲いていましたが、やはり目当てのシロは今が盛りと思われる1200m付近でも花付が今ひとつで、今年は裏年との印象です。

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(ひとり爆咲きの樹もあったが…)


 救いは、数本の爆咲きの樹が見つかった↑のと、時折現れるトウゴクとの競演が見られたことでしょうか。一般登山道に出ると、登山道脇にもシロヤシオの樹が見つかりましたし、川苔山直下はまだ蕾も見つかり、トウゴクとの競演も見られましたので、堪能とはいきませんでしたが、まぁ、逢えたのだから…と一定の満足はできました。

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(一般登山道に出たところのシロは比較的花付も良かった)

 一般登山道に入るとさすがにGWだけあって、次々に登山者とすれ違い、山頂直下のトウゴク競演地帯の意外な花付きの良さに頬を緩めつつ最後の坂道をこなすと、山頂はたくさんの登山者で賑わっていました。山頂着は11時半前。川苔山山頂でお昼ごはんにしました。

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(川苔山山頂直下の競演地帯は状態も良かった)

 のんある気分を飲み干し、お茶を沸かしておにぎりをほおばりましたが、今まで静かな道を歩いてきた身には、人出の多い山頂はあまり長居できず、川乗橋のバス時刻とコースタイムを考えて、12時に山頂を出れば、15時過ぎのバスにちょうど好さそうと、正午前に山頂をあとに。

 川乗橋ルートは山を始めたばかりの夏の暑い時期に登りにとったことがあるのですが、その時は、(スタミナにも心にも)余裕がなくて、百尋の滝には降りずに、遠くからその滝の姿を見ただけでした。ですので、今回は滝壺付近まで降りて、その迫力を確かめたいとの思いもあったのです。

 足毛岩の方へ直接下る道は急傾斜で、距離も長いので、一旦戻る形で反時計回りに百尋の滝を目指します。予想通り、まだまだ登ってくる登山者がたくさんいて、中には30人はゆうに超す大パーティも登ってきて、思いのほか沢沿いの花も少なく、たんたんと怪我をしないように降りていきます。

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 ほぼ、コースタイム通りの一時間強で百尋の滝。降りていくとさすがに涼しく、その大きな姿より、滝壺の水面を叩く水流の美しさに目が行きました。水分を補給してゆっくり休憩したら、一旦登り返す形で滝から出て、細倉橋へと下っていきます。

 クワガタソウ、ヒメウツギが見つかった程度でしたが、足にはほどよい疲れが出てきて、細倉橋に付く頃には、こんな山日和の日に、とにかく出掛けてきてよかった、との思いで心は満たされて、細倉橋から先の林道歩きも、黙々とこなして、川乗橋バス停へ。

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 バス停前では、臨時が出るバスのために、交通整理に携わる方もいて、GWともなると、本当に晴天の奥多摩は大変だなぁ…と。やってきたバスは計3台。それでも予想通りとは言え、川乗橋からは座れようはずもなく、奥多摩駅でも、15:27のホリデー快速は満席で、ひとつあとの青梅行き電車で帰途につきました。

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2018.04.30

【アカヤシオを求めて…赤城山へ】 山バス情報 167

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【山行日】 2018年04月29日(祝)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
八高線某駅  - 05:25 高麗川 (JR八高線)
高麗川 05:29 - 06:50 高崎  (JR八高線)
高崎  06:53 - 07:07 前橋  (JR両毛線)

「バス」
前橋駅   07:32 - 08:05 富士見温泉 (関越交通 600円)
富士見温泉 08:10 - 08:30 箕輪    (関越交通 750円)

「歩行」
箕輪バス停 08:40 - 09:35 荒山高原 
荒山高原  09:45 - 11:00 荒山 (棚上十字路経由)
荒山    11:20 - 12:00 荒山高原
荒山高原  12:10 - 12:50 鍋割山
鍋割山   13:25 - 15:25 大河原バス停

「バス」
大河原   15:47 - 16:00 富士見温泉 (関越交通 380円)
富士見温泉 16:05 - 16:35 前橋駅   (関越交通 600円)

