2017.11.08

【足慣らし…鍵掛峠から高川山・むすび山】

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(紅葉はいまひとつだが、黄葉はまぁまぁか… 天神峠手前)

【山行日】 2017年11月05日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅  - 08:01 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾  08:10 - 08:53 初狩 (JR中央線各駅停車)

「歩行」
初狩駅  09:00 - 09:45 鍵掛峠(向峠)
鍵掛峠  09:55 - 10:50 羽根子山
羽根子山 11:00 - 11:30 高川山
高川山  11:40 - 13:15 512.9三角点の少し先
三角点  13:40 - 14:25 大月駅

「鉄道」
大月  14:47 - 15:23 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾  15:28 - 中央線某駅 (JR中央線快速東京行)

【地形図】 「大月」 「都留」


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(鍵掛峠~カンバ沢ノ頭:標高750mあたりではまさに色づきはじめという感じ)

 10月は連休後、悪夢のように週末が雨に祟られてしまって、ついに山行き無しとなってしまいました。今年の夏がまたひどい冷夏だったため紅葉は期待値ゼロ、一ヶ月のブランクというのもあって、11月のスタートはとりあえずの足慣らしということで、久しぶりに高川山へ行ってみることにしました。

 前回高川山へ行ったのは、なんと17年前の春。記憶では当時はまだそれほど「人気の山」でもなくて、メモによれば、初狩駅から登り90分で山頂、下りも田野倉駅まで90分ほどとのこと。雑木も多くて紅葉も好さそうなんて書いてあります(笑)。

 朝は普段会社に行くより寝坊して6時半にごそごそ起き出して7時過ぎに家を出ました。後から考えると、もう一本あとの直通の甲府行きでもよかったのでしょうが、いちおう前回と違って今回はエアリア赤破線で鍵掛峠から羽根子山経由で登って、むすび山まで尾根歩きする予定なので、15分でも早いにこしたことはないだろうと高尾乗換でアプローチです。

 初狩駅到着は9時前。すごい人出です。この時間で初狩駅だと、みなさん行き先は高川山ですね。ガード下をくぐったら、皆さんと反対に右折してまずは736.4屏風岩・大岩方面の取り付きを確認します。よい子の高川山コースと違って、こちらは指導標のたぐいは全く無くて、屏風岩方面への取り付きも赤テープがあるのみでした。

 エアリアで見ると、鍵掛峠への道は最初実線で途中から破線になっていますが、実線部分は舗装道路・破線部分は山径ということのようです。舗装道路の末端には「お風呂 初狩駅ウラ 八幡荘」の標識があるのみで、高川山とか鍵掛峠とかの文字は全く見当たりません。

 舗装道路の先は荒れた未舗装林道といった感じの径が続き、軽トラならしばらく先まで行けそうでした。途中に1カ所だけ「蚕種石(こたねいし)」という標識がありますが、そのそばにある岩の名称らしいです。

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 蚕種石の先で左手に注意していると、赤テープがあって、未舗装林道もここらでいい加減尽きる感じなので、左折しますが、泥の沼に足を突っ込まないと向こう側へ渡れません(笑)。登山靴が思いっきり汚れます。

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(徒渉というか徒沼:笑 くるぶしまで確実に浸かります)

 渡った先でようやく登山道というか峠道らしくなって、ほどよい傾斜で高度を上げていきます。上がっていくと、しばらくで来た方角を指して「←初狩駅」の道標を初めて見ます。ここまで全く標識もありませんでしたから、バリハイコースを歩き慣れた人でないと、結構不安でしょうし、登りにとるのは少し難しいかも知れません。

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(昔ながらの峠道らしく抉れは深い)

 初狩駅の道しるべを見てから10分弱であっけなく峠に到着。向峠(鍵掛峠)の古い標識が松の木に打ち付けられています。700mと書いてあるようですが、地形図でこの峠の位置は標高670mほどだと思います。初狩駅から1時間ぐらいかなと思っていたのですが、迷うことなく来られれば45分ほどでしょう。

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(向峠:鍵掛峠の標識)

 峠の向こう側の径もかなりはっきりと道形が残っているのですが、木で通せんぼされています。よく見ると「まき道 近ヶ坂峠方面」というお手製の道しるべが見つかりますが、近ヶ坂峠の位置がわかる人は、あまりいないのではないでしょうか。近ヶ坂峠は大月市と都留市の境界線上にあって、ちょうど大幡峠と羽根子山の真ん中あたり。地形図「都留」で見ると峠道が境界に対し90度の角度で横切っているところです。

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(鍵掛峠の南側の峠道は木で通せんぼされている)

 でも、ここに「まき道」とあると、方向から言って「高川山へ向かう途中のピークを巻いていく道」と勘違いしてしまう人が多いせいで、入り込まないように木で通せんぼしているのかも知れません。。。


 峠でひと息入れてから、尾根づたいにカンバ沢ノ頭の方へ向かうと、こちらにもお手製の道しるべがあって現在地を鍵掛峠として、高川山方面を正しく指し示しています。10分も歩かないうちに南に伸びる尾根との分岐に至り、高川山から来たときにそちらへ入り込まないように、ここも木で通せんぼがしてあります。

