2018.07.28

【ニッコウキスゲは檻の中…霧ヶ峰・男女倉山】 山バス情報170

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(隔靴掻痒…電気柵越しに群生するキスゲを観賞)

【山行日】 2018年07月22日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
八王子 06:35 - 09:30 上諏訪 (JR中央線各駅停車)

「バス」
上諏訪駅 09:50 - 10:37 八島湿原 (アルピコ交通 940円)

「歩行」
八島湿原バス停 10:45 - 11:55 男女倉山(ゼブラ山)
男女倉山    12:20 - 13:00 山彦谷 南の耳
南の耳     13:10 - 14:00 ころぼっくるひゅって前
ヒュッテ前   14:05 - 14:45 霧ヶ峰インターチェンジ

「バス」
霧ヶ峰インターチェンジ 14:56 - 15:30 上諏訪駅 (アルピコ交通 940円 5分ほど遅延)

「温泉」
片倉館 15:55 - 16:15 (割引券利用で550円)

「鉄道」
上諏訪 16:36 - 17:04 小淵沢  (JR中央線各駅停車)
小淵沢 17:12 - 17:57 甲府   (JR中央線各駅停車)
甲府  18:08 - 19:40 高尾   (JR中央線各駅停車)
高尾  19:48 - 中央線某駅    (JR中央特快東京行き)

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(南の耳から車山方面へ…のびやかな大草原だがキスゲは一輪も無い)

 しつこい咳もやっと治まりつつあるようなので、そろそろ山に向かいたい…が、この猛暑のさなか、高尾山や近郊の低山は冗談抜きで危険です。幸い18きっぷのシーズンに突入してくれたので、これを使って高いところでキツイ登りの無い場所…ということで、選んだのが、昨夏も訪れた霧ヶ峰。

 去年と何もかも同じでは面白くないので、AKIOさんにコメントいただいたコース=男女倉山の方を歩いてみることにしました。 昨夏よりは2週ほど早いので、前回わずかの咲き残りだけだったニッコウキスゲも、もう少したくさん目にすることが出来るのでは…との思いで出掛けてきました。

 で、霧ヶ峰へ行くアルピコのバス、確か去年は無かったと記憶しているのですが、07:45茅野駅発の車山高原行きのバスが土日祝日と8/13~8/16走ってくれています。私の家から一番の電車で行けば間に合う♪と一瞬思ったものの、よ~く調べてみると、高尾発05:14の鈍行を乗り継いで茅野駅着は07:46!!! なんと、到着の1分前に、このバス、発車してしまいます。 これ、アルピコさん、なんとか5分後(07:50発)にしてくれませんか? この1分前という発車時刻設定…もし嫌がらせでないのなら是非ご検討を(笑)。

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(低公害車両)

 そんなわけで、去年と全く同じ電車で、同じバスで、同じ八島湿原バス停で降車です。強清水で新聞を届けるところまで同じで、たぶん車両(低公害車)も同じです。ただ、時計が故障しているのか、紙で隠されています。乗客は10人ほどでがらがらです。

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(時計は故障中?)

 八島湿原で降りたところで見た光景も去年とほぼ同じ。ありがたいことにこの日も霧ヶ峰の名のようなガスはなく、鷲ヶ峰がよく見えています。今度来たらあちらへ行ってみたいな…と思いつつ、ビジターセンターで花の写真集をもらおうと思ったら、これが今は150円で販売中(笑)。なんだタダじゃないのかとケチな私は、そのまま八島湿原へ向かいました。

 八島湿原ではシカをしっかり排除してくれているおかげで、いろいろなお花が間近で見られます。そして、今が旬(?)のお花は名札をつけていてくれたりするので、花の写真集をお金を出して買う必要も無い気がします。

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(八島湿原内のキスゲは間近で見ることが出来るが、群生はしていない)