「鉄道」
前橋  16:52 - 17:08 高崎 (JR両毛線)
高崎  17:12 - 19:06 新宿 (JR湘南新宿ライン)
新宿  19:11 - 19:57 八王子 (JR中央線)
八王子 20:26 - 八高線某駅 (JR八高線)

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                  (荒山高原への登りで…間に合った♪)


 今年の春はお彼岸を過ぎた途端に急に暖かく(暑く)なったこともあって、南関東のアカヤシオは既に盛りを過ぎて終盤~落花との情報がリンク先など各サイトから伝わっていました。 しかし、あのあでやかな色のツツジを見たいとの思いは捨てがたく、GWでも間に合いそうな場所でハードではないコース、ということで選んだのが、赤城の荒山・鍋割山のコース。

 まったくと言っていいほど同じコースを11年前の6月に歩いているのですが、違うのは行きのバスと帰りの林道歩きの部分だけ。もちろん、咲いていたお花も違うのですが、11年前は6月の初めでさえ、アカヤシオの咲き残りが見つかったので、ここなら何とかお目にかかることができるだろうという目論見でした。

 11年前と違って、今は4月から赤城山へ行く直通の急行バスが、前橋駅から出ているので、これを利用しても良かったのですが、さすがにGW前半の中日では混雑しているだろうと思い、富士見温泉で乗り継ぐ一本前のバスで行くことに。。。朝一番の八高線さえ捉まえられれば、直通バスより1時間早く歩き始めることができます。ただし、富士見温泉で一旦下車して再度別のバスに乗り継ぐ関係上、運賃は直通バスに比べて割高になります。

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 予想通り、バスは空いていたので、この運賃の割高を補うべく(笑)、車内で群馬共通バスカードを購入します。5000円のカードなら6000円以上利用できて、関越交通の他、永井運輸、日本中央バス、群馬中央バス、群馬バス、上信電鉄(バスのみ)でも使用できますので、当面SuicaやPASMO導入計画がない上州のバスではこれが一番お得でしょう。

 なお、バスのアナウンスでもありましたが、車内は飲食禁止です。朝御飯を行きの交通機関の中で…と考えている方は注意して下さい。また、バスのアナウンスで、もうひとつありましたが、富士見温泉ふれあい館は、現在休業中。山の帰りに汗を流したい方は、前橋駅前にあるゆ~ゆをご利用下さいとのことでした。

 富士見温泉で乗り換え、箕輪で下車。すでに標高1000mほどありますが、日射しが強いせいかそれほど涼しい感じもしません。ゆっくり身体をほぐしてから、姫百合駐車場を通って赤城ふれあいの森入口を見送り、舗装道路を渡った先にある荒山高原入口から歩き始めます。

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(荒山高原入口)

 最初は、赤城にしては珍しく(?)カラマツの植林帯でお花もほとんどありませんが、高度を上げて行くにしたがって、カタクリがお目見えしたりして、もう終わっていると思っていただけに、これは嬉しい誤算です。あまり綺麗な形で開花した個体が無くて、それが少し残念だったのですが、荒山高原が近づいてくるあたりになると、ぽつぽつと遠くにアカヤシオも見えてきて、さらに綺麗に花びらを反らせたカタクリも見つかって嬉しい気分になります。

 見覚えのある荒山高原に上がると、周囲は開けて、これから登る荒山もあとで登る予定の鍋割山もよく見えて、歩き始めて小一時間(コースタイムは40分(笑))経過していたこともあって、スポーツドリンクでひと息入れることにします。


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(トウゴクミツバツツジも咲きはじめていた)


 休憩後、山肌にアカヤシオと思われる赤い模様が見えてはいましたが、荒山へ直接登る尾根ではなく棚上十字路の方から関東ふれあいの道を通って遠回りに荒山へ上がる径を今回も選びます。が、こちらは、最初にトウゴクミツバツツジの早咲きが見られたほかは、アカヤシオはたまにポツンポツンと登山道から離れたところで見掛ける程度。しかも花付きもあまり好くなく、今年はやっぱり裏年なのかな~という感じで歩いて行きます。休憩舎のある小沼(この)方面との分岐まで、花をつけたアカヤシオの木は3本か4本程度。両脇は笹の原で、地面のお花もスミレ以外ほとんど無い状態でした。