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            (エアリア赤破線以外の径に入り込まないように通せんぼ)

 尾根づたいの道をゆっくり歩いて行くと、まだ標高にして800mにも満たないのですが、葉が黄色く色づいているのが目に付きます。今年の紅葉はやはり夏が夏だっただけに、鮮やかとは言えないのですが、ピッチはだいぶ速いようで、例年だと今の時期見頃の1400m近辺はもしかするともう終わっているのかも…などと考えながら誰にも会わない尾根道をたどっていきます。

 稜線の南側は雑木が多く、色づきはじめという感じではあるのですが、時期がまだ早いからか、夏の日照不足のせいか、鮮やかさに欠け、特に赤色が弱々しい感じ。深紅という感じの色合いは見られず、黄色も黄金色とまで行かない、控えめな印象の色づきでした。

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 だいぶ高度を上げてきたな…という感じのピークはカンバ沢ノ頭。羽根子山は一旦下った先のすぐ近くのピークなので、ほぼ素通りで羽根子山へ。左手に顕著なピークの高川山が見え始め、右手にスマートな形の富士山が見えてくると羽根子山です。「つる山友会 十周年記念」の新しい立派な山名標識があります。

 羽根子山到着は11時前で鍵掛峠から一時間弱ということで、ここでもテルモスのお茶でひと息入れます。高川山の山頂はおそらく登山者でいっぱいでゆっくり落ち着いて富士山を眺めることも出来ないだろうと、こちらで思う存分眺めておくことにします。

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(羽根子山からの富士山)

 休憩後は、高川山を目指します。エアリアで見ても判る通り、今まで来た道に対してほぼ直角に左折して尾根を下りますが、直進方向の南東尾根に入り込まないように注意が必要です。赤テープもあるので気をつけていれば間違わないと思いますが、指導標は無く、南東尾根にはミストレースと思われる踏み跡がかなり濃く残っています。

 高川山方面=北東方向への尾根は急下りで、トラロープも設置されています。下りきった先には高川山が高く聳え立ち、ここを直登するのかとばかり思って気合いを入れて進んでいくと、そうではなくて、トラバースして巻いていきながら、初狩駅からのメインコースに合流するのですね(笑)。

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(巻き道の紅葉)

 この巻き道の紅葉は、結構綺麗で、今年のような夏でなければ、きっと鮮やかでもっともっと綺麗なのだろうな、と考えながら進んでいくと、男坂と女坂のちょうど分岐のすぐ上に出て、山頂まではすぐでした。

 山頂は予想通りすごい人数の登山者。大人数のパーティーが数組いたりして、大混雑です。もたもたせずにすぐに山頂をあとにすればよかったものの、富士山など写真に撮っていたら、団体さんに写真を撮ってくださいとお願いされたりして(笑)、お腹も空いていたし、結局は、おにぎりをひとつだけお腹に入れて、テルモスのお茶を飲み干して小休止することに。。。

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(高川山からの富士山)

 まるで盛夏のように雪化粧の落ちた富士山を背に、逃げるように山頂を退散。今は大月市独特の指導標が付け加えられて、「むすび山→」に従って下山というか、もうひとつの長い尾根歩きの始まりです。今日は天気が抜群に好くて、上空は綺麗な青空。そのせいか今ひとつの印象の紅葉も青空をバックに撮影すると、そこそこ綺麗に写ったりします。

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 ほぼ尾根上を真正直に通る道のりですから、少々のアップダウンはあるものの、軽快なヒルウォークといった感じで疲れることもありません。高川山から1時間ほどで祠が現れ、大月市の指導標がある天神峠。しかし2013エアリアで破線の花咲への道は指導標もありますが、実線の田野倉方面への道は指導標がはずされてしまったようです。試しに少し偵察してみたのですが、田野倉への径は確かに荒れた感じで、すぐ先で踏み跡も不明瞭な感じになっていました。

 峠へ戻ってむすび山方面へ結構大きく登り返します。展望地点があって、この日は午後でも余裕で富士山が見えると思っていたのですが、何ともう雲の中(笑)。1時間前は高川山からあれほどすっきりと見えていたのに…です。

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(富士山が…)

 天神峠から30分ほどで、通過点としか思えないような場所に三角点が唐突に現れて、ここがどうやら512.9地点のようです。三角点のほんのすぐ先に、展望はないけれど綺麗な紅葉地点があり、お腹も空いてしまったので、1時過ぎですが、大休止にしました。ホントは むすび山で残りを平らげる予定だった おむすび はここで全部お腹に入れてしまい、お湯を沸かしてお茶を煎れ、ゆっくりしました。

 地形図を見れば判るように、この先はむすび山までほぼ真っ平ら。 ノンビリ歩いても15分ほどでしょうか。公園にあるようなベンチが並んだむすび山:大月防空監視哨跡です。むすび山の名前の由来は対岸にある菊花山がおむすびみたいに見えるからなんでしょうか。

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(むすび山)