 ニシキウツギ、イブキボウフウ、コバギボウシ、そしてお目当てのニッコウキスゲ。。。オカトラノオやオミナエシ…そしてタチフウロ。ホソバノキリンソウにクガイソウ,コウゾリナ。。。シカくんたちをシャットアウトすると、こうも旬の花が出そろうのか…と言うほどの顔ぶれです。

 昨夏ヤナギランが咲いていたあたりに来ると、さすがに、まだこれからと言った感じですが、それでもフライング気味の花芽が開いているものも見つかり、8月入りあたりが好さそうな雰囲気でした。

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 昨夏、コオニユリとばかり思っていた花にはクルマユリの名札がつけられていて、あちゃー嘘書いちゃったと思いながら進みます(笑)。アヤメ(ショウブ?)も咲いていて、八島湿原は「咲き乱れる」とはとても言えませんが、夏のお花が間近に見られるので、来年もまた来てしまうかも…と思いながらのんびりお花散歩。

 シモツケソウも綺麗に咲いていて、来てよかったよかったと思いつつ、もうすぐ木道が終わるというあたりで…、うふふ、ほかの人たちは皆気づかずに通り過ぎているようだけど、ゴン太くんは君を見逃したりはしませんよ…ヤマオダマキが咲いていました。

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 奥霧小屋を過ぎてシカの防御策をくぐった先で、男女倉山(おめぐらやま=ゼブラ山)方面へ向かう径に入るのですが、松浦本『バリエーションルートを楽しむ』に記載のような指導標は、現在は無いようですので、左手に向かう細い踏み跡を見逃さないようにしないと物見石の方へと行ってしまいます。

 草が被りがちの径を上っていき、すぐに尾根筋に到達。右折して尾根通しに歩いて行きます。ツリガネニンジンにジャコウソウやコウリンカ、ウスユキソウが咲いているのが見つかりました。

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(コウリンカ)

 入口には指導標も見当たらなかったので、静かな山歩きが楽しめるとばかり思っていたところが、実際はそうでもありませんでした。反対方向から歩いてくる結構な数の団体さんに何度もすれ違います。おまけに、ちょうどお昼にたどり着いた男女倉山山頂では、とある百名山制覇(?)ツアー団体に遭遇してしまったほど。

 そんな団体さんが押し寄せてくるのはさすがに想定外だったので、眺めも好い男女倉山山頂でおにぎりタイムにしてしまったのですが、幸いにも彼らはお昼を既に済ませてしまったあとらしく、10分ほどしたら、八島湿原へと下って行ってくれました。

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(ゼブラ山の山頂標識がある男女倉山)

 男女倉山(ゼブラ山)山頂は、眺めのよい広々した山頂で、バスで八島から来たときは、ランチタイムにはうってつけだと思います。富士山に似た形の蓼科山も綺麗に見えていて、人が少なければ(笑)、のんびりとくつろぎたい場所です。

 しかし、本当に佳かったのは、このあとの山彦谷の両耳前後の稜線歩きでした。カメラのレンズが結露してしまって、ろくな写真が残っていないのがとても残念なのですが、猛暑の日々、こういう快適な草原歩きが出来るのはとてもありがたいことです。

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(北の耳から南の耳へ…左奥は車山)


 
 ただ、お花は本当に少ないです。見つかるのはこれまでと同じコウリンカやウスユキソウぐらい。山彦谷南の耳の先は昔のガイドブックによればニッコウキスゲが咲き乱れていたようですが、本当にただの一輪も見つかりません。レンゲツツジの葉っぱだけはたくさん見つかりますが、これも、単に花が終わってしまっただけなのか、食べ尽くされたのか…6月あたりに来てみて確かめてみたいような、みたくないような…。
 