 そんな状態でしたから、些か失望気味に荒山へと向かったのですが、休憩舎から荒山までが実はこの日のハイライトでした。グイグイと高度を上げていく急登ですが、最初は枝分かれした先で半分花が付いていない樹があったものの、高度計が1500mを指すようになると、アカヤシオの樹も増え、登山道のすぐ脇にもアカヤシオが現れてゴキゲンです。
 
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(やっと近くで目にすることができた)

 青空に映えるこの薄桃色の艶やかな花の写真を撮りながらですから、急登も苦になりません。まだ蕾をつけた樹もあったので、おそらくはGWの後半でもそこそこ楽しめるのではないかと思います。

 展望地を過ぎてしばらく登ったところで、今度は何とシャクナゲが見つかりました。蕾も少なく、完全に開花したものはなかったのですが、中にひとつだけ雄しべを見せた花が見つかりました。シャクナゲを見るのは随分久しぶりですが、ここにもあったとは…とこれは嬉しいメッケモンでした。

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 更に登っていくと、アカヤシオが今を盛りと咲いていて、花付きは今ひとつとはいえ、今日はここまでやって来て良かった良かったと頬も緩みます。頂上直下や頂上のアカヤシオはまだ蕾の数の方が多い樹もありましたので、とにかくアカヤシオが見たいという方はGW後半にどうぞ♪

 アカヤシオの撮影ばかりしていたこともあり、山頂着は11時(笑)。少し早いですが、お腹も減ってしまったので、ここでランチタイムにします。展望もなく樹林に囲まれてはいますが、まだ蕾の多いアカヤシオを眺めながら、おにぎりをほおばりました。

 昼食後は荒山から尾根づたいに荒山高原に戻る道を行きます。ここは最初が急坂ではありますが、その後はゆったりした展望の良い笹原の尾根下りになります。この尾根自体はアカヤシオの樹はそれほど多くはないのですが、ここから左手に見える山腹がアカヤシオのピンクにところどころ染まっているのは、見ていてため息が出ます。


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(遠くから眺めるのも佳い…)

 近くで青空をバックに見るアカヤシオも好いのですが、こうして遠目にアカヤシオを眺めていると、「赤城山の赤はアカヤシオの赤」ではないかと本当に思ってしまいます。

 高度を落として前方の鍋割山が姿を現してくると、まもなく荒山高原です。荒山高原近くのアカヤシオは花びらの周りが既に変色して落花しているものもあり、標高差が300mほど違うだけで、「蕾半数」 と 「終盤(落花)」 と、同じ花でも随分様子が違ってくるものだと改めてその差に驚いてしまいます。

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(頂上付近)

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(荒山高原手前)


 荒山高原に戻ったのはちょうど正午の12時。天気も好くGWらしくノンビリくつろいだ家族連れのハイカーが思い思いに憩っているこの感じもなかなか好いものです。水分を補給してひと休みしたら、鍋割山へと向かいます。

 鍋割山は荒山高原から見ると標高差80m弱とは思えないぐらい大きく見えますが、登ってみればたいした登りでもなく、ところどころに散見される花の名前や樹の名前のプレートを見ながら登っていけば苦にならない程度です。ベンチが現れ、目の前に手前の竈山が姿を現せば、その後はなだらかなアップダウンで眺めの良い尾根径です。

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(竈山へ…)

 一番奥のピークが鍋割山で、頂上は多くの登山客で賑わっています。時刻は13時10分前。調べてきたバスの時刻を見れば、大河原発のバスは14:12の次が15:47。 14時のバスは今から間に合わせるのはちょっとキツイですし、この先の岩場の急下りを考えると危険です。16時前のバスは時間が余りすぎてしまうきらいもありますが、これだけ気候の良い時節ですから、この鍋割山頂で長めのティータイムにしてノンビリ時間を過ごせば良いだけのこと。ゆっくりお湯を沸かしてのティータイムにしました。