 ベンチに少し座ってみましたが、あまりのんびりしたいとも思えず、そのまま下山してしまいます。数分で民家の軒先前を通って舗装道に着地。あとは指導標に従って20号線に出て大月駅へ。15:21大月始発の東京行きに間に合うと好いなと思って立てた計画だったのですが、一時間近く前に大月駅に到着してしまい、一本前の高尾乗り換えで帰宅。幸いうまいこと大月から座れて、明るいうちに自宅へ到着。入浴後買い物に行って、山行き後にしては珍しく自炊して夕食にしました。

あ、そうそう、大月駅で見てちょっとびっくりしたのが、岩殿山のこと。

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なんと登山道崩落で入山禁止だそうです。 まぁ、個人的にはもう一回行きたい山ではありませんけど(笑)。


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2017.10.03

【御坂の稜線繋ぎ完成…王岳から三方分山】 山バス情報163

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(青空も見えず、富士山は終日こんな調子で見えていました)

【山行日】 2017年09月30日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅  - 06:19 大月  (JR中央線各駅停車)
大月  06:22 - 07:14 河口湖 (富士急行)

「バス」
河口湖 07:23 - 07:50 魚眠荘前 (富士急バス 630円)

「歩行」
魚眠荘前バス停 08:00 - 08:55 尾根に上がったすぐ先の岩
尾根先の岩   09:05 - 09:55 鍵掛(1589ピーク)
鍵掛      10:05 - 10:40 王岳
王岳      10:45 - 11:55 五湖山(1339.8)
五湖山     12:30 - 13:35 三方分山
三方分山    13:50 - 14:57 精進バス停

「バス」
精進  14:57 - 15:37 河口湖駅 (富士急レトロバス・ブルーライン 990円)
※レトロバスはICカード使用不可

「高速バス」
河口湖駅 15:55 - 17:10 中央道日野バス停 (富士急行バス 1300円)

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(最高に色づいたところでこんな感じ…)


 この週末は、金曜日にお休みをとって「今年こそ」(笑)の紅葉の北アルプスに行く予定でいたのですが、いろいろありまして、土曜日に日帰りで、かねてからの課題であった御坂稜線繋ぎを完成させるべく、王岳から三方分山の稜線を歩いてまいりました。

 この日は結構朝は冷え込んでいて、中央線車内の登山者はフリースや薄手のウインドブレーカー姿が目立ちました。いよいよ秋到来ということでしょうか。。。相変わらずこの時間の車内は空いていて、富士急行線に乗り換えても車内はゆったり。

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 河口湖駅には新型?とおもわれる素敵なラインの車両↑が停車していて、写真を撮ってから改札を抜け、トイレに行ってから西湖行きのバスを待っていると、中国人か韓国人と思われる旅行者に富士山五合目行きのバス停の位置を聞かれて、びっくり。

 富士山なんて行ったこともないし予定もないので即答できず、駅員さんに聞いて、それを拙い英語で通訳(笑)。それを見ていたのか、今度は別の西洋系の旅行者にバスのフリー乗車券を見せられ、今日も使えるのかどうかと聞かれる始末。。。朝早いのでツーリストインフォメーションが開いていないせいかもしれませんが、ここ数年使ったこともない英語だったし、しどろもどろ。お二人とも私が山の格好しているので、富士山登頂に行くアルピニストと勘違いされたのでしょうか(笑)。バスの時間まで余りなかったので結構焦りました。

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  (富士山「駅」行きは同じバス停だが、富士山「五合目」行きは7番乗り場)


 西湖民宿行きのバスは、相変わらず大型なのがもったいないほどの乗車率。この日は私の他に日本人観光客が一人だけ。その旅行者はすぐに降りてしまったので、実質私一人の貸し切りでした。まぁ、このバス自体、私も引っ越してくるまでは使いたくても朝捉まえられないバスでしたので致し方なしと言うことかも知れません。

 魚眠荘前で降りるのは、10年ぶりぐらいでしょうか。。。当時は確か建設中だった西湖いやしの里根場という茅葺き屋根の建物群で構成された施設は完成していて入場料350円が必要なようです。登山道は昔どおりの出だしで、指導標もあります。

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(この道を神社の方へ行く)

 お宮さんの脇を通ってしばらく荒れた感じの林道を上がっていきます。咲き始めのシモバシラのお花に会え、アケビの実など見つかりますが、植林帯で最初はあまり面白味のある径ではありません。

 登りにとったとき、最初の方に堰堤手前で少し判りにくい(堰堤を横断するのではない)箇所がありますが、鍵掛峠までの道はしっかりしているので、注意していれば間違えることもないでしょう。ただ、水場は当てにしない方が好さそうです。私の10年以上前のエアリアには水場マークがありますが、その場所と思われる地点では取水は難しいと思います(私が行ったときは完全に枯れた沢でした)。

 やがて御坂らしい自然林の道となって地道に登っていくと、尾根に乗り、ちょうど下から1時間ほどだったので、岩に腰掛けて最初の小休止にしました。朝は少し肌寒かったものの、やはり登っているうちに汗が出て、水分補給。小腹も空いたのでバウムクーヘンも口にしてひと息つきました。

 休憩後は暑いのでTシャツ1枚になって登ります。「ブナ原生林」の表示を見ると、トリカブトやアキノキリンソウ、シロヨメナ(?)などお花も多くなってきて、時折少し色づき始めた葉を見つけたりして、こうして少しずつ秋に移り変わっていくのだなぁと感じます。

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(シロヨメナ?)