 右手に、昨年歩いた物見石から蝶々深山の道筋と、そこを歩く団体さんの姿を見ながら、殿城山の分岐点へ草原を歩いて行きます。八ヶ岳が連峰のように左から蓼科山~天狗岳~硫黄岳~赤岳~権現岳と、ほぼ全部見える箇所もあり、アップダウンもさほど急激な箇所も無いので、今回も久しぶりの足慣らしにはちょうど良いコースでした。

 が、殿城山分岐の先で目にした恐ろしい光景がこれ(笑)。

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 車山から降りてくる小学生の集団登山隊です。 この中を逆行して山頂を目指す気はさすがに失せてしまい、そのまま車山肩・コロボックルヒュッテ方面への巻き道へと進んでいきます。前回、車山には既に登っているし、このままコロボックルヒュッテから霧ヶ峰インターチェンジへと降りれば、昨年乗車した15時前のバスにも間に合いそうですから、あっさりと登頂は見送り。

 今回もコロボックルヒュッテには入らず、ヒュッテ前の日陰でひと息入れたら、去年と同じ径を下山です。昨夏咲き残りのニッコウキスゲを見かけた柵の中は、咲き乱れるというほどでもありませんが、まぁまぁの数のキスゲが咲いていました。

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 しかし、電気柵に覆われていないところには当然のように一輪も見当たらず、今やこの花は、一部の地域を除き、本当の意味での自生はしていないに等しいのだという悲しい現実を、この山旅の最後になって見せつけられたようで、それがとても残念ではありました。昔は梅雨明けの頃に当たり前のようにどこでも咲いていたような気がして、その頃はあまりありがたみも感じていなかったのですが…。

 電気柵がなくなったあたりからは、人も少なく、一部は昨年同様草の被さった径になり、グライダーののんびり飛んでいる光景を眺めながら園地を下っていきます。早くも咲いているマツムシソウを見つけたぐらいで、これまでの径と同じような花しか見つからない中、文字のかすれた古い看板。。。

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 そこには「ニッコウキスゲ(ユリ科) : ユリ科ワスレナグサ属の多年草で、温帯から亜寒帯にかけての高原に自生し、花は昼間だけ開きます。特にこの霧ヶ峰高原には大群落をなしていて、七月の開花時には黄色の花が咲いてみごとである。  :  長野県」とあります。

 この看板が撤去されずに、このままの文章で、皆に読めるような明瞭な文字で新しく復活することを願いたいところですが、やはり難しいことかも知れません。

 インターチェンジに着いたのは、14:45。 バス出発までにビールを買うぐらいの時間はあるだろうと、昨年購入した店に行ってみると…

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(えっ…)

 なんと酒類の棚はからっぽ(笑)。売り切れたのではなく、置いていないという感じ…。そりゃ、ここに来る人たちは、ほとんどは車で来るのだろうけれど…としょんぼりしながら、バス停へと戻ろうとしたところで、右手にアイスクリームの販売所があり、よく見てみるとビールがあるとの表示♪。 聞いてみるとアサヒだけだがあるとのことで、購入(350円)。

 グビグビと飲みながらバスを待ち、去年と同じように駅の観光案内所で片倉館の割引券をもらってカラスの行水。入浴後は駅のお土産屋さんで真澄の生酒を購入して、16:36発の鈍行を乗り継いで帰宅しました。

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2018.07.16

【特急「山かいじ」って…】 山列車情報2

 オマエの長い更新無しは慣れてるよ、誰も心配してないから…って言われてしまいそうですが(笑)、実は前回更新の数日後から、マイコプラズマという、実にしつこい咳が長く続く菌に取り憑かれてしまいまして、やっと咳が治まったところです。

 で、そのあいだ、私にしては珍しくサッカーW杯など観戦していたのですが、それでもやはり夏山シーズンと言うことで、いろいろプランを練っていたところ…上記のような列車の運行を発見しました。