 幸い風の方もそれほど強くはなくて、むしろ日射しが強くて暑いぐらい。山頂でここまでの山行きを反芻しつつぼんやりしていれば、30分ほどの時間は過ぎてしまい、少し早めに着いてしまうかも知れないけれど、ゆっくり行けば好いだけのことと13時半前に腰を上げて下山にかかります。

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(鍋割山から下山…最初は気持ちの良い笹原だが…)

 見覚えがある眺めの良い笹原の径を下っていくとしばらくで樹林帯に入り、その先から結構な急坂が続きます。こんなに急な岩場だったっけ?という感じで、それでも貪欲にイワ場なのだからとウチワやカガミを探しながら、本当にスローペースで下っていきます。これだけゆっくり下れば転落もないだろうとは思いますが、やはり急傾斜だと慎重になります。

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(ロープもある、かなりの急傾斜を下る)

 結局ウチワもカガミも葉っぱさえ見つからず、時折足もとには小さなスミレが見つかるぐらいで岩場を終え、また笹原の径に入れば、ヤマツツジやサラサドウダン(?)は蕾の状態でスタンバイ。
 更に高度を下げていくと、日射しが強く暑さが厳しく感じられるぐらいになって、上では蕾だったヤマツツジがぽつぽつと咲きはじめ、下の方は満開に近くなっています。トラバース道のようになってしばらくで、登山口に到着。頂上からの経過時間は相当ゆっくり下ったのですが、1時間ほどでした。

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(サラサドウダンではないかとおもう…)

 最近のエアリア(山と高原地図)では、昔はあり得なかった登山口から大河原までの車道歩きのコースタイムが載っていますが、前回と違い、今回はこの図示されているコース通りの道を辿ってみましたが、やはりというか、この40分というコースタイムではよっぽど早歩きしても難しい気がします。おそらく実際に歩いてコースタイムを出したのではなくて、距離から換算したのでしょうが、実際に歩いていないのであれば、コースタイムを表記するのは寧ろやめてもらいたいものです。

 私の場合、疲れてゆっくり歩いたせいもありますが、1時間弱かかりました。登りで50分というのも実際に歩いて出したのではないでしょうが、70分ぐらいは見ておいた方が良い気がします。

 ただ、このゴルフ場の裏側を通る舗装道は、交通量も少なく、この季節、ヤマツツジと新緑が目を楽しませてくれるので、長時間の歩きもさほどは苦になりませんでした。途中ゴルフ場越しに、先ほどまでいた鍋割山の山頂が姿を見せたりして、あそこからあんな急な坂を下ってきたのか…と感慨深い思いもしました。

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(道だけでなく花も人工的な感はあるが…)

 大河原のバス停に着いたのは、山頂からほぼ二時間後の15:25。バスがやって来るまで20分ほどありましたが、水筒の水を飲み干し、アミノバイタルを補給して、筋肉をクーリングすべくストレッチなどして、時間を潰しました。

 やってきたバスはさすがにGWだけあって、ほぼ席は埋まっており、富士見温泉で乗り継いだバスは何と席数が更に少ない新型バスだったため、立たされるハメに(笑)。

 さらに高崎での連絡が悪くて八高線は1時間待ち(苦笑)。すぐに湘南新宿ラインが来るので乗ったものの、埼京線の川越乗り入れが中止との報が入り、新宿まで乗って中央線で帰宅しようとしたのですが、結局八王子でタッチの差で八高線に乗れず(笑)、とどのつまりは、1時間待ちの八高線で素直に帰るのと変わらない帰宅時間になってしまいました(笑)。単線で高麗川以北は未電化の八高線は連絡さえよければ素晴らしい鉄道路線なのですが(笑)…。まぁ、八高線にGWだけ臨時を走らせることもないでしょうから、これからもうまくつきあっていくしか無さそうです。。。

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