 更に登っていくと左手に王岳南尾根の難所と言われる吉井岩と思われる突起も見えて、もう少し寒くなって薮が薄くなったらいつかあの尾根に挑戦してみたい…などと、このときは思っていました。

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(吉井岩?)

 鍵掛峠山頂と書かれた展望地点に到着したのは9時半過ぎ。天気は予報で想像していたほどは好くなくて、青空は無し。高曇りで富士山は見えているものの、下半分は雲の中。これから向かう王岳方面にはガスがかかっています。ただ、足もとにハクサンフウロが咲いてるのに気づき少し笑みがこぼれます。  

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 すぐ後ろを大勢のグループが歩いているのに気づいていたのと、前の休憩から30分ほどしか経過していませんでしたので、この鍵掛峠山頂では休憩せずに王岳方面へ向かいます。稜線を進むとすぐに芦川村の指導標がある鍵掛峠、そして更に進めば何度か下った鶯宿への分岐点。

 鶯宿分岐点から先は、これでもかというほどトリカブトが咲き乱れていて、やはり御坂の稜線も毒草以外の花はシカにむしり取られてしまったのでしょうか。。。リョウノギクらしき花を見つけた以外はトリカブトだらけの稜線でした。

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(いやんなっちゃうほどトリカブトが咲いていた)

 10時ちょっと前に1589ピーク(鍵掛)に着いて一旦小休止。展望があり、下の西湖も上の富士山もよく見えます。陽差しはほとんど無いのに結構汗をかいてしまい、水分を補給してから出発です。

 12年前王岳に初めて登ったときに、偽ピークに何度も欺された記憶がまだ残っていて、今回はちゃんと地形図で見て登っていきます。と、意外なことに、この日最初で最後の登山者とスライド。この時間に向こうから来ると言うことは…精進湖あたりから朝早く登ってきたのだろうか…とこの時点では全く王岳南尾根のことを考えつきもしませんでした。

 王岳までの稜線には何カ所か展望の好い地点があって、富士山だけでなく、振り返って鬼ヶ岳への稜線なども望めて、なかなか楽しい道のりです。今回は、ひょいと山頂に出たという感じで王岳に到着。山梨百名山の標柱が新調されていて、ちょっと嬉しい気分に。。。


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 しかし鍵掛からは30分ほどしか経過しておらず、この先にある横沢頭というところで、早めのお昼にすればばいいか…と腰を下ろすことなく更に西進。と少し進んだところでびっくり。壊れかけた指導標があって、南を指して「西湖根場」とあります。

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(指導標を叩き壊したのはニンゲン? それとも…)

 難所のあるバリハイルートと思っていただけに意外な感じでした。帰ってから拝見したsanpoさんのレポによれば、2007のエアリアには実線ルートで記載されているとのこと。地元自治体が整備したのでしょうか???

 笹道に入ったすぐ先で、これからたどる稜線が綺麗に見える地点があります。なかなかダイナミックな尾根で私の好きなうねり方です(笑)。そして最後の三方分山への登りがえらくきつそうだな…というのがよ~く見て取れます。

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(なかなかダイナミックな尾根ではあるが…)

 しかし、王岳から一気に高度を落とす最初の下りは急傾斜なうえに、滑りやすく、捕まるロープも設置されていませんし、おまけに尾根をやや外れていく感じで道形も不明瞭なので、結構不安になります。傾斜が緩めば道形もはっきりしてきますが、今度は結構な笹藪が登山道を覆う形になります。笹藪は実際はそれほど長くは続かないのですが、五湖山まで何度も出てきます。そして時に背丈の高い笹に突入することもあり、ノンビリ楽しんで歩ける稜線ではないというのが正直な感想です。

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(歩いてみると、結構笹藪がキツイ…)

 笹藪は幸いアップダウンのない部分でしたので、スピードを上げて抜けていきました。Tシャツ1枚でしたので、腕にひっかき傷を作り、横沢の頭など、どこにあったのかよく判らずに通り過ぎてしまう始末。途中蜘蛛の巣も多く顔にかかってきて、それでやっとあのスライドした登山者が王岳の南尾根を上がってきたのだと気づきました。

 トモエシオガマの花を見てすぐに地理調・図根点がある五湖山です。飛ばしたせいか予定より随分早いお昼前の到着になりました。時間も丁度いいのでここでお昼ごはんにします。

 五湖山というので、富士五湖が見える展望地点だとばかり思っていたのですが、展望は全くなし。ゆっくりお昼を済ませたら、いよいよ女坂峠への下りです。山頂とは違って、わりと周囲が開けた感じの急坂を下っていきます。足もとにはウメバチソウやヤマラッキョウ(?)の花が見つかりましたが、やはり三方分山は進めば進むほど聳え立つ壁のように見えてきます(笑)。