 私、夜行というのがどうも苦手でして、「身体を横にせずに一晩過ごすというのは眠らない=徹夜とほぼ同じ」という困った感覚の持ち主です。夜行さえクリアできれば、まいたびのアルペン号なりムーンライトなり、尾瀬夜行23:55なんか使えて、もうちょっと行動範囲も広がるんじゃないかなぁ…と、それが悩みなのですが、そんな私にもついに朗報が♪とすっかり勘違いさせてくれたのが、今回気がついた立川05:10発のその名も「山かいじ号」小淵沢行きです。

 途中停車駅は八王子・大月・塩山・山梨市・石和温泉・甲府・韮崎で、確かにしっかりツボを押さえた停車駅ではあるのですが、残念ながら07:01という早い時刻に小淵沢に着くも、その後の連絡は、結局高尾05:14発で鈍行を乗り継いだものと同じで、小淵沢以西に行きたい人に関しては、あまり意味の無い列車です。

 で、そのほかの連絡もいろいろ調べてみたのですが、甲府で身延線のふじかわ2号にタッチの差で乗り継げません(甲府到着06:25で、ふじかわ号発車時刻は06:22!)し、小淵沢でも小海線の一本前の列車に間に合うわけでもないです。甲府には鈍行乗り継ぎより16分早く着けるので、07:05発の広河原行きのバスの行列に少し前の方で並ぶことが出来る…強いて言えばその程度のメリットしかありません。

 ちなみに「ふじかわ2号」に乗れれば、奈良田温泉行きの一番バスにも下部温泉で乗ることができるので、この接続だけでもできると、登山者にとっては大変ありがたいのですが。。。

 運行日は、7月28日(土)、8月4日(土)、8月11日(祝)、8月12日(日)。 18きっぷのシーズンなので、特急料金と通常電車賃を払って乗る人がどれだけいるのか…かなり疑問です。都市部のほとんどの人は05:10立川は無理ですし、逆に05:10立川に間に合う人は、05:14高尾に間に合う人がほとんどです。

 おそらくですが、この列車のプランを発案した方は、JRに勤務されているとはいえ、普段マイカーで山に行かれている方なのでは?と想像しています。小淵沢止まりでなく、いっそのこと大糸線に入って南小谷とは言わないけれど、せめて信濃大町あたりまで行ってくれるなら、私も利用を考えますが、このダイヤでは最混雑時期とは言え座席は埋まらない気がします。帰省に使う人がいるかなぁ。。。

 せっかく山のための早朝の特別臨時列車を走らせてくれるのですが、これではねえ…。

 ※どなたか、これ、こういう使い方出来るんじゃ?というのあれば、ご教示いただけると嬉しいです。

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2018.06.10

【神楽山から九鬼山へ】 山バス情報169

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(御前山から富士山がとても綺麗に見えていた)

【山行日】 2018年06月03日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅 - 07:44 猿橋 (JR中央線 各駅停車大月行き)

「歩行」
猿橋駅 08:00 - 09:05 神楽山
神楽山 09:15 - 10:20 馬立山
馬立山 10:25 - 11:55 九鬼山
九鬼山 12:25 - 13:40 田野倉駅

「鉄道」
田野倉 14:04 - 14:10 大月 (富士急行線)
大月  14:15 - 14:51 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾  14:53 - 中央線某駅  (JR中央線快速東京行き)

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(自然林の多い尾根歩きだった)

 実は前回山行きで、ズボンのお尻に穴が空いてしまった(笑)うえに、登山靴のソールがかなり磨り減っていることに気づきまして、山行翌日の5月6日に某登山用品店に行き、登山靴を修理に出して、新しく夏用の登山ズボンを購入しました。ちょうど、その時点でこの先3週連続で週末に用事が入ってしまっていたこともあり、この際一気にやってしまおうと思ったのです。

 こんな時のためにとネットで購入したタウンユースにも使える感じのトレッキング風シューズがありましたので、ソールの張り替えが出来上がってくるまでは、それで間に合うぐらいのところに行けば好いかな…と。が、なんとそのシューズを家の周りで試し履きしてみると、右側のベロのところだけ少し当たる感じがします。

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(ネットで購入したトレッキング風シューズ)

 こうも週末の天気が好いと、さすがに6月の第一週は出掛けたくなりますが、土曜日には直前になって用事が入ってしまい、日曜日しかない。。。しかも靴が当たる…ということで、最悪すぐに引き返して来られるところ&エスケープがたくさんあるところ…と探すと、猿橋から神楽山、その先は…できたら九鬼山かその手前、行けるところまで…ということになりました。

 猿橋へは立川始発の大月行きがちょうどあったので、うまいこと席を見つけて、乗換無しで目的駅へ。確かこの立川始発は昔は甲府まで行っていたと記憶していますが、いつから大月止まりになってしまったのか、山を一時やめていた間かも知れない、などと、とりとめのないことを考えていると、あっという間に猿橋駅着いてしまいました。

 南口に降りるのはたぶん初めて。 エアリアを見ながら、取り付きの登山口に向かいます。よく注意していれば、要所に大月市独特のあの指導標が見つかりますので、「九鬼山→」を追っていく形で好いと思います。短いトンネルを抜けて、アスファルトの陽差しの強い照り返しを受けて進んでいくと、エアリアに図示された通り、車道が屈曲する地点の右側に登山道と指導標が見つかります。 

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(いきなり暑苦しそうな登山口…)

 しかし暑そうです。登山口付近は夏草が伸び放題で、完全に歩く時期を間違ったな(笑)という感じで、日焼け止めを塗り、防虫スプレーをかけ、熊鈴をつけて、Tシャツ1枚になって登っていきます。

 登り始めから結構な傾斜です。猿橋駅の標高が320mほどで、すぐ近くにある673.9mの神楽山まで一直線に登っていくわけですから、当たり前なのですが、汗が噴き出してきます。植林帯も束の間、また自然林の尾根径となって、緑が目に心地好い。。。遠くでホトトギスが啼いているのが聞こえます。岩場の急傾斜を登り切ると展望が開ける地点があり、あまりに暑いので、立ち止まって水分補給。展望といっても遠くに見えるあれが九鬼山なのかな…という程度のものです。

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(眺望…中央が九鬼山?)

 モンシロチョウ?、それにしては随分たくさん飛び交っているし、近くで見れば蝶じゃないみたいな姿…という感じで歩いて行くと、今度は白い綺麗な花を見て間もなく、神楽山の分岐点に出ました。せっかくなので、山頂に寄ることにします。三角点とアンテナ、それに山名標があるだけの狭い山頂でしたが、歩き始めて1時間ほど経過していたので、座って休憩することにします。

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(白い綺麗な花…テリハノイバラ?)

 ひと息入れたら、元の分岐に戻って御前山方面へ。マルバウツギを見て間もなくで、御前山の分岐。分岐点からすぐのところに「秀麗富嶽十二景 御前山」の標識があり、実際ここからはとても綺麗に富士山が見えます。自分の住まいのベランダからも見える富士山ですが、さすがにここまで近くに来て、山から望む富士山というのは、艶があり、山の息づかいが聞こえてくるような生き生きした感じがあって、好いものですね。 先ほど休憩を取ったばかりだったのですが、あまりに綺麗に富士山が見えていたので、御前山には10分ほど滞在してしまいました。

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(御前山の眺望: 中央奥、鹿留山の右に富士山、左に大きく九鬼山、右手前は馬立山か?)