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(ウメバチソウ)

 眼下の精進湖が見えてきて三方分山は次回に回してこのまま下ってしまおうかな、とチラリと思ったのですが、前回三方分山に四尾連湖から登ったときは精進峠から山田屋ホテルに下りているので、ガイドブックのようにこのまま女坂峠で精進湖へおりてしまうと、稜線繋ぎになりません。

 女坂峠へ降り立ったのは13時前。どんなにゆっくり登って降りてきても、16時のバスには余裕で間に合うはずです。思い切りゆっくり登ってみよう…と心に決めて三方分山へ。

 こちらはさすがに王岳~女坂峠までのような薮っぽさとは無縁で、明瞭な踏み跡がずっと山頂まで続きます。ただし、途中、いずれも古関側(右手北側)に3カ所も崩落した箇所があって、その崩落ぶりたるや、どれも大きな岩が丸ごと落ちた感じで、今後の再崩落がちょっと心配です。 

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(こんな崩落が3カ所もある)

 標高差は200mほどですので、覚悟して急坂をこなしていけば、見た目ほどは苦労せずに山頂にたどり着いてしまいます。山頂着は13:35。こちらも山梨百名山の標柱が新調されていました。

 季節は違うけれども、11年前に見たときの記憶とほぼ同じ面持ちの富士山が見えています。これで、河口湖駅から三ツ峠を経て(あるいは初狩駅から本社ヶ丸を経て)御坂山稜が稜線でずずず~っと四尾連湖まで繋がったことになり、随分時間がかかったけれどやっと繋げきったと感慨無量。
  
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(三方分山からの富士山は手前に大室山が見えるのがイイですね)

 誰もいない山頂で、ここまでとっておいた のんある気分 をゆっくりと飲み干して、祝杯♪です。

 山頂でゆっくりしたら、来た道を戻ります。私のエアリア2005年版で精進峠からの道が消えていたこともありますが、女坂峠の径はまだ一度も歩いたことがないこともあって、どんな径か一度下って確かめておきたかったからです。

 女坂峠では、地形図にはあるものの、エアリアには破線もない古関への道もかなり気になりましたが、古関からのバスの時刻など調べておりませんでしたし、やっぱりダメと判って登り返す気力も残っていません。 予定どおり精進湖へと下ります。

 道は昔からの峠道らしく、ほどよい傾斜で歩きやすいです。そして、石積みが何カ所も見られ、これはかなり興味がわきました。

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 エアリアで見ると、水場を過ぎるとすぐに舗装道路のように描かれていますが、実際は水場(ここは水がかなり勢いよくじゃんじゃん出ていました)を過ぎても土道が続いて、再び石積みや丸太橋が出てきます。

 舗装道路に出るとそこは精進の集落で、わざと残しているのか、それとも誰も処分しようとする人が現れないのか、昔からある茅葺き屋根の民家が残っていたりします。茅葺きではない廃屋も残っている反面、若いご夫婦が住んでいる素敵な民家もあったりで、この場所はかなり心惹かれるものがありました。

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(残しているのか、残っているのか…)


 民家の通りをまっすぐ降りていくと精進湖に出て、もう、14:41のレトロバスは行ってしまったあとだろうから、次は15:17発の富士山駅行きの普通の路線バスか…とバス停に向かうと、レトロバスがやってきて、手を上げて止めて乗せてもらいます。

 レトロバスは遅れを取り戻そうとしているのか、かなりのスピードで河口湖駅へまっしぐらという感じ。予定時刻の15:20にはさすがに間に合いませんでしたが、15:30過ぎぐらいには到着です。

 河口湖の駅で列車案内を見てみると、次は16時ちょうど発の「ホリデー快速富士山2号・新宿行」です。ちょっと迷ったのですが、やはり安さではこちらということで、高速バスのチケット販売所に行ってみると、15:50発の便が取れるということで、こちらで帰宅することに。。。中央道日野まで1300円とこれは河口湖~大月間の富士急行線の運賃より160円高いだけ(ちなみにバスタ新宿までの運賃は1750円です)。

 で、乗ってみた感想は、「快適♪」です。もちろん、週末のこの時間の上り車線ですから、渋滞が全くないわけではありません(この日は上野原あたりから相模湖あたりまで渋滞していました)が、窓側だったので景色は抜群に好いし、渋滞していない区間は、まさにびゅんびゅんという感じで飛ばしてくれます。そして何より、席を譲るかどうか…を考えたりしないで済むのがお気楽です。あと、大型のバスなので目の位置が乗用車より格段に高いのもGOODですね♪

 結果、ホリデー快速に乗ったときより、中央線某駅に着いた時刻は遅かったわけなのですが、この内容で1300円(税込)なら大満足でした。

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2017.09.19

【18きっぷ、雨飾山で有終の美 その2】 山バス情報162

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【山行日】 2017年09月09日(土)
      2017年09月10日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

☆1日目(移動のみ)☆

「鉄道」
八高線某駅  - 05:25 高麗川 (JR八高線)
高麗川 05:29 - 06:50 高崎  (JR八高線)
高崎  07:12 - 08:17 水上  (JR上越線)
水上  08:24 - 10:20 長岡  (JR上越線)
長岡  10:57 - 12:29 直江津 (JR信越本線)
直江津 13:04 - 13:45 糸魚川 (えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン 670円)

「乗合タクシー」
糸魚川駅アルプス口(南口) 15:00 - 15:40 雨飾山荘 (糸魚川タクシー 1000円)※予約制

「温泉&宿泊」
雨飾山荘 (1泊2食付 9000円 入浴料金含)

☆2日目(山行&帰路)☆

「歩行」
雨飾山荘 05:30 - 06:15 倒木ベンチ(1250m付近)
倒木   06:25 - 07:30 倒木ベンチ(1700m付近)
倒木   07:40 - 08:30 雨飾山山頂
雨飾山  08:55 - 10:15 荒菅沢
荒菅沢  10:30 - 11:00 ブナ平
ブナ平  11:10 - 12:00 登山口休憩舎
休憩舎  12:50 - 13:30 雨飾荘

「温泉」
雨飾荘  13:30 - 14:05 (700円 ビール400円)

「バス」
雨飾高原 14:25 - 15:06 南小谷駅前 (小谷村村営バス 840円)

「鉄道」
南小谷  15:28 - 16:26 信濃大町 (JR大糸線)
信濃大町 16:33 - 17:29 松本   (JR大糸線)
松本   18:37 - 21:25 大月   (JR篠ノ井線・JR中央本線)
大月   21:30 - 中央線某駅    (JR中央線各駅停車東京行)

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(越後側から登っていくと、駒ヶ岳~鋸岳の稜線がとても魅惑的だった)


 前日のうちに下見をしておいたので、水は登山口の入口にある山の水をそのまま水筒に詰め、ペットボトルにアクエリアスの粉末を入れてスポーツドリンク作成。お堂があったので、山中の無事をお祈りして、のっけから始まる急登をゆっくり上がっていきます。雨飾山までゆっくり歩いて4時間と下に表示がありましたので、遅くとも10時前には山頂に到着するはずで、事故でもない限りは帰りのバスに間に合わないなんてことはあり得ません。あせらずゆっくり行くことにします。

 ツリフネソウなど見ながら、ゆっくりと登っていくと「薬師尾根」の表示。雨飾山3時間30分と書かれた場所に出ます。尾根に乗ったことが明瞭に判る地点で、ここでひと息ついていく方が好いかも知れません。私はさほど疲れてもいなかったので、そのまま歩き続けました。

 尾根を上がっていくと、左手に鋸岳の特異な山容が見えてきます。形からすると鋸岳と言うよりも烏帽子岳という名前を附したい感じですが、実際に歩くとかなりぎざぎざな印象なのかも知れません。いろいろ花の写真を撮ったものの、ピンぼけが多くてあまり載せられないのですが、↓この白いお花の名前がよくわかりませんでした。ホツツジでしょうか?

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 ママコナ(?)が群落のように咲く中を登っていき、かなり汗が出てきたので、見つけた倒木をベンチにして休憩します。プロトレックの表示は1200mあたりを指していました。水分を補給し、Tシャツ1枚になって、更に登っていきます。左手の鋸岳~駒ヶ岳の稜線が何とも魅惑的で、今度はあそこを登りにもう一度雨飾山荘に泊まってみようか…とふと思いました。

 休憩地点から20分ぐらいのところに「一ぷく処」の標識があり、梶山新湯(雨飾山荘)を指して1時間30分、雨飾山を指して2時間30分とありますが、登りでも1時間半ぐらいのものではないかと思います。本来はここで休憩するのでしょうが、先ほど休んだばかりですのでそのまま登っていきます。

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(どなたかこのお花の名前をご存知の方…)

 更に高度を稼いでいくと、今度は左手に日本海も望めるようになり、足もとには花はもちろんありませんがイワカガミの葉っぱがたくさん見られ、この山のシーズンは初夏か紅葉時なのかな…と思いました。そして今回見たお花の中で、どうにも判らなかったのが↑この花なのですが…ご存知の方いらっしゃいましたらどうかご教示願います。丁度「中の池」に向かって湿地帯のトラバースに入ったあたりで咲いていたと記憶しています。

 エゾアジサイを見たあと、これかい?という感じの「中の池」は眺めもない湿地帯で、休憩を取りたい気分にはならない場所でしたので、その先の急坂をある程度登ったところにあった倒木に腰掛けて休憩を取りました。プロトレックの表示は1650mあたりでしたが、あきらかに1631mの鋸岳を見下ろす形になっていたので、もう少し上だったと思います。そこは結構眺めも良くて、鋸岳の向こうに日本海も見えていました。 

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            (マイズルソウ)

 時刻は7時半過ぎ。休憩後は、最後の急登を片付ければ笹平の稜線と判っていましたので、かなり早い時間に山頂に着けそうだとメドもたって、マイズルソウなど写真に収めながら、じっくり高度を上げていくと笹平からの稜線に飛び出します。