 御前山をあとに尾根径を歩いていくと、大月駅への分岐。幸い靴擦れなどもないようなので、このまま尾根歩きを継続します。今度は右側に黒岳~大峠~雁ヶ腹摺山~楢の木尾根も見えてきて、暑くなってきたし、今後はタクシー奮発してでもあっちかな…と。しかし、意外やこの日は700mくらいの標高でも稜線を抜ける風は爽快で、湿度も少ないせいでしょうか、結構快適な尾根歩きです。

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(中央たわみが大峠、左:黒岳 右:雁ヶ腹摺山~楢の木尾根)

 マルバウツギを再び目にして、菊花山の分岐点…そう言えば、昨年高川山からの下山途中に見た菊花山は綺麗な形をしていて、少し惹かれるものがありましたが、今日はこのまま稜線づたいに九鬼山方面へと進むことにします。

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 すぐに沢井沢ノ頭。そしてその先に咲いていた↑これは、シモツケでしょうか。。。結構この稜線は自然林が多くて、お花もいろいろ咲いているのですね。。。なんの根拠も無く植林が大勢を占めているものとばかり思っていたので、このコースは今後も季節を変えて歩いてみたい…と思いを新たにする発見でした。

 快適な尾根歩きが続き、大岩を左に巻いて間もなくで馬立山(またてやま)。797m。あまり山頂らしい雰囲気ではありませんが、神楽山から1時間ほど経過していたので、座って水分補給がてら休憩とします。 ここで少しだけ思案。。。馬立山から1時間ほどで田野倉の駅に降りてしまうことも出来ます。しかし時刻はまだ10:20。。。 ただ、九鬼山へ行くには、ここからせっかく稼いだ高度を200mも手放して、最低鞍部の札金峠から350m以上も登り返さなければいけないのです(笑)。

 九鬼山に登ったのは、山を始めたばかりの20年前の秋。もう随分ご無沙汰しているので、久々に行ってみるか…正午過ぎぐらいには着けそうだし…という感じで、スポーツドリンクを一本飲み干してから腰を上げます。田野倉の分岐を見送り、九鬼山と示された方向へぐんぐん下っていきます。ハルゼミが鳴き出すのですが、大コーラスにはならず、すぐにやんでしまい、それがちょっと物寂しい感じ。うるさいぐらい喚いてくれるのが個人的には好きなのですが…。

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 ヤマホタルブクロを見て、一旦少し登り返しますが、すぐまた下り。ぐんぐんぐんぐん…。まるで下山するみたいに下ります。最低鞍部の札金峠。かつての峠道(朝日小沢へ行く径と札金鉱泉方面)を指す道しるべもありますが、エアリアにもあるとおり、もう少し先が札金鉱泉(既に廃業らしい)・田野倉駅方面への登山道分岐になっています。

 分岐に上がってみると、20年前の記憶が甦りました(笑)。見覚えある鉄製の背の高い指導標があって、思わず「ああ、そういえば、あったあった、これ」と口に出してしまったのですが、ここに来るまで、その指導標のことは全く忘れていました。当時ははっきり見えていたと思うのですが、指導標が示す白い字が薄くなってしまい、消えかかっています。すぐ隣に例の大月市の指導標がありますので、問題はありませんが。。。

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(左手の黒いのが鉄製の指導標)

 指導標から先は、それまでの尾根通しの径とは違い、トラバースで小さなコブをうまく巻いた道が続くようになります。紺場休場は、標識が見つからなかったので、よくわからなかったのですが、周囲が開けた広場のような、この場所のことでしょうか。

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 その先は尾根を左に外れるようにトラバース道になったので、たぶんここだろうとは思うのですが、日射しが強く暑苦しそうだったので、休憩を取らずにそのままトラバース道を行きました。

 登りに転じてガクウツギを見ながら九鬼山の肩のようなところに出ると朝日小沢へ下る赤破線路を示す古い道しるべ。ご丁寧に朝日小沢上発の富士急バス時刻も書かれていますが、さすがに現行とは違っています。平成30年4月改正の時刻表によれば、土日休日は07:40 13:46 17:48 の三本だけです。

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(今は昔の道しるべ)