 笹平からの稜線は、お花も豊富ですね。山頂直下まで平坦な径なので、ハクサンフウロやヤマハハコ、ウメバチソウ、トリカブトなど、ゆっくり撮影しながら歩を進めます。最後の急登は、もうあそこまで登ればいいんだと思うと気が楽でした。早くも降りてくる綺麗な女性に道を譲ってもらって、「天気良くて佳かったですよね~」と爽やかに挨拶されたりすれば、こんな登りは何でもなくなります(笑)。

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 (ウメバチソウ)

 そういえば、雨飾山荘のご主人も、今日の天気はこの夏一番だと太鼓判を押していました。もう秋の気配が漂っているのではないかと思っていたのですが、たまに赤い実を見る以外は色づいた葉っぱも皆無で、まだ晩夏の雰囲気です。それに今日は天気が好すぎて日射しが強い!

 後ろから来る人は誰もいないので、振り返って、先ほどすれ違った美人が雨飾の乙女の首のあたりを歩いているのを見つけて、妙な感慨にふけったり、登っている最中にノコンギクを撮影したりして、少しずつ上がっていけば、わりとあっさり山頂に着いてしまいました。

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(ノコンギク)

 先に宿を出た昨日のタクシー同乗者と挨拶を交わして、三角点にタッチ。時刻は8時半で、下から休憩を入れてもピッタリ3時間で登れてしまいました。これなら、小谷でも温泉に入れそうだな…と考えながら、さすがにこの時間ではお昼には早すぎますから、ゆっくりお湯を沸かしてティータイムとしました。

 上がってきたときは数人しかいなかった山頂も、30分近く休憩していると次々に登山者が上がってきて、笹原の中を歩く人の数も増えてきました。雨飾山に関してリンク先の人たちのレポを参考にして気づいたのは、小谷への下りで、皆さん結構時間がかかっているというのが気になっていた点でした。おそらく百名山ハンターのほとんどが小谷側から登ってくる関係上、登り優先で道を譲っているうちにいつの間にか結構な時間が経過してしまうのではないかと推測しています。

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(山頂からの眺めは天気も好くてよかったが遠望はあまりきかない)

 実際私も下りで30数人の団体などに遭遇した際はかなり待機時間が長くなりましたし、狭くて急峻な箇所が多い小谷側の登山道の特に上部はコースタイムどおりとはなかなかいかないのが現実のようです。

 これだけ晴れ渡った雨飾山山頂というのもそう滅多にお目にかかれないよなぁ…と後ろ髪引かれつつも、先だっての木曽駒での痛い失敗のこともふと頭をよぎって(笑)、30分ほどで腰を上げて、ゆっくりノンビリ下ることにしました。と、下る前に一応西尾根の入口も少し偵察。のっけから密藪で、エアリアでは昔破線だったのが実線になっていたので、もう少し明瞭なのかと思っていたのですが、登山道があるとは普通の人だと気づきにくいだろうなという印象でした。

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(西尾根入口:普通の人には登山道に見えないぐらいの薮道)

 来た道を戻って梶山新湯分岐を過ぎ笹平へ。シゲクラ尾根や先ほど気になった鋸岳方面への道が分岐しています。こちらは逆に古いエアリアでは実線だったのが最新のエアリアでは破線になっているのですが、道は先ほどの西尾根に比べたらはっきり登山道と判るレベルでした。

 笹平からは本当に急な坂を下ります。まるで谷底に向かって落ちていく感じです。登ってくる登山者はこんなにいるのか…というぐらいたくさんいて、皆さん、南側の斜面を登ってくるぶん、陽差しに照りつけられてバテてしまいがちな印象です。下りながら、暑い時期は、こちらの小谷側(南側)より越後側(北側)から登る方が遥かにラクなのではないかと思いました。

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(大袈裟ではなく、まさにこんな角度で下っていきます)

 で、これだけ急傾斜で、登ってくる人が多いと、カメラで撮影する余裕がまったくと言っていいぐらいなくなって(本当に急なところはカメラを手に持ったままでは危ないぐらい)、この谷底の写真を撮ってから1時間ほどは画像がありません(笑)。
 
 雨飾山から荒菅沢までエアリアのコースタイムは下り1時間10分となっていますが、やっぱり私も1時間20分かかってしまっています。荒菅沢はもう雪渓は全くなく、笹平の稜線にもなかったので、残雪というものにはお目にかかれずじまいでした。 

 荒菅沢では、まず冷たい水で顔や手を洗い、空いたペットボトルに念のため水を補給して、少し小腹も空いてきたので、昨日コンビニで買っておいたミニスイートクロワッサンをいくつか口にしてノンビリ休憩。
 登りにとったとき、ここは間違えて沢を登ってしまう人が多いようですが、確かに対岸の登山道の続きが少し下流寄りにあるので判りにくいかも知れません。

 で、エアリアでも注意してみれば判るのですが、下りの場合は、この先の登山道で尾根を乗っ越す為に結構な登り返しをさせられます。もう身体は下山モードになっているのでなかなか終わらない感じで、実際100mぐらいは登り返しているのではないでしょうか。

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 この登りで昨日のタクシー同乗者といろいろお話ししたのですが、下りになったところで先に行ってもらうことにしました。この時間にここまで来たら、あとは怪我をしたりしない限りは今日中に帰宅できるメドがたったというのと、よく見ればヘビイチゴや赤い秋の実が目に入ってきて、やっぱりもう山は秋なのだと、そういったものを写真に撮りながら下山したいと思ったからです。

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(このブナ林は文句なしに好かった)

 荒菅沢から約30分ほどのところに「ブナ平」と標識のある素敵な場所があります。こういう名前の場所って、申し訳程度にブナが何本かあったりするだけだったりするのですが、ここのブナ林は素晴らしいですね。周りはブナ以外の樹がないぐらい。。。もう9月だというのに葉の瑞々しさはまるで新緑の時のよう…ブナベンチがあったので、足休めしたいというより、しばらくここに留まっていたい…、そんな感じでしばらく座っていました。

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(しばらくここに座ってボーッとしていた)

 ブナ平には登山口まで50分の表示がありましたが、泥濘が多く、木道がなんの役にも立っていない道を歩いて行くと実際50分で携帯トイレ回収ボックスのある登山口に到着しました。

 休憩舎があったので、ちょうど12時で、お昼にすることに。休憩舎にはホースとブラシがあるので、ここで皆さん靴の泥を洗い流していました。休憩舎には昨日のタクシー同乗者の方もいらしたので、山の話をしながらフリーズドライのパスタでお昼ごはんにしました。

 その方は今日も山田屋に宿泊されるそうで、来るときも新幹線で糸魚川までいらしたそうです。私は今回かなり自分なりには贅沢に奮発したつもりだったのですが、いつか私もこんなふうに優雅な山旅をしてみたいなぁ…と。

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(道路の流水は登山靴洗浄の水)

 食事を済ませ、靴の泥を洗い流し、じりじりと夏の陽差しが照りつける舗装道路を小谷温泉へ。しかしここのコースタイム…というか、もしかすると地図の方がおかしいのかも知れませんが、登山口から鎌池の分岐までの舗装道路歩きは、20分どころか10分もかかりませんでした。どこか別の分岐かと何度も見返したほどですがそんなものです。で、わりとすぐにまた雨飾荘近道に出くわします。この近道は地図の通りではないと思いますし、ヤブっぽいところも多くあまり歩かれていない印象でした。土の山道を十数分下っていくと雨飾荘のすぐ近くに出ます。

 結局登山口から35分ほどで雨飾荘に着いてしまい、ゆっくり汗を流して15時のバスに間に合うと思っていたところが、14時のバスに間に合ってしまいそうです。ざっと汗を流してお湯に浸かり、14時のバスでも15時のバスでも帰宅時間は同じになってしまうと判ってはいたものの、やはりあの木曽駒の一件が記憶に残っていたこともあり、14時のバスで少し早めに松本まで行って、安心しようと決めました。

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 雨飾高原バス停は雨飾荘から5分ほど歩いて下ったところにあり、意外なことに、村営バスはいわゆるアルピコバスの大型バス。雨飾高原で乗車したのは私一人だけ。山田屋旅館の前で一人乗り込んできたほかは乗客は増えることなく南小谷駅へ到着。いかにマイカー登山が主流になったとはいえ、この乗車率では…と少々不安になりました。

 南小谷の駅で18きっぷの5回目の欄に南小谷駅のスタンプを入れてもらって、初めての大糸線に乗車です。そうです。山を始めてもうすぐ19年目になるというのに今まで大糸線に乗っていなかったのです。今後は大糸線を利用して北ア行きを毎年一度ぐらいは…と。

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(大糸線 二両編成の車内は南小谷ではがらがらだったが…)

 がらがらだった二両編成の車内も白馬駅から大勢の登山客や観光客が乗り込み、信濃大町では3両となったものの、立ち客が出る始末。松本駅では1時間ほど時間が空いてしまいましたが、このあき時間を利用して松本で夕飯を済ませておいて大正解でした。18:37発の大月行きは松本駅が始発ではなく長野駅が始発の3両編成ロングシートで、席はなんとかギリギリ確保。
 18きっぷ最終日だからでしょうか、車内は空席がほとんど無いままの状態が大月まで続き、駅弁を買って車内で…なんてことは出来ない雰囲気でした。

 大月で10両の東京行きに乗り換えたところで、これでほぼ100%帰宅できると本当に安心できたのでしょう(笑)。南小谷駅の駅前で購入した「大雪渓」という名前のお酒をちびりちびりとやりながら、今回の、そして18きっぷでの山旅を振り返り、いずれの山行もきれいな青空が見えたことや、深田百名山も3座制覇(笑)できたことなど考えれば、いろいろあったけれども、上出来だったなぁ、と満足しながら帰途についたのでした。
  

※お花の名前、気がつかれたことがありましたら、お知らせいただけると嬉しいです。


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