 肩から尾根につけられたしっかりした径を上がっていきます。ヤマツツジが見つかりましたが、さすがにこの標高で今年の花の進み具合ですから、もう萎れてしまってみる影もありません。エッチラ登っていって、コアジサイを見て、すぐ先の平地が山頂でした。なんとちょうどお昼前だというのに、誰もいません。 大菩薩方面の展望がぱっと開けて、あれぇ?富士山はと見回すと、あまり開けていない方角に見えたには見えたのですが、さすがにもうこの時間だと雲がかかっていて、早い時間帯に御前山で堪能しておいて良かったです。

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(九鬼山山頂…誰もいない…)

 丸太ベンチに座り込み、お湯を沸かしながら、二本目のスポーツドリンクを飲み干し、おにぎりタイム。誰もいないので、のんびりして、久しぶりに無線でもやってみようかな…と考えていたのですが、昼食を食べ終えようか、と言うところで、次々に団体さんが上がってきて、お茶を飲み終えたら、そそくさと撤収(笑)、下山にかかります。

 ルートはまだ歩いたことのない池ノ山コースを選択。すぐに現れる分岐を右に行けば好いのですが、ここにある大月市の指導標には行く先を指して「落合橋」の表示。更にマジック書きで大きく「都留市」と書かれています。エアリアを見ても、地形図を見ても落合橋なんて見つかりませんし、都留市なんて都留市駅に行く径か?と勘違いしてしまいますよね。禾生(かせい)駅とか田野倉駅とか、池ノ山でもいい、誰にでもわかる地名を書いて欲しいものです。

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(落合橋は禾生方面に下るとある、水路に架かる橋=史跡らしいが…)

 7,8分で「←眺めよし 天狗岩」の標識があり、寄ってみました。なるほど、確かに中央自動車道を挟んだ両側が一望でき、富士山も左手奥に見えています。3分ほどと標識に追記されていましたが、往復で3分かからないぐらいすぐのところにあります。

 植林の急坂が続きますが、田野倉と禾生の分岐から先はまた自然林が多い楽しい道のり。途中の池ノ山は登り返しが無く、ここに三角点を置いた意図がよくわかりませんが(笑)、展望ももちろん無くて、ただの通過点のような、この日三つ目の三角点にタッチしただけで、通過。

 池ノ山と言うからには周囲に池の跡のようなものがあるのかと探してみましたが、見当たらず、更に下っていけば、左手が唐突に開けて、リニアモーターカー実験線路と中央自動車道の交差点が目に飛び込んできます。遠くに富士山も見えるのですが、もうほとんど雲に覆われている状態。

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 高川山も九鬼山も、歩いているときは、この下をリニアの線路が走っていて土手っ腹に穴が空いているなんてことは忘れているのですが、こうして目にすると、どちらもせっかく駅から近くて佳い山なのに…といささか複雑な心境になります。

 山頂からちょうど1時間ほどで、登山口に着地。ここから富士急行線の田野倉駅までは15分ほどとエアリアにあります。時刻は13時半前。さすがにこの時間帯の舗装道歩きは暑さが厳しい。。。

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(田野倉駅へ向かう途中…線路手前の田んぼで苗を植えていた)

 20年前の記憶では田野倉の駅前はコンビニなど無い小さな田舎の駅で、チューインガムみたいな硬い紙の切符を窓口で買ったことが今でも思い出されます。もう今は富士急行線もICカードが使えるようになったので、あの切符は無いだろうな…と思いながら歩いて行くと、左手の大通り(139号線)の向こう側にローソンが見えてきて、その先の田野倉駅で大月行きの列車の発車時刻まで20分以上あることを確認してから、戻って(笑)ローソンでビールを購入。

 14時台の大月行きはその後の中央線の接続があまり良くなかったように記憶していたのですが、14:04発は大月での乗換も数分で連絡良く、例によって、帰ってからシャワーを浴びて、そのあとで買い物に出掛けて、夕食をゆっくり作る時間がありました。     